貞操逆転世界での俺、気軽にヤれるビッチ♂だと盛りのついた女子たちの間で噂になっていく 〜お前らみんな、俺で処女捨てたくせに……〜 作:水卜みう
「……ふぅ」
「いや、それ言うとしたら俺ー!」
ペアブースの中で一戦交えて一息つく俺と凛々亜。
彼女は仰向けになっている俺に
先程までまるで杭打ち機のように動いていて、なんだか満足げな表情だ。
一方の俺は、なんとか自分を
この世界のヤワな男なら、もうヘロヘロになっていることだろう。頑張ったよ俺。
……うーん、でも絞られた。めっっっちゃ絞られた。
完全に主導権を凛々亜に握られたまま、密室の中で俺はされるがままだった。
凛々亜はめちゃくちゃがっつくタイプで、形勢逆転のスキを見せようとしない。
それと無駄に体力があるせいで一回がかなり激しくハードである。
「……平川くんさあ、なんか前よりエロい気がするんだけど気のせい?」
「気のせいじゃないか……? そんな心当たりが無いんだけど」
「うーん、なんか前の初々しくて緊張してる感じじゃなくて、私以外にも女を知ってる雰囲気になったと言うか……」
そう言われてギクっとする。
ごめん、やっぱり心当たりあるわ。
凛々亜以外にもう一人別の女の子とシちゃってます。
心の余裕が出来て「女を知っている雰囲気」が出ちゃったかもしれないです。はい。
「まあでも? 私的にはいつまでもウブだと面倒くさいからその方が良いや。やっぱ重い男って無理ー、ちゃちゃっとヤれる気安い関係がいい」
「なんだよそれ……外ヶ浜さんだってこの間まで処――」
「んー? なんか言ったかな平川くーん?」
わざとらしく大きな声で俺のセリフを妨げる凛々亜。
ちくしょう、こいつなんか調子に乗ってやがる。なんだそのベテラン感は。
俺で卒業したくせにっ……!
凛々亜の態度にだんだんイライラしてきた。
この調子だとこの女、俺でしか経験無いくせに「すべてをわかっている感」を出してあの一軍女子グループでドヤ顔をしていそうだ。
ここらでちょっとお灸を据えてやってもいいかと思う。
「えーっと、三時間パックだからあと三十分くらい? 後始末もあるし今日はこの辺に……」
「待って、俺まだ物足りないんだけど」
俺は体を起こし、マウントポジションを取っていた凛々亜の身体を逆に押し倒す。
ちょうど俺も回復してきたので、ここから一転攻勢といこうじゃないか。
「ちょ、ちょっと待って平川くん、回復早くない……? 男子って時間がかかるって……」
「うーん、どうやら俺って回復が早いっぽいんだよね。それに俺ばっかり脱がされるの、不公平だし」
「えっ……ちょ、待って……」
俺は凛々亜のブラウスを脱がし始めた。
現れたのはブラに包まれた結構大きなサイズのおっぱい。
――でっっっか!
……というか、下着の上下で柄揃えてないのな。
パンツはピンクと黒だったけど、ブラはスカイブルーじゃないか。
この世界の女子はあんまり下着にこだわりがないのか……?
それとも、凛々亜がズボラなだけか……?
まあいいや。生活感もエロさの一つだし、これはこれでオッケーにしておこう。
「外ヶ浜さんの胸、結構おっきいね」
「お、大きくても良いことないんだけど。肩は凝るし、体重は増えるし……」
「そう? 男子は大きいおっぱい、好きだと思うけど?」
「いやいや、それは嘘でしょ。どう考えても大きすぎず小さすぎない、ちょうどいいサイズが人気だよ」
「そうなの……?」
「普通に考えてそうでしょ。大きいのがウケるのはエロ漫画だけだって」
「……エロ漫画読むんだ」
「そ、そりゃ、淑女の
こういう価値観も貞操逆転世界では違うらしい。
ちなみに俺はおっぱいについて、『おっぱい』という存在そのものが尊いと思っている。
だから雛世のように小さいものから、凛々亜のようになかなかの大きさを誇るもの、この間の温泉リポーターのような爆裂に大きいものまで全て大好きな博愛主義だ。
巨乳とか貧乳で派閥を作るのがそもそもバカらしい。なんなら、おっぱい派とおしり派で戦争するなんてもってのほかだ。
全てが素晴らしいということでいいじゃないか。なあ男子諸君よ。
そういうわけで(どういうわけだ?)、博愛主義の俺は凛々亜のおっぱいを試しに揉んでみる。
「い、いきなり揉むの……?」
「つい揉みたくなっちゃって」
「ま、まあ、減るもんじゃないからいいんだけどさ……強く揉まれると痛いから、優しくならいいよ……?」
「じゃあ遠慮なく、優しく揉ませてもらうね」
お許しが出たのでブラを外して生乳を揉むことにした。
言われた通りギュッとするのではなく、ふんわり優しく揉んでみる。
……すっげーやわらかい。なんだこれ、柔軟剤使ったのか?
指が自然に沈んでいく――ぷるんぷるんじゃないか。
その魅力に取り憑かれた俺は、つい夢中になってモミモミしてしまう。
すると、ムクムクしてきた。
モミモミしてムクムク。
略してモミムク。
こういうとき興奮していることがあからさまにバレてしまうのは、ちょっと恥ずかしい。
「ちょっ……平川くん? おっぱい揉んだだけで……?」
「うん、外ヶ浜さんのを揉んでたらなんか興奮してきちゃった。このままもう一戦どう?」
凛々亜は顔を真っ赤にしながらコクリと頷いた。
元の世界で置き換えてみたら、女の子が男の鍛えられた肉体に触って興奮してしまい、もう我慢できなくなっている状態。
そんなシチュエーションで「もう一回しよ?」って言われたら、そりゃもう応戦するしかないだろ。
二回戦目は俺のほうが上。やっと主導権を握ることができる。
始まるとすぐに、凛々亜は湿った吐息と絞るような声を出す。
「すっごい……平川くんの、さっきより……」
そんな声出すなよ、興奮するだろっ……!
ブレーキの効かない俺は、ただ本能に従うだけ。
「あっ……だめっ、それやばっ……、あ、
――!?
こんなときにいきなり下の名前で呼ぶな!!
それと、足を絡めて逃げられなくするな!!
……もう無理だっ!!
クソっ! 二戦目なのに勝てそうにない!!
あっけなく俺は打ち負かされてしまった。
なんだよそれっ……! 反則だろっ……!
呼吸が落ち着いてきて時計を見ると、三時間パックの超過料金が取られてしまう時刻になっていた。
帰り際、「漫画を読まずに最初からしていれば良かったね」と凛々亜に言われたとき、珍しく俺も賛同してしまったのだった。
……そういえばあの漫画、結局読み損ねてしまった。タイトルが長くて覚えてないな。
誰か持ってる人はいないだろうか……