『操られ先生』   作:狂いぬこ

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静かに終わりましょう。
別れの言葉などいりませんから。


♯20「守護者エンド」

 

 

「休息の終わり」

 

 

 

 

「せんせいって、ひとりじゃないよね」

 

ヒナ、まずいです。

 

『彼』が

 

起きているのです。

 

だ、だめですそれは ク 離れてください待って。 

あともう少しなんで ソ す辞めましょう。終いです

終わった事です止 ! まりましょう。私が何とか

致しますお願いい ど たします貴方がもう傷付

く事はありません け 任せてください貴方には休息

が必要なのです よ 表には出てはいけません。

ボロボロなので ! す。お願いいたします。お願い

いたします。 先 ヒナ。離れて。はやく逃げて

ください。あぁ 生 彼を止められません。

 

『彼』は『私の』…。

 

 

 

「一人じゃなかったら、なんなんだよ…?」

 

 

 

 

ゾクリと震える。

 

 

ヒナ「せ、先…生ぃ…?」

 

声が、上手く、出せない。空気がまるで吸えない。

天国から地獄へ落とされているよう。

まだ、終わってなかった。やっぱり。

 

ヒナ「…!」チャキ

「貴方は誰?先生の身体から今すぐ離れて…」

「…でないと…!」

すぐさま銃を構えた。

先生を護る。

今はあのタブレットはデスクの上だ。

拘束も容易な筈だ。

 

「お、前…また俺に銃を、向けるのか?」

 

ヒナ「またって…なに?貴方には関係ない事でしょ!?」

 

「…関、係ない?」

「…関係ない訳ねぇ だろうが…!」

 

ヒナ「…ッ!」

何かしてくる…!?

身体が強ばる…

あの時に先生を操ったヤツとは全く違う…気迫が、ある。

身構えたが…

何もしてこない…。

 

「とりあえず…今は、もう、かえってくれ。」

 

ヒナ「…帰らない」

「…貴方が帰るべきよ。」

ギロりと睨み。

 

「ッ!ハハ」

焦りが見えた…?

 

「まるで、あの時のよう、な目付きだな…ッ!」

 

ヒナ「…」なんの話か、分からない。

コイツは何を言っているのか理解が出来ない。

 

分岐 ▶守護者 エンド

    引き継ぎエンド

 

「あーもう、分かった。」

「…『先生』の身体は返す。」

「…だからもう、帰れ。」

「…目障りだ。」

ヒナ「…その言葉、そっくり貴方に返すわ。」

「あぁあ!!」

頭を抱え、踞る。

ヒナ「…今すぐ離れないと撃つわよ。」

そんなの嘘、だけど、

「…貴方だって死にたくないはずよ…」

脅しには使える。

 

「…ふざ、けんなよ…」

え?

「…いつも、いつも…」

なんで

「…ヒナ…よぉ…もぉ…」

そんな目で

「…近付くんじゃねぇよ…」

身体が震えてる。

 

ヒナ「せ、せ…せんせい?」

 

「俺は…『先生』なんか、じゃねぇよ…」

「お前らのだいだい、だ~い好きな、『先生』は」

「明日には、きっと、ずっと笑ってくれるさ」

「…じゃあなヒナ…」

 

ヒナ「…」せ、せんせい?

 

さっきまでの気迫など無かった。

 

銃口を向けている私の橫を抜け

彼は休憩室に入ろうとする。

咄嗟に、私は手を掴んだ。

 

ヒナ「…ま、待って!」もしかして

 

「…おいおい。なん、だよ。これ以上の話は、ねぇぞ。」

 

ヒナ「…教えて」わたしは誤解をしてた

 

「…銃を構、えてた、お前に、教えることな、なんかねぇよ。」

「…分かってんだろうが…『先生』ってやつはテメーらと、違って」

「クソ、ザコなんだよ。」

 

 

 

ヒナ「…貴方も、『先生』なんでしょ?」

 

 

せんせいの事を

私は知っているようで

知らないんだ。

 

 

どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう

クソ!クソッタレ!!!クソクソクソクソ!!

やっちまった!やっちまった!

この俺のバカが!!許せなかった!!

俺のクソッタレな精神が…止めれなかった!!

まだ、俺は駄目だ。駄目なんだ!!

もう、駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。

 

 

大丈夫です。先生。

 

俺は…ッ『先生』じゃ、ない。

 

お前が…ッ『先生』だ、ろ!?

 

大丈夫ですよ…貴方なら…

ではこうしましょう。

私と貴方で…「先生」をやりましょう。

 

クソッタレ

「先生」はやらねえよ。

何とか出来るのか?

『先生』…

それなら手伝ってやるよ。

 

では、早速、貴方、ヒナの誤解を解きましょう?

 

それは、どうする?なにを話す?

 

貴方の全てを語りましょう。

貴方のやってきた事。

彼女は強い方です。

きっと理解してくれます。

 

…どうなっても知らねえからな。

 

「あぁ…クソッタレ」 話しましょう。

「…そうだよ…俺も昔は、そう、だった。」

「…けどな」「失敗し、た」「俺の慢心でな」

「ヒナ」「が見てきた」「あれが…」「そうだ」

「…今は…お前と」「会話するだ、けでも」

ヒナ「…うん」

「…怖くて」「恐くて…」「仕方がない」「んだよ…ッ」

「…クソクソクソ…ッ!」

か、身体が…震えて…ッ

ヒナ「…せんせい…」

「…ごめんなさい…私。また間違いを侵そうとした。」

「…『先生』いや。『貴方』のお陰で、私は。いや」

「…皆が救われたわ。」

「本当にありがとうございます。」

な、なにを…俺は…ッ

「礼なんて」「いらない…ッ」 本当に

「俺が」「やりたくて…ッ」 本当に

「やったこ」「とだ…ッ」 ありがとうございます。

クソ、なんだ…これ…

涙が止まらねぇじゃねぇか…

ちくしょお…

 

こんな…ゴミカスに…礼なんか…言うなよ…。

あのクソな過去には…させたくなかった…。

アロナ…俺…頑張ったよ…。

元凶もぶっ飛ばした…。

俺は…キヴォトスの…

未来を…変えられた…が…。

この…先は…分からない…。

知らない…物語…だ。

後は…お前達の…物語だ。

俺には…。

こんな「壊れた」俺じゃあ…。

生徒を満足に守れない…。

もう…疲れた…。

 

 

いつから分かってた?

 

ええ…貴方が

地下生活者を受け入れた所から…。

 

おいおい…まじかよ。

恨んでるか?

 

まさか…驚きましたが

貴方を知れた良き出来事。

これは…貴方の「選択」…

これからの最悪に…最善を尽くした。

だからこそ、私も戦えました。

あ、でも、あの時は痛かったですね…

これは私自身の「選択」ですがね。

フフ。

 

あの時か…すまねぇ…あそこまで…

『先生』を…追い詰めてしまった。

本当に申し訳ない。

そして、ありがとう。

 

ささ、ヒナが待っております。

 

 

「ふ、ふふ…ックソ」

「…もう」「寝かせて…」「くれ…」

「…ヒナ」

 

ヒナ「…!」

「…せんせい。」

「…わかった。」

 

ヒナが離れてドアが

ヒナ「貴方も護るわ。私、貴方達の事、大好きだもの。」

閉まりました。

 

「…あいつ…ずりぃ事、言うな。」

そうですね。「先生」?

「…アホか…もう俺は…「先生」じゃねえよ。」

 

 

 

あれから「先生」はいつもの様に

仕事をしている。

あの事件があった為か。

キヴォトスの平和はより各学園の関係が以前より改善したからだ。

 

お陰で、「先生」は事件が起きる前よりも

健康的な生活を送れている。

 

ヒナ「…せんせい」

先生「はい…どうしましたか?ヒナ」

ヒナ「…こちらの書類は終わったわ。」

先生「流石ですね。こちらもそろそろ終わります。」

「終わりましたら、お茶でもいかがですか?」

ヒナ「いいわね。」

「ただ、『彼』は大丈夫?」

先生が彼を呼ぶ。

 

荒い声が聞こえる

「あ、あ?」「クソ、『先生』お前がお茶してろよ。」「俺は、関係ない、だろ…」

「クソ」「あ~、ヒナ。俺は」「大丈夫だ」「…楽しく『先生』とお茶をしてきな。」

口調と声色が変わる

先生「フフ、『彼』は大丈夫との事です。」

ヒナ「良かった。」

 

私は先生の専属の秘書官として動いている。

 

 

いつまでも、彼の望む先に。

私は寄り添っていたい。

私が。

彼らに降りかかる熱い火の粉から。

私が。

彼らに降りかかる冷たい雨でさえ。

私が。

止まり木の様に安らぎを。

 

 

『先生』から『彼』の声が聞こえなくなった。

 

 

守護者エンド。

終了。

 

 

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