ダジャレ好きなスケルトンは”先生”になる   作:ふにゃべえ

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いよいよクライマックスが近づいてきました…!
今回は少し短めかも。


ホシノ救出作戦

夜、サンズはホシノと別れた後、アロナととある人物について調べていた。

 

 

『うーん、なかなか見つかりませんね…。』

「そうか。名前も立ち姿もわかんないようじゃ、難しいか…。」

 

 

”黒服”。生徒たちが持つ「神秘」について研究しているらしいが、実際は謎が多すぎて何もわからない状態となってしまっている。

 

(おそらく、カイザーとは同盟を結んでいるだけ。上手く取引すればカイザーを叩けるんだが、どうしたものか。)

 

 

『先生。』

 

アロナが少し考えた動作をした後、サンズに一つの提案をする。

 

 

『もし、ホシノさんが明日、黒服と呼ぶ人のところへ行くのなら、それを追跡し、居場所を特定するのはいかがでしょうか…?』

 

『サンズ先生にとっては少し辛いかもしれませんが、上手く立ち回ればホシノさんもアビドスも救えるかもしれません。ただ、サンズ先生が嫌なら別の…」

「…やろう。」

 

 

『いいのですか?提案しておいてアレですが、ホシノさんとアビドスの皆さん、どちらも失う可能性だってありますよ?」

 

 

アロナの言っていることはごもっともだった。

 

ホシノを追跡するということは、対策委員会をここに残す必要がある。そうなれば、攻めてくるだろうカイザーたちにやられることも全然あり得る。

そして、黒服との取引にホシノが応じた場合、もう取り返しのつかないところまで行ってしまう可能性だってある。

そもそも、全てがうまく行ったとして黒服がサンズと取引しなければそこで終了してしまうのだ。

 

 

だが、サンズはそのすべてのリスクを背負うとしてもその方法をとった。

 

 

「いいんだ。オイラの大切な生徒は誰一人として失わない。いい作戦がある。手伝ってくれるか?」

 

「もちろんです。このスーパーAIであるアロナちゃんは先生を全力でサポートさせていただきます!」

 

「ありがとな。さて、たまには”骨”が折れる仕事だってやらないと、先生なんて務まらないよな。」

 

 

サンズは"まだ顧問蘭ののサインがされていない退部届"をポケットに入れ、"ある場所"に電話をかける。

 

 

 

 

 

〜???〜

とあるオフィスの席に、スーツの男が座っていた。

その男こそ”黒服”。 謎に包まれている組織ゲマトリアに所属している者だ。

 

 

オフィスのドアが開き、ホシノが入ってくる。

 

「お久しぶりです、ホシノさん。ようやく私達の提案を受け入れる気になったのですね。」

「うるさい。さっさと書類を出して。」

 

黒服はわかりました、と言い書類をホシノの前へ出す。

「では、ここにサインを。」

 

ホシノは書類の中身を確認する。内容は何も変わっておらず、不審な点は見当たらない。

ペンを持ち、書類に名前を書こうとする。だが、その手はなかなか動かない。

 

ホシノはサンズの言葉を思い出していた。

 

『後悔しないように生きろよ。人生は“一度きり”だからな。』

 

 

本当にここで書類にサインをしていいんだろうか。たった一度きりの人生をここで終えてしまったら後悔するんだろうか。…いや、これでアビドスを救えるなら、後悔なんてない。

 

 

「最後に聞く。本当にアビドスの借金を負担するのか?」

 

ホシノの問いに、黒服は表情を変えずに返す。

「ええ。もちろんですとも。アビドスの借金は負担しますよ。」

 

 

(ごめん、サンズ先生。私にはこの方法しか思いつかなかったよ。)

 

 

ホシノはついに書類にサインをした。してしまった。

 

 

「ありがとうございます。これで、ホシノさんは無事にゲマトリアの一員となりました。早速ですが、こちらの部屋に…」

 

黒服が案内をしようとした時、携帯が鳴る。

 

プルルル プルルル

 

 

「…?なんでしょうか。ホシノさん、少しお待ちを。」

 

誰からの電話かわからないが、後の事を考えると先に事は終わらせておきたい。椅子から立ち、ホシノに背を向けて電話をとる。

 

 

「…誰ですか?」

オイラメリーさん。今あなたの建物の前にいるの。

 

ピッ

 

 

なんのことかわからないまま電話を切られたと思ったらまた電話がかかってくる。

 

「…いたずら電話はやめてもらってもいいですか?」

『オイラメリーさん。今あなたの部屋の前にいるの。』

 

ピッ

 

また切られ、黒服は少し怒りと呆れを感じる。

 

「はあ、こんな時にいたずら電話だなんて、タイミングが悪いですね。まあいいでしょう。さて、ホシノさん。改めて紹介を…」

 

プルルル プルルル

 

また電話が鳴り、黒服はめんどくさそうに出る。一方的に切ってやろうと声を出そうとした時、声が聞こえてきた。

 

携帯とは反対側の耳から。

 

 

 

オイラメリーさん。今あなたの後ろにいるの。

 

「…え?」

 

振り返ってみると、そこにはハイライトがないスケルトンがおり、黒服を見つめていた。

その後ろ姿を見たホシノは驚愕する。

 

「な、なんでいるの…!?」

 

 

「元気にしてたか?ホシノ。まあ、見た感じ元気ではなさそうだが。」

 

そのスケルトンは目を青くして、黒服と対峙する。

 

 

「オイラの生徒を、返してもらおうか。」

 

 

 

 

 

 




次回は黒服との話し合いですね。
黒服とサンズは知能がとても高い大人同士なのでいい話し合いを考えなきゃなぁ…
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