初日は高校。
春香と同じクラスだ。
「どうも。初めまして。結城朱鳥です。いろいろな事情が相まって、急に転校してきました」
先生「はい、みんなよろしくな〜」
クラスメイト「朱鳥って、身長何センチ?背高くね?」
「186.6だが?高くないと思うぞ?」
クラスメイト「じゃあ〜南とのご関係は?」
春香「ちょ?!」
「俺の命の恩人、と言ったところかな。俺は彼女の言うことならなんでも従うし、なんでもする。それが彼女のためなら、と言える関係?」
春香「朱鳥さん、それは誤解を生みます…」
クラスメイト「じゃあ二人は付き合ってるんですかー?」
「いいや。居候させていただいているが、恋仲ではない。俺が彼女を好きになる可能性はほぼないだろう。恩人を好きになるなどという僥倖は俺の中ではあってはならないことだからな」
春香「朱鳥、もうしゃべらないでください」
春香の方を見ると、光を失った目をした春香がそこにはいた。
こわって思いながら周りを見たら、男子生徒全員からすごい睨まれていた。不良高校なのだろうか。
休み時間になって、俺の席にはいろんな人が集まってきた。主に女子生徒。
そして春香との関係をあらいざらいはかされた。
男子生徒「おい、朱鳥、とか言ったな?ちょっと校舎裏に放課後こい」
「おういいぞ」
女子生徒「え?行かないほうがいいよ…絶対リンチされるよ?」
「望むところだってんだ。それであいつらが満足するならな」
春香「朱鳥さん、ちょっといいですか…?」
「不良より怖い雰囲気の人が来たよ…」
春香「なんで怒ってるか、わかりますよね」
「いいえ全く身に覚えがありません」
春香「なんで同居の話をしたんです!誤解を招くじゃないですか!」
「そうかな…?だって、俺に春香が惚れると思う人がこの世界にどれだけいるかを考えたら、誤解なんて生まれない気がするんだが」
春香「それとこれとは全く別なんです!」
「別なの?」
春香「はい。別です」
「なら、今度から気をつけます…」
春香「よろしい」
春香様からのお説教を受け、その後の授業もなんとか受け流し、休み時間はチヤホヤされながら放課後になった。
俺は校舎裏の人通りの少ない場所に来た。
気配でバレバレなのに、隠れているつもりなのだろうか。はっきり言って、ここまでくると清々しいってくらいにバレバレだ。
「隠れてないで、出てきなよ…みっともないな…」
男子生徒「くっ、なぜばれた?」
「いや、あれで隠れてるつもりなら、お前らはよほどの天才なせいで一周回ってバカになってしまったやつか、はたまたただの馬鹿かの二択だな」
男子生徒「俺たちのアイドルを汚した罪を償ってもらう!」
アイドルとは春香のことであろう。
ってか、近くに春香がいる気がするんだが…気のせいか?
「まあ、いい。全員まとめて相手してやる。二分で平定してやるよ」
男子生徒「その余裕がいつまで続くかな!やるぞ!」
男子生徒、およそ五十人が一気に襲ってきた。
そしてきっかり二分後、平定した。
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家に帰ったら、春香に謝られた。
「いや、あの程度のことは通過儀礼のようなもんだろ。大したことねえよ」
春香「でも…」
夏奈「朱鳥もいいって言ってんだからいいんだよ〜で、噂によると二分で約五十人全員沈めたって、ほんとうなの?」
「あぁ、二分だったかはわからんが」
春香「私が先生を呼びに行って、帰ってきたらもう終わってたもの。相当早かったわよ」
千秋「春香姉様の取り巻きを一瞬で…」
「まあ、素人が何人集まったところで、俺に勝つことはできないよ」
夏奈「次の試合はぜひ観戦したいものだ!」
春香「夏奈!遊びじゃないのよ?」
「春香に心配はかけられないな。春香の見てないところで全てかたずけるか」
千秋「かたずけるって…」
夏奈「そういえば、明日は私のところだよな?!」
「ん、そうだな」
明日は中学校だ。
夏奈「明日、うちの学校で新たな伝説が生まれる…」
春香「夏奈、朱鳥さんをダシにして遊ぶんじゃないわよ?」
夏奈「わかってるって〜ただ、勝手にダシになるのは私は知らないよ?」
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中学校なんて久々だ。
みんな背が小さい。俺だけ一人飛び抜けてでかいみたいになっている。
「結城朱鳥です。年齢は内緒です」
クラスメイト「朱鳥君は好きな人とかいるの?」
「それは難しい質問だな…」
夏奈「ほう…」
「好きな人は…この世に住むすべての人間かな」
クラスがドッと湧く。
俺は状況を掴めなかったが、何やら中学生には好評な物言いだったらしい。
あいも変わらず、男子生徒には不人気な感じになってしまった俺。
クラスメイト「昨日、高校生五十人沈めたって噂、本当ですか?」
「もう知っ…」
夏奈「それは私が説明しよう!」
俺が話そうと思ったところを邪魔してくる夏奈。
夏奈「こやつはな、前世が殺し屋と戦国時代の英雄なんだ!だからこの程度の素人が何人集まろうと、朱鳥にかかれば速攻平定だ!」
男子生徒「おぉ!」
女子生徒「な、なんでそんな詳しく…?」
夏奈「ふふふ…聞いて驚け…今、こいつは私の家に居候してるのだ!」
ざわ…ざわざわ…
ドヤ顔を決めている夏奈をよそに、クラスはざわつき始めた。
この後に面倒ごとが起きる予感。
そしてまたまた放課後。
特に何もなく、俺は帰路へ着いた。
夏奈は男子生徒らに連れられ、どこかへ行ってしまったため、一人での帰宅だ。
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迂闊だった。
まさかここまで朱鳥が恨まれているとは。
不良「けっけっけ、すまねえな〜春香さんは傷つけたくないんでおめーさんを利用させてもらうぜぇ」
男子高校生「へ、昨日の借り、返させてもらうのを手伝ってもらうぜ…」
夏奈「お前らは馬鹿なのか?」
男子高校生「なにぃ?」
夏奈「プロを呼べ!こんなチンケな不良なんかであいつに勝てると思ってるのか?」
不良「チンケ…だとぉ?このクソアマ!」
夏奈「お前らのような雑魚がいくら集まったって、負けるわけがない、とあいつは言っていたぞ!」
男子高校生「そんなのハッタリだよ!」
不良「俺らはプロだぞ?喧嘩のなぁ!」
夏奈「そうか…朱鳥は私を騙したのだな!コノヤロー嘘つきやがったのか!」
不良「うるせえガキだ…そうだ。お前ら、こいつはどうなってもいいんだよな?」
男子高校生「んぁ?あぁ」
夏奈「くそぉ…騙されていたのか…となると、クラスの奴らに嘘をつかされたことになるのか…」
不良「じゃあ、俺ら専用の穴になってもらっても、構わねえわけだな?」
男子高校生「そ、それはさすがに」
不良「お前らにもヤらせてやっから…」
男子高校生「そ、それなら…」
なにやら男子高校生らと不良らは何か少しもめた様子だったが、すぐにこちらへ手を伸ばしてきた。
不良「本当にいい顔してんなぁ…こんないいものを汚すなんてなぁ…うへへ…」
不良は気持ちの悪い笑みを浮かべ腕を鉄骨に縛られた私の胸へ手を伸ばす。
夏奈「キモい!やめろ!」
不良「うへへ…もっと嫌がれぇ…そっちの方がそそるってもんだ…」
どんなに動いても、どんなに抗っても抑えられ、服を剥がされていく。
夏奈「た、たすけてぇ…」
と、弱音を吐いた次の瞬間。
ドゴォンッ!
というでかい音が頭上から響き渡った。
音の正体は不良の顔が鉄骨に突っ込んでいった音だったようだ。
夏奈「ぇ…?」
⁇「いいこと教えてやるよ…俺が来た時に、それ以上の行為に及んでいたら、てめえらの命はなくなっていたぞ?命拾いしたな」
その声は最近知った男の声に似ていた。
私を騙した男に似ている声。
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間に合わなかった。
俺は怒りに任せて歩みを進め、不良の一人を鉄骨にキスさせる。
「いいこと教えてやるよ…俺が来た時に、それ以上の行為に及んでいたら、てめえらの命はなくなっていたぞ?命拾いしたな」
周りの連中の表情がみるみる変わる。
男子高校生「お、お前ら、やっちまえ!」
その言葉を合図に、またも全員一気に襲ってきた。
一つ、こいつらは学んでいた。ここにいるのはたった、五十人ではない。およそ二百人いる。しかし、全員素人。
だから俺は無双ゲームの難易度一番低いやつをやってる感覚で全員を地球とキスさせた。
「雑魚が」
約五分ぐらいかかってしまった気がする。
俺は急いで夏奈の方へと駆け寄っていく。
「大丈夫か?!怪我は?!体を汚されたりとかしてないな?」
俺は夏奈の全身を舐め回すように丁寧に見る。
夏奈「嘘…じゃなかった…」
夏奈がなんか言ったが、馬鹿みたいに焦っている俺の耳には届かない。
夏奈の手を縛っているロープを手でちぎる。
すると、
夏奈「嘘じゃ…なかったぁ!」
と言って抱きついてきた。
俺はとても困惑した。嘘じゃなかったって言葉の意味と抱きついてきた意味がわからなかったからだ。
「ど、どうした?!何かあったのか?」
泣きながら抱きつかれて(妙に力強く)苦しいながらに背負って帰った。
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春香「どうしたの?滅多に泣かないのに」
「俺からは、言っていいことかどうか…」
さすがにあれは俺の口から言うべきではないと思った。デリカシーとか言ったものを少し意識した。
千秋「な、何があったんだ?!」
「夏奈が泣き止んだら聞いてくれ」
春香「あれ…朱鳥さん、なんか赤いのがついますよ…って、血?!」
「あぁ、気にしないで。返り血だから」
ブァブァブァブァーブァブァ
唐突に大量のバイク音。
俺に用があるのだろう。
「ちょっと用事ができた」
春香「え?あ、はい…?」
「少し出てくる」
千秋「行ってらっしゃい」
キュートなホイップに見送られ、俺は暴走族の元へと駆けて行く。
族長「遅かったなぁ?!あーすーかーきゅーん?」
「キモい、うるさい、近所迷惑考えろ雑魚が」
暴走族「てめなめとんのか?!」
族長「まあ待て、お前さんが、うちの輩をボッコボコにしたんか?」
「お前んとこのやつだったんか?なら、躾をしっかりしろ。脳みそ腐ってたぞ」
暴走族「てめぇ!」
族長「はっはっは!この数を前にして、何一つ引けを取らんか…自信があるのか、はたまたアホか、試させてもらうデェ!」
「今日一日で、雑魚を合計六百近く。鬱陶しいことこの上ないわ!」
その言葉を合図に、俺は暴走族およそ六百近くに突っ込む。(今日夏奈を襲った奴らも含む輩)
ここで集団との戦い方をお教えしよう。
まず最初に司令塔を倒します。そうすれば、少なからず士気が下がります。そして突っ込み方も各々別々のやり方で、噛み合わずに仲間同士に亀裂が入ります。入らない場合は、途轍もなく仲がいい気持ちの悪い集団だと思って、諦めて普通に戦いましょう。
司令塔を倒したら、近場のやつの攻撃を躱しつつ、そいつをつかんで投げます。もしくはドミノ倒し風に蹴り飛ばすのも良しです。まあ簡単に言えば、一回に一人だけを攻撃するのはもったいないので、誘爆させるのだ。するとなんということでしょう。いくら雑魚が集まっても、疲労が増えるだけで何も変わりはしません。学習能力のある敵なら、投げを警戒しますが、雑魚は知能がよくない、もしくはわかっても対応できないので大丈夫なのです。
そんなこんなでまたも終了。数が多い方が一回で倒せる人数が多いので楽だ。
約七分といったところか。
感想お待ちしてます。
急激な展開でもう先が読めない!のは書いてる本人ですので、読者の方で読める方がいらっしゃいましたら、是非お教えください。
…わかりやすくいいますと、今後もいろんな世界を旅しますので、どこに行って欲しいとかいうリクエストを待ってます。できたら、そのリクエストに応えますので。