貞操逆転世界での俺、気軽にヤれるビッチ♂だと盛りのついた女子たちの間で噂になっていく 〜お前らみんな、俺で処女捨てたくせに……〜   作:水卜みう

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第20話 やわらかいおっぱい

「……ふぅ」

「いや、それ言うとしたら俺ー!」

 

 ペアブースの中で一戦交えて一息つく俺と凛々亜。

 

 彼女は仰向けになっている俺に(またが)っている。

 先程までまるで杭打ち機のように動いていて、なんだか満足げな表情だ。

 

 一方の俺は、なんとか自分を維持(キープ)できている。

 

 この世界のヤワな男なら、もうヘロヘロになっていることだろう。頑張ったよ俺。

 

 ……うーん、でも絞られた。めっっっちゃ絞られた。

 完全に主導権を凛々亜に握られたまま、密室の中で俺はされるがままだった。

 

 凛々亜はめちゃくちゃがっつくタイプで、形勢逆転のスキを見せようとしない。

 それと無駄に体力があるせいで一回がかなり激しくハードである。

 

「……平川くんさあ、なんか前よりエロい気がするんだけど気のせい?」

「気のせいじゃないか……? そんな心当たりが無いんだけど」

「うーん、なんか前の初々しくて緊張してる感じじゃなくて、私以外にも女を知ってる雰囲気になったと言うか……」

 

 そう言われてギクっとする。

 

 ごめん、やっぱり心当たりあるわ。

 

 凛々亜以外にもう一人別の女の子とシちゃってます。

 心の余裕が出来て「女を知っている雰囲気」が出ちゃったかもしれないです。はい。

 

「まあでも? 私的にはいつまでもウブだと面倒くさいからその方が良いや。やっぱ重い男って無理ー、ちゃちゃっとヤれる気安い関係がいい」

「なんだよそれ……外ヶ浜さんだってこの間まで処――」

「んー? なんか言ったかな平川くーん?」

 

 わざとらしく大きな声で俺のセリフを妨げる凛々亜。

 ちくしょう、こいつなんか調子に乗ってやがる。なんだそのベテラン感は。

 

 俺で卒業したくせにっ……!

 

 凛々亜の態度にだんだんイライラしてきた。

 この調子だとこの女、俺でしか経験無いくせに「すべてをわかっている感」を出してあの一軍女子グループでドヤ顔をしていそうだ。

 

 ここらでちょっとお灸を据えてやってもいいかと思う。

 

「えーっと、三時間パックだからあと三十分くらい? 後始末もあるし今日はこの辺に……」

「待って、俺まだ物足りないんだけど」

 

 俺は体を起こし、マウントポジションを取っていた凛々亜の身体を逆に押し倒す。

 ちょうど俺も回復してきたので、ここから一転攻勢といこうじゃないか。

 

「ちょ、ちょっと待って平川くん、回復早くない……? 男子って時間がかかるって……」

「うーん、どうやら俺って回復が早いっぽいんだよね。それに俺ばっかり脱がされるの、不公平だし」

「えっ……ちょ、待って……」

 

 俺は凛々亜のブラウスを脱がし始めた。

 現れたのはブラに包まれた結構大きなサイズのおっぱい。

 

 ――でっっっか!

 

 ……というか、下着の上下で柄揃えてないのな。

 パンツはピンクと黒だったけど、ブラはスカイブルーじゃないか。

 

 この世界の女子はあんまり下着にこだわりがないのか……?

 それとも、凛々亜がズボラなだけか……?

 

 まあいいや。生活感もエロさの一つだし、これはこれでオッケーにしておこう。

 

「外ヶ浜さんの胸、結構おっきいね」

「お、大きくても良いことないんだけど。肩は凝るし、体重は増えるし……」

「そう? 男子は大きいおっぱい、好きだと思うけど?」

「いやいや、それは嘘でしょ。どう考えても大きすぎず小さすぎない、ちょうどいいサイズが人気だよ」

「そうなの……?」

「普通に考えてそうでしょ。大きいのがウケるのはエロ漫画だけだって」

「……エロ漫画読むんだ」

「そ、そりゃ、淑女の(たしな)みなので……」

 

 こういう価値観も貞操逆転世界では違うらしい。

 

 ちなみに俺はおっぱいについて、『おっぱい』という存在そのものが尊いと思っている。

 

 だから雛世のように小さいものから、凛々亜のようになかなかの大きさを誇るもの、この間の温泉リポーターのような爆裂に大きいものまで全て大好きな博愛主義だ。

 

 巨乳とか貧乳で派閥を作るのがそもそもバカらしい。なんなら、おっぱい派とおしり派で戦争するなんてもってのほかだ。

 全てが素晴らしいということでいいじゃないか。なあ男子諸君よ。

 

 そういうわけで(どういうわけだ?)、博愛主義の俺は凛々亜のおっぱいを試しに揉んでみる。

 

「い、いきなり揉むの……?」

「つい揉みたくなっちゃって」

「ま、まあ、減るもんじゃないからいいんだけどさ……強く揉まれると痛いから、優しくならいいよ……?」

「じゃあ遠慮なく、優しく揉ませてもらうね」

 

 お許しが出たのでブラを外して生乳を揉むことにした。

 言われた通りギュッとするのではなく、ふんわり優しく揉んでみる。

 

 ……すっげーやわらかい。なんだこれ、柔軟剤使ったのか?

 

 指が自然に沈んでいく――ぷるんぷるんじゃないか。

 

 その魅力に取り憑かれた俺は、つい夢中になってモミモミしてしまう。

 すると、ムクムクしてきた。

 

 モミモミしてムクムク。

 略してモミムク。

 

 こういうとき興奮していることがあからさまにバレてしまうのは、ちょっと恥ずかしい。

 

「ちょっ……平川くん? おっぱい揉んだだけで……?」

「うん、外ヶ浜さんのを揉んでたらなんか興奮してきちゃった。このままもう一戦どう?」

 

 凛々亜は顔を真っ赤にしながらコクリと頷いた。

 

 元の世界で置き換えてみたら、女の子が男の鍛えられた肉体に触って興奮してしまい、もう我慢できなくなっている状態。

 

 そんなシチュエーションで「もう一回しよ?」って言われたら、そりゃもう応戦するしかないだろ。

 

 二回戦目は俺のほうが上。やっと主導権を握ることができる。

 始まるとすぐに、凛々亜は湿った吐息と絞るような声を出す。

 

「すっごい……平川くんの、さっきより……」

 

 そんな声出すなよ、興奮するだろっ……!

 

 ブレーキの効かない俺は、ただ本能に従うだけ。

 

「あっ……だめっ、それやばっ……、あ、朝陽(あさひ)っ……、も、もう無理いっ……!」

 

 ――!?

 

 こんなときにいきなり下の名前で呼ぶな!!

 

 それと、足を絡めて逃げられなくするな!!

 

 ……もう無理だっ!!

 クソっ! 二戦目なのに勝てそうにない!!

 

 あっけなく俺は打ち負かされてしまった。

 

 なんだよそれっ……! 反則だろっ……!

 

 呼吸が落ち着いてきて時計を見ると、三時間パックの超過料金が取られてしまう時刻になっていた。

 

 帰り際、「漫画を読まずに最初からしていれば良かったね」と凛々亜に言われたとき、珍しく俺も賛同してしまったのだった。

 

 ……そういえばあの漫画、結局読み損ねてしまった。タイトルが長くて覚えてないな。

 

 誰か持ってる人はいないだろうか……

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