ただ、なんと言うか、ね。まあ見てる人いるかよくわかんねえし、自己満足ですし〜
俺の家となる場所へ連れてきてもらったのだが…
「せっまっ!」
大家的なおっちゃんは大声で笑いだす。
おっちゃん「お前さん、いいとこのお侍だったのか?それなら気に入らんと思うけんど」
「いや、五畳は普通に狭いわ!」
犬千代「わがままを言うな。隣に響く」
え?!こんな狭い家は隣にもあるのか!?
犬千代「夜叫ばれたら眠れない」
「お前の家かよ!」
おっちゃん「はっはっは、わしの若い頃にそっくりじゃ。血気盛んでハンサムで」
その言葉で少しいい気になった俺はカッコつけながら
「おっちゃん、わかってんね〜俺がハンサムだってわかる人に悪い奴はいないね!」
おっちゃん「うちの姪と結婚して跡を継いで欲しいわ」
姪…?!なんだか萌える響き…!
「ぜ、ぜひその姪を紹介してくだせぇ!」
おっちゃん「おぉ!そうか!じゃあ呼んでやろう。おい、ねね。ちょっとこっちこい」
ねねちゃんか…どんなグラマーでセクシーな女性でしょうかねぇ…ん?女性…だよね?
ねね「ねねでございまする!」
そこに嬉々として現れたのはとても可愛らしい愛くるしい人形のような美少女。いや、美幼女だな。
「おっちゃん…俺は変態じゃないよ?」
おっちゃん「朱鳥殿のお世話役として、ねねをつけとこうかのぉ」
…それって、この幼女のお守りをしろってこと?
「俺は性犯罪者じゃない…俺は性犯罪者じゃない…俺は性犯罪者じゃない…」
犬千代「何をぶつぶつと言っておるのだ?」
「俺は!性犯罪者じゃない!」
つい大声で叫んでしまった。
ねね「あすかどのは面白いですね!何言ったのかわからぬ!」
はぁ…疲れそうな場所だぁよぉ…
そんな場所に勝家が来た。
勝家「朱鳥の刀の腕前を見たい。私と試合してくれ」
「木刀でか?」
勝家「そうだ」
そう言って、勝家に連れてこられたのは道場らしき場所だった。
そこには壁に大量の木刀や木の槍があった。
なぜかついてきた五右衛門と犬千代とねね。
勝家「好きなものを使うがいい」
好きなものを使っていいと言われたから、俺は二刀流をすることにした。一刀流も二刀流も短刀もいろいろな戦い方をしてきたが、どれでも負けたことはない(ドヤぁ…)
犬千代「二刀流…?」
勝家「ふ、なめているのですか?」
「はは、一応二刀流でも俺は君に勝てる自信があるんだけどね…」
俺の言葉に心底腹が立ったのだろう。俺にとっては好都合だ。
人は怒りや憎しみの感情が、最も強い力となる。つまり本気というわけだ。
勝家は俺が構えた瞬間槍を振り下ろした。周りから見たら一瞬だったろう。俺はそれを右の木刀で受け止める。
女の子とは思えないほどの力だったが、極楽浄土に迷い込んだオークほどの力ではない。あいつの力は本当に強かった。地割れの深さが35メートルまで行ったからな。とてつもない野郎だったな。
そんなことを考えながら左の木刀を彼女の首元へ持ってくる。
「隙が多すぎるよ。振り下ろすまでは良くても、力任せ過ぎてはダメだ。振り下ろしたら、その反動で敵の裏をとるぐらいしなきゃ殺されるぞ。少なくとも、俺の世界ではそれができる人間は数百人程度だが、君はできると思う」
勝家「…ま、まだ終わってない!」
そう言って彼女は槍を持ち上げ流れるように右から左、左から右下というように連撃をしてきた。ものすごいスピードで繰り出される力は凄まじかったものの、受け流すことが可能な連撃はもっと軽やかにやるべきだと思った。
連撃を繰り出した彼女はだいぶ疲れが見えてきていた。
「連撃は良かったが、一撃一撃に力みすぎている。流れるような攻撃手段に必要なものは徐々に力が増していることだ。最初っから力んでいてはだんだんと力が弱くなる。最初は軽く振り回す程度がいい」
勝家「はぁ、はぁ、ま、まだぁ!」
「その心意気はいいと思うが、君の槍は限界みたいだ。武器の負担を考えながら戦うべきだ」
彼女の槍はもう先端から先が折れかけていた。他の部分も悲鳴を上げている。
武器の硬い場所、柔らかい場所を考えて防いだり攻撃すればそういう風にはならない。
硬いものは折れやすい、柔らかいものは折れにくい。この特性を理解した上で武器と向き合うべきだ。
そんなことを説いていたら日が暮れていた。途中から食い入るように聞いているのは勝家だけではなく、犬千代と五右衛門もだった。
勝家「なるほど…負けたからこそ、説得力が高まっている…」
五右衛門「朱鳥氏がそんな大層なことを言えるちょわ…」
犬千代「感心した」
いつの間にかにねねはお休みモードに入ってお昼寝をしていた。俺の膝の上で。
か、可愛いから許す!
はっ!また一歩、ロリコンへと近(ry
「まあ、あれだ。勝家は槍の流れるような手つきには驚いたぞ。あと力。だけどね、もっと女の子らしい戦い方があるんじゃないかな」
勝家「お、女の子らしい?!そ、そんなよ、弱々しい戦い方は拒否する」
「弱々しくねえよ。偏見で言うな」
照れたように言った勝家に、少し笑いを含みながら言ってしまう。
「女の子らしいってのは、力任せにどうこうではなく、あの連撃の時に言ったような戦い方をすることだ。徐々に徐々に削っていく。持久戦ってことだ」
勝家「じ、持久戦…?」
「だが、持久戦をするためには武器の負担を考えながら戦うってことが必須条件となるんだよ。だから、暇なときはこの俺と修行しようではないか!」
犬千代と五右衛門は嬉しそうにしたが、勝家は少しプライドが傷ついたのだろう、ちょっと嫌そうな顔をした。
「でも、この修行は誰にも言うなよ?」
犬千代「なぜ?」
「俺は新人だ。新人が上の人に教えてるなんて知られちゃダメだ。ここだけの話にするんだよ」
あー、と言ったからみんなわかったようだ。たぶん。わ、わかってると思いたい。この世界のことはよくわからないけど、新入りが先輩に教えるなんて屈辱的な行為だってことはないのだろうか?
まあどうでもいいが。
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俺は人の話をちゃんと聞こうと思った。美濃の蝮となんか会合みたいなことをすると聞いて、うちの歴史にもそんなことがあった気がすることに気がついた。
だが、あれは確か、織田信長と斎藤道三だった気がするんだがな。同じようなことか。
「…何を話してるかよく聞こえんぞ…」
なぜかわからないが、草履取りをさせられている俺は話をしているところから少し離れた場所にいる。
この時に俺の知ってる歴史では斎藤道三は織田信長に自分の息子が勝てないことをわかっていたはずだ。まあ、戦争したらしいけど。
「あれ?終わっていいのかよ…」
なんか話し合いが終わろうとしていた。
やはり引っかかるから道三に言ってみることにした。
「斎藤道三とお見受けする。無礼を承知で伺いたい」
道三「なんじゃ貴様!」
信奈「ちょっと朱鳥、なにやんてんのよ!」
周りのお付きの者らに羽交い締めにされながらも膝をつき、話を続けた。
「貴方様は自分のお子様が、ゆくゆくは天下人となるお方に勝てるとお思いですか?まさか、蝮ともあろうお方が負け試合をお子さんにさせるんですか?」
道三「無礼者め!貴様は何様のつもりじゃ?わしの息子が勝てんだと?」
「自分で分かってるはずですが?戦力、いや実力の差を!」
道三「言わせておけば…」
信奈「早く謝りなさい!朱鳥」
「俺は謝らない。私はあなたを尊敬していました。天才軍師、蝮と呼ばれ商いの国を作るという大きな夢を持っているあなたに。だが今のあなたは、負け戦をさせようとしているのだ。俺はそれが気にくわない!なぜ素直に和平を結ばんのだ?!」
道三「お主、それで尊敬していたのか?なぜわしが勝てないとわかっていることがわかったのだ?」
「俺はあなたにそっくりの人間の生き様を知っている。俺はその人を尊敬している。その人と同姓同名同武将ときたもんだ、おそらく同じだと思ったからだ」
いつの間に道三が抜いていた刀はいつの間にかに鞘に収められていた。今更ながらひやっとした。
だから妙にみんな安心した顔しているのか。
道三「わしに似た者か…そのものは、和平を結んだのか?」
「いや、そこまではよく知らないんだ。元の世界では勉学に励むことはできなかった故」
道三「そうか。よかろう!今回は信奈ちゃんに免じて、美濃を信奈ちゃんに全部あげようぞ」
え?そこまで言っちゃう?息子さんの立場がない気がする…
こうして、なんだかんだで美濃を渡す決意をした蝮、斎藤道三であったが、息子である…あれ?あの人なんつったっけ?めんどくせえから道四としよう。きっとあいつは謀反でもするんじゃねえの?
その予想は的中した。
「蝮のおっちゃんは息子さんの謀反でピンチってわけか」
勝家「ぴ、ぴんち?」
「あ、危険な状態ってことね」
極楽浄土で覚えた言葉をつい使ってしまう悪い癖。てへぺ(殴
家臣A「援軍は送らないほうがいいかと」
「そら当然だ。留守を狙われたら堪ったもんじゃないもんな。面倒臭いな…全く、信澄といい道四といい、面倒な奴ばかりだ」
※信澄の謀反は原作とか見てね!
信奈「援軍は送らないわよ」
勝家「信奈様!いらっしゃったのですが?」
「それが正しい判断だな。軍師としては、だがな」
俺は主君である信奈に軍師であって欲しいが、一人の女の子でもあって欲しいと願っている。理由は彼女にそっくりな別人を何度も見たから。
信奈「なによ…その軍師ではなかったらよくないみたいな言い方」
「軍師ではなく、女の子としてならもっと素直に言えばいいと思う。俺はどんな命令であれ、遂行して見せるゆえ」
長秀「朱鳥さんの言葉は正しいです。60点」
あ、少し低い…ちょっと、いやかなりいいことを言った感溢れさせたんだがな。
信奈「…そんなこと…できるわけないじゃない!」
んぉ?なんじゃ?なぜに怒っとるん?
信奈「家臣に死ねと命じられるわけないじゃない!」
そう言って信奈は部屋を駆け足で出て行く。
主君の顔が濡れる時、元凶を突き止め解決するのも家臣の務め、我は彼女を笑顔にするぞえ!
信奈について行ったら、信奈の部屋についたらしい。上に信奈と書いてある。
スーッと入っていく。信奈は地球儀を回していた。
信奈「あんた、地球が実は丸いってこと、知ってる?」
「あぁ、実際に見たことはないが、球体らしいな。その地球儀のように」
信奈「じゃああんた、日本がどこかわかる」
…学はないんだが、地球儀ぐらいは二、三度触ったことはある。だからきっとわかる!
「こ、ここだろ?」
信奈「違うわよ。日本はここの島国よ」
ま、間違えただと?!この俺が?!
ちなみに俺がさしたのは日本とは大きな海を挟んだ向こう側の大陸。つまりアメリカ。
信奈「朱鳥って、なんでも知ってるようで知らないのね」
「俺は学問などは手をつけておらぬゆえ…」
信奈「言い訳ね。ふふっ」
正直、ムカッときた。仕方ないことだと言い返したかったが、彼女の幸せそうな笑顔を崩したくはなかった。
信奈「私の言ってること、変だと思う?」
今まで誰にも理解してもらえなかったのか、少し不安げに聞いてくる。
だが、なぜそんな不安そうにしてるのか理解できない俺は逆になぜ変だと思うと思ったのか聞きたい気持ちになった。ん?まあ、いっか。
「いいや?なぜそんなことを聞くんだ?」
信奈「え?だって海の向こうから来た者の話に憧れるなんて普通じゃないじゃない?」
え?!普通じゃないの?!
「え?!普通じゃないの?!」
あ、いま心と体が同時に動いたってのを感じた。体ってか口か。
信奈「これを伝えた宣教師はあなたと同じようなことを言ったわね」
宣教師のくせして自分の持ってるものをよく知らんのかね?アホな宣教師。
信奈「あんた絶対勘違いしてる…」
「そんなはずないと思うが?」
信奈「宣教師は私を変じゃないと言ったって点が同じようなことを言ったってこと」
難しいのね…(真顔)
心の中がだいぶ忙しい俺はその宣教師に興味を抱いた。
「その宣教師に是非とも会ってみたい」
信奈「死んだわよ」
…あ、察し。
でも、俺は無粋な人間ではないつもりだ。ここでその宣教師のことが好きだったか聞くようなことはせぬ。
「そいつのこと、好きだったのか?」
ま、まあ、心がいくら頑張っても、興味や関心を止めることはできないよね!仕方ない仕方ない!
信奈「あんたって、思ってたより無粋な男なのね…」
思われてたんだ…無粋だと…なぜだ…
信奈「あたしが好きになった人はみんな死んじゃうの。お父さんもその人も…」
あれ?2人しか死んで(((殴
信奈「でも安心なさい。私があんたのこと好きになることはないから」
「その前に、俺はまた死ぬのかどうかわからないからな…」
とても気まずい空気が流れる。どんよりとした空気をどうにかしたいが無理そう。
「ま、俺の力を持ってすれば、死ぬこたないかね〜」
信奈「その自信過剰っぷりには少し腹が立つわね…」
俺は自分のいた世界のことを全く知らなかったため、自分のいた世界にそっくりなこの世界を知りたくなった。
「なぁ、もし、お前さんが天下をとったら、俺も世界を見て回るのについていってもいいか?」
信奈「いいわよ。でも、そん時にあんたがまだ生きていたらね」
「なら、俺はしぶとく生き延びてやるだけだな」
なんて笑い合うことの喜びは生前、味わったことのないものだった。
そんな幸せを噛み締めてる俺たち(噛み締めてるのは俺だけかもしれんが)の元へ、使いの者が来た。
使いの者「失礼します!」
信奈「どうしたの?そんな慌てて…」
その様子を見たとき、妙に嫌な予感がした。いつも当たらなかった俺の予感は今回は的中してそうなしてなさそうな、という微妙なラインだった。
使いの者「斎藤道三殿の家臣である、明智光秀が斎藤道三の文を持って参りました!」
一瞬にして信奈の顔色が変わった。俺には文という言葉の意味を理解してなかった。
ただのお便りだと思っていたそれのの内容は自分の死を確信したものであった。
信奈「全…軍…」
言葉を言いかけたところで勝家が信奈を気絶させた。
この時、俺は信奈が先ほど言った言葉を思い出した。『私が好きになった人はみんな死んじゃう』きっと、道三の事が大好きなのだろう。それを知ってか知らずか、こんな死を確信した文を送るという行動をとるとは…生前の俺みたいだな。
「俺、道三を助けに行ってくる」
勝家「いくらあなたが強いからって、多勢に無勢です!死にますよ?!」
「俺は死なない。いや、こんなところで死ねない俺が最も適任だと思うぞ」
極楽浄土で読んだ魔法の本を最大限活用すれば余裕で助けられる。それを言っても、まだ俺のことを信用してもらえないんだろうな…
長秀「そんな根拠のない言葉は信用できません。0点です」
え?0点?うそーん
思ったことを口にするのはよくない場合もあるよね。今はその場合だと確信して言える。
「根拠ならあるよ。俺は魔法使いだ」
長秀「じゃあやってみたらどうですか?」
………というわけでやって参りました。
「さ、おっさん、帰るぞ」
道三「お主こそ、もし死んだら信奈ちゃんが悲しむじゃろうが!」
何言ってんだこいつ?
「あいつは俺程度が死んだところでなんとも思わないよ。それに、もしものことなんて考えたらキリがない。だから考える必要はないんだ」
道三「お主は信奈ちゃんの家臣であろう?!信奈ちゃんが悲しまないわけがなかろう!」
「今更そんなことを話してる暇はねえんだよバーカ!おっさん連れて帰らなきゃ俺たちが来た意味ねえじゃん。おっさんは俺の勇姿を無駄にするのか?!」
五右衛門「さっきまで余裕ぶってたのに…いまちゃらゆうちゅ…」
五右衛門が見事な噛み突っ込みを入れてくれたとうり、俺はこの程度の死地は幾度となく越えてきたものだから何も感じやしない。
道三「むぅぅ…」
未だに決断を渋るおっさんをぶん殴りたくなる衝動を押さえ込み、なんとか説得する方法を考える俺。
だが、戦場に待ったは通用しない。