鉄のフォルゴレ   作:龍角散ガム

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ガッシュ、ガッシュ2読み終わったので初投稿です。


Prologue

 

イタリアのミラノに建てられた巨大なコンサート会場。

既にコンサートが始まっているにも関わらず、多くの観客が会場へと足を運んでいる。

 

本来、チケットを持たない者は会場には入れないのだが、そのコンサートは、チケットを持たない者でも楽しめるような巨大なラウンジが用意されていた。

 

ラウンジの至る所設置されたモニターにはそのコンサートのLIVE映像が流れており、モニター越しでも会場の熱気が伝わってくる。

 

観客たちは曲に合わせて踊り、歓声を上げ、全員が一体となってそのコンサートを楽しんでいる。

 

コンサートの主役は、世界的に有名な人物だった。

 

世界中にファンが存在しており、ファンのためなら手紙一つでそのファンの元へと駆けつける。

 

絶世の美男子。

 

イタリアの英雄。

 

そして、無敵の英雄。

 

 

 

その人物の名は———

 

 

 

 

 

 

「「「「パ〜ルコ〜〜!!フォルゴ〜〜レ〜〜!!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

高級家具が立ち並ぶ部屋の中で1人、フォルゴレはとある部屋を眺めていた。

 

その部屋は、かつて魔界の王を決める戦いで共に戦ったパートナーの部屋だった。

 

あの戦いから数年という月日が経っているのにも関わらず、部屋の内装は当時と全く変わっていなかった。

 

それは、フォルゴレが毎日欠かすことなくその部屋の清掃を行なっていたからであった。

 

何時パートナーが帰ってきても迎え入れられるようにと。

 

あの頃のように、共に過ごせるようにと。

 

 

「ふっ...いつまでも感情に浸ってはいけないな。...ん?これは...?」

 

 

フォルゴレの視界に入った物。

それは、一枚の手紙だった。

 

かつてのパートナーの机の上にポツンと置かれた一枚の手紙。

 

フォルゴレは始め、ファンレターかと思ったが、ファンレターにしては何か異様な気配を感じていた。

 

()()()()と似て非なる異様な気配。

 

フォルゴレは、ゆっくりと手を伸ばし手紙を手に取った。

 

()使()()()()()()()()()封を解き、中を確認する。

そこには、綺麗な字でフォルゴレに助けを求める内容が書かれていた。

 

 

『突然のお手紙で申し訳ありません。しかし、私は...いえ、私たちの世界は今、崩壊の危機に陥っているのです。私の選択によって招かれたこの世界の終末。この捩れて歪んだ先の終着点をどうか、貴方の手で変えて欲しいのです。かつて、魔王を決める戦いを生き抜いた貴方の...強い心の力を持つ貴方の...私が信じられる大人である貴方の力をどうか、貸してください。貴方の選択が、私たちを正しい道へと導いてくれます。だから、お願いします、パルコ・フォルゴレ先生。私たちのために、貴方の力をどうか...』

 

 

普通の人間なら、誰かのイタズラだと思い無視をするだろう。

しかし、パルコ・フォルゴレは違った。

 

差出人が不明だろうが、誰かのイタズラだろうが、自身を求める人の元へと駆けつける。

それが、自身にとって利がなくとも、パルコ・フォルゴレは決して見捨てることはしない。

 

何故なら———

 

 

 

 

『無敵の英雄、パルコ・フォルゴレだもんねっ!!』

 

 

 

 

懐かしい声が響き渡り、フォルゴレは後ろを振り返った。

しかし、そこには誰もいなかった。

フォルゴレは悲しそうな表情を浮かべるが、すぐに笑顔へと変わる。

 

 

「......全く、人気者は辛いな。なぁ?()()()()()()

 

 

 

瞬間、手に持っていた手紙から光が放たれた。

フォルゴレはその光にどこから懐かしさを感じていた。

そう。

それは、かつての戦いの中でパートナーとの心の絆が強まった時に放たれた光と似たものだった。

 

光は徐々に強さを増していき、フォルゴレを包み込む。

 

そして———

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「いっ、痛っ!?あいつら違法JHP弾使ってるじゃない!?」

 

 

「伏せてください、ユウカ。今は耐えて、反撃のチャンスを待ちましょう」

 

 

「うぅ〜!!」

 

 

 

D.U.外郭地区・シャーレの部室付近で、4人の少女たちが不良集団と戦っていた。

至る所で銃弾が飛び回り、爆煙が空へと昇っている。

 

4人の少女たちの力は不良を超えているのだが、圧倒的な物量の差の前になす術がなかった。

 

 

「連邦生徒会長は失踪するし、不良たちには襲われるしでどうしたらいいのよ!?」

 

 

「くっ、私だけでなく委員長も連れてきていれば...!!」

 

 

「ツルギに連絡が取れれば...!!」

 

 

「そういえば、首席行政官はどこへ...っ!?」

 

 

瞬間、彼女たちが隠れていた瓦礫が爆風で吹き飛ばされた。

直撃する前に回避をするとこができたため、重傷を防ぐことが出来たのだが、彼女たちの正面には大量の不良たちが立ち並んでいた。

そして、集団の中央に佇む戦車の主砲が確実に少女たちを捉えていた。

 

 

「やっば...!!」

 

 

まさに絶体絶命。

 

少女たちは戦車の砲弾に備えることしかできず、ゆっくりとその目をつぶった。

 

 

 

 

 

「待ちたまえっ!!」 

 

 

 

 

 

 

 

1人の男性の声が、市街地に響き渡った。

 

少女たちがゆっくりと目を開けると、そこには少女たちの盾になるように男性が手を広げて不良たちには立ち塞がっていた。

 

 

「遅れてすみません。しかし、もう大丈夫です」

 

 

連邦生徒会首席行政官である『七神リン』が少女たちに声をかけた。少女たちは困惑しながら、目の前に盾となって立つ男性に目を向けた。

 

 

 

「この方こそ、連邦生徒会長が特別に指名した人物の———」

 

 

 

「オイオイ、私が誰だって?」

 

「絶世の美男子、イタリアの英雄」

 

 

 

 

「パルコ・フォルゴレさ!!」

 

 

 

 

 

もしもフォルゴレが先生に着任した時、シッテムの箱は?

  • あり(アロナと会話ができる)
  • あり(タブレット機能しか使えない)
  • なし(アロナ無しの超ハードモード)
  • なし(大人のカードあり)
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