意味を求める物語
自分は何者なのか、考えたことはありますか?
なぜこの場所にいるか、なぜこの世界にいるのか、
なぜ生きているのか
実は俺は考えてない。考える必要性が見えないから。
どんな答えであったとしても、ここにいることには変わりはないのだから。
あー暇だ。
俺は今、とても暇している。
俺のいる場所は人が死んでくる場所、極楽浄土と呼ばれている場所だ。
ここは何もしなくても腹は減らないし、疲れもしない。だが、やることがあるわけではない。だから暇だ。
俺はこの世界で過ごし続けて約百年。百年もここにいると色々とわかってしまう。世界の事情とか、自分の中に眠っていた力などなど。
ちなみにこの世界では力を使えない。でも、この世界にいると力が強まる…らしい。
まあ、この世界に飽き始めたから、そろそろ出て行こうと思う。この世界で力を全開放したら、次元の歪みが生じる。そこに入るとおそらく他の世界へといけると思う。あくまで仮定だが、試す価値はあると思う。
⁇「ふふ…クソガキが…」
謎の声が響き渡る。
今のこの世界には俺しかいないはずだ。
久々に寒気がしたが、無視して力を全開放した。
…あれ?したつもりだったんだが、何も起きない。なぜか損した気分になりながら地面に寝そべる。
すると急に目の前が暗くなり、浮遊感に襲われた、
何事かと体を起き上がらせようとしたが、宇宙と同じような感覚と言ったらわかりやすいだろうか、足も同時に上がってきた。
少し酔い始め、気持ち悪くなってきたところで地面に尻がついた。
そこで聞こえる音、それは男たちのうめき声や鉄の交わる不快な音。
周りを見渡す。赤と緑の地面、底に転がる血だらけの男たち。
臭い。血なまぐさい。だが、俺はこの匂いをよく知っている。生前の記憶だ。思い出したくない忌まわしき記憶。
体を起こす。
⁇⁇「貴様、何者だ?!その奇怪な着物、味方ではなさそうだなぁ…ならば切る!」
俺の答えを聞くまでもないってか?
頭に振り下ろされる刀。真剣白刃取りなんて常識はずれなことはできないが、近くにあった木の棒で防ぐ。
木の棒には当然限界が近い。
蹴りで鳩尾を蹴り上げ、一時的に相手を突き放す。
⁇⁇「ぐぅっ!お主、なかなかやる!」
横に地面に刺さった刀があったのでそれを拾いあげ、再度振られてきた相手の刀を綺麗に避けきり、相手の喉輪を掻っ捌いた。噴き出す血の量は半端ではなく、返り血で服が汚れた。
元々きれいな服装ではなかったが、不快な気持ちになる。
ちなみに黒いローブを着ていたのだが、真っ赤に染まってしまったので、脱ぎ捨てる。
あーこれからどうしよう。
あ、今ちょっと忙しいのでここら辺でwww