機動戦士ガンダムSEED DESTINY REVERSE 作:meitoken
というより、この期に及んでまだザフトであるか否かに悩むのは愚か以前かも。
「アスラン…アスラン?」
よく知るが、別の人間の声。ミーア・キャンベルだ。
「ああ、やっぱりいた!だめよ、こんなことしてちゃ!」
またつきまとってくるのかと思ったが、何か様子が違う。ミーアはどこか急かす調子で腕を掴んでくる。
「あのシンって子は、他の二人と一緒にずっと新型機のところにいるのよ!あなたもはやく!」
「え?」
「貴方さっきも格納庫で議長にちゃんとお返事しなかったし、こんなことしてたら、本当に疑われちゃう!」
話の意図が読めないアスランはミーアの腕を払い、確認を取る。
「疑うって、何をだ。」
「貴方達はダメだって!」
貴方達はダメ?一体何を言っているんだ?
「ほら、これ!」
ミーアが出した写真を手に取ったアスランは身体が凍り付いた。それはダーダネルスの後、キラ達に会った時の写真だ。角度からして盗撮……それが意味することは一つ。
つけられていた!?一体誰が!?あの時から見張られていた!?
「議長、レイとルゥって子達と話してて…」
ミーアが自分の聞いたことを事細かにアスランに話した。
『そうか…やはり、駄目か。アスランとシオンは。』
『思われた以上に、彼らのアークエンジェルへの想いは強かったそうです…』
『ミサキも同じでしょうね。』
デュランダルはため息をついて残念そうに洩らした。
『彼らも戦士でしかないというのにね。余計なことを考えすぎる。それがせっかくの力を殺している……』
『キラ・ヤマトとユリ・ヤマトのせいでしょう。彼らと出会ったのがアスラン・ザラの……レナ・クールズが生まれたのがシオン・クールズの不幸だったのかもしれません。』
ミーアが言ったレイとルゥの言葉にアスランは怒りがこみ上げてきた。
不幸?キラとユリとの出会いが?挙げ句の果てには妹のレナが生まれたのがシオンの不幸だと?
『だが、彼らはもういない。』
『いいえ、彼らがそう思わない限りは胸の中で生き続けます。』
『心の中の生者まで殺す術は我らにはありません。』
胸の中から消さない限り死なない…つまり、キラ達の件を諦めることが俺達にとっての幸福だと?
『それはやっかいだね……』
『罪状はあります。後は…お願いできますか?』
『ああ…』
シオンは食事を持ってきたはずのミサキの様子がおかしいと思い、うつろな頭で問いかけた。その返事の代わりに彼女が「これ!」と差し出したのは一枚の写真。ぼんやりしたまま手に取ってそれを見ると、一気に正気に戻った。
それはダーダネルスの後、アスランと共にミネルバを離れてレナ達にコンタクトを取った時の写真だ。
尾行されていた!あの時から、いや…最初から目をつけられていた!
「それで、貴方が暴れた後…レイとルゥが、私達のことを『もう無理』だって言っていたの!」
格納庫でデュランダルが自身とその役割を知らずに生きたレナを不幸と言った。そして、ミサキが聞いた『もう無理』という言葉。
「そうか……それが貴方の…ふざけやがって!!」
全てのピースがそろい、デュランダルの示す未来がシオンには見えた。それと同時にこれから起こるであろうことも見えた。
レナが生まれたのが俺にとって不幸だと!?
ミサキが格納庫で言ったように、あの男がレナの存在を不幸というのはシオンのMSパイロットとしての才能を阻害するバグだからだ。ミネルバの奴らがシオンの妹だからザフトにいるべきと決めつけていたのと同じだ。
「逃げるぞ…!」
ここにいるのは危険だ。すぐに手が回る。
「…ええ!」
ミサキが頷くとほぼ同時にシオンはドアまで下がる。意図を察したミサキが窓を離れ、シオンは走り出して窓を破った。
「ね?だから、まずいの!ヤバイの!」
アスランは写真を握りつぶした。
最初から騙されていた。彼が自分に示してくれた意志も、掛けてくれた言葉も単に自分の力を欲していたからに過ぎないのだ。都合の良い駒として。
俺はなんて馬鹿だ!耳あたりの言い言葉と善行を鵜呑みにして、キラ達を信じようとしなかった!!
シオンやミサキが言うように、所詮は俺もプラントのコーディネイターだ!同じ過ちを二度も繰り返した!!
アスランの憤りに気付かないミーアが腕を掴んだ。
「早く、そんなことありませんって見せないと…このままじゃ議長、貴方を…」
ミーアが言い終わるよりも先にノックがなった。
「ミネルバ所属特務隊アスラン・ザラ、保安部の者です。ちょっとお話をお聞きしたいのですが。」
早速、来た。
ミーアがドアからこちらへ向き直るが、アスランは気付かず、自嘲するように呟いた。
「なるほど、そういうことか。流石に、議長は頭が良いな。俺達のことをよく分かっている。」
「アスラン・ザラ、開けてください!」
保安員の声が強くなった。
「確かに…俺もシオンもミサキも彼の言うとおりに戦う人形にはなれない。」
考えるのをやめて、シンのようにただ示されるままに動く物になど。そんなのを人間だとアスランは思えなかった。そんなのは連合のエクステンデットと同じだ。
アスランは静かに、強く言い放つ。
「いくら、彼の言うことが正しく聞こえても!」
部屋にある椅子を持ち、窓を破った。驚くミーアにも構わず窓の上に飛ぶ。
「ったく、悪あがきを!」
「探せ!」
部屋に入ってきた保安兵が三人、外に出てきた。周囲を警戒し、上にいるアスランには気付いていなかった。アスランは最後の一人の頭目掛けて飛び降りて全体重を叩き込み、左手へ飛ぶ。仲間の異変に気付かない保安兵に肘打ちをたたき込み、最後の一人の顔面を蹴り、落ちたライフルを拾って部屋で怯えているミーアに手を伸ばす。
「早く!」
ミーアは促されるままに手を取り、階段を駆け下りるが、途中でミーアが足を止める。
「アスラン!アスラン、どうして?」
訳が分からずにいるミーアにアスランは自分が悟った真実を口にする。
「議長は自分が認めた役割を果たす人間にしか用はない!」
「え?」
「『彼に都合の良いラクス』、そして『MSパイロットとしての俺とシオン』!」
議長の目指す平和な世界とは人が役割を果たし、世界の歯車として機能する物だ。そのために彼は自分やシオン、そしてシンの力を欲した。むろんミーアとて同じだ。そして、そう機能しなかったキラやユリを不幸と言った。
「だが、君だってずっとそんな事していられるはず無いだろう!そうなれば、いずれ君だって殺される!だから一緒に!」
ミーアの手を引こうとした時、ミーアはその手を払った。
「あ、あたしはラクス。ラクスよ!」
「ミーア!」
「違う!あたしはラクス!ラクスが良い!!役割だって良いじゃない!ちゃんと、ちゃんとできればそうやって生きたって良いじゃない!」
役割だけの人生。それが本当に幸せなのか?無邪気にラクスに憧れていたあの少女とはまるで逆の印象を与えた。
上から足音が聞こえてきた。応援が来たのだ。アスランは手を差し出すが、ミーアはそれを取らずに後ずさった。これ以上ここにはいられないと、アスランはライフルを手に階段を下り、保安員の出動を考える。
保安員が来たのは役割を果たせなくなった自分はもう用済みでミーアの真相を知っているからだ。今頃はシオンとミサキにも手が回っているだろう。助けに行きたいところだが、今の自分の状況では難しい。彼らが自力で逃げているのを信じるしかなかった。
ミーアはうずくまりながら、過去を思い出した。歌手になりたくて、あの頃ミーアは頑張っていた。だが、叶わなかった。
ラクスに似ている声……そして、こうなる前の自分の容姿。コーディネイターの中ではさえない貧相な顔だと自分でも思った。
諦めかけていたとき………議長から声がかかった。
議長を支えるために、ラクス・クラインの代役をやって欲しいと。
その言葉にミーアは頷いた。そして、ラクスとして念願のステージに立った。
描いていた物とは違ったが、夢が叶ったのだ。
なんで……綺麗な婚約者がいて、最新鋭のMSまで貰える英雄なのに。英雄の称号よりも大事なものがあるというの?
アークエンジェルの人達がアスランだけでなく、もう一人の英雄シオン・クールズにとっても大事な存在なのは分かった。
あの時のもう一人の女が向けた目は憎悪と殺意だった。ミーアでも分かる。自分はアークエンジェルの仇の一味だと
だけど……だからといって、逃げ出すほど?
恵まれた才能でエースパイロットになれるのに、なんでそれを投げ出せるの?
「ドアは固めたんだな?」
「はい。」
「では、各部屋と周辺を捜索しろ。できれば拘束したいところだが、万一の場合は射殺もやむを得ん。」
偶然にも保安員の慌ただしい会話を聞いたメイリンは気付かれないように自室に戻った。
「一体何?何が…」
端末を操作して情報を探そうとしていたらドアが開いた。反射的に見ると、入ってきたのはアスランで、片手にはライフルを持っていた。
「アスランさ…」
その人の名を叫ぼうとしたらアスランは目の前にやってきて口を塞いだ。
「ごめん、外に出たいだけなんだ。頼む…静かにしてくれ。」
メイリンは促されるままに頷き、アスランの端正な顔が離れた。
「追われてるの、貴方?でも、どうして?」
FAITHでシンやシオンと共に新型の機体を受領した彼が何故追われるのか?アスランはうんざりした口調で答える。
「そんなことは、後でレイかルゥに聞いてくれ。」
「え?」
何故レイとルゥが出てくるのか、問い返そうとした時ノックと共に声がした。
「保安部だ。室内を検分したい。ドアを開けろ。」
「俺が出たら声を上げろ。銃で脅されていたと言え。」
どうやらアスランは本当に追われているようだ。さっき、保安員は射殺もやむを得ないと言っていた。このままでは確実にアスランは殺されてしまう。メイリンはアスランの腕を掴み、シャワールームに連れ込んだ。
「馬鹿、何を!」
「大丈夫です!」
メイリンは軍服を脱ぎ、頭からシャワーを被り、バスタオルを身体に撒いてドアへ向かう。ドアを破ろうとした保安員が体当たりをしようとしたのとメイリンがドアを開けたタイミング、正にそれはコンマの差であった。
年頃の少女のバスタオル姿に保安員が呆然とし、彼らの後ろからルナマリアが保安員を押しのけて現れた。
「ちょっと、メイリン!やだ、何て格好よアンタ!」
「あ、お姉ちゃん!だって、シャワー浴びてたらどんどんドア叩くんだもん!」
ついている。そう直感してメイリンはあたかもレディーのシャワー中を急かした男達のデリカシーのなさを訴えた。妹の言葉を鵜呑みにしたルナマリアが保安員の一人を睨み付け、保安員もぎょっとする。
「いいから、アンタは早く服を着なさいみっともない!大体なぁに?これは何の騒ぎなの?」
「あ、いや…」
ルナマリアと詰め寄られる保安員をよそにメイリンはドアを閉める。
…何とか、切り抜けた。
安心した途端に身体の力が抜け、その場にへたり込んだと共に憧れの男性の前であられもない格好をしてしまったという事実がメイリンにのしかかった。
「ありがとう…でも、何故?」
「わ、判らない……」
違う…本当は判っている。この人が好きだから…助けたいと思った……
FAITHでシンやレイ以上のパイロットで、頭も良いのに常に思い悩んでいるこの人が好きだから。
「とにかく、ありがとう。これ以上君を…」
「か、格納庫!ちょっと待って!」
立ち去ろうとしたアスランの足をメイリンはつかみ、呼び止めた。アスランが渡したバスローブを着てメイリンは端末に向かい、基地のホストにアクセスした。
「基地のホストに進入して、どこかで警報を出せれば…!」
もはやメイリンの頭からはアスランが何をしたかなど吹っ飛んでいた。ただ、彼を助けようと思っていた。そのためにも逃げる手段を用意しなければ。
そして、港で警報を鳴らした。
「しまった!見つかった!」
鳴り響いた警報にシオンは焦る。
何とか手が回るよりも先に抜け出し、保安員をやり過ごしながら逃走手段を探して港に着いたところで警報が鳴ってしまった。
「どうするの!?」
同じく焦るミサキの問いにシオンは周囲を見回す。そこで、二機のウィンダムが眼に入った。おそらく合流した軍の物だろう。機体照合のためにまだ整備中なのか、幸いなことにライフルやジェットストライカーも装備された状態だ。駆逐艦の警護のMSかもしれない。
この際、連合のだザフトのだと言ってもいられない!シオンはウィンダムへと向かい、ミサキも後を追う。そこへ、銃声と共に足下を銃弾がはねた。
立ち止まって拳銃を構えると、そこには黒髪の少女が立っていた。ルゥだ。
「ギルを裏切るんですね?二人共…」
「裏切ったんじゃない……見限ったんだよ!復隊自体が間違いだというのに気づいたからな!!」
シオンが反論すると、ルゥは冷ややかにライフルを構える。
「そうですか…では消えて貰いましょうか!」
ルゥがライフルを発射し、シオンはミサキを抱えて物陰に隠れる。ある程度、銃撃がやんだところでシオンは飛び出した。ルゥがライフルを撃つが、シオンは左右に動いて銃弾をかわしながらルゥに接近し、鳩尾に拳を入れ、立て続けにライフルを蹴り飛ばす。
ルゥが腹を押さえてうずくまり、シオンはウィンダムへ向かおうとしたところで、肩を銃弾がかすめた。保安員が来たのだ。
「ロゴスのスパイめ!」
もう来たのか…!ざっと見て五人は越えている…とても逃げられない。
せめてミサキだけでも逃げてくれればと思った瞬間、背後からの銃撃が保安兵と立ち上がったルゥを牽制する。既にウィンダムへ入っていたミサキがバルカンを撃ったのだ。
〈シオン!急いで!〉
ミサキに急かされるまでもなく、シオンはウィンダムのコクピットに飛び込んで、ペダルを踏む。そのまま飛びながらOSを急場しのぎで書き換える。
ヘリオポリスでシューターのOSを書き換えた経験が幸いするとは。とにかく、増援を呼ばれる前に振り切らなければ!
二機のウィンダムは通常の倍近いスピードでジブラルタル基地から離脱していった。
「なあに?何事なの?」
突然の警報にミネルバのタリアもブリッジに上がりバートに確認を取ると、デュランダルから通信が来た。
〈タリア。〉
「はい!」
〈子細はまだ分からんが、アスランが突然こちらの保安要員を撃ち倒して逃走した。〉
余りに唐突な内容にタリアは一瞬、デュランダルが何を言っているのか分からなかった。
アスランが逃走?一体、何故?他の誰かではなく、アスランが?
〈ミネルバに行くことはないと思うが、一応知らせておく。ことによったらレイやシンを借りるかもしれん。〉
「逃走って……何故です?」
〈だからまだ、分からんと言ったろう!後、未確認だがシオンとミサキも突然宿舎を飛び出し、銃を持って逃走している!〉
デュランダルが苛立ちを込めた口調で返し、続いた話の内容にタリアはまたも唖然とする。
アスランだけでなく、シオンとミサキまで!?どうなっているのだ?
〈また、後で連絡するよ!〉
それきり、デュランダルの方から通信が切られた。
あの三人が逃走。そんな理由があるとすれば、タリアはアークエンジェルの件しか浮かばなかった。三人とも、特にシオンは不問になった矢先のクルーの暴言に暴れそうになった。もはや、シオンからの信頼の回復は元クルーゼ隊の旧知の人間でもなければ不可能、タリアは思っていたが…そこまで思い詰めていたのか?
アスランはメイリンが出した車に乗り込み、港とは別方向の格納庫へ着いた。そこにはメンテナンスを終えた状態のグフがあった。確かに、逃げるのにはうってつけだ。
「追っ手は殆どが港です。今なら…行ってください!」
「でも、君……」
メイリンとはろくに話した事もなく、ルナマリアの妹程度の認識しかアスランにはない。なのに、ここまでしてくれるのがアスランには分からなかった。
「殺されるくらいなら…行った方が良いです!」
理由は分からないが、彼女は本気で自分が逃げる手助けをしてくれた。改めて、礼を言おうとした時、アスランはメイリンを抱えて計器の影に飛び込んだ。それと同時に銃声が響く。
「やっぱり裏切るんですか、また!?」
「レイ!」
来るのが早すぎる!メイリンの車に気付いて後を追ってきたのか!?
「俺は許しませんよ、ギルを裏切るなんて事!」
レイは再びライフルを撃ち、弾がMSの足や壁に当たり跳弾する。
「やめろ、レイ!メイリンは!」
しかし、レイはお構いなしに撃ってくる。後ろで震えているメイリンを見ている間に銃撃が止んだ。アスランはその隙を逃さずに撃ち返し、レイのライフルをはじき飛ばした。レイが飛ばされたライフルを取りに行き、それを確認したアスランはメイリンに手を差し出した。はっとしたメイリンはアスランの手を取り、共にグフのコクピットに入り込み、ハッチを閉じた。
「ごめん!でも、このままじゃ君まで!」
シートの後ろでメイリンが泣きそうな顔で頷き、グフが機動した。
〈シン!デスティニーとレジェンドの発進準備をさせろ!それと、そこにカインとアリスはいるか!?〉
「え?いるけど…なんで?」
〈アスランがグフを奪って逃走した!追撃に出る!俺がレジェンドを使う!〉
「ええ!?」
アスランがグフを奪って逃走?レジェンドのパイロットになるはずのアスランが?
混乱するシンの元へ今度はルゥから通信が来る。
〈私だ!シオンとミサキが合流した連合のウィンダムを奪って逃げた!フェイブルには私が乗る!〉
「な!」
シオンとミサキまでが脱走!?ウィンダムを奪った!?
訳が分からないまま、シンは整備士達にスパイがMSを奪ったと説明し、五機の整備が進められた。シンはコクピットの中で機体のOSを立ち上げながらレイとルゥから聞いた話を思い出す。
アスランとシオンとミサキがMSを奪って逃走?
三人ともアークエンジェルの件をまだ根に持っていた。それが原因で逃走?
混乱する間に機体のOSが立ち上がり、レイがレジェンドの、ルゥがフェイブルのコクピットに飛び込み、二機のPSが機動し、レジェンドが白銀に、フェイブルが漆黒に変わった。
〈レイ!ルゥ!一体どういうこと?何でアスラン達が?〉
アリスの問いにもレイの答えは淡泊であった。
〈訳など知らない。だが、三人は保安要員を撃ち倒し、逃走したのは事実だ。〉
〈一体、どうなって…〉
〈行くぞ……逃げられては取り返しのつかないことになる。〉
カインの戸惑いも意に介さないルゥが冷静に促し、レジェンドとフェイブルが発進する。それに続いてリドレスとクリエイターが発進し、クリエイターのPSが白とワインレッドに、藍色のアサルトシュラウドを装備したリドレスが白と群青色のツートンに変わった。
何で?何がどうなって?
突然の上官と先輩の脱走にシンは困惑しながらもデスティニーを動かし、PSを機動した。
ようやく、間違いに気づいたアスラン。遅すぎる。
シオンはレナの件で半ば放心状態と暴走の両極端だったのが、本性を知って一気に正気に戻った…といえるかは難しいけど、妹が生まれたのを不幸と言われて大人しくしている良い子ちゃんじゃありません。