まあ、自分の表現力が貧相なんでわかりにくいかもしれないです。でも、頑張って読んでくれると嬉しいです。
いつからだろう。人を殺しても何も感じなくなったのは。
いつからだろう。人を殺し始めたのは。
極楽浄土での生活で失ったものは記憶だった。あそこに着くと通常記憶は全て消えているはずだが、俺は一部記憶を失くしただけだった。原因不明で解明することすらできない。
まあ、そんなことはどうでもいい。
重要なのは極楽浄土から出されなかったというとこだ。
普通、ある程度の時間が経過すると、他の世界へみんな飛ばされていく。だが、俺だけは飛ばされなかった。
だから、自ら俺はここを出た。
なぜ今そんなことを言っているのかというとだな…
天使?「我は神から使われし者、アクエラ」
とか言っているやつがいるからだ。
言い忘れていたが、飛ばされてる時に薄っすらと、人影があった。おそらくそれがこいつら天使なのだろう。
だが、はっきり言って、急に現れたおっさんが神の使いとかアクエラとか言っても、信憑性が…
アクエラ「今、胡散臭いと感じただろう?」
こいつはまさか、心が読めるのか?!
アクエラ「心が読めるとか思ってるのか?この愚か者」
人を愚か者呼ばわりするとはいい度胸したジジイだな…
戦場のど真ん中で俺は何を考えているのだろう。まあこいつの出現で敵は萎縮してしまっているけど。
「んで、あんたは俺に何の用だ?」
アクエラ「愚鈍なる民族の一部でしかない愚か者がこの私に質問ができるとでも?」
うぜえ…
朱鳥の怒りのボルテージは上がっていく。
「とりあえず要件言えよ」
アクエラ「調子に乗るでない。貴様は私の言葉に黙って従えば良い」
イラッ…
朱鳥の怒りのボルテージは急上昇中!
「じゃあさっさと指示を出せよ…」
アクエラ「貴様、口答えをするか?愚鈍な存在ごときが、この私に?」
モウガマンデキナイ。オレ、コイツナグル。
俺の手は自然とアクエラとやらの顔面めがけて飛んでいた。
自分でも攻撃の速さはピカイチだと思っているから、当たると確信していた。
アクエラ「遅いぞ愚民」
俺の攻撃は虚しく空を殴り、アクエラのボディーブローが決まっていた。
ように見えた。
「遅えのはお前だよ」
ボディーブローはギリギリ掴み、俺の膝がアクエラの顔面に直撃していた。
次の瞬間アクエラは吹き飛んでいった。
今の瞬間の解説を少しすると、普通のパンチを余裕で躱され、俺は魔法で身体能力を極限まで引き上げてなんとかなった。と、いった感じ。
あ、この魔法の欠点は使った次の日は動けないレベルの筋肉痛が全身を襲います。
アクエラ「ほう…これはなかなか、驚かされました」
「そりゃどうも」
俺は焦っていた。
こいつは俺が今まで戦ってきたやつらの中でもズバ抜けて強い。今の一撃をまともに受けても立てるなんて。
頭蓋骨が粉砕骨折をおこすどころか、脳が爆散する可能性すらあるものを受けて、だ。
アクエラ「こ、こんな威力は神との戦い以来ですね…」
よく見たら、かなりボロボロだった。
足はガックガクで頭から血がダラダラと、少し心配になってしまう。
アクエラ「ですが、私の自己再生能力で補えますね」
自己再生能力とかずるくない?
と、真面目に抗議したくなったが、周りを見てハッとした。
今の俺の攻撃で地面は割れ、木々は倒れて敵本陣が丸裸だった。
アクエラ「私も本気を出しますか…」
そう言ってアクエラの体に光が集まっていく。
むっちゃくちゃ眩しくて何も見えなかったのだが、だんだんと光が収まっていく。
光を吸収?したアクエラは変身していた。どういう風にかというと、極楽浄土でみた仮面なんちゃらっていうバッタみたいなやつだった。
えぇ、正直パクリ臭プンプンです。パクリ臭プンプン丸です。
アクエラ「貴様、なにか失礼極まりないことを考えておるな…その憎たらしい顔を壊してやる…」
「なぜバレるし」
顔にそんなに出てるかな?
などと余裕をブッコいていたら、アクエラの右ストレートが飛んできた。それを俺は躱さない。躱せたのだが、躱せない理由が近くにあった。
俺の後方約100メートルの所に信奈の軍勢が来ていた。
おそらく、俺が躱したならば、彼女たちのところに衝撃波が飛んでいただろう。
俺は吹き飛んだ。約10メートル。その距離を一気に詰められ、踏みつけられた。
アクエラ「さっきまでの威勢はどうした?愚民よ」
この身体能力強化の魔法は制限時間が設けられている。それ以上使うことも可能だが、使った場合の体の保証はないとのこと。
その時間が近い。時間が近づくにつれ、強化の力も薄れていく。つまり、俺の体は今は対した強化をなされていない。
アクエラ「ふふふ。これで終わりか?」
ただ、強化が少し弱いからと言ったって、俺は元のスペックが高いからなんとかなる気がしていた。
俺は踏まれた状態から起きるのではなく、魔手と呼ばれる魔法で具現化された手を使い、アクエラを掴んで投げる。
魔手は無色透明無味無臭であり、気配でしか気がつけない。
おそらくこいつは魔法の知識は薄いのだろうな。普通に食らってくれる。本当に助かる。
アクエラ「なっ、なんだ?!」
理解が追いつかないようだ。
何故自分が吹き飛ばされたのか、彼からすれば原因不明なのだろう。
俺はそろそろこの戦闘を終わらせたいな…なんて考えながら倒れているアクエラの上に立った。
気が動転しているアクエラは反応が遅れていたのか、守りが薄かった。
「じゃあの」
俺はそう言ってアクエラの頭を思いっきり蹴っ飛ばす。
首はもげず、頭は3回転した。周りに飛び散る血。まさに地獄絵図だ。
上半身が未だにローブだけの俺の素肌に血がべったりと付着する。
「また…この匂いか…」
付着した血の匂いは落ちにくい。
長時間嗅いでいると不快な気分になってくる匂いだ。吐き気がする匂い、と言う方がいいのかもしれない。
信奈「全軍突げ…ってあれ?」
気がついたら、すぐ近くに信奈達がいた。だが、なぜか全員唖然としていた。
「どうしたんだ?」
信奈「どうしたこうしたも、あんた、これ全部一人でやったの…?」
「全部?俺は途中からアクエラとかいうおっさんと…」
信奈の指す方向をみた。
今川氏と思われる女性と周りに御付きの者が二、三人いるぐらいで、今川軍は壊滅状態だった。
「だがおかしい。俺はこんなことしてない。じゃあ一体誰が…?あ、一部始終みてたあの人たちに聞けば…」
よく見ると、一部始終見ていたであろう今川軍生き残りは俺と目が合った途端に震え上がり、この世の終わりのような顔をしていた。
信奈「あんた、本当に何したのよ…」
「なにって…強いて言うなれば、この世界のものとは思えないやつと戦った…ぐらい?」
五右衛門「あ、朱鳥氏…は、じ、次元の違う戦いを…して…おられました…」
おそらく、手に持ってる望遠鏡的なもので見ていたのだろう。彼女も震えていた。
それはそれで可愛(ry
だが、それで納得した。
「さっきの戦いで散々吹っ飛ばしあったせいでか!そっかそっか〜納得納得」
信奈「デ、デアルカ…」
半分呆れ顔をした信奈。
なぜそんな顔をしているのかとても気になったが、俺が傷つきそうだからやめた。
犬千代「よくもそんな能天気に受け止められる」
グハッ!
能天気って!能天気って!俺がよく言われる言葉ランキング二位じゃないですか?!
ちなみに、一位は楽観的で三位は安直な行動が多いだ。
「そ、そんな、せ、戦闘中は周りのこと、考えないでしょ?」
信奈「地元の人が怒るわね…」
勝家「激怒でしょうね。こんなに地形を崩されたら」
地形?そう思って横を見る。
「あれ?ここに山がなかったっけ?」
勝家「あなたが全部消し飛ばしたんですよ!地形を変えるなんて言語道断です!」
そのあと、散々怒られた。
そして、信奈に『もうこんなやつ、放っておいたらこの世界を壊しかねないわね…』と言われてまた雇われることに。
ま、これはこれで一件落着ってことだね!
五右衛門「さすが朱鳥氏…とても楽観的でごぢゃる…」
「な、なぜ思考がばれたし…」
五右衛門「口に出てたでごぢゃるよ…」
ものすごいジト目で五右衛門と犬千代に見られる。
い、いやぁ…あ、新しい道が開けひゃうぅぅうう!