今日も俺は歌いますーユニークスキル【魔術】の性能はイカれてるー 作:さくさくほろほろ
まあ予想がつくからこの結果なんでしょうけど
それから俺はさらに奥深くに進んでいった。
深層はすでに過ぎ、深淵もそろそろ終わるだろうという深さ。
おそらく深淵の最下層で景色が一変した。
「…星空が見えるな」
『ホントだ』
『綺麗だなー』
『正気に戻れお前ら』
『じゃあ今までの蹂躙劇見て正気保てるのかお前』
『ごめん無理だったわ』
『草』
『にしても本当にきれいな星空だな』
『地上でもこんなきれいな星空は見れないぞ』
『プラネタリウムがあるだろ』
『現実で見せてくれww』
『無茶言うなww』
「…にしても、なんで星空がみえるんだ…?」
ここは地下深く、深淵だ
空とは真逆の場所だぞ
「一体…もしかしてここがこのダンジョンの最下層なのかな…」
「ほう、よくわかったな」
「!誰だ!…って、え?」
『ファッ!?』
『え、噓でしょ!?』
『なんで…』
「『『なんで俺(瑠夏)がいるんだよ!?』』」
そこにいたのは俺と瓜二つ…否、俺と同じ存在が立っていた
「質問に答えてやる。
ここはお前の予想した通りこの箕面ダンジョンの最深部、お前たちの世界でいうところの『ボスフロア』というものだ」
「そしてなぜ俺がお前と瓜二つなのかというと、それがこのダンジョンの仕組みだからだ」
「仕組み?」
「ああ、お前は疑問に思わなかったか?
なぜこのダンジョンはほかのダンジョンと違い徐々に魔物が強くなっている仕様なのかを」
『たしかに』
『まあダンジョンだからっていうので今まで放置されてたよな』
「…このダンジョンは試練だった、ということか?」
俺の答えに奴はにやりと笑った
「正解だ、このダンジョンは探索者を育てるような構造になっている。
そして俺がそいつらを刈り取るのさ」
「…じゃあなぜ俺と同じ姿をしてるんだ?」
そう、そこがわからない
それをしたいのならとんでもない化け物のほうが効率的ではないのだろうか。
「それは簡単さ、俺はこの階層に入ってきた人間と同じ存在になる
どんな敵も蹴散らせる人間には同じ人間をぶつければいいんだよ」
「…つまり、俺は自分自身を超えないと駄目ということか」
『なにそのムリゲー』
『え?スペックも技量も互角で考えてることも筒抜けの相手に勝てって?』
『常識的に考えてむりだろ』
「それでどうする、戦うか?」
「…わかってるくせに」
『おいおい、こいつ戦うみたいだぞ』
『マジかよ勝てるのか?』
『不安しかないぞ』
『瑠夏ぁ!絶対に勝てよ!』
『まけたら満ちゃんが悲しむぞ!』
満『瑠夏…絶対に勝ってね』
『マジで本人も心配してて草』
「…それじゃあ」
「…ああ」
「始めようか」