機動戦士ガンダムSEED DESTINY REVERSE   作:meitoken

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いきなりアレは衝撃的でした。


PHASE-5 動き出した墓標

ボギーワン追撃に失敗したミネルバはそのままデブリの中で修理を行っていた。それぞれのクルーが休息を取っている中、艦長室のタリアに通信が入った。つい先刻、肌を合わせたデュランダルが後ろにいた。

 

「なに?」

 

〈艦長、デュランダル議長に最高評議会よりチャンネルワンです。〉

 

最高評議会から議長宛てに?一体、何が。

 

ベッドに横たわるデュランダルもただ事ではないと感じ取った。

 

 

 

「なんだって!ユニウスセブンが動いているって…一体何故!?」

 

カガリでなくても、そう言うだろう。

 

「それはまだ分かりません。だが、動いているのです。それもかなりの速度で最も危険な軌道を。」

 

最も危険な軌道…つまり、それは地球へ落ちると言うことだ。

 

「しかし、何故あれが?アレは百年の単位で安定軌道にあると。」

 

そう、アスランの言う通り百年単位で安定軌道にあるはずのユニウスセブンがいきなり地球へ向けて移動を開始した。

 

「隕石でも衝突したか、或いは別の理由か。」

 

「……人為的、という可能性は?」

 

フブキの問いにカガリが思わず隣の兄を見やる。

 

「王子のご懸念も分かります。もし、コレが本当に人為的なものであるとするならば…落下した場合…」

 

「落ちたら、落ちたらどうなるんだ?オーブ…いや、地球は!?」

 

「あれだけの質量です。その結果は申し上げずとも姫にも…いや、姫の方がおわかりでありましょう。」

 

そう、あれだけの質量が地球に落ちたら地球は破滅だ。ジェネシスによる破滅を阻止できたというのに。あんな物が落ちれば、地球の文明は滅びる。

 

それだけではない。あれだけの質量が落ちれば地球の環境に与える被害は計り知れない。間違いなく、かつて恐竜が絶滅した原因として有力とされる氷河期の到来だ。

 

 

 

「ふーん…で、なんであれが?」

 

「隕石でも当たったか、何かの理由で軌道がずれたか。」

 

ヴィーノののんきな問いにヨウラン・ケントが有力な仮説を立てる。

 

「地球への衝突コースって、本当か?」

 

シンの問いにメイリンは頷く。

 

「バートさんがそうだって…」

 

「アーモリーワンの強奪事件も解決していないのに、こうも立て続けに。」

 

「どれも、戦争の引き金になりかねないぞ。」

 

アリスとカインの言うとおりだ。まだ条約締結から一年も経たずにこんなこと………どうも、かつての経験から作為的な気がしてならない。

 

「で、今度はそのユニウスセブンをどうするの?」

 

ルナマリアの問いに皆が詰まる中…

 

「砕くしかない。」

 

シオン、レイ、ルゥ、ミサキの四人が一斉に同じ事を口にした。

 

「くだくって、アレを!?」

 

「あれだけの質量が動き出したんだ。もう一度軌道を変えることなどできない。」

 

「衝突を回避したいのであれば、砕くしかない。」

 

ルゥとレイの意見にシオンも頷く。

 

「ああ、それこそ……核でもう一回。」

 

その発言に一同は凍る。だが、現実としてアレを破壊する手段など核ミサイルしかない。

 

「地球に迫る緊急避難措置の事後承諾で……連合側に納得してもらえるのかしら。」

 

両親をあそこで喪ったミサキも両腕を掴みながらも、現実的な意見を口にする。

 

「だけど……あそこにはまだ、死んだ人達の遺体も沢山。」

 

そう、アスランの母親もイリアの恩人も、ミサキの両親もあそこにいる。かつて、シオンが追跡していたあの艦はユニウスセブンに立ち寄り、そこで叔父夫婦の遺体を回収……別の方向へ向けて弔ったというが、シオンにとってもあそこは叔父夫婦の墓だ。

 

「だが、地球には変えられない。あそこの遺体が摩擦熱で燃えるのは良いのか?」

 

ルゥの冷徹な意見に全員が黙り込み、ヴィーノが恐る恐る口に知る。

 

「地球、滅亡?」

 

「そんな…!」

 

「…冗談じゃない!」

 

シオンが声を荒げた。

 

だが、

 

「何ムキになってるんですか?良いじゃないですか。不可抗力だし、変なゴタゴタが無くなって案外楽でしょう。」

 

「貴様!」

 

シオンがヨウランの襟首を掴んだ時、別の声が響いた。

 

「よくそんなことが言えるな!」

 

カガリだ。アスランも一緒にいる。

 

「しょうがないだと!案外楽だと!これがどういう状況なのか、どれだけの人間が死ぬのか判って言っているのか!?」

 

カガリの叱責に少年達は黙り込み、ヨウランも「すみません。」と言うが、納得のいかない様子だ。

 

「やはりそういう考えなのか!?お前達ザフトは!あれだけの戦争をして!デュランダル議長の施政の元で変わったのではなかったか!?」

 

「カガリ…」

 

アスランが制するが、シンが唐突に口を開いた。

 

「別に本気で言った訳じゃないさ、ヨウランも。そんなことも判らないのかよ、アンタは!」

 

その言葉にシオンは再びヨウランに抱いた物と同じ感情をシンに向ける。

 

「何!?」

 

アスランが再びカガリを制する。シンもレイが咎める。

 

「シン、言葉に気を付けろ。」

 

一瞬黙るが、まるで判っていない口調で明らかな侮辱をする。

 

「ああ、そう言えば偉いんでしたねこの人。オーブの代表でしたっけ?」

 

「お前っ!」

 

「やめろ、カガリ。」

 

フブキが今度こそ落ち着かせ、アスランが前に出る。

 

「君は大分オーブが嫌いなようだな?議長が以前はオーブに住んでいたというが、くだらない理由で関係ない代表に危害を加えようというのなら、ただではおかないぞ。」

 

「くだらない?くだらないなんていわせるか!関係ないってのも大間違いだね!!俺の家族はアスハに殺されたんだ!!」

 

カガリが息を飲んだ。シオンは黙ってシンの言葉を聞く。

 

「国を信じて!アンタ達の理想とかってのを信じて、最後の最後でオノゴロで殺された!!」

 

この場にいる誰もがただ、シンの言葉を黙って聞いていた。

 

「だから俺はアンタ達を信じない!オーブなんて国も信じない!この国の正義を貫くって……アンタ達だってあの時、自分の選んだ言葉で誰が死ぬのかちゃんと考えたのかよ!!」

 

カガリは完全に顔色を失い、後ずさりしたがアスランが支える。

 

「何も判ってない奴が、判ったようなこと言わないで欲しいね!!」

 

シンはそう言い残してレクルームを出ようとした。しかし、

 

「バッカじゃねえの?家族があの戦いで殺されたなんて、それこそ本物の不可抗力だろう?」

 

イリアが壁により掛かってあからさまな嫌味を込めていう。

 

「そんな不可抗力を代表に押しつけるなんて、いい迷惑だぜ。八つ当たりや逆恨みもいいところだ。」

 

「何だと!!」

 

シンがイリアの胸倉を掴むが、イリアは尚も軽蔑するように言う。

 

「おいおい、冗談に決まってるだろう?そんなことも判らないのか?」

 

「冗談だと!?それが冗談で済むと思っているのか!?」

 

しかし、イリアは怯える様子もなくシンの紅い瞳を睨み付ける。

 

「へえ?地球滅亡万歳は冗談で済むのに、なんでお前の家族は冗談ですまないんだ?」

 

シンが言葉に詰まった。イリアの言う通り、誰かの家族が殺されたのも地球が滅びて良いというのも冗談で済んで良いはずがない。彼はシンの手を払い、シオンに向かう。

 

「いい歳してこんな言って良いと悪いの区別も付けられないガキ共のお守りなんて…こりゃ、オーブに行って正解だな。」

 

「何!?オーブに逃げた臆病者の癖に!!何も判っていない奴が…」

 

シンが言い終わる前にシオンの拳がシンに叩き込まれた。メイリンとアリスが口元を覆い、カインやルナマリアも唖然とする。シオンは力任せにシンの胸倉を掴む。

 

「貴様……それ以上俺の仲間を侮辱すると許さんぞ!……アスランとイリアを!カガリさんとフブキを何も知らないガキが知った風な口をきくな!!」

 

「判るよ!何も見てないんだからな!」

 

今度はみぞおちに膝蹴りを入れる。シンが息に詰まるが、シオンにとってそんなことはどうでもよかった。

 

「何も見てない?ジェネシスも核も知らないくせに良くそんなことをほざけるな。」

 

「っ、き、記録で見た!知ってるよ!!」

 

だが、更にもう一発たたき込む。

 

「それが分かってないって言ってるんだ!ボタン一つで星を滅ぼせる武器とボタン一つでコロニーを破壊できるミサイルの撃ち合い!俺達は実際に見たんだ!アレは本物の地獄だ!」

 

シンの言動は理解できる。だが、それでもシオンは乱暴にシンを突き飛ばし、レクルームを出ていき、ミサキも着いていく。

 

「お前がカガリさんに言ったことをそのまま言ってやる!何も判っていないガキが知った風なことを言うな!」

 

 

 

シオンとミサキが出ていった後にシンも飛び出し、アスランとイリアもカガリを連れて出ていき、レクルームにはカイン達が残った。

 

「不謹慎……だった?」

 

ヨウランがおそるおそる口を開く。アリスとカインが軽蔑の眼差しを向ける。カインはシンの主張を正しいと思う一方でシオンやイリアの言うことが凄く大事なことであるとも感じていた。

 

一人残ったフブキがにらみつける。

 

「言わなければ分からないのか?進化した人類が聞いて呆れる…」

 

容赦のない侮辱にヨウランは今度こそ黙り込んだ。

 

「一つ良いことを教えてやる……私が連合の軍人なら、お前一人でこう思うだろうよ。『やはり、コーディネイターは宇宙の化け物だ。青き清浄なる世界のための聖戦を今一度始めよう。』」

 

オーブの首長と思えない言い方に全員が凍り付くが、フブキは意に介さない。

 

「おかしなことじゃない。地球の人が聞けば、半分はブルーコスモス支持者になる。それに…シオンの家族は地球にいる。殺されても文句を言えなかったぞ。」

 

それだけ言って、フブキも出て行った。

 

「彼の言い分が正しい。」

 

ルゥがヨウランに更に釘を刺し、ようやく自分の言葉の意味を自覚したのか彼はレクルームを出ていった。

 

 

 

「こうして改めて見ると……でかいな。」

 

ユニウスセブン破壊の為に派遣されたナスカ級ボルテールのブリッジでザフトの一般服を着た青年が圧倒されながら呟き、隣に立つ白い隊長服の青年が叱責する。

 

「当たり前だ。住んでるんだぞ、俺達は!同じような場所に。」

 

「それを砕け、ですからね。これは本当に大ごとですよ。」

 

隊長の左隣に立っている赤服の少年がかつてより若干低くなった声で同意するように頷くが、一般兵ディアッカ・エルスマンが茶化すように肩を突っつく。

 

「愛しの彼女の危機だからね。」

 

「いけませんか?」

 

少年ニコル・アマルフィの淡泊な返事にディアッカは「別に。」と返す。

 

「遊んでないでサッサと準備に入れ!」

 

隊長イザーク・ジュールが馴れた調子で怒鳴り、クルー達がこっそりとため息をつく。上官と部下という関係に似合わない彼らのやりとりは互いに気を許せる仲であるのがわかる。こんな彼らもかつてはアスラン・ザラと共にクルーゼ隊の一員として奮戦し、ヤキン・ドゥーエを生き延びたザフトのエースである。

 

「はいはい。」

 

ディアッカがいい加減に答えながらエレベーターに向かい、ニコルも続く。ブリッジを出ていく彼らにイザークは念を押す。

 

「いいか?たっぷり時間がある訳じゃない!ミネルバも来る。手際よく動けよ!」

 

「判っています!」

 

 

 

部屋に戻ったイリアは現在オーブ本国でフブキの補佐をしているリュウ・アスカにメールを送った。オーブで家族を失ったシン・アスカという少年を知っているかという内容であった。リュウとシンは連合のオーブ侵攻で家族を失い、名字が同じだ。もしかしたらと可能性を疑ったのだ。

 

もし、リュウとあいつが姉弟でお互いに生きていると知ったらどうなるのだろう?

 

それは彼ら次第であるのだが、一度最悪の出来事を見た彼にとって、彼らと同じ轍を踏んで欲しくはないのだ。イリアはメールの送信を確認し、パソコンを閉じて部屋を出た。

途中でアスランとフブキが合流し、エレベーターへ入ろうとしたら中から赤服の少女ルナマリアが出てきた。

 

「あら。大丈夫ですか、お姫様は?」

 

イリアは少女をジロリと見て、アスランが背を向けたまま言う。

 

「彼女だって父親も友達も亡くしている。あの戦争で……何も分かっていない訳じゃないさ。」

 

彼らは何も判っていない。そう、実際に家族を失ったシンも戦争の本質、銃を撃つ意味を知らないのだ。その先にあるのは地獄と言っても良いだろう。撃たれては撃ち返し、また撃たれての繰り返し。その結果があのミラーと核ミサイルなのだ。

 

もう、あんな事にしてはいけない……

 

そして、三人はブリッジに上がってアスランが申し出る。

 

「無理を承知でお願いします。私とイリアにも、MSをお貸しください。」

 

「……確かに無理な話ね。今は他国の民間人である貴方にそんなことができると思う?カナーバ前議長の計らいを無駄にしたいの?」

 

「分かっています。」

 

「ですが……あの戦争で滅びを回避した地球がまた滅びの危機を迎えている!コレを、只見ているなど!」

 

イリアも同じ気持ちで、フブキが頭を下げる。

 

「外交の責任は私が持ちます。オーブ本国の非難も私が……どうか、彼らに!」

 

ナチュラルのフブキが扱えるMSはない。今地球のオーブ軍に頼んで、MSを送ってもらっても間に合わない。

 

「気持ちは分かるけど…」

 

「いや、私が許可するよ。議長権限の特例で。」

 

 

 

ディアッカとニコルはそれぞれ砲撃用のガナーウィザードと高機動用のブレイズウィザードを装備したザクウォーリアで小惑星破壊に用いられる装置メテオブレイカーを保持したゲイツRと共にユニウスセブンに取り付く。ゲイツがメテオブレイカーをユニウスセブンの地面に取り付け、作業を始める。ディアッカの脳裏にかつて共に戦ったナチュラルの少女の顔がよぎる。

 

俺もニコルのことを言えないな……これをあいつの頭の上に落としてたまるかよ!

 

ディアッカはこれの破壊を誓う。しかし、作業を行っていたゲイツが突然爆発する。

 

「何!?」

 

両機の爆発に戸惑うディアッカの耳に警告音が入る。ディアッカは機体を操り、その場を離れる。

 

攻撃!?一体誰が!?

 

〈これは一体!?〉

 

ニコルも同様だ。幸い彼は無事なようだが、作業の為に丸腰のゲイツは次々と何者かに撃たれていく。その何者かの姿にディアッカは自分の目が信じられなかった。

 

コンピューターが機種を識別する。ジンハイマニューバ2型だ。機動力を重視した機体であるが、それはディアッカにとって見慣れた機体だ。友軍機であるはずのジンがユニウスセブンの破砕を邪魔する?この状況からディアッカの疑問は恐ろしい結論に達する。

 

〈まさか、こいつらがユニウスセブンを!?〉

 

ニコルも察したようだ。状況を知ったイザークの指示がボルテールからくる。

 

〈ゲイツのライフルを射出する!ディアッカ、ニコル、メテオブレイカーを守れ!俺も出る!〉

 

それから程なくしてボルテールからゲイツのライフルが射出される。武器を手にしたゲイツはレールガンとライフルで応戦するが、ジンは最新鋭機にも迫る機動力でゲイツを翻弄し、腰の刀で両断する。

 

ニコル機はブレイズウィザードのミサイルを撃つが、全てビームカービンで撃ち落とされる。ディアッカも腰の長距離ビーム砲オルトロスで狙い撃つ。正確な射撃だが、これもかわされてしまった。

 

「どういう奴らだよ、一体!ジンでこうまで!」

 

まずい状況だ。最初の不意打ちで作業が遅れている上にジンはパイロットの腕が高い。ジュール隊にいるパイロットは彼ら三人以外の殆どが実戦経験のないひよっこで、とても相手にはならない。また一機のゲイツが狙われるが、発進したイザークのスラッシュザクファントムがビームライフルでジンを屠る。

 

〈工作隊は破砕作業を進めろ!これでは奴らの思うつぼだぞ!!〉

 

隊長の参戦で統制を取り戻した工作隊は改めてユニウスセブンに取り付く。更に左肩に鳳仙花という花の描かれたブレイズザクウォーリアも工作隊の援護に回る。ニコルと共に前大戦からジュール隊にいるシホ・ハーネンフースという女性パイロットだ。

 

〈ジンは私達が抑えます!急いで!!〉

 

しかし、更に警告音が鳴り響く。レーダーの示す方向から来たのはかつてイザーク、ディアッカ、ニコルが搭乗していたMSと似た形状の機体だ。

 

〈カオス、ガイア、アビス、レイジ!?〉

 

「アーモリーワンで強奪された機体が何でここに!?」

 

ディアッカ達が驚くのを余所にセカンドシリーズはジンもゲイツも手当たり次第に撃ち、メテオブレイカーさえも破壊してしまう。

 

 

 

ミネルバでは破砕作業支援の為にユニウスセブンへ向かっていた。そしてその格納庫で発進準備を進めていたMSの中にはアスランとイリアがアーモリーワンで搭乗したザクの姿もあった。

 

〈おい、アスラン。お前何考えてるんだ?〉

 

〈イリアまで…!〉

 

「すまない……フブキも了承してくれている。〉

 

〈フブキが……っ、そういう問題じゃないだろう!?〉

 

〈大体、カガリさんはどうしたのよ!〉

 

〈……さっきのが堪えた上に日頃の疲れがたまってたんだろう。寝ちまったそうだ。〉

 

イリアがあっけらかんと堪え、シオンが首を振る。

 

〈っ、ああもう!分かったよ!〉

 

レイ機がカタパルトに着こうとした直前、オペレーターの報告にアスランは二重に驚いた。

 

〈発進停止!状況変化!ユニウスセブンにてジュール隊がアンノウンと交戦中!〉

 

〈イザークが来ているのか?〉

 

シオンが困惑し、ミサキもモニターに映る。

 

〈じゃあ、ディアッカとニコルも?〉

 

〈各機対MS戦闘用に装備を変更して下さい!〉

 

〈おい、あいつら大丈夫なのか?〉

 

イリアはかつての同僚の身を案じる声を上げた。彼の腕は二人ともよく知っているが、心配であることに変わりない。アスランも管制に確認を取る。

 

「どういう事だ?」

 

〈判りません!しかし、本艦の任務がジュール隊の支援であることに変わりなし!換装終了次第、発進願います!〉

 

オペレーターの報告が終わるとモニターが変わりアーモリーワンで案内した少女、ルナマリア・ホークの顔が映る。

 

〈状況が変わりましたね、危ないですよ。おやめになります?〉

 

バカにしたな態度にイリアが強気に返す。

 

〈ぬかせ。一回や二回の実戦でいい気になるな。〉

 

〈お前じゃ、アスランに一太刀も浴びせられないよ。〉

 

シオンも叱責したが、ルナマリアは堪えない。

 

〈そうですか。それじゃあ、お先に行かせて頂きます!〉

 

インパルス、アナー、グラウンドが発進し、ルナマリアのザクが続く。そして、アスランのブレイズザクウォーリア、イリアのスラッシュザクウォーリアも発進した。

 

久しぶりに出る戦場にアスランは自分でも驚くくらいの懐かしさを感じた…

 




少し、シンに厳しくしました。後ヨウラン

ヨウランのあの言い草は、間違いなくブルーコスモスのシンパを作る言葉でしょう。
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