金色のガッシュを終えた俺のヒーローアカデミア   作:規律式足

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 ヒーロー仮免許取得試験ですが、雄英潰しに対して作者解釈を盛り込みます。
 しかしヒーロー仮免許取得試験、ヒーロー科学生のみで社会人は参加していたんでしょうか?当作品では申請が通り認められれば社会人も参加可能としています。
 つまり、アノ人物も参戦します。
 誰かはお楽しみに。



第五十九話 ヒーロー仮免許試験前。

 

「雄英潰し、か。

 中々愉快な話だねえ」

 

「どこが?」

 

 同日に実施されるがA組とは別の試験会場に俺達B組はバスで移動している。

 移動中の待ち時間の過ごし方はそれぞれだが、緊張をほぐす為か雑談する者も多い。

 そんな中で話題になるのは先日ブラドキング先生から教えてもらったヒーロー仮免許取得試験の恒例行事である『雄英潰し』。

 それは体育祭を全国放送しているがゆえに受験生の中で唯一「個性不明」というアドバンテージを失っている雄英高校を狙いうちにするというものだ。

 

「愉快じゃないか?

 僕たちよりも年単位長く研鑽勉強している連中が、こちらを狙ってくるんだよ。

 つまり僕たちは既に追われる立場というわけなのさ!!アハハハハハハ!!」

 

「相変わらずだな物間」

 

 優越感に満ち溢れた態度の物間に、周りの皆はそれもそうだなと頷いたり、ドン引きしたりと様々な反応をする。

 

「けどよ合格率を考えたら、雄英高校生が落ちてもおかしくねえだろ。なんで『雄英潰し』なんて仰々しい名称がついてんだ?」

 

 それもそうなんだよね。

 雄英高校生だから全員合格なんて決まってるわけでもないだろう。

 

「それは簡単な話さ」

 

「わかるのか物間」

 

 すると皆が首を傾げる中で物間君は雄英潰しが騒がれている理由に気づく。

 

「勝ち誇るヤツがいるからさ」

 

「勝ち誇るヤツ?」

 

「我雄英生を討ち取ったり。

 あの日本最高のヒーロー育成機関のエリート生を倒したんだとね」

 

「「「え〜〜〜」」」

 

「ようするに嫉妬していた連中がザマァしてると」

 

「そういうことさ。

 ネットを見てみなよ、雄英高校に通えなかった連中がその妬みからことあるごとに悪口を書きまくっているからね」

 

 それなら恒例行事認識にもなっちまうか。

 やってることクソダサいが。

 

「ま、体育祭に後は職場体験もかな?個性・戦闘スタイル・容姿・弱点と広まっている連中を狙うのは勝率を上げる為には当然のことだ」

 

「そういえば体育祭で物間も同じようなことを狙っていたような」

 

「シャラップ。

 けどされるとわかっているなら、こちらも対策ぐらいはするさ」

 

 そう、慣習ともいえるほどに毎度やられる『雄英潰し』。けれどやられる側の雄英高校とて手を打たないわけでない。

 

「地力を上げて乗り越える、は対策というには脳筋過ぎねえか?」

 

「いやまあプロになれば個性晒すなんて前提条件だけどよ」

 

 雄英高校の雄英潰し対策。

 それは雄英潰しを乗り越えれるレベルに鍛えあげるというもの。

 いや、雄英潰しに関しては学校側では問題視すらしてないのかもしれない。

 弱点をつく、集団で襲われる。

 命の保証がされている資格試験をそれを学ぶ機会として認識している可能性だってある。

 ヒーロー資格を取得させることがゴールではない。雄英高校はトップヒーローを輩出するヒーロー育成機関なのだから。

 

「それに僕たちは期末で先生方に弱点を突かれる形式のテストをしたじゃないか?

 いくら受験生が雄英潰し目的で僕たちを研究しても、常日頃から指導してくれてるプロヒーローの先生方よりも強いなんてありえないのさ」

 

 なるほど雄英高校は期末テストの段階で仮免許取得試験を受験させる気でいた。

 だからこそのあの例年とは異なる期末テストの実習試験だったのか、でもさ。

 

「物間は赤点で」

 

「緑谷は免除じゃん」

 

 そうなんだよなー。

 

「うん、いやまあそうだけど。

 A組よりは赤点者少ないから問題無し!!」

 

「「「「赤点のヤツが言うな!!」」」」

 

 本当にソレ。

 

「でも物間は置いとくとして」

 

「オイトクトシテー」

 

「席が離れてるから拳藤もツッコめないしな」

 

「個性使ってやる?」

 

「結構です」

 

 巨大掌手刀はバス内ではやめてください。

 

「試験形式は変わっても例年の慣習になるくらいだから集団規模の試験は確定だろう」

 

「ね」

 

「一人二人を追い落として『雄英潰し』とは言わないだろうしねー」

 

「なら体育祭第一種目の障害物競走みてえな、大人数を落とすタイプなのかね?」

 

 一人一人審査するには厳しい数の受験生。篩い落としをやるのは間違いない。

 

「集団戦方式なら俺達に有利過ぎるだろ」

 

「だな」

 

 骨抜君と塩崎さんと吹出君という広範囲攻撃が可能なメンバー。

 彼らの迎撃からサポートなり隙を突くなりすれば容易く一網打尽にできるだろう。

 

「つまり『雄英潰し』をする連中こそが俺達の獲物ってわけだ」

 

「ご馳走が向こうからやってくるノコ」

 

「ククク、欲に支配されたものは愚かにも自ら死地に飛び込む」

 

「試験形式次第だけど、そう思うと気が楽になるね」

 

 B組は個人の実力よりも集団戦闘やコンビネーションに力を入れている。

 そんな俺達が足並み乱れずに迎撃に当たれば恐れることなんてないのだ。

 

「となればA組は大丈夫かね?」

 

「向こうも仲は良いから平気だろ」

 

 試験開始前の緊張はこうして解れ、俺達はいつも通りやれば良いと落ち着くことができた。

 そうなると気になるのはA組。

 兄さん達はどうなっているんだろう。

 なんかイレイザーヘッド先生は雄英潰しのことを一々教えたりしなそうだし。

 

 雄英潰し。

 B組がその話題に盛り上がる中、到着したA組は雄英高校と並び称される難関校である士傑高校とすれ違った後に、とんでもない人物と遭遇していた。

 

「イレイザー!?イレイザーじゃ「久しぶりだなブラザーっ!!」」

 

「「「「ん?」」」」

 

 大きな声を出して駆け寄ってくるその人物。

 それは雄英高校生なら馴染み深い容姿を半分だけしていた。

 

「あの姿、もしかして」

 

「雄英の応援に来たのか?」

 

「オイ待てなんかおかしいぞ」

 

「半分・・・・・・だけ?」

 

「じゃあもう反対側は」

 

「『乳をもげ♡』の人?」

 

 その場の全員がその人物に注目しだす。

 世界中誰もが知るその外見。

 見ればそれが誰なのか答えられない者はほぼいないだろう。

 だが、

 それは右半身と左半身が同じだったらだ。

 まるで身体を正中線から両断し、異なる二人の人物を無理やりくっつけたような異貌。

 それは顔や輪郭のみではなくコスチュームまでもそうなっていた(身長は同じ)。

 有名人二人の姿を左右で合わせ持つその怪人物はザワザワ騒ぐ周囲を一切気にすることはなく、ヒヨッ子からセミプロに孵化しようと気合を入れる雄英高校1年A組へと近づき、親しげに爆豪勝己へと声をかけてきた。

 

「オールマイトなのか?

 パルコ・フォルゴレなのか?

 かくしてその正体はーーー、

 フォルゴ・マイトだっ!!」

 

 その怪人は左右の顔をそれぞれ突き出しながら自己紹介をするのであった。

 

「「「「「誰だよっ!!」」」」」

 

「パクリ続けねえと死ぬ病気にかかってんのかアンタ。あとブラザーじゃねえ」

 

 雄英高校が根津校長の挨拶をパクったフォルゴ・マイトを認識して、夏休み開始早々の大騒動でその人物と知り合ってしまった爆豪勝己の目は死んだ。

 

「(`Д´#)」

 

「デク君がとんでもない顔になっとる」

 

 そしてその受け入れることのできない外見の存在を認識した緑谷出久は、とんでもない変顔になってしまっていた。具体的に言うならば自身の庶子である足利直冬に対する足利尊氏の顔である。





 補足・説明。

 今話は雄英潰しを知ったB組の反応と、例のアレの登場です。
 B組の仮免許試験にもナニカオリジナルを入れたいとこですが悩んでおります。試験内容は共通ですが。
 A組の試験会場にはとんでもない存在が参戦。彼がなんで居るのかは次話にて。
 なお再会を邪魔されたMs.ジョークは手を上げたまま固まり、生徒に心配されています。
 あと既にヒーロー免許持ちな爆豪勝己君ですが、日本のヒーロー免許を得るために受験しました。
 
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