シッテムの箱入手時期が原作とズレています。
フォルゴレ、シャーレに転送
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リンとの邂逅
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リンからシッテムの箱を受け取り、A.R.O.N.A起動
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チュートリアル戦
市街地は静寂に包まれていた。
先ほどまで鳴り響いていた銃声や爆音は消え去り、どこからか吹いた風に乗って転がり続ける紙袋の音だけが、その場にいる者の耳に入っていた。
「.........誰?」
不良の1人がポツリと漏らした。
その不良は、周りの仲間たちに視線を向けるが誰も応えない。
フォルゴレの背後にいる、先ほどまで戦っていた少女たちにも視線を向けるが、彼女たちも首を振り、不良の問いに答えなかった。
「君たち、大人数で少数をいじめるなんてダメだろう。そんな物騒な物は置いて話し合おうじゃないか!」
フォルゴレは、両手を上げ敵意がないことを示しながら不良たちへと近づいていく。
「ま、待ってください!危険です!」
『火宮チナツ』が止めに入ろうとするが、フォルゴレは手でチナツを制し、再び不良たちの元へと歩き始める。
「何か嫌なことがあったのかい?不満が溜まっているのかい?なら、この私にぶつければいいさ!」
「う、うるさい!!それ以上近づくと撃つぞ!?」
「おいおい、私が誰かって?イタリアの俳優、パルコ・フォルゴレさ!!」
「いや、誰も聞いてないし!!そうじゃなくて、それ以上近づいたら撃つぞって言っているんだ!!」
「絶世の美男子!イタリアの英雄!パルコ・フォルゴレさぁ〜!!」
「だから!!それ以上近づくなって...!!」
「おいおい、僕のCDが欲しいって!?残念ながら今手元にCDは無いんだ...だが、今回は特別に踊ってあげるよ♪アロナ、ミュージックスタート!!」
『パルコ・フォルゴ〜レ〜!!』
フォルゴレがアロナに指示をした次の瞬間、フォルゴレの持つタブレットから軽快な音楽が流れ始めた。
「チッチッチッチおっぱ〜い♪ぼいんぼいーん♪」
フォルゴレは下品な歌を歌い、奇妙なダンスをし始める。
突如始まったフォルゴレの奇行に、誰もが言葉を失い唖然とした。
「もげ♪もげ♪もげ♪チチをもげ〜♪」
「「「「「「「「......」」」」」」」」
「な、何故私を見るんです!?」
「いや...それはその...ねぇ?」
「口に出さなくても分かるというか...」
「大きすぎるというか...」
何故か、フォルゴレを除くすべての人物が、『羽川ハスミ』へと視線を向ける。
いや、正確にはハスミのとある部分になのだが...
「も、げ...チチを...もげ...?」
「私には...もげる程の乳は...ない...?」
「あんなのはただの駄肉...全然羨ましくないから...」
「いや、デカすぎんだろ......!!」
「貧乳はステータスだ!偉い人にはそれが分からんのです!」
「......ハッ!!いつのまにか仲間たちがあいつに影響されて士気が乱れている!!お前らしっかりしろ!!」
不良のリーダー格が気を取り戻し、仲間たちに声をかける。しかし、不良たちには声は届かなかった。
自身の胸に手を当てて絶望する者、今は成長期だから問題ないと現実逃避をする者、冷や汗を流しながら周りにバレないように逃げようとする者、その者を逃さないと腕を掴みチチをもごうとする者。
不良グループの内部から徐々に崩壊し始めていることに危機感を覚えた不良のリーダーは、天に銃弾を放ち意識を自身へと向けさせた。
「お前ら良い加減にしろ!!本来の目的を思い出せ!!私たちはおっ...おっぱ......チチをもぎに来たわけじゃないぞ!!タワーを制圧しに来たんだ!!」
「そ、そうだった...!!」
「おっぱいなんて後回しだ!!」
「貧乳にだってもげるくらいの大きさはあるぞ!!」
「「「「「そうだそうだー!!!!」」」」」
「いくぞお前ら!!それと、そこのお前とお前とお前!!あとで私のところに来い!!少し話がある」
「「「ひぇぇぇぇ......」」」
「「「「「巨乳死すべし!!!!」」」」」
「あいつら馬鹿なのかしら...?」
リーダーの喝により再び士気を取り戻した不良たちは、今もなお歌い続けているフォルゴレに視線を向ける。
そして、リーダーが手を掲げると、戦車の主砲がフォルゴレへと狙いを定めた。
「ちょ、ちょっと貴方!!危ないわよ!!」
「ふっ...大丈夫。私を誰だと思っているんだい?無敵の英雄、パルコ・フォルゴレさ!!」
「主砲発射用意......撃てぇぇぇぇ!!!」
ズドンッ!!と重々しい低音と振動が響き渡り、砲弾がフォルゴレへと放たれる。
だが、フォルゴレは避けるどころか手を腰に置き、砲弾を正面から受け止めようとしていた。
ドカーン!!
砲弾がフォルゴレに直撃し、凄まじい爆発音と共に爆風が巻き起こり、辺りの瓦礫を吹き飛ばした。
ユウカたちは、フォルゴレの名前を叫ぼうとした。だが、正直まだフォルゴレが誰なのか分かっておらず、名前を叫ぶことが出来なかった。
でも、心配しなかったら失礼だし、かと言って適当な名前を叫んだらそれもまた失礼なのではないか?というジレンマに駆られ、「え、あ、その、男の人ー!!!!」という適当な叫び声をあげた。
だが、その男の人はただの男の人ではなかった。
魔王を決める戦いで上位10人になるまで生き残った実績を持ち、それに加えて超チート級アイテムのシッテムの箱を手に入れているのだ。砲弾なんて屁でもない。
「やったか!?」
「あ、リーダー。それフラグっす」
煙が徐々に腫れていく。
すると、煙の奥に黒い人影が現れ始めた。
「嘘...だろ...?」
不良たちは信じられない物を見るような目で煙の奥の人物を見つめていた。
確かに砲弾は直撃した。
ヘイローを持つ人間でも気を失うレベルの砲撃のはずだ。だが、あの男は倒れるどころかびくともしていない。
無敵の英雄。
あの男の言っていたことは本当だった。
戦車の砲撃が効かない相手とどうやって戦えばいい?
不良たちの足が恐怖で震え上がる。
煙が完全に晴れ、不良たちが目にしたのは無敵の英雄———
「.....................ゴホッ」バタン
ではなく、全身が真っ黒に染まり、髪はチリチリアフロヘアーへと変化を遂げ、洋服が焦げ火薬によって真っ黒に染まった乳首がぽろりしている人間が倒れる瞬間だった。
「「「「「「「「「「えぇ......??」」」」」」」」」」
「ア...アロ...ナ...?は、話が違うじゃないか...無敵のバリアは...?」
『もちろん張っていました!アロナちゃんを舐めないでください!』
「じ、じゃあなんで私はこんなにダメージを負っているんだい...?」
『バリアを張れると言いましたが、ダメージを無効にできるとは言っていません!』
「なんじゃ...そりゃ...」ガクッ
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もしもフォルゴレが先生に着任した時、シッテムの箱は?
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あり(アロナと会話ができる)
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あり(タブレット機能しか使えない)
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なし(アロナ無しの超ハードモード)
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なし(大人のカードあり)