セリカの体調が回復し、アビドス対策委員会は会議を始めていた。
だが、その内容はなかなかのものであった。
「この壺を買えば運気が上がるみたい!これを売れば…」
「あー、多分それ詐欺だと思うぜ。」
「えぇ!?」
「バスを乗っ取って生徒を増やしたらどうかなぁ〜?」
「そんなのだめです!怒られちゃいますよ!?」
「えー、せっかく考えたのに〜」
「アイドルグループなんてやってみたらどうでしょう?」
「却下ー。私はやりたくないな。」
「おいらがプロデューサーするのか?」
「ん、銀行強盗をして金を稼ぐべき。」
「ぎ、銀行強盗!?」
「ルートも完璧。後は襲うだけ。」
「うへ〜。それはまずいとおもうけどなぁ〜」
「サンズ先生、たすけてください…」
アヤネは呆れた顔でサンズに言った。
「おいらはみんながしたいやつに協力するぜ。内容はまあ頑張って決めてくれ。」
サンズは骨を手で弄びながら言った。
「アイドルがいいと思いますー!」
「いやいや、バスを乗っ取る方が早いよー?」
「ん、銀行を襲う方が楽。」
「やっぱりこの壺を…」
「「「それはない(です)。」」」
そんなコントを4人が繰り広げているとアヤネが口を開いた。
「い…」
「い?」
「いい加減にしてください!!!!!」
アビドスの校舎全体が震えた。
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サンズ達は気分転換に柴関ラーメンへ足を運んでいた。
「まあそんなに怒るなよ。可愛い顔が台無しだぜー?」
「なっ…いや、別に怒ってませんから…」
「アヤネちゃん、照れてますね〜。」
そんな会話を交わしながらラーメンを食べていると一人の少女が店に入ってきた。
「す、すみません…600円以内のメニューってありますか…?」
「いらっしゃいませー…って、600円?えぇと、柴関ラーメンなら580円ですけど…」
セリカがそういうと少女の目が少し輝いた。
「ほんとですか!?し、失礼します!」
そう言って出て行った後、4人で店に入ってきた。
「ようやく見つかったよー。」
「ふふ、これも予測済みね。」
「はぁ、見つかって良かった。」
セリカが席へと案内し、柴関ラーメン一杯を頼んだ。
もう一度言おう。"一杯だけ"頼んだのだ。
「えぇ!?4人で一杯を…?」
「すみませんすみません!貧乏ですみません…!」
黒と紫の髪をした少女がすごい勢いで謝る。
流石にセリカも困惑するが、「別に悪いことじゃない」と慰めた。
「まったく、誰のせいだろうねー?」
「まぁ、今回の依頼は難しいのは認める。けどアビドスの連中はそんなに危険な奴らなの?」
「ぶっちゃけアルちゃん怖いんでしょー?」
「う、うるさいわよ!しょうがないじゃない!」
そんなことを話していると特大のラーメンが机に置かれた。
「こ、これ注文ミスじゃないかしら?」
「いや、柴関ラーメン並、ですよね?大将。」
「ああ、ちょーっとミスっただけだ。気にするな。」
明らかに並の量じゃないラーメンを4人は美味しそうに食べる。
ラーメンの味に感動しているとノノミが話しかけに行った。
「ここのラーメン美味しいですよね!私達は常連なんですよー。」
「そうなのね!私たちもぜひまた行きたいわ!」
アビドスのメンバーとアルと呼ばれている少女が話している時、コソコソと話している人がいた。
ーねぇ、カヨコちゃん、あの制服…
ーうん、間違いない。アビドスだね。
「何話してるんだ?」
「「うわぁ!?」」
サンズは少し不審に思ったのかその2人に話しかけた。
「あー、驚かせてすまんな。オイラはサンズ。シャーレの先生をしてるぜ。」
「そう。私はカヨコ。向こうの人がアルでもう1人がハルカ。」
「私はムツキだよー。」
「よろしくな。にしてもアビドスに来るなんて珍しいな?」
サンズがそう言うと2人は少し目を逸らす。
「まあ、野暮用ってやつ。気にしないで。」
「そうか。まあ気をつけろよ。」
サンズはそれだけ言って席に戻って行った。
「ふう、バレなくて良かった。社長も気づいてなさそうだし。」
「あの先生と敵対したら怖そうだねー。」
「じゃあねー!またいつか会いましょう!」
「はい!お仕事頑張ってくださいー!」
アル達とアビドスのメンバーはそれぞれ別の道へと行った。
「社長、気づいた?」
「え?気づくって何に?」
「やっぱり気づいてなかったんだー。あの子たちの制服。」
「あれ、アビドスのだよ。」
なななな、何ですってーーーーーーーーー!!!?
静かな通りに1人の声が響いた。
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「準備は出来てるわね?」
(さっきまでショックを受けてたのは社長だったくせに…)
「いつでも行けます。」
「それじゃあ、アビドスに向かって出発するわよ!!」
「大規模な兵力を確認しました!」
「まさか、ヘルメット団?」
「いや、どうやら傭兵のようです。」
「ふーん、誰だろうねー。」
「みんな、撃退準備だ。」
サンズの声で5人は戦闘準備を始めた。
「あれは…ラーメン屋の!」
「ごめんねー。これも仕事だからさ。」
「まったく、サービスしてあげたのに!」
「それはありがと。でも、公私は分けるタイプだから。」
「誰かと思えばお前たちだったか。」
「あ、先生ー。やっほー」
サンズたちと便利屋率いる傭兵軍団は睨み合う。
「実践練習といこうか。対策委員会、構え。」
先に口を開いたのはサンズ。指を鳴らし、前衛にいる4人に指示を出す。
「練習って、舐められたものだね。社長、私たちも行こうか。」
カヨコが指示を出し、銃撃戦が始まる。
キーンコーンカーンコーン
「あ、定時だ。」
「じゃあ私たち、帰ります。」
「結構手痛くやられたねー。」
「蕎麦食べに行こーっと。」
どうやら予定の時刻が過ぎたようで日雇いの傭兵たちは帰って行った。
「ちょ、ちょっと待ってよー!」
「さて、傭兵たちはいなくなったようだが、どうする?便利屋68。」
「…か、勝ったと思わないことね!対策委員会!」
「3流悪党みたいなセリフ。」
「まあしょうがないね、退却しようか。」
便利屋は一瞬でその場から去っていった。
「は、早いですねー。」
「はぁ、なんだったんだか。」
(便利屋…か。ちょいと面倒になりそうだな。少し話をしてみるか。)
「先生?大丈夫ー?」
サンズがはっとするとホシノが顔を覗き込んでいた。
「ああ、考え事さ。気にするな。みんな、おつかれさん。」
「お疲れ様ですー!」
「ん、おつかれ。」
「みんなは先に校舎に戻っててくれ。オイラは用事があるんでな。」
「わかったよ〜。」
そう言いサンズは便利屋の事務所に訪れることにした。
なぜか最近鼻血が夜に出るんですよね…このままだと貧血になっちゃうかも…
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