世界の旅人   作:神の子、与希

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遅くなりました。すいません。
いろいろと忙しくてですね…とほほ
まあまあ、だんだん読者が増えてきちゃいまして投稿が滞るのはよくないと思いますね。自分でも。なので、投稿ペースを早めたいと思った時期が、私にもありました。
…じ、次回は早めに投稿できるよう努力します…


初めての経験

京に戻って来たら、妙に大きな灰色でなんか臭い生物に乗った人が10人ぐらいが街を破壊していた。

 

「なんだなんだ?!ありゃ…」

 

地面にめり込んだ謎の生物の足。

俺は少し恐怖を感じていた。今まで戦った敵の中で最もでかい体、威圧、そして異臭。

 

半兵衛「朱鳥さん!みなさんの留守を狙って攻め込まれてます!」

 

だろうとは思ったけどさ、めんどくさいな…攻めと守り、どっちがやりやすいかって言ったら攻めだもんな。俺は暗殺とか多勢に無勢な状態でしか戦ったことがなかったからな。ここに来るまでは。

 

敵「あ、あれは例の朱鳥じゃないか?!」

 

臭い巨体に乗った敵に俺が見つかってしまった。横から少し睨まれる。言いたいことがわかるから何も言えない。

で、当たり前のように全員で逃げる。

 

「すいませんね。俺が有名なせいで」

 

信奈「全くよ。迷惑ったらありゃしないわ。別れて城に行くわよ。あんた一人で他はみんなで」

 

「…新手のいじめってやつかな?」

 

信奈「あそこの角で別れるわよ!3...2...1...離れて!」

 

俺が左に曲がったのを横目で見てからみんなが右に曲がった。

そして敵は全員こちらへやってきた。

 

「まじかよ…」

 

敵は五人。でかい生物を無視して上の奴らを殺せば終わるが、あえて殺さずに敵の仲間をどんどん増やしていく。

 

 

 

_________________________________________

 

 

 

 

だんだん城へと近づいてきた。

俺の後ろにいる敵の数は十六。

図体だけでかくて足が遅いのが幸いだった。全然余裕で逃げられる。

 

敵「くそっ…あいつは疲れを知らないのか」

 

城が目前と迫ってきた。なので、邪魔な追っ手を排除することにした。

普通の刀を抜き、振り返りながら飛ぶ。まず一人目の生物にのり、攻撃をかわして首を切る。二人目も同じ要領。三人以降以下同様に殺していく。

乗り手がいなくなって、でかい生物はただの邪魔者になっていた。乗る気にもならないので無視して城へと走り続けた。

 

俺が城に着いたら、光秀ちゃんがエロいねーちゃんに斬りかかられていた。

俺は光秀に飛びつき、俺が庇う形で光秀を守った。背中を斬られたが、大した出血もしていないので気にすることはない。

 

光秀「朱鳥先輩…」

 

あ、初めて先輩と呼んでくれた。裏で先輩って呼んで欲しいと一回頼んだ甲斐があった。でも、なんで今更…

 

ねーちゃん「あら…貴方が朱鳥さん?」

 

エロいねーちゃんは俺のことをいろいろ知っている様子だった。

お、俺も、あなたのことをいろいろ知りたいな…とか思いつつ、彼女の問いに答えようと思った時。

 

信奈「あたしの家臣によくも手を出してくれたわね」

 

邪魔が入った。

 

ねーちゃん「これはこれは信奈様…お初にお目にかかります。松永団十郎久秀と言いますわ」

 

松永団五郎久方?変な名前やな…と小声で呟いたのが光秀に聞こえたのか『松永団十郎久秀です』と怒られた。

 

ねーちゃん「でも、貴方が戻っただけで、戦況は変わりませんよ?」

 

と思うじゃん?っと言わんばかりにいろんな軍勢が助太刀しにきた。厨二の子とナイスバデーなチャンネーとおそらく周辺住民。俺が出番なくても勝てそうなので俺は消火活動に勤しむことにした。

その後、なんか信奈と久秀さんがお話をされていたのだが、消火活動中は炎の音がうるさくて良く周りの音が聞こえなかった。

一人寂しく消火活動をしていたら、半兵衛ちゃんが。

 

半兵衛「私が消火します」

 

と言って、陰陽師の未知なる力を使って消火を終わらせた。

だが半兵衛ちゃんが倒れた。

 

?「やぁやぁ、君が朱鳥君だね?」

 

半兵衛ちゃんの看護をしたいのにおそらく天使であろう者が現れた。だが面倒くさいので無視。

光秀と協力して半兵衛ちゃんを安全なところへ運んだ。一応周りにいた人たちも。

 

「また天使か?お前ら懲りないな…」

 

カリウム「我が名はカリウム。今までの奴らより、階級が一つ上のものだ」

 

ドヤ顔で言い放たれたが、何階級まであるかとか知らないのでそれがどれだけのものかもわからない。ちんぷんかんぷんだ。

 

カリウム「ふ、まあそんなことはどうでもいいのだ。貴様は少し知りすぎてしまったのだから、消されて当然だ」

 

「残念だけど、俺を倒すなら軍でも引き連れてくるんだな」

 

カリウム「軍?あぁ、忘れてたよ。ちょっと場所を変えよう」

 

そう言うと俺の下に紋章が出てきた。なんだと思っていたら真っ平らで何もない平地にいた。

周りを見渡すと敵軍勢がおよそ100。さすがに勝てるわけがない。とでも言うと思ったか?

 

「思ったより少ないな。期待外れだ」

 

先ほどのドヤ顔に対抗して、こちらもドヤ顔をかましてやった。

俺が余裕を持ってるのを見て、カリウムは笑い始めた。

 

カリウム「この私、100人隊に勝てるわけがないだろ?降参しな」

 

確かにこいつが100はかなりきついだろう。

長いこと戦などをやってると自ずと身につく敵の実力。こいつは強いってわかる。

 

「残念だがなぁ、お前らの実力ぐらいなら川上衆のやつら56名の連携で崩れる」

 

俺が言った後、どこからともなくずらずらと現れる川上衆。

今回来れる奴らは魔法部隊がだいたい23だと聞いた。残りは全員前衛だとか。

 

カリウム「期待外れだよ。君がそんな弱そうなやつらで私に勝てると思ったことがね…君の眼はいかれたのか?」

 

「そっくりそのままお前に返すぜ!」

 

その言葉を言い切ると同時に一番近くにいたカリウムに斬りかかる。当然のように避けられたが、避けた側には川上衆の一人が斬りかかっているところだった。

なかなかいい連携を決め、出たしから好調な川上衆を横目に俺は全開放という魔法を使った。

この魔法は身体能力強化、魔法的能力付与などをこれひとつでできる素晴らしい魔法ですのよ!…欠点は寿命が縮みます。具体的な数字は不明だが、寿命が極端に縮むらしい。

魔法的能力付与というのは拳に炎がついたり妙に固くなったりできる。

それは俺の持った刀にも適応される。

燃え盛る刀。動物は火を恐れる。人はあまり恐れはしないが、少なくとも恐怖を感じる。そこの怯んだ隙を狙って斬る。かするだけでも相手を燃やせるのでとてもずるい。

右へ左へブンブン振り回す。炎が飛び散り、カリウム(分身?)に燃え移る。

 

カリウム「ひぇっ!?」

 

気持ちの悪い声を上げながらカリウムは火を消そうとしている。

無情にも俺はそこを斬り殺した。

邪魔者を排除したので川上衆が大丈夫そうか気になって周りを見つつ、刀を振り回す。

意外や意外、川上衆の奴らはカリウムをフルボッコにしていた。驚きを隠せなかった俺はその戦いを傍観することにした。

 

あれから何時間たっただろう。危なくなったら助けようと思ったが、全く危なげなく数を減らしている。あと十人ぐらいだな。

傍観している俺のところへカリウムが一人やってきた。

 

カリウム「傍観とは…いい度胸だな…」

 

あちゃーバレちゃったーなどとナメくさった台詞を言おうかと思ったが、こいつは別格強いと感じる。

おそらく分身を何個か本体に戻したのだろうな。最初に会った時と同じぐらいの強さだと思う。こいつはさすがに川上衆には荷が重い敵だと思う。仕留め損ねたら味方が全滅しかねない、そのぐらい察せるだろう。いくら川上衆でも。

 

「だいぶ、消耗なされてるようで、何よりです」

 

カリウム「本調子なら、お前をボコれたのにな…残念だ。ボコれはしないが、殺す」

 

こいつは頭を殴られたのだろう。立場を理解していない。

 

「お前な…お前は元々ボコれる側じゃないとわかってるはずだぞ?」

 

話途中とか関係なく襲ってきたが予想していた行動なので躱す。躱した後に右ストレートを顔にねじ込む。

吹き飛んで行ったカリウムに近ずく。

 

カリウム「ひとつ、お前に聞いておきたかったことがある」

 

冥土の土産として聞いておきたかったことなのだろうか。妙に目が座っている。

 

「…なんだ?」

 

特に聞かずに拒否する理由がなかったので、彼の目の前で質問を許可する。

 

カリウム「お前の経歴などを戦う前にいろいろ調べたんだが、三ヶ月だけ空白の時間があった。どれだけ調べても、何を食べたとかどこにいたとかさえも不明なんだ。それからお前は人斬りを始めていた。あの三ヶ月…お前に何があったんだ?」

 

俺は驚きを隠せてない。というか隠すことさえ忘れ、少し怯えさえもしている。

空白の三ヶ月…それは俺の人生を狂わせた、悪夢の三ヶ月間。大切なものを守らなければならない使命を負わされた、いわゆる人生のターニングポイントだ。

 

「それは…話さなければならないか?」

 

現代の人間でいう黒歴史とも言える三ヶ月間の思い出を話すのはあまり好ましいものではない。

やっと、極楽浄土で最新の技術を持つ世界をみて、忘れられたと思ったのに。

 

カリウム「おそらくお前にとって、忘れてはいけないものだから…逃げてはいけないものだから」

 

なんて偉そうなやつだ、と思ったが、彼の言葉は最もだった。

渋々、俺は語り始める。

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