世界の旅人   作:神の子、与希

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投稿遅くなってすみませんね〜
まあ、本当にみなさんに読んでもらっているのかどうかは不明ですけどね。
そんなマイナス思考な考えは置いておいて、次回の投稿はできる限り早くできるよう心がけますので、今後ともよろしく!


合戦へ…

どことの戦は毎度のことだが全然聞いてなかったのだが、今回は浅井家との共同戦線らしい。

あ、言い忘れてたが、浅井長政がこの前懲りずに求婚してきたから、信奈の妹(弟)のお市をあげた。

…あいつ、元気してっかな…

 

六「朱鳥、この戦に我々が勝てると思うか」

 

なにやら意味ありげな質問をしてくる六。

でも、その質問は俺の嫌な予感と重なり、俺に不安がのしかかる。

だとしても、俺は彼女たちの前で不安な顔を見せるわけにはいかない。自分達より強い人が不安な顔をしていると、不安になるものらしいのだ。

 

「大丈夫だろ。俺もいるし、川上衆だっている」

 

その言葉を聞いて安心したのか、六は自分の率いる軍の元へと駆け寄っていった。

 

半兵衛「朱鳥さんは嘘つきです…」

 

いつの間にか俺の斜め後ろに半兵衛ちゃんが立っていた。

 

「嘘なんかついてないんだけどな…」

 

俺は身に覚えがあるから苦笑いしながらこの場を半兵衛ちゃんの気のせいということで、やり過ごそうとした。

 

半兵衛「朱鳥さんは嘘をつく時、必ず一瞬悲しい目をします…今もしてました」

 

それを聞いて驚いた。

そんな目をしてるつもりは全くなかったから、ちょっと気をつけようと思った。

 

半兵衛「朱鳥さんがどんなことを不安に思ってるのかわかりませんが、できれば話して欲しいです…私はあなたの部下なのですから」

 

寂しそうな目をして言われたら言いたくなってしまうが、俺は頑張って喉までかかった言葉を飲み込む。

 

「大丈夫だよ。もし何かあっても、必ずみんなは守ってみせるさ」

 

そう言って俺は笑ってみせる。

彼女の顔から寂しそうな色は消えなかったが、なんとか諦めてくれた。

いつか話せるようになる時が来る。それまで待って欲しい。と、心の中でみんなに言い訳する。

…って、なんでみんなは俺に死亡フラグを立たせに来るの?死んで欲しいの?

妙な心の中の葛藤をしている俺の肩が叩かれる。

 

「なんじゃらほい」

 

そう言いながら振り返る。

そこには見知らぬ兵士たちが集まっていた。

 

兵士A「合戦は明後日と聞きました。なので明日は休むとして今日、みっちりと鍛えて欲しいんです!」

 

メンドクセー

 

「あん。全然構わんてよ」

 

心と体は反対に動くこともあるのだとわかった。

だが、一日だけ鍛えたとしても武将クラスと戦えるかどうかレベルだがいいのかな?

その意を伝えると…

 

兵士B「全然構わんですぜよ!むしろ十分すぎますよ!」

 

だそうだ。

ということで川上衆の倍の練習を組み込んでみっちり、いじ…もとい!鍛え抜いてやったのだが、こいつらって誰の兵だ?

 

 

_________________________________________

 

 

 

ついに戦いの時が来たのだが、なんだかみんなが騒がしい。

 

「どーしたん?誰か暗殺でもされたん?」

 

六「そっちの方がまだマシかもしれません」

 

信奈「六!縁起の悪いこと言わないの…」

 

六「!すいません…」

 

なんだかみんながピリピリしてる中、俺一人だけいつも通りというかなんというか…

そんなアウェイ感を感じつつ、大人の方々は怖いので近くにいた五右衛門に聞くことにした。

 

「五右衛門、何があったんや?」

 

五右衛門「浅井家が裏切ったでごじゃる」

 

…は?

 

「…は?」

 

信奈「それはこっちの台詞よ!…なんでよりにもよってこんな時に…!」

 

そのあと、説明を色々聞いてなんとなーくわかったことがある。

 

「囲まれてる感じ?んで、大ピンチで誰かに殿をやらせなきゃならないと…」

 

信奈「やっぱり私が残る!」

 

六「姫様!ダメです!あなたがいなくなったら、私たちはどうすればいいのですか?!」

 

長秀「姫様を置いて帰るなんてできません。0点です…!」

 

あ、久々に長秀さんを見た気がする。いろいろな都合で全く話とかしてないからなー

なんてボーっと考えていた。

 

信奈「でも…!死んでくれというような真似できない…よ…」

 

んーなんだかなぁ…なぜ俺を頼らないのだ?

 

「俺がそのシンガリ?やればいいじゃん。俺と川上衆、そして昨日鍛えた奴ら合わせて戦えば勝つことだってできるかもしれないし」

 

信奈「いくらあんたでも、さすがに二国の軍勢をあの数で相手するのは…」

 

「大丈夫だって!ちったぁー俺を信用しろって」

 

そう言うと、みんなが渋々ながらもオッケーしてくれた。

 

「じゃ、俺はその意をみんなに伝えてくるんで」

 

 

 

_________________________________________

 

 

 

 

「というわけだが、これは自由参加だ。死ぬ可能性は、通常の戦場より少なからず高い。家族がいるものや帰る家がある人、守りたいものがあるものなどは遠慮せず、この場を去ってくれ。この場を去ることは逃げではないぞ。親玉が逃げるのを手伝うという重大な任務にあてられるだけだ」

 

俺の言葉にざわつく川上衆プラスアルファの兵士たち。

 

「相談することじゃないぞ。自分の意思で、自分のやりたい方を選べ。それがお前たちの選択した道だ、後悔するなよ。

 

そう言ったら少人数だが、一部の兵士や川上衆が俺の前に来て申し訳ないと言って去っていく。

俺はそいつらに笑顔で『気にするな』と伝えた。

そして、かなり大人数が残った。

 

「もう抜ける奴はいないか?」

 

川上衆「あったりめえよ!」

 

そうだそうだ、とみんなが騒ぐ。

俺は素直に嬉しかった。

俺の無理なお願いを聞いてくれたこいつらが仲間が抜けるのを止めたり責めたりしないで残ってくれたことが。

 

「ありがとう。…必ず、お前らを一人残らず死なせないで帰らせてやるからな!」

 

そうしてみんなと笑いあいながら最後の夜を迎えた。

 

「五右衛門、犬千代、それに光秀。さっさと帰れ。邪魔だ」

 

もう信奈は六や長秀らと共に城へ戻っているはずだ。

 

光秀「黙りやがれです。朱鳥先輩に何ができやがるですか!この状況で…」

 

今にも泣き出しそうな顔をしながら光秀が言う。

 

「五右衛門、犬千代。光秀を連れて帰れ。いいか、これは最初で最後の命令だ」

 

五右衛門「朱鳥氏…」

 

犬千代「朱鳥殿…」

 

不安を隠しきれない弱々しい声を上げる二人が可愛くて可愛くてたまらない…ではなく、クンカクンカスーハースーハーしたい…でもなくてですね、俺の嫌な予感を駆り立てる。

脈が速くなるのがわかる。

俺の嫌な予感はよく当たる。

 

「俺が死ぬと思うか?特に五右衛門、お前は俺の強さを真直で見たはずだろ?」

 

それでも不安そうな二人。と騒ぎ散らす光秀。

なかなか動いてくれそうにない。説得できないものかな…

俺は死ぬと思われるぐらいの実力か…天上天下唯我独尊、とまではいかないが、俺はかなり強い方だと思っているんだが。

 

「早く行けよ!…行かねえと、絶縁するぞ」

 

その言葉で二人は渋々光秀を連れて去っていった。

 

光秀「朱鳥先輩、必ず帰ってきてくださいね?!信奈様のために!」

 

光秀は見えなくなる最後の最後まで叫び続けていた。

俺はいなくなったことを確認して永続の壁と呼ばれる時限式の見えない壁を作り、俺たちの後ろへは行けないようにする。

みんなにはこれを事前に伝えておいた。

これの欠点だが、特にこれといって欠点はないが、使い勝手が悪い。その時間きっかりまで何があっても壊れないし壊せない。

これは魔法を使った本人でさえ解くことはできない。

 

兵士「朱鳥さん!敵、約五千が迫ってきてます!」

 

「五千か…まだ少ないな。先行部隊か?」

 

兵士「はい。そのように見受けられます」

 

「よぉ〜し、魔法射撃部隊、よ〜く狙って撃て〜食料はたんまりあるんだからガンガン放ってこう!」

 

極楽浄土でよく見たファイアーやブリザードやウォーターとかいう魔法などは、主な欠点としては妙に腹が減るだけだ。

だからとってもお強い。遠距離でならな。

もう一つ、これは大したことはないのだが、少し詠唱が必要。

これが面倒だから俺は使っていない。

だが、使ってみると威力はあるし弾速早いし軌道が変えられるし大きな欠点はないしで使い勝手はまあまあ良い。近くに食事があって、なおかつ詠唱ができる人ならだが、

 

兵士「す、すげ〜…」

 

川上衆魔法部隊はドヤ顔している。

ここでは一人が魔法を撃ったら後ろで詠唱を完了させて待っているやつと変わってその待ち時間に詠唱し、という三段法をおいている。あれ?三段法だったかな…まあ極楽浄土で聞いたやつだし、記憶が曖昧で当然か。

勝手に自分を説得し、勝手に納得してこの方法を考えた俺すごくね?!という自画自賛の言葉を、繰り返し心の中でリピート再生する。

 

⁇「相変わらず平和なことしか考えられない残念な脳みそだな」

 

よく聞き覚えがある声。

できればこの人と敵になりたくないってやつがクラスに一人や二人、いたであろう?まさにそのようなやつの声だ。

俺は振り返りざまに、声の本人に話しかける。

 

「久しぶりだな…ホロ」

 

ホロ「僕の名前、覚えてくれてたか。嬉しいね」

 

突如目の前に現れたホロにみんなはおっかなびっくりしていた。

まあそりゃそうだろうな。

 

「忘れられるわけがなかろう。強くしてくれる代わりに貴様は俺にトラウマを植え付けたのだからな」

 

ホロ「なんだ、まだ父親を殺したことに対して、思うところでもあるのかい?…全く、ねちっこいね。僕はそういう人、どうかと思うよ」

 

「ちげぇよ。実の父が家族を殺すシーンを見せられたトラウマだ!」

 

俺はその言葉を言い切ると同時にこの場を離れ、戦場を見渡すためと、戦いのの邪魔にならないように移動した。

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