なろうの方で自分の日常を描いた作品を書いてます。よかったら見てください。
タイトルは『工業高校の愉快痛快な仲間たち』です。まあ、こちらはとてつもない下ネタ要素と寒い青春を掛け合わせて気持ち悪いことになってる作品です。お気をつけください。
こっからは今回の話についてです。
正直、めんどくさい話をグダグダ書き綴ったものです。途中飛ばしながら読んでもいいんじゃないですかね。
次回からはいつも通りの感じでやってきますんでよろしくです。
平和な家に突如として現れる闇。
それは一般的には離婚など家族がバラバラになるきっかけとなりうるもの。
それを乗り越えた先には円満な家庭が待っているはずだ。
だが、俺の家はそんなに優しいものではなかった。
父「ちょっと、仕事の関係でお前らを殺すことになった」
死んだ魚のような目をして何のためらいもなく刀を振りかざす。
「おい!父さん!どうしちまったんだよ!」
父「どうもしてないさ。これが本当の私なだけで」
憎たらしい笑顔を浮かべてこちらに歩み寄る父さん。俺は少し足がすくむ。だが、後ろには下がれない。後ろには妹と母がいる。
どうにかして父さんを止めなければ、俺だけではなく、家族までもが死ぬ。そう考えた俺は決死の覚悟で突っ込む。
父「いい度胸だ」
父さんの刀が左肩に刺さる。
激痛が走るが、俺はそのまま突き進む。
そして父さんを抱きしめ、動けないようにする。
「逃げろ…!」
母「えっ…でも…」
「いいから早く!…頼むから…!」
父さんは俺の胸の中で暴れる。
だんだんと俺の体力がなくなっていく。
母さんは少しためらいながら妹を連れて行った。
父「邪魔だ!早く離せ!」
「離すわけがねえだろ!…お前はここで俺と共に死ね」
父さんを離し、刀を抜かせる。
父「ふふふ…お前は馬鹿か?仕事の関係でって言っただろ?俺が死んだとしても、うちの家族を殺しに刺客は来る」
予想はしていたが、やはり来るのか。だが、ここで父さんを殺すことには変わりない。
父さんが刀を振りかぶった瞬間、俺は父さんの腕を抑える。
が、左肩の傷が痛み、俺は腕を離してしまう。
父「貰った!」
ズシャッ!
俺の左腕が飛ぶ。
痛みと恐怖で声が出ない。
父「お前は今、放っておいても死ぬが、ここで楽にしてやろう。父親としての最後の仕事だな」
そう言うと父さんは俺を斬った。なんのためらいもなく、斬った。
暴走する父親の前に俺は何もできなかった。何もしてやることもできなかった。それだけが心残りだった。
そして俺の瞼は閉ざされた。
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閉ざされた目は再び開かれた。
目の前に広がる真っ白い風景。なんの特徴もない、寂しい部屋。
目がチカチカすることに不快感を感じながら俺は体があることを確認する。
「ここは…天国か…?」
死んだ後のひとりぼっちの寂しさは、俺に口に出して誰かに問いかけさせる。
当たり前だがその問いかけに応える者は、ここには存在しない。
真っ白な四角い部屋に響く自分の声。それが一層悲しみを、寂しさを大きくさせる。
改めて死を実感する。あぁ、俺は死んだんだなと、無意味な確認を自分にとる。自分が死んだと確認するのは当たり前だが初めてだ。だから俺は自分の確認に答えられない。
俺は本当に死んだのか?実は生きていたりしないのか?サイボーグになってたりして、生きているのでは?などという幻想を抱いてしまう。
我ながら恥ずかしい限りだが、こんなことでもしなければ、この場所で精神を保っていることができない。
自分が生きているのか、死んでいるのかさえわからない状態で頭が正常に働く人間はいないと思う。
つまりこういうことだ。完全に俺は混乱している。生と死の狭間を生きているような感覚に襲われ、俺はどちら側の世界のものか、俺はこれからどうすればいいのか、何一つわからないこの世界で右往左往している。
そんな俺に、一筋の希望が差し掛かる。
⁇「やあ。君が起きているときに会うのは初めてだね」
この場所で初めて出会った人。その人を無条件に信用してしまうのが人間の悪いところである。
「あなたは…?」
⁇「私はフューロ・ホロ。ホロって呼んでくれて構わないよ」
どこからともなく唐突に現れたフューロ・ホロと名乗る性別不明の生命体は俺に歩み寄ってくる。
俺はこの生命体に底知れない安心感と、押し寄せる得体の知れない生命体への恐怖が同時に存在する矛盾した感情を抱く。
ホロ「君はきっとこう聞きたいのだろう?自分は死んでいるのか、はたまた生きているのかってね」
俺は無言でゆっくり頷く。無条件に信用してしまいかけてる自分への自制心を持って。
ホロ「君は今、生と死の境目を超えて、生死を超越した存在に成りかけてるんだ」
俺には理解できなかった。
こいつが何を言っているのか、さっぱりわからなかった。
そんな俺を見て、少し笑うように
ホロ「君は特殊な才能を持って産まれた特別な存在なんだ。だから、君には少し期待していたんだ。僕と同じ存在になるんじゃないかってね」
はっきり言って、こいつの言ってることは主語が足りないとか以前に、話の趣旨が伝わってこない。何かを隠すように話しているように感じ取れる。
ホロ「ふふっ…そんなに警戒しなくていいよ。僕はあくまで今は君の敵ではない。あくまで今は」
妙に強調するその部分の意味を未だにわかっていない。
だが、今の言葉ではっきりしたことはある。
「お前はあくまで俺の敵ではないだけなんだな…?」
ホロ「ご明察。まあ、多少手助けなりなんなりはしますけど、あなたに協力する子はおそらくないでしょう」
その言葉を聞いた後、俺は自分のことで精一杯だったから忘れていたことをホロに聞くことを決意する。
おそらく、父さんとは何一つ関係のない人だから。
「俺の…妹や母さんは…無事なのか?」
声が震えてしまう。
自分のことばかりで、大切な人たちのことを忘れてしまうなんて、なんて情けない男だと、昔の父さんだったら怒るだろう。だが、もうその怒りさえ恋しく感じられてしまう。
ホロ「自分の保身などの心配はまだ尽きないと思ったのですが、思ったより家族の心配の方が早かったですね」
確かに、これからのことを考えると、家族の安否よりも自分の今後についてなどを先に聞くべきであろう。
でも、一度思い出してしまった家族のことを全く無視して自分のことを考えられるほど、俺は腐ってないはずだ。
ホロ「君のご家族は無事…と言えるのかな。まあ生きてはいるよ」
「それは…どういうことだ?」
何かを悟らせようとする言い方だった。
ホロ「…君のご家族は君の父親に斬られた後、親切な医者に拾われてね、一命を取り留めたんだけど、目を覚まさないようだ」
やはり父さんは殺そうとしたのか。
沈む気持ち。守れなかったという自己嫌悪。
ホロ「君は守れなかった、そう感じているのだろう?」
この時の俺の脳みそはうまく働かず、なぜわかったのかという答えのわかる疑問を持ってしまう。
ホロ「それは傲慢だよ」
もっともな意見を言われてるはずなのに、俺はその言葉を否定したくなる。
ホロ「君は虚栄心が強いね。なんの訓練も受けてない一介の市民で武器を持ってないやつが、狂気に満ちた刀を振るう人間から、何を守れるというのかね?見栄を張るのもいい加減にしたまえ。その苦しみの表情は見苦しいものだ」
雷に打たれたような衝撃が走る。
その言葉で俺はやっと眼を覚ます。
自分のできることとできないことの分別を、父親から殺されるという恐怖からか、できなくなっていたようだ。
我ながら恥ずかしい限りだ。
ホロ「それで、君はどうするの?」
その言葉に俺は困惑した。この場所のことさえわからないこの状況でどうするのと言われても、俺にはどうすることもできない。
ただ一つ、俺にできることがあった。
「頼む。俺に…家族を守るだけの力をくれ」
ホロ「ほう。復讐のためではなく、守るためで、いいのかい?」
一命を取り留めた大切な人たちの人生を守るため、俺は力を欲した。復讐ではない。守るための力だ。
「復讐は無意味だ…大切な人たちががそばにいるのに、命を狙われているのに、俺は自己満足のために戦ったりなどしない」
ホロ「いいねぇ…まあ力をつけさせてやってもいい。その間、君の家族の安全は保障しよう。だが、それには条件がある」
「条件とはなんだ?」
藁にもすがる思いの俺はどんな条件でも呑んでやるつもりでいる。
どんな汚名を被せられても、どんな罵声を浴びてでも、例え家族と会えなくなってでも、俺は守りたいと思った。
ホロ「条件とは、向こうの世界でちょっと仕事してもらうよ。人斬りのね」
俺は少し拍子抜けした。
こいつが何の関係で生の人を殺して欲しいと思っているのか、何故自分で殺さないのか、疑問に思ったが、俺が聞ける立場ではないことを思い出して踏みとどまった。
「かまわん。その程度のことでいいのかってぐらいだ」
本当はそんなことを思っていない。思っていないけど、口から出まかせを言ってしまった。
これが虚栄心だな…としみじみ思ってしまう。
ホロ「ふふっ、君は面白いね。じゃあ特訓を始めようか」
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「そんなことがあって、地獄のような人殺しの特訓を受けた後、お前の調べた俺の経歴へと繋がる」
カリウム「ありがとう。これで俺は君に何の遠慮もなく本気を出せるよ」
簡単に三ヶ月の説明を済ませた。
なぜなら全員を倒し終わった川上衆がまだかまだかとそわそわ集まりだしたのだ。ちょっと寒空の下、特に興味のない話をしているのを見てるだけでは疲れるだろうと思ったからだ。
あと、単純に説明が面倒くさかったからである。
にしても、カリウムは随分とかっこつけるのな。もう勝てないと悟っているのに本気でくるなんて嘘をついちゃって。
カリウムは立ち上がり、俺の方へと走る。
カリウム「ウォォアアアアアアア!!」
無防備に走ってくるカリウムを、冷静に斬る。
最後に走ってきたのは潔かったな、などと思いながら俺は川上衆を連れ、その場を後にした。