機動戦士ガンダムSEED DESTINY REVERSE   作:meitoken

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遂に始まった最後の戦いです。


PHASE-41 最後の力…前編

フリーダムとジャスティスはミーティアから分離し、メサイアから発進した五機と撃ち合う。

 

デスティニーがブーメランを投げ、躱したフリーダムがライフルを連結して砲撃する。怯んだところに追撃を仕掛けるが、レジェンドがドラグーンで牽制する。

 

「っ、レイ!」

 

アスランはジャスティスのビームライフルとリフターのビーム砲でレジェンドをフリーダムから引き離す。フェイブルはアフェクションと斬り合い、互いにドラグーンを展開して撃ち合う。クリエイターはクロービーム砲とライフルでブレイブを狙い、接近を阻む。リドレスとトゥルースは互いに火力重視の機体故にビーム砲を撃ち合っていた。

 

〈ガキ共…今日を貴様らの命日にしてやる!!〉

 

シオンが憎悪を隠さず、ライフルを連結して砲撃する。砲撃は五機に躱されるが、代わりに後ろのローラシア級一隻とザクを何機か火の玉に変える。

 

 

 

「エターナルに攻撃を集中しろ、アレが旗艦だ。他はその後で良い。」

 

「は!」

 

「オーブの残存も撃ち漏らすなとゴンドワナに!」

 

メサイアの司令室でデュランダルは陣形を立て直そうとする残存艦隊への掃討とエターナルへの集中攻撃を命じ、それに答えてメサイアから次々とMSが発進する。

 

 

 

「ザフトMS群接近!数20、グリーン18ブラボー!」

 

メイリンの報告に応え、バルトフェルドがエターナルの操舵に指示を出す。

 

「面舵15,下げ舵5、主砲照準!取り憑かせるな!」

 

進路を変えるエターナルをカバーするためにアークエンジェルが艦尾からミサイルを撃ち、クサナギもゴットフリートでMS隊を攻撃する。

 

 

 

アークエンジェルの下に回ったザクをドラグーンで撃ち落としたムウは敵の動きに気づいた。

 

「おいおい、やばいぞこりゃあ!」

 

〈エターナルに攻撃を集中し始めている!〉

 

レイラの言うとおり、MSも艦艇もエターナルに攻撃を集中し始めている。当たり前だ。エターナルが旗艦である上にラクスがいるからだ。彼女を贋者として葬りさえすれば、もういないミーアの件は有耶無耶に出来る。

 

ツキユキもヤタノカガミでクサナギの後ろに回ったザクのビーム砲を全て跳ね返すが、MSは次から次へとやってくる。

 

 

 

〈オーブ艦隊はどうなっているの!?〉

 

〈連合艦マイネンフェルト沈黙、メートランドが離脱します!〉

 

レナの問いにメイが合流した連合艦の状況を報告する。更にミリアリアが肝心のオーブ艦隊の状況を知らせる。

 

〈スサノヲ、クシナダ、ツクヨミはシグナルを確認!後はダメです、状況混乱!〉

 

マリューは歯ぎしりする。本体への攻撃を阻まれた上に、さっきのジェネシスで完全に出鼻をくじかれた。隠し持っていた手札が強すぎる…!

 

〈あっちはあたし達が行くわ!〉

 

〈お前達は要塞とレクイエムを!〉

 

グレンとクレムも応援として急行し、ガトリング砲で艦隊へのミサイルを撃ち落とすと共にライフルでMS隊を狙撃する。

 

 

 

〈レッド18アルファにゴンドワナ!MS、オーブ主力艦隊へ向かっています!〉

 

メイリンの報告が更に状況の悪化を知らせる。指揮系統の混乱したオーブ艦隊にゴンドワナの部隊が襲いかかり、連合のダガー隊とMA、ザフト離脱軍のジン部隊が応戦するが押されている。

 

「仕掛けに乗せられたか…!まずいぞ、キラ!このままではレクイエムが!」

 

〈これじゃあ、せっかく叩いた一次中継点も復活するわ!オーブが撃たれる!!〉

 

ユリもその意味を口にする。アフェクションがソードモードに変更したライフルとビームサーベルでクリエイターに接近戦を仕掛け、リドレスのビーム砲がそれを阻んだ。フェイブルのビームソードの砲撃をトゥルースがガンランチャーで攻撃して阻んだ。

 

〈だが、このガキ共が自由になれば艦隊も全滅だ!!〉

 

そうだ。シオンの言うとおり、この五機だけで本当に艦隊を全滅させることが出来る。このまま膠着状態が続けば、負けだ。

 

 

 

〈アスランは行って!アークエンジェルとクサナギも!〉

 

〈シオンとレナも!ここは私達が抑えるわ!〉

 

キラとユリが突然言い出した。

 

〈キラ、それじゃあ…〉

 

〈そう!後は全てレクイエムに!〉

 

フリーダムとアフェクションが同時にドラグーンを展開し、二機は姉弟故の見事な連携でデスティニー、リドレス、クリエイターの進路を阻んだ。

 

〈ええと…命令です!〉

 

「キラが…命令!?」

 

慣れないキラの口調にシュウが唖然とする。確かにキラとユリは准将の階級を今持っている。命令権はあるが…

 

〈しかし、あの五機の相手は!それにエターナルが沈められればラクス嬢の事は!?〉

 

ナタルがラクスの命とデュランダルの欺瞞の最たる証拠の消滅の双方を懸念するが、ラクスはそれを却下する。

 

〈この艦よりもオーブです。オーブがプランに対する最後の砦です。失えば世界は飲み込まれる。絶対に守らなくてはなりません……私達はそのためにここにいるのです!〉

 

 

 

戦況を見守るディアッカはイザークに問う。

 

「どうすんの、イザーク?」

 

ステーションワンの破壊は手伝った。とはいえ、ディアッカはあんなジェネシスと同じようなものさっさとなくなった方が良いと思うし、プランも反対だ。遺伝子で全部決められるなんてたまったものではない。

 

〈くっ、エターナルを援護する!〉

 

「はあ?」

 

〈ザフトの艦だ、アレは!〉

 

〈そういうことですか。確かに、アークエンジェルは無理でもエターナルなら行けますね。〉

 

ニコルも同調し、古株のシホ・ハーネンフースを筆頭としたジュール隊のMSもエターナルの援護に回る。

 

 

 

〈だから言ってください、アスラン…ラミアス艦長、さあ早く!〉

 

ラクスの言うとおり…ここでエターナルが沈められても、レクイエムを破壊できれば確かに勝ちだ。ならば、

 

〈…分かった!〉

 

「キラ・ヤマト准将、ユリ・ヤマト准将…元上官として進言する。必ず後から合流するように!」

 

〈はい!〉

 

〈そのつもりです!〉

 

ナタルの激励にキラとユリが応じ、全員の心は決まった。

 

〈ではまた後で必ず!〉

 

〈ああ、必ずな!〉

 

「転進!レクイエム本体へむかう!ローエングリン発射と同時に回頭!」

 

クサナギのローエングリンがエターナルへ向かうMS隊と艦隊を攻撃した。レクイエム本体へ向かう前の最後の援護だ。同時にトゥルースももう一度ライフルを連結して砲撃し、敵の前衛を崩した。彼らの最後の援護だ。

 

〈後から必ず来い!〉

 

〈死なないで!〉

 

シオンとレナも反転し、カオスとアビスが傍についた。

 

 

 

リュウはデスティニーをチラリと見つけた。行きたかったが、クサナギやアークエンジェルの守りを優先して迎えなかった。止めたい…最悪の場合は自分の手で。だが、

 

父さん、母さん、マユ……絶対にオーブは撃たせないから!

 

家族が眠っているあの慰霊碑まで焼かれたら、リュウはそれも耐えられない!それどころか、今度はああした慰霊碑さえ作られることさえなくなるかもしれない!それだけは避けなければ!

 

リュウもアークエンジェルと共にレクイエムの本体へ向かった。

 

 

 

〈行かせるか!ミネルバは何をやっている!〉

 

レイがアークエンジェルを追うが、フリーダムとアフェクションがドラグーンを展開してレジェンドを攻撃する。

 

「レイ!くそぉ!フリーダムゥ!!」

 

姉さんを騙し、ステラを使ってハイネを殺した挙げ句にステラを殺した悪魔!今日という今日こそ化けて出られないように完全に葬ってやる!!

 

アロンダイトで斬りかかるが、フリーダムはその斬撃をたやすく躱し、そこをレジェンドが砲撃する。

 

〈シン、お前はミネルバと共にアークエンジェルを追え!〉

 

「え?」

 

〈フリーダムは…俺が討つ!〉

 

何を言っているんだ!?フリーダムを倒すのは俺だ!姉さんを誑かしたあいつは俺の獲物だ!!

 

〈カインとアリスも行け。アフェクションは私がやる。〉

 

ルゥが割り込んでドラグーンを展開し、アフェクションを攻撃する。アフェクションはその包囲網を躱し、複合兵装ライフルの対艦刀で斬りかかり、フェイブルはビームシールドで受け止める。

 

〈ルゥ……〉

 

〈お前達はジャスティスとトゥルースを。あの裏切り者共を今度こそ倒すんだ。〉

 

ルゥがカインとアリスを諭し、レイが更にシンに語る。

 

〈それがお前達の仕事だ。終わらせろ、全ての過去を。〉

 

終わらせる…そうだ!父さんと母さんを…マユを殺し、姉さんを騙して利用しているオーブを討って全てを終わらせるんだ!

 

「ああ!行くぞ!カイン!アリス!!」

 

〈……判った。〉

 

〈了解…〉

 

 

 

キラはアークエンジェルを追うデスティニー、リドレス、クリエイターを追おうとするが、ムウとは違う気配を感じた。レジェンドからだ。レジェンドのドラグーンをビームシールドで受け止めながら躱すが、再びあの気配を感じた。そして、その気配はやはりあの男の物だ。

 

「これは…どういう事なんだ?」

 

レジェンドから放たれる世界の負を凝縮したような敵意…紛う事なき、キラが討った男だ。

 

「君は!?」

 

 

 

ユリはフェイブルの対艦刀をライフルで受け止めた。その時…ムウやレイラとは全く違う気配を感じた。それは良く知る者…他ならぬ弟のキラに似ていた。

 

「な、なに?これは…貴女は、一体!?」

 

フェイブルに押し切られ、ドラグーンが襲ってくるがそれを回避する。しかし、フェイブルは容赦のない攻撃をかけ、アフェクションを圧倒する。ユリもレールガンとビームライフルでフェイブルのドラグーンを迎撃し、左手のライフルをソードモードにして再び斬りかかる。

 

オーブでも感じたあの気配。どうして、フェイブルからキラとよく似た気配を感じる?

 

 

 

 

そうさ…終わらせる。今度こそ、全てを!

 

呪われた宿命を背負った四人が相対していた。

 

 

 

 




最後の戦い。アークエンジェル、クルーゼ隊、ミネルバ、ファントムペイン共に頑張って書きます。
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