貞操逆転世界での俺、気軽にヤれるビッチ♂だと盛りのついた女子たちの間で噂になっていく 〜お前らみんな、俺で処女捨てたくせに……〜   作:水卜みう

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第15話 陰キャラ女子を褒めてデレさせることでしか得られない栄養素がある

「ねえ、もうちょっとその目、見せてよ」

「ダダダダメです! そ、そんなに見られたら私……」

「ダメじゃないよ、すごく綺麗だよ?」

「やめてください……男の人にそんなこと言われると……私、本当に勘違いしてしまうので……」

「勘違いじゃないよ、俺はすごく素敵だと思う。そんな長い前髪で隠すなんて、勿体ないよ」

「はぅ……」

 

 西目屋さんは再び真っ赤になった。

 

 我ながらクサいセリフを吐いている。しかし、事実であるので仕方がない。

 彼女はお人形さんみたいに完成度の高い顔面を持ってるのだ。

 

 なぜそれを自分で認められないのかは、今はわからないけど。

 

「保健室、誰もいないね」

「そ……そうで、すね……」

「もうここでシちゃおうか、ベッドもあるし」

「い、いや、でも保健の先生が戻ってきたら……」

「大丈夫、見つかったら俺のせいだから。西目屋さんはなんにも悪くないよ」

「はぅ……」

 

 西目屋さんはさらにしおらしくなってしまう。

 保健室のドアとベッド周りのカーテンが閉まっていることを確認した俺は、西目屋さんの制服のボタンに手をかける。

 

「あっ……ほ、本当にするんですね……」

「嫌だった?」

「い、いい嫌じゃないです。こ、こんな陰キャブスの服を脱がそうとしてくれる積極的な男子がいるなんて、ゆ、夢にも思ってなくて……」

「だからブスじゃないって。陰キャラなところは、まだ伸びしろがあるってことだし、気にすることないよ」

「はぅ……」

 

 その言葉で彼女の表情は少しずつ蕩けてきた。

 自分のコンプレックスを素敵だと言われたことで、どうやらスイッチが入ってきたようだ。

 

 ブレザーとブラウスのボタンを外して脱がせると、キャミソールがあらわになる。それも脱がせようとすると、西目屋さんは急に拒否反応を示した。

 

「あっ……ご、ごめん、ちょっとがっついちゃったよね」

「ち、ちち違うんです。私……ド貧乳というか、めちゃくちゃ貧相な身体なので……ぜ、絶対に萎えちゃうっていうか、こんなんじゃ平川くん興奮できないから……やっぱり今日は……」

「そんなことないよ。ほら、俺のここ、わかる……?」

 

 俺はおもむろに西目屋さんの手をとって、それを自分の身体に当てた。

 

 ……てかよく考えたらこれ、元の世界でやったら犯罪レベルのヤバい行為だよな。貞操逆転世界で良かった。

 

「えっ……ひ、ひら、平川……くん? これ……って……」

「うん、西目屋さん、えっちな顔してたから、ドキドキしちゃって」

「はぅ……」

「だからもう少し西目屋のこと、見せてほしいかな」

「はぅぅ……」

 

 もう西目屋さんは言葉を紡ぐのが難しいくらいトロンとしてしまっている。

 

 事実とか思っていることなんかを素直に言っただけなんだけど。貞操逆転世界の陰キャラ女子は、想像以上に直球に弱いらしい。

 

 抵抗しなくなったのをいいことに俺は彼女の服を脱がせる。

 

 かわいいサイズのブラの下には、これまたかわいいサイズの丘が二つ。

 腰も脚もすらっと細くて理想的なスレンダーボディ。

 ちょっと儚げな感じが男心(元の世界基準)をくすぐってくる。

 

 

 肌は絹のようにすべすべでまっ白。このポテンシャルでなんで自分に自信が持てないのかよくわからない。

 

 顔も身体も、西目屋さんはお人形さんみたいだった。

 

 

「ねえ、西目屋さん、そろそろいい?」

「はぅ……」

「嫌がらないんだね、じゃあ、いくよ……?」

「はぅぅ……」

 

 俺はその返事を聞くと、あとは本能に任せることにした。

 

 ……結果は、相変わらずの早撃ちだったわけなんだけど。

 

 西目屋さん……いや、雛世(ひなよ)がもっともっとと囃子立てるので、普段の大人しさとのギャップにやられて連発してしまった。

 

 早いのはやっぱり男として情けなさを感じなくもないが、雛世が悦んでくれているようなので、良しとしよう。

 

 思い出してたらまたいけそうな気がしてきた。我ながら体力あるんだな、俺。

 

「……本当に、私、しちゃったんだ」

「うん。卒業、おめでとう」

「こんな日が来るなんて……思いもしなかったのに」

「そうかな? 俺にこんな取引を持ちかけなくても、西目屋さんなら遅かれ早かれできていたと思うけど」

「……平川くんは、私を過大評価しすぎです」

 

 再び雛世は顔を赤らめる。

 する前はあれほど喋り方に自信がなさそうだったのに、いつの間にか吃らずに喋れるようになっていた。

 

 それくらい彼女を陰キャラたらしめているものというのは、精神的要因が強いのだと思う。

 

「そうだ、せっかく綺麗な瞳をしてるんだからさ、前髪切ってみたらいいんじゃない?」

「ひっ……それは無理ぃ……」

「大丈夫だよ。というか、今の状態だと普通に前が見えなくなって危ないよ。転んで怪我したら大変だよ? せめて前が見えるくらいに切ったほうがいいと思う」

「……平川くんは、私が前髪を切っても、笑いませんか?」

「なんで? 笑う意味がわからないんだけど。むしろ今のほうが笑える」

「はぅ……」

「前髪切ったらみんな西目屋さんの魅力に気づくようになるって。それこそ、モテモテになると思うよ? 冗談抜きで」

「はぅぅ……」

 

 雛世は前髪をいじりながらモジモジして、それ以上なにも言わなかった。

 

 まあなんにせよ、彼女の気持ちが前向きになれそうだからよかったよかった。

 こんな俺でも役に立つこともあるものだ。

 

 ※※※

 

 次の日、自分のクラスに入ろうとすると、教室の中がやけにざわついていた。

 何事かと思っていると、晴人が俺のもとにやってきた。

 

「なあ晴人、どうしたんだ? こんなにざわざわして」

「それがね、見てよ朝陽、すごいんだよ西目屋さん。めっちゃイメチェンしてる」

「え? 西目屋さん?」

 

 俺は教室の中に入り自分の席の隣を見る。

 そこには前髪を切って目隠れヘアではなくなった西目屋雛世がいた。

 

 クラスのみんなは髪を切ったことだけでなく、あらわになった雛世の瞳の綺麗さに気づいたようで、そのギャップに驚いてざわざわしていたようだ。

 

「……いいよね西目屋さん。あんなに美人だと思わなかったよ」

「おっ、晴人ってああいうの好みなのか?」

「そ、それは秘密……」

 

 俺は思わずニヤリとしてしまった。

 

 晴人は落ち着いた人のほうが好みなのは昔からの付き合いでなんとなく知っている。

 

 凛々亜の豪快な立ち振る舞いにドン引きしているくらいなので、恋人にするなら雛世くらい陰キャラ気質な方が合うかもしれない。

 

 なんだかんだ雛世にはすぐに春が来そうだ。

  

 陰キャラ女子が着実に一歩ずつ変貌を遂げ始めている。クラスの地味さランキングでトップに君臨していた雛世だけど、その座が俺のものになるのは時間の問題だろう。

 

 嬉しい反面、なんかちょっと悔しい。

 人気者になった暁には、こう言ってやろう。

 

 俺で処女を捨てたくせに。って。

 

 また一人沼らせてしまったとは知らずに、俺は雛世とも関係を続けることになる……

 

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