今日も俺は歌いますーユニークスキル【魔術】の性能はイカれてるー   作:さくさくほろほろ

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始まりは、思いっきり


自分を超えろ

俺の拳があいつの拳にぶつかる。

その衝撃で回りの地面は崩壊し、互いに吹き飛ばされる。

どうやら、嘘やはったりではなく本当に俺と同じスペックなのだろう。

そしてこいつの面倒くさいところは俺と同じ考えを持ってるということだ。

つまり、俺がどんな攻撃をするのかがバレバレということ。

おそらく先ほどの攻撃も分かったうえでやってきたものだろう

…だがそれがどうした

こっちの攻撃を察知する魔物なんか死ぬほど見てきた。

それこそどんな攻撃もはじく魔物とも戦った。

それと比べてみろ

確かにこっちの攻撃は絶対にばれる。

そして確実な手段で相殺される。

だがよく見ろ…絶対どこか弱点があるはずだ。

そして俺は戦いながらじっと観察を続ける。

ひたすらに…ただひたすらに観察する。

相手の攻撃時の予備動作、筋肉の躍動、血管の動き…

それらを見極める

そして…俺の中で()()()()()()()()

俺はあいつ―ダミーと名付ける―の攻撃を簡単にかわし、初めて()()()()()()()()

「な…!?」

ダミーはどうやら驚いているようだ。

…よかった、不安要素が一つ潰れてくれた。

こいつは確かに強い。

だが戦ってる間に強くなったやつには弱いようだ。

つまりどこぞの野菜人には相性が最悪すぎるということだ

瀕死パワーアップ俺も欲しい…

…気が散ったが、なんとかなりだろう。

「お前…この戦闘中に強くなったな?」

「まあな、お前のおかげで強くなれた」

「…わかった、俺の負けだ」

「…は?」

「まさか戦ってる最中に強くなるとはな。

そんな奴相手に勝てるわけがない。

故に降参だ」

なるほど

確かにこいつの言うことは理にかなっている。

勝てない相手と戦うことはしない…選択としては正しいだろう。

だが…

「その降参を聞き入れないと考えなかったのか?」

わざわざ有利になったんだ、それを聞くと思っているのか?

「考えてないさ

だって、強さは今追い抜かれたものの、俺はお前だ。

考えていることはわかっているさ」

「…よくわかっているんだな」

「ああ。まあということでおれは降参する。」

ダミーはそう言って後ろの扉を指さした

「あそこに、このダンジョンの宝がある。

持っていきたかったら、持っていけ

勝者であるお前にはその権利がある」

「…お前はどうするんだ」

「俺は番人だ。

…次の挑戦者が来るまでここでのんびりしておくよ」

『なるほどなぁ』

『にしてもまさか戦闘中に成長するって…こいつ武に愛されてるだろ』

『ソレナ』

『にしても箕面ダンジョンの宝か…絶対国が口出ししそうだな』

『まあ俺たちの瑠夏に圧力がかけれるのかって話だがな』

 

「ここが、あいつの言ってた宝部屋ってところかな?」

『うわぁ…』

『ピッカピカじゃん』

『おいおい、今ちらっと見えたけどスキルの種が積まれてなかったか?』

『え、マジ?』

「こりゃすげえ…にしても謎がひとつあるんだよなぁ」

『え、謎?』

『そんなんあるか?』

『なんだろう?』

「…そこに隠れてる人、出てこないと魔術打ち込むよ?」

そう、さっきからずっと気配を感じられるのだ。

まあ、敵意は感じなかったが

「で、出ますから…撃たないでくださいね?」

『へ?』

『このダンジョンの宝部屋に人間!?』

「…あなたは、何者だ?」

「…へぇ、よくわかったね

私は…そうだね、『作者』とでも名乗ろうかな」

「…作者?」




ようやく、あえたね…
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