『操られ先生』   作:狂いぬこ

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『先生』は笑ってください。
でも『彼』は違います。


♯19「束の間の休息」

キヴォトスの平和。が戻った。

 

あれから復興が進み、3日間程でキヴォトスの事件の後は消えた。

私の身体も救急医学部と救護騎士団の処置のお陰で頗る良好です!

むしろ事件が起きる前よりも軽い。

それもエンジニア部のお陰でこの義手、義足がより良くなったお陰です!

今では、この義手義足には

電話やネットを楽しむだけじゃなく浄水機能、お湯を沸かす機能だってある。

お陰で簡易的なコーヒーを用意するのには事欠かない。

エンジニア部の皆、便利だが、いるのですか?この機能。

そんな事はさておき。

 

生徒には心の傷だけはまだ残っています。

これからは迷惑をかけてしまった分だけ

『先生』として頑張っていきましょう。

 

コンコン

 

早速、生徒が来てくれました。

「どうぞ…」

雪崩のよう入ってくる大勢の生徒達。

「み、皆さん、どうされました?」

「きょ、今日の当番は…だ、誰でしたか?」

 

ユウカ「せ、先生、今日は私ですよ!」

ノア「うふふ、私も一緒に良いですか?」

ヒマリ「せ、先生、病弱天才美少女を甘やかしてくれますか?」

ミレニアムサイエンススクールの皆。

シロコ「ん、それは私。」

ホシノ「うへぇ~おじさんだよ~。」アビドスの皆。

アリス「アリス、今日は遊びに来ました!」ゲーム部の皆。

ミカ「私の王子様なんだから、今日は私だ?★」

ナギサ「ミカ!」

セイア「ふふ、先生、今日は大変になるぞ?」

トリニティの皆。

ヒナ「…せんせい、今日は当番じゃないけど、側にいさせて…」

アコ「では、コーヒーでも用意しましょうか?」

ゲヘナの皆。

C&C、Rabbit小隊、正義実現委員会、アリウススクワッド、便利屋68

幻龍門、百花繚乱紛争調停委員会、レッドウィンター…

 

先生の助けに応えてくれた皆…

 

ワカモ「…貴女様♥」

「…わ!?ワカモ…だめですからね…」

 

皆さん、目が笑っていないんですよね…。

 

「アロナ…これは、どうしたら良いですか?」

アロナ「せ、先生、ごめんなさい。バリアは展開致します。」

「物理的に、ではなく、精神的には…」

アロナ「先生…耐えてください…!」ニコニコ

 

ハハ

 

今日も空は青いですね。

 

これは、青い、青春の物語。

 

 

終わり。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「せんせい」

 

私は珈琲を溢していた。

 

仕事も終わり、風呂も、食事も終え

お気に入りの寝間着を羽織り

就寝前に温かい珈琲を飲む。

 

だが、溢していた。

私を驚かせた者は。

 

「ヒナ…?」

 

私とした事が…その気配に気づけないとは…。

 

「どうしたのかな?」

 

ヒナ「…せんせい…ごめんなさい…こんな時間に…」

「…少し…お話、したくて…」

 

「…いいですよ。お話。しましょう。」

「…ヒナ、ココアで宜しいですか?」

 

ヒナ「…」頷く

 

 

 

ソファーに座り…ヒナらしくもないですね…。

私の横にぴったりとくっついている。

 

ヒナは今までの出来事を淡々と語り始めた。

 

 

ヒナ「あの時…せんせいの、記憶を見た。」

「…アイツが見せた幻だと思いたかったけど。」

先生「…そうです。幻ですよ。」

「…その寝間着、身体全体を隠すようにしてる…」

先生「…これは、私の、お気に入りです★」

「…その中に」

「それが本当に在ったことだと」

「…貴方は隠そうとしてる…」

先生「…」

「…せんせい、教えて…」

先生「…これは、いけません。」

「…貴方に、余計な心配事を、増やします。」

そういって先生は私から離れようと立ち上がる。

ヒナ「…」

先生「…ヒナ」

私は咄嗟に先生の寝間着を掴んでいた。

ヒナ「…せんせい、私には貴方の記憶を見た。」

「…せんせいを私は護るって約束した。」

「…それは、キヴォトスの危険から、だけじゃない」

「…貴方の背負ってるものに…」

「…貴方自身が潰されないように…」

「…護りたい」

先生「…そこまで言われては」

「…仕方がありませんね。」

 

先生は寝間着を脱ぎ始めた。

みんなに運び込まれた時と同じ傷が見える。

 

義手

義足

火傷

切り傷

 

そして

 

きっとこれが私が開けた…穴…

大きな…

 

先生「…これはね」

「…昔、『選択』を間違えた跡だ。」

「…今のような人間ではなかった。」

「…君達の言うような『先生』ではなかったんだ。」

「…ハハ、今でも、それに成れているか、不安だけれど。」 大丈夫だ

ヒナ「…そんなこと無いわ」

「…貴方は、素敵な人、よ。」

「…皆の事を、をいつだって、考え、て行動、してる…」

 

先生「…申し訳ない…ヒナ」 いけないな

「泣かすつもりはなかったんだ」

「…でも安心して欲しい」

「…今は、大丈夫ですから」

「ほぅら!もう身体は頗る動きますよ!」

「手品だってほら!」 そうだ

たららら~ん♪

 

親指が離れるマジックを披露した。

小指が縮むマジック。

 

たららららぁ~んらん♪

 

ヒナ「…ふふ、ごめん、なさい…せんせい…」

先生「…どうかな?これは昔の私が」

「かなぁ~り努力して覚えたマジックなんですよ?」

ヒナ「ふふふ、ありがとう…せんせい…落ち着いたわ」

先生「…どういたしまして。」 良かった

 

ヒナ「…せんせい、最後に、応えて欲しい…」

先生「いいですよ!折角です何でも答えますよ!」

 

 

 

「せんせいって、ひとりじゃないよね…」

 

 

 

 

 

 

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