アビドス校舎に戻ったサンズたちは対策委員会の会議を始めようとしていた。
していたのだが…
「あれは何だったの?!先生!」
「落ち着けって。あれはだな…」
セリカはサンズについて問い詰めていた。
セリカを手榴弾から守った時にサンズが手榴弾を浮かせていたのを見ていたのだ。
「確かに気になりますね〜♧サンズ先生の能力ってやつですか〜?」
ノノミも笑顔でサンズに問い詰める。
「まあそうだな。重力を自由に変えれるって感じだ。例えば…」
サンズは近くにある鉛筆を浮かび上がらせる。
フワッ
鉛筆は宙を浮きくるくると回る。
「すごいですね〜!重いものでもいけるんですか?」
「さあ、でも人ぐらいなら余裕で行けるぜ。」
サンズはそういうとぼーっとしているホシノに手を向ける。
「え?何す…」
ホシノが何か言う前にサンズが手を挙げると、ヘイローの周りが青く光り、ホシノがゆっくりと宙に浮く。
「うへ〜!?降ろしてよ〜」
ホシノが少し焦った顔になるとヘイローが元に戻り、ストンと落ちる。
「へへ、急にして悪かったな。」
「サンズさんの能力、他にはあるんですか?」
少し乗り気になったアヤネが聞いてくる。
「他にか?他にはだな…」
サンズがそう言った瞬間その場から消えた。
「え!?」
5人が驚いた瞬間アヤネの肩に手がおかれる。 「よう。」
アヤネはびっくりして椅子から落ちそうになってしまった。
「ん。テレポートってやつ?」
「その通りだ。あんまり遠くに行くことはできないけどな。」
「まるで漫画の世界みたい…!!」
セリカも興奮気味に話すが、ハッとして斜め下を向く。
「あいかわらずだな。んで?会議はいつ始めるんだ?」
サンズの言葉でようやく気がついたアヤネが仕切り直すように言う。
「みなさん席についてください!これから対策委員会の会議を始めますよ!」
「まずは…」「待って!」
アヤネが話そうとしたらセリカが急に声を上げた。
「ど、どうしましたか?」
「先生にはいろいろ助けてもらったしもう帰らせよう。借金の問題だって…あ。」
「借金…か。」
サンズが反応する。
「あ、いや!これは…」
「バレちゃいましたね。ですが先生、セリカちゃんのいう通りです。先生にこれ以上迷惑は…。」
「そうか。だが…本当にいいのか?」
サンズの声で全員が静かになる。
「ちなみにオイラは腐ってもシャーレの先生だ。学校の事情くらいは把握してるぜ?」
サンズはタブレットを取り出し調べる。
「確か…9億6235万…だったか?」
その言葉にアヤネが頷く。
「その通りです、先生。これを返済すべく私たちは…」
「無理だ。」
サンズはバッサリと切り捨てるように言う。
「はぁ!?何言ってんの…」「落ち着いて、セリカちゃん。」
「こんなことを生徒に言うのは流石に心が痛むが、この額を返済するなんてほぼ不可能だ。99パー、な。しかもこの砂の量…普通に考えて無理だろう。」
サンズの言葉は全員に深く刺さった。セリカは涙目になりながらも反論する。
「そんなことわかってるわよ!でも…私たちはそれを何とかしようと頑張ってるのに…!」
「話は最後まで聞くもんだぜ?セリカ。」
サンズは冷静に話を続ける。
「99パー、て言ったろ?残りの1%にかけてお前さんたちは頑張ってきたんだ。それはとても素晴らしいことだと思うぜ。だが、現状のままでいくとまず不可能だ。」
「そこで、その1%であるオイラの出番ってわけだ。わかってくれたか?」
セリカは目を腫らしながらも声を出す。
「何で…何であんたがその1%って言えるのよ!?そんな保証はどこにも…!」
「じゃあ…なぜオイラを…シャーレの力を借りようと思ったんだ?」
その言葉で5人はハッとした。
「おまえさんたちが、アビドス対策委員会がオイラを頼ったってのが何よりの証拠だ。違うか?」
「その通りだね〜。」
ホシノが続いて言う。
「このままいっても返せないってのはみんなわかってるんだよー。だから、最後の頼みの綱である先生を、シャーレを頼ろうとしたんだ。まあ、スケルトンってのは驚いたけどね〜。」
「…もういい。」
セリカは席を立つ。
「セリカちゃん…?」
「私は…私はそんなの認めないから!」
ダッ
「セリカちゃん!私、様子を見てきますね。」
ノノミも後を追っかけて行った。
「ごめんなさい先生。セリカちゃんも悪気はないんです。ただ…」
「大丈夫だ。部外者であるオイラがここまで口を出すのはおかしな話。悪いことをしたな。」
「い、いえ!先生が気にすることでは…」
「心配してくれてありがとよ、アヤネ。だが…この問題、見過ごすわけにはいかないんだ。オイラも協力させてくれるか?」
サンズは3人を見て言う。
「うへ〜、先生はもの好きだねぇ。こんな面倒ごとに首を突っ込むだなんてさ。」
ホシノは少し驚きながら、そして嬉しそうに。
「ん、先生がいるなら心強い。」
シロコは力強く頷き。
「はい!どうか私たちに手を貸してください!」
アヤネは満面の笑みで返した。
こうしてサンズは対策委員会の顧問となった。
サンズはこの作品の主人公なので強さは原作と同じかそれ以上と思ってください。
この世界にきてサボり癖は治っていないが生徒を”弟”と同じぐらい大事に思っているので危険に晒されたらマジでキレます。