『操られ先生』   作:狂いぬこ

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奢るな。


♯12「邂逅」

 

?「先生、貴方はほんとに小生を驚かせますね~」

「貴方の人望?それとも洗脳?こんな危険な所まで…」

「…貴方のだい、だい、だ~いすきな、生徒さんが訪問してくれましたよ?」

スポットライトに照らされたソイツが語り。

後ろから黒い靄に包まれた人物が現れる。

ヒナ「せ、せんせい!!」

ヒナ「ってことは、あなたが、せんせいを…!!!」

やっとあえた!!いま!!いま!!たすけるから!!!

 

ソイツに銃を構えて向かっていく。

?「ここは、小生と、先生の居場所。」

?「ご理解、ないのですか?ヒヒッ」

 

もう少しでソイツを、ころせる!!

とつぜん、遠くなった。空間が、ひろがった。

いや、私が吹き飛ばされたんだ。

 

ソイツの前に私に近付けないようにナニかが立ちはだかる。

??「…もうせんせいには…近付けさせない…」

それは、私だった。私によく似た、黒い、ナニか。

ヒナ「…ッどいて!!」私は機関銃をナニかに撃ち衝ける。

それと呼応してナニかも私に撃ち衝けた。

弾丸と弾丸がぶつかり、鳴り、弾ける。同じ動き。

ヒナ「お願い!!どいてよ!!私はせんせいを!!助けたいだけ!!」

ヒナ??「…うるさいうるさいウルサイ!!せんせいを貶めた!!カスの癖に!!」

油断した…ナニかに距離を詰められてた!

ナニかの機関銃の先が私の身体に触れた瞬間。

ヒナ「…ぎぁ…あ…あぁああ!!」

宙に浮いた身体を弾丸が一発一発、浮かせ、吹き飛ばされる。

身体中が暑い!!熱い!!篤い!!

床にパタリと、埃一つ、たたず、転がる。ボロ雑巾のように。

ヒナ??「…せんせいは、もっと熱くて、痛かった!!」

そうだ…

あの記憶の中には、ミカに、ガソリンを掛けられて、右手が燃やされて。

みんな、みんな、せんせいの事を嗤ってた。

右手が妬けただれてた。

せんせい…せんせい…!!

だから、だからこそ、助けたい…「助けたい!!」

怒りが悲しみが覚悟が…せんせいを助けたいって!!

 

先生「ヒナ…一人で、頑張り過ぎはいけないよ…でも、ありがとう。」

ヒナ「せ、せんせい!!」

先生「…ここは…危ないです…」優しい、いつもの声。

ヒナ「…で、でも!はやく-」必死にしがみつこうとする。

先生「…私はね。『先生』だから。」宙を掴む。

「あの人からあの椅子を取り返して…」

「皆さんの所に戻れるか、試してみるつもりです。」

身体が宙に浮く。

ヒナ「…いや、せんせい!…私も、あなたと、戦う!!」

身体がこの精神世界からゆっくりと離れていく。

「ヒナ…」

先生「皆さんに伝えてください」な、なにを…!

先生「…私がいなくなっても…後悔はしなくていいからね…」?

「……」…な…え?

いや…いや!!

ヒナ「わ、私を…!!私、せんせいを…まもるって言った!!」

「あなたを…!私に…! まも 」 ら せて!!!

 

?「…ッヒヒ!」「いいのですか?先生?」

「せっかく助けてくれるかもしれない生徒さんに」

「私がいなくなっても…など…なんと酷なのですかッヒヒ!」

ヒナ??「…だまりなさい。せんせいに。触れようとしないで…近付かないで…!」

?「…おやおや…私がこの『カード』を握っているのですよ?」

ヒナ??「…ッ!」

?「おー、怖い怖い」

「…『先生』に、危害を加えるなら、お前の顔面を潰す」黒い靄が濃くなる?

 

?「…?…?」「ッヒヒ」

 

「どうやら言葉が荒くなるくらい焦ってるのですか?」

「さっきまでの貴女とは違いますね…?」

「ですが…眠っててくださいよ」

「長い長い休息ですよ…喜んでくださいよ」

「さっきみたいに静かに寝ててください」

「ですが…起こしてあげますよ」

「…貴方の顔に広がる景色は、どのようなものになるのか…気になりますから…ッヒヒ!!」

先生「…舐めないでください、私の生徒を」

 

 

きっと上手くいく、アロナ頼みましたよ。

うまくいくさ、きっとな。

 

 

 

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