「どうしました。」
「何か、あったんですか。」
「大変なんですよ、私の友人がいなくなったんです。」
「えっ、友人がいなくなった。」
丁度、その頃南に会いに来ていた。
「どうしました。」
「大変なんですよ、その方の友人が居なくなったらしいのよ。」
「えっ、それ本当なんですか?。」
「はい。」
1人の男は、南に言った。
「あのー、あなたは。」
「私は、鉄道公安隊の南 達仁と言います。」
と、南は手帳を見せた。
「ほう、なるほどね展望車の方へ行って写真に撮りに行ってくると言ってそのまま行方をくらましたって訳ですね。」
「はい。」
「それで、友人の名前は。」
「はい、名前は磯崎 颯、高校時代の友人なんです。」
「ほう、なるほどね。」
「と言う訳で、車内を探していたら友人が居ないのに気づいたんです。」
それを聞いた公安隊員は。
「わかりました、周辺地区を捜索して見ますが事件に巻き込まれている可能性が高いので。」
「あのー、あなたの名前を少し教えていただけないでしょうか。」
と、南は言った。
「はい、俺の名前は溝谷 文也と言います。」
「溝谷さんですね。」
「はい。」
「とにかく、各公安室にも連絡を取ってみます。」
と、そこへ1本の電話が入った。
「はい、こちら鉄道公安です、えっ、男性の死体が発見された、場所はどこですか?」
と、そこへ南がやってきてその通報で驚いていた。
「ええ、長門峡の鉄橋の河川敷付近。」
そして、南は長門峡へ向かった。
「私は山口県警の楠田です。」
「警部の高島です。」
「やはり、転落による出血死ですか?。」
「ええ、恐らく。」
「被害者の首の後に、痕跡がありますね。」
「きっと、もみ合った後に転落したんだな。」
「もし、転落したとしたら鉄橋付近で間違いないですね。」
「ええ。」
と、南は楠田刑事に言った。
「あっ、颯。」
「友人に間違いないですね。」
「はい、間違いありません、俺のダチです。まさか、急行「きたぐに」の事件と関係しているんじゃないか?。」
「もしかして、夜行急行「きたぐに」の事でしょうか?。」
「ええ、恐らく。」
「なるほどね。」
この事件で、南は高杉班長に報告した。
東京中央鉄道公安室・公安特捜班
「はい公安特捜班、ああ、南か、何っ、長門峡で人が転落して死んだ!」
「被害者はですね、磯崎 颯という男性なんです。」
「実はな、3日前に急行「きたぐに」で殺人事件があってな、被害者は杉村孝三郎だ、その杉村に心当たりはないか?。」
と、高杉は南に言った。
「ああ、その客なら一緒に乗っていました。」
「それは、本当か。」
「ええ、B寝台の上段は危ないので私がその寝台を譲ったんです。」
「ほう、なるほど。」
「それで、今南は何処にいるんだ。」
「今、長門峡近くの鉄橋です。」
「長門って事は、山口県警か。」
と、高杉は南に言った。
「ええ。」
「そうか、分かったこっちからも調査しておく。」
「お願いします。」
と、そう言って南は電話を切った。
山口県警・長門警察署
「死因は、転落による出血死です。」
「なるほど。」
「我々は、事件と事故の両面で捜査しています。」
「それで、車内で目撃者はいませんでしたかね。」
「ああ、1人の男の子がいたけどな。」
「男の子?。」
「ええ、3年生から5年生位のね。」
「なるほどね。」
早速、南はその少年に会う事にした。
「君が、転落するところを目撃しているんだね。」
「うん、長門峡を通った後に、凄くびっくりしたよ。」
「なるほど、君はその転落現場を目撃したんだね。」
と、南は中田に言った。
「うん。」
「それで、客の中で怪しい人はいなかったか?。」
「いいえ。」
「そうか、見てないのか?。」
そして、喜子と花丸は長門市の城下町を観光していた。
長門市でまず訪れておきたい場所がここ。掘割に色鮮やかな鯉が泳ぐ「殿町通り」、商家や酒蔵などが立ち並ぶかつての商業区「本町通り」。いずれも城下町の名残りが深く刻まれた、津和野観光のメインストリートです。日本遺産のまちとしても知られる町並みからは、建物だけでなく、史跡や細い路地など、時の流れも緩やかに往時の文化にふれられます。
「城下町巡りもいいわね。」
「うん、春に行った尾道と松山以来だよ。」
「本当ね。」
「こんな旅もいいかもね。」
と、喜子は言った。
「ごめん、ごめん。」
「どこへ行っていたずら。」
「長門峡付近の鉄橋へね。」
「じゃあ、北九州へ行くわよ。」
と、喜子は南と花丸に言った。
そして、南と喜子と花丸は津和野から長門へむかい、山陰本線経由で北九州の小倉へ向かった。
そして、拳銃強奪犯は何処へ逃げたのか?