絶望は素敵な影。
集められたのは各学園のトップ。
アビドス高等学校の小鳥遊ホシノ。
ゲヘナ学園、空崎ヒナ。
トリニティ総合学園、桐藤ナギサ。
連邦捜査部シャーレ、七神リン。
ミレニアムサイエンススクール、生塩ノア。
ヴァルキューレ警察学校、尾刃カンナ。
明星ヒマリと七神リンにより
会議が開かれた。
生徒殺害事件。
起きた爆発騒動の収集。
その首謀者、先生の捕縛まで。
そして、捕縛した、先生の状態。
一通り話をした。
「…先生はどうなる…?」
生塩ノアにとって、いや、ここに集まる皆が思っていた事ですね。
私には、きっと、皆さんにも分からない。
ユウカちゃんは今朝の事もあり疲弊している。
私も、多くの事が在りすぎて思考が定まらない。
先生との思いでは鮮明に思い出せるのに…。
先生とのこれからは…。
どうなる。以上に、どうしたいか?
そんなものも定まらないです。
願いが届くのであれば、あの時の記憶のままの
日常がまた訪れてほしい…。
私達は先生に恩義がある。
エンジニア部、セミナー、ヴェリタスの皆には
この情報の開示が行われないように努力してもらった。
尾刃カンナも先ほどの発言の通りだ。
先生の事を想っているから
まだ、クロノススクールの報道機関にこの情報を渡していない。
でも、今回の一番の被害者であるティーパーティのホスト。
桐藤ナギサは黙っていられないはずだ。
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明星ヒマリがどうなるか…について。
口を拓こうとした時。
私は手を挙げた。
ナギサ「よろしいかしら…私は、今、冷静さを欠こうとしております。」
「先ほどの事の繰り返しになりますが…私は私の理解者を傷つけられました。」
「…これにより現在、ティーパーティは実質、活動停止。」
先生…。何故です?何が起きているのです?
セイアさんはまだ、床に伏しております。
「…それを、私は、私は、先生を信じられません…」
ミカさんだって、爆弾の直撃を受けて。
絞り出すように、言葉を、選ぶ。
「…先生をどうするか…私には」
先生…。
「やあナギサ。」
トリニティ内のスパイを選別、「補習授業部」として集め
先生に彼女らの対応を押し付け、教鞭を取らせると決めた。
その日から数日後の事だった。
ナギサ「先生。ではお茶をご用意いたします。そちらにお座りくださいませ。」
「ナギサ。ありがとう。」
簡単な物で良いでしょう。
「早速だけど…。」
ああ、わかっております。
トリニティ内でのスパイ報告会。でありましょう?
それとも…。
「先生」はシャーレの実質のトップと言ってもいい存在。
私はトリニティのトップ。お互いがトップなのであれば…。
当然、権力の取り合いのような話に…。
「ジャジャーン♬」は?
「どうです?ナギサ。これは私が丹誠込めて作り上げたビスケットですよ?」
「おかし作りが好きなナギサに真っ先に食べてもらいたくてねぇ」
「おっと、いけません。語りすぎてしまいますね」
「では、そちらのお茶ときっと合います。ぜひぜひ。」
身構えていた私をよそにニコニコとそれを差し出す先生。
恐る恐る、それを口にした。
ナギサ「これは…。」
「どうかな?」ウキウキしている、キラキラした目で見つめてくる。
ナギサ「お、おいしい…。」
「そうなんです。おいしいんです。」そう言って胸を張る先生に
私は久方ぶりに笑ってしまった。
「ナギサの笑ったお顔は、やっぱりいいですね。」
私は、先生を利用しようとした。
私の境遇とは言え権力を持つという事は
奪われる事だってある。
そんな事を彼は知っているはずなのに…。
先生、貴方と言う人は不思議な方ですね。
本当に、その言葉通りに。
私もその「生徒」の一人なのですね…。
ナギサ「先生…お返しに、私のとっておきの茶葉を用意します。」
「もう少し、いや、今日は私の話にお付き合い頂けますか?」
先生は当然とばかりにニコリと笑った。
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トリニティの実権を握り、他、複数の私達、生徒の為に。
…ティーパーティとして話します。
「…先生はそちらで、管理を、お願いいたします。」
「…トリニティには一切、立ち入りを禁止、致します。」
「…これは、お願、い、です。」
ナギサの話に、誰もが、口を挟む事なく
静かに聞いていた。
各学園の生徒も顔が沈む。
あんなことがあったんだ。
先生という危険なものを自分の居場所に置きたくない。
「…待ってください。」
ナギサの話を止めたのは七神リンだった。
リン「ここからの話しは定かではないことです。」
「…その上で皆さん、聞いてください。」
「…先生は、何者かに、操られています。」
沈んだ顔が昇る
そういえば先ほど、空崎ヒナの発言。
先生がおかしい。としきりに言っていた。
その発言を聞くたびヒマリの耳が動いていた。
リン「…解決する案があります。」
「…これは先生を助けられるかもしれない提案です。」
そういいリンがヒマリに語らせた。
ヒマリは先生を助けるには
先生の精神世界に巣くうナニか?を見つけ、倒す。
まるでモモイ達、ゲーム部が予算で作ってくるゲームの様な話。
突拍子の無いような話。ファンタジーな話。
でもそれで、先生との記憶を、これからも、新たな記憶を紡げるならば。
報告会から始まった裁判は。
今や、敵を倒そうとする作戦会議へと変わった。
先生、まだ、希望は、ありますよ。