でも『彼』は違います。
キヴォトスの平和。が戻った。
あれから復興が進み、3日間程でキヴォトスの事件の後は消えた。
私の身体も救急医学部と救護騎士団の処置のお陰で頗る良好です!
むしろ事件が起きる前よりも軽い。
それもエンジニア部のお陰でこの義手、義足がより良くなったお陰です!
今では、この義手義足には
電話やネットを楽しむだけじゃなく浄水機能、お湯を沸かす機能だってある。
お陰で簡易的なコーヒーを用意するのには事欠かない。
エンジニア部の皆、便利だが、いるのですか?この機能。
そんな事はさておき。
生徒には心の傷だけはまだ残っています。
これからは迷惑をかけてしまった分だけ
『先生』として頑張っていきましょう。
コンコン
早速、生徒が来てくれました。
「どうぞ…」
雪崩のよう入ってくる大勢の生徒達。
「み、皆さん、どうされました?」
「きょ、今日の当番は…だ、誰でしたか?」
ユウカ「せ、先生、今日は私ですよ!」
ノア「うふふ、私も一緒に良いですか?」
ヒマリ「せ、先生、病弱天才美少女を甘やかしてくれますか?」
ミレニアムサイエンススクールの皆。
シロコ「ん、それは私。」
ホシノ「うへぇ~おじさんだよ~。」アビドスの皆。
アリス「アリス、今日は遊びに来ました!」ゲーム部の皆。
ミカ「私の王子様なんだから、今日は私だ?★」
ナギサ「ミカ!」
セイア「ふふ、先生、今日は大変になるぞ?」
トリニティの皆。
ヒナ「…せんせい、今日は当番じゃないけど、側にいさせて…」
アコ「では、コーヒーでも用意しましょうか?」
ゲヘナの皆。
C&C、Rabbit小隊、正義実現委員会、アリウススクワッド、便利屋68
幻龍門、百花繚乱紛争調停委員会、レッドウィンター…
先生の助けに応えてくれた皆…
ワカモ「…貴女様♥」
「…わ!?ワカモ…だめですからね…」
皆さん、目が笑っていないんですよね…。
「アロナ…これは、どうしたら良いですか?」
アロナ「せ、先生、ごめんなさい。バリアは展開致します。」
「物理的に、ではなく、精神的には…」
アロナ「先生…耐えてください…!」ニコニコ
ハハ
今日も空は青いですね。
これは、青い、青春の物語。
終わり。
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「せんせい」
私は珈琲を溢していた。
仕事も終わり、風呂も、食事も終え
お気に入りの寝間着を羽織り
就寝前に温かい珈琲を飲む。
だが、溢していた。
私を驚かせた者は。
「ヒナ…?」
私とした事が…その気配に気づけないとは…。
「どうしたのかな?」
ヒナ「…せんせい…ごめんなさい…こんな時間に…」
「…少し…お話、したくて…」
「…いいですよ。お話。しましょう。」
「…ヒナ、ココアで宜しいですか?」
ヒナ「…」頷く
ソファーに座り…ヒナらしくもないですね…。
私の横にぴったりとくっついている。
ヒナは今までの出来事を淡々と語り始めた。
ヒナ「あの時…せんせいの、記憶を見た。」
「…アイツが見せた幻だと思いたかったけど。」
先生「…そうです。幻ですよ。」
「…その寝間着、身体全体を隠すようにしてる…」
先生「…これは、私の、お気に入りです★」
「…その中に」
「それが本当に在ったことだと」
「…貴方は隠そうとしてる…」
先生「…」
「…せんせい、教えて…」
先生「…これは、いけません。」
「…貴方に、余計な心配事を、増やします。」
そういって先生は私から離れようと立ち上がる。
ヒナ「…」
先生「…ヒナ」
私は咄嗟に先生の寝間着を掴んでいた。
ヒナ「…せんせい、私には貴方の記憶を見た。」
「…せんせいを私は護るって約束した。」
「…それは、キヴォトスの危険から、だけじゃない」
「…貴方の背負ってるものに…」
「…貴方自身が潰されないように…」
「…護りたい」
先生「…そこまで言われては」
「…仕方がありませんね。」
先生は寝間着を脱ぎ始めた。
みんなに運び込まれた時と同じ傷が見える。
義手
義足
火傷
切り傷
そして
きっとこれが私が開けた…穴…
大きな…
先生「…これはね」
「…昔、『選択』を間違えた跡だ。」
「…今のような人間ではなかった。」
「…君達の言うような『先生』ではなかったんだ。」
「…ハハ、今でも、それに成れているか、不安だけれど。」 大丈夫だ
ヒナ「…そんなこと無いわ」
「…貴方は、素敵な人、よ。」
「…皆の事を、をいつだって、考え、て行動、してる…」
先生「…申し訳ない…ヒナ」 いけないな
「泣かすつもりはなかったんだ」
「…でも安心して欲しい」
「…今は、大丈夫ですから」
「ほぅら!もう身体は頗る動きますよ!」
「手品だってほら!」 そうだ
たららら~ん♪
親指が離れるマジックを披露した。
小指が縮むマジック。
たららららぁ~んらん♪
ヒナ「…ふふ、ごめん、なさい…せんせい…」
先生「…どうかな?これは昔の私が」
「かなぁ~り努力して覚えたマジックなんですよ?」
ヒナ「ふふふ、ありがとう…せんせい…落ち着いたわ」
先生「…どういたしまして。」 良かった
ヒナ「…せんせい、最後に、応えて欲しい…」
先生「いいですよ!折角です何でも答えますよ!」
「せんせいって、ひとりじゃないよね…」