SLやまぐち号・殺意の小京都   作:新庄雄太郎

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そして、黄金週間明け

南は、旅行から戻ってきた。


第11章 関門海峡捜査行

そして、次の日。

 

南は黄金週間に姫路と津和野と北九州から帰ってきました。

 

「へぇー、SLやまぐち号。」

 

と、桜井は言った。

 

「山口県の小郡から島根県の津和野まで走る、SLなの。」

 

「結構、人気なんだね。」

 

「そうだよ。」

 

「それに、長門峡で殺人があったそうだな。」

 

と、岩泉は言った。

 

「ええ、鉄橋付近で起きたそうです。」

 

「なるほど。」

 

「場所は、展望団の方で起きたそうだ。」

 

「なるほど、犯人はそこから被害者を呼び出して殺害したのか。」

 

「ええ。山口県警の方では事故と他殺と両面で捜査しています。」

 

「ほう。」

 

「ところで、夜行急行「きたぐに」で殺人があったそうですね。」

 

「ええ、恐らく死因は毒殺と思われる。」

 

「混入していたのは、何だったんですか?。」

 

と、南は高杉に言った。

 

「ああ、被害者が飲んだ瓶ウイスキーの中には青酸カリと判明した。」

 

「やはり、毒殺か。高山、警官襲撃で拳銃強奪されたって言っていたな、まだ見つかっていないのか。」

 

「ええ。」

 

「実はな、小倉と下関で拳銃による射殺事件が起きた。」

 

「えっ、何だって!。」

 

と、高山は驚く。

 

「いずれも、犯行に使われたのは警官の拳銃だ。」

 

「何だって。」

 

「やはり、今回の事件は下関で起きた買収事件と関係しているんじゃないかな?。」

 

「えっ、南はそう思うのか。」

 

「ええ。」

 

「班長、山口に行かせてください。」

 

「そうか、調べてみるか。」

 

「ええ、行くとしたら夜行で行こうと思います。」

 

「そうか、じゃあ山口県警にはこちらから連絡しておこう。」

 

「お願いします。」

 

そう言って、南は19時00分発の寝台特急「あさかぜ」下関行に乗って下関へ向かった。

 

ピィーッ!

 

寝台特急「あさかぜ」は昭和33年秋に運航開始され、元祖ブルートレインと呼んでいました。94年のダイヤ改正で下関止となりました。東京を19時00分に発車し、横浜、熱海、富士、静岡、名古屋、岡山、倉敷、新倉敷、福山、尾道、糸崎、三原、西城、広島、岩国、徳山、終着下関へは翌朝の9時55分である。

 

9時55分、寝台特急「あさかぜ」は定刻通りに下関に到着した。

 

そして、南は下関中央警察署へ向かった。

 

「そうか、あの時にフグ料理店でその男が来ていたんですね。」

 

「ええ。」

 

「本当、頭に来ましたよ!。」

 

「でも、殺されたのはかわいそうだけど。」

 

「そうか、その男に買収させて譲渡しようと。」

 

「ええ、あの会社は親父が作った会社だから簡単には手放せないよ。」

 

「なるほど、するとその男は友人の父親の会社を売りたいと持ち掛けてきたってわけだね。」

 

と、安西刑事は言った。

 

「はい、本当に頭に来ましたよ。」

 

「それで、使用された凶器はわかったんですか?。」

 

「ええ、使用された銃は小倉で起きた殺人と同じ東京で起きた警官から強奪された拳銃と判明した。」

 

「やはり、そうか。」

 

そして、楠田刑事は甚吾に言った。

 

「それで、あなたは今日の予定は。」

 

「俺は、今日の午後の新幹線で東京へ帰ります。」

 

「そうですか。」

 

「あのー、楠田刑事。」

 

「ああ、南さん。」

 

「実は、SLやまぐち号の事件の事なんですけど。」

 

「はぁ。」

 

「実は調べてみようと思いましてね。」

 

「ああ、事件と事故と両面で捜査しています。」

 

「そうか、実は私もちょっと気になっていてね。」

 

「ほう、それで。」

 

「私も、気になっていたので調べてみようと。」

 

「なるほど、でもSL「やまぐち」は運行していませんよ。」

 

「ああ、そうか。」

 

「今から行くとしたら、下関から小郡へ行くなら新幹線に乗って小郡で特急に乗れば津和野へ行けますよ。」

 

「そうか、ありがとう。」

 

そう言って、南は下関から小郡へは新幹線に乗り、小郡から特急「おき」に乗って津和野へ向かった。

 

小郡から下車した南は、11時56分発の特急「おき4号」に乗って津和野へ向かった。

 

特急「おき」は小郡と鳥取県の米子まで結ぶ山口線と山陰本線を経由して運転するディーゼル特急である。小郡を11時56分に発車して、湯田温泉、山口、三谷、徳佐、津和野、日原、益田、浜田、松江、終着米子へは16時50分に到着する。車両はキハ80系の気動車である、ヘッドマークには日本海に浮かぶ隠岐の島(群島)の名称を使用したもので、トレインマークのデザインもそれらを現しているはずだが、こんなにこんもりした姿の島々ではない。実際の隠岐諸島は島後(どうご)と呼ばれる大きい島と、島前(どうぜん)と呼ばれる群島(おもに3島)から構成されている。本土からは60㎞ほど離れているが、よく晴れた日にはその姿も見える。

 

津和野 13時01分

 

南は、津和野駅の助役に写真を見せた。

 

「確かに、この男でした。」

 

「えっ、本当ですか。」

 

「確か、ここから特急に乗っていくのを見ましたけど。」

 

「それで、何時の特急が覚えていませんでしたか。」

 

「そうだな、13時頃だったと思いますよ。」

 

「そうですか。」

 

そして、南は推理してみた。

 

「犯人は益田から特急に乗っていったのかな?。」

 

と、南は言った。

 

「この時間帯に、停車する特急ってわかりますか。」

 

「ああ、その時間帯なら13時01分の特急「おき4号」ですよ。」

 

「それ、何処へ行くかわかりますか?。」

 

「ああ、あれは米子行きだな。」

 

「そうですか。」

 

そして、南は長門へ向かった。

 

山口県・長門市

 

分厚い白壁の重厚な武家屋敷、夏みかんが顔を出す土塀や鍵曲など、かつて城下町として栄えた町並みが色濃く残る萩城下町。高杉晋作や木戸孝允など幕末から明治維新に活躍した偉人の生家が現存し、その足跡をたどることもできる見どころ豊富な城下町です。町筋は碁盤目状に区画され、古民家カフェや雑貨屋、史跡などが点在。散策の楽しい町になっています。

 

「ああ、この子はうちの従弟ですよ。」

 

「えっ、そうなんですか。」

 

「ええ。」

 

「ああ、一緒乗ってたよ。」

 

「えっ、それ本当か。」

 

「うん、一緒にSL「やまぐち号」に乗っていたから覚えているよ。」

 

「それで、事件の時に怪しい人は見なかったか。」

 

「そうだな。」

 

「あっ、そう言えば、帽子とサングラスをかけた男が後ろの車両に行くところを見たよ。」

 

「えっ、それは本当か。」

 

「うん。」

 

「もしかして、この男か。」

 

「うん、その人かどうか気わからなかったけど。」

 

「なるほど。」

 

そして、南は下関に戻った。

 

「えっ、犯人はこの写真の男に似ていると。」

 

「ええ。」

 

「なるほどね。」

 

「今回起きた事件はSL「やまぐち号」の転落死と小倉と下関の殺人と関与が濃圧したのか。」

 

「ええ、恐らく。」

 

「やはり、先日起きた拳銃強奪と急行「きたぐに」の殺人も関連しているのか。」

 

と、高島警部は言った。

 

そして、南は19時の新幹線に乗って東京へ戻った。




犯人は益田から特急に乗って北九州へ向かったのかな?
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