今日も俺は歌いますーユニークスキル【魔術】の性能はイカれてるー 作:さくさくほろほろ
「…さて、深層の第二層…前回の最終地点まで来たな」
ここからは未知の領域だが…大丈夫だろうか
『すごかった』
『ワイバーンクイーンの翼をもぎ取ったり』
『エンペラーオークの胴体にパンチで大穴あけたり』
『魔術師ってなんだっけ?』
『ほえー魔術師って近接もいけるんだーすごーい』
『間違いなくこいつだけだろ』
「さて、第三層に…!」
俺が第三層に入った瞬間、
「…いったぁ、なんなんだ…幽霊?」
『幽霊…レイス⁉』
『おいまじか確か昔最上級の探索者がなすすべもなく殺されたっていうあのレイス⁉』
『瑠夏逃げろ!そいつ物理攻撃通じないぞ!』
どうやら相当厄介な魔物がいるようだ…第三層の入り口でこれってことはこの階層のボスは相当な強さってことか
だが、完全に見えないわけではなく、カメラにも見えるようだ
『こっっっっっっっわ⁉』
『こんな怖い見た目だったの!?』
「…前にこいつに殺されたやつのカメラには映ってなかっ…」
聞いてる途中にまた殴り飛ばされた
「…ふんっ!」
こちらも正拳突きを放ってみたが…普通にすり抜けた
「…試してみるか、炎歌 六番『劫火の断罪』」
俺が手印をしながら唱えると細い炎がレイスに向かって伸び、業火となって包み込んだが…
「効果なし、か」
普通にダメージになってないようだ。
『瑠夏の魔法が効かないなんて…』
『瑠夏逃げろ!お前に死んでほしくないぞ!』
たしかに
だが…本当にそうかな?
もしそれがそうなら、こいつの攻撃もすり抜けるのが普通だ。
だが、こいつの打撃は俺をとらえている。
つまり…こいつは
ならばあとは簡単だ、その一瞬をつけばいい。
そう、例えば…
「
「ヒィァァァァァ!」
うまいことカウンターをあてることができた。
だが攻撃が当たったとたん、レイスが叫びだした。
その声はまるで遠くで響く雷鳴のようでありながら、同時に耳元で囁かれる悪夢のようでもあり、徐々に意識を蝕んでいくような、そんな叫び声だ。
『なにこれ』
『レイスが…なんか叫んでる?』
『あれ?マイクいかれた?何も聞こえないぞ』
どうやら満が搭載してくれていたセーフティに引っかかるレベルの叫び声だったようだ
こいつやばすぎだろ
「とりあえず黙っててもらおうか…
おれが声を発したとたん、レイスの叫び声が止まった。
操歌 響命縛…その効果は『声を聴いた存在の生殺与奪の権を握る』といったものだ
「…同情はするが、死んでくれ」
俺がそういったとたん、レイスは空気に溶けるように消えていった。
そしてそのあとには、何も残ってなかった。
「さて、次に向かうぞ」
『待てゴラァ!』
『レイス一瞬で消えたんだがどういうことだよ!?』
『説明しろ説明!こっちは何も聞こえなかったんだが⁉』
えぇ…めんどくさ
_____________________________________
「…というわけだ」
『なるほど』
『そりゃ聞こえないわ』
『てかやばくね?それ言ってしまえば俺らを操ることもできるってことだろ?』
『警察が欲しがりそうだな』
「…進むぞ」
_____________________________________
「ボス部屋か」
『はやいな』
『てかこのダンジョンどれくらい深いんだろう』
『わからん』
「とりあえず入ってみるか…」
部屋に入ると、上に浮いていた見たことがない魔物が突撃してきた
とっさによけ、その魔物の全貌を見ると…
空飛ぶ鯨だった
『なんだこいつ⁉』
『空飛ぶ鯨だ!』
『絶対に強いだろww』
『いやいやそんなまさか』
残念ながら…こいつは強いだろう。
巨体を生かした突進が厄介すぎる
それにクジラということは…おそらくだが水属性の技を使えるだろう。
「…やっかいだな」
操歌 響命縛
声を聴いた存在の魂を縛る魔術
代償はないが声を出せないとそもそも発動すらしない
なお瑠夏はこの魔術をめっちゃ嫌ってる
瑠夏「その存在を操るってのが気に食わない。俺は独裁者になったつもりはないんだぞ」
とのことです。
炎歌 六番 劫火の断罪
相手の攻撃を吸収して炎にして返すカウンター技
相手の攻撃が強ければ強いほどカウンターも強くなるが弱い場合炎蛇の火力にも劣るレベルというピーキーな性能
今回はレイスが嫌な予感を感じて攻撃してこなかったので最低火力だった
作者
『まどろみの中で』をちょっと編集して表現をリアルにしようとしたが想像しただけでトイレに駆け込む羽目になったため断念した。