ネタに走りすぎたかもしれません。
3人で悪友って感じで書きたいです。
――― 椿雪 ―――
「うーん、どうしたものかなあ。」
私は隣の伊吹さんと少し話し、後ろの山田くんと金田くん、椎名さん、石崎くん、真鍋さん、小宮くんたちといった子たちと話した後、廊下で考え事をしていた。
(うちのクラス一匹狼多くないか……????)
話しかけたら割とそんな感じでもなかったのだが、話しかけたら殺すぞって感じの雰囲気の子たちがいっぱいいた。ヤンキーこわい。まあ有体に言えば協調性が皆無だ。私が唯一話しかけることができた子たちも1人が好きって感じだったし。真鍋さんは気の強さ以外は普通の女の子って感じだったけどうん。
「あ、雪。」
「あ、志朗。」
そんな感じで考え事をしてたら志朗とミート。どうしたの?早速クラスで浮いてぼっちになっちゃった?
「あ、ぼっちになってはないから安心しろ。」
「え?なんだ、残念。」
「おい、どういう意味だよそれ。」
「いや、なんでもない、じゃあなんで?」
「さらっと無視するのな……普通にトイレ行きたくなっただけ。」
「あーね、んでそっちのクラスはどんな子がいたの?」
「全体的に社交的な子ばっかり、協調性ばつぐんって感じ?」
「いいなーちょっと聞いてよー」
どうやら普通にトイレ行きたくて抜けだしただけらしい。つまらないな。志朗とクラス内の雰囲気の話をして、友達がどーとかポイントがどーとか話してると、やっぱり話はSシステムに行きついた。
「ポイントの事どう思う?」
「あ?来月10万はほぼ100でないだろ。」
「だよねー、あ、これ以上の話は清隆と3人で答え合わせしよ。」
「おっけ、そっちの方が面白そうだしな。」
「ってか、清隆のクラスちょっと覗いてみる?」
「あり、おもしろそう、自己紹介失敗してたら弄り倒してやろう。」
にやにやとあくどい笑みを浮かべて話をすり合わせてDクラスの雰囲気をのぞこうと顔を出すと、そこではちょうどよく1人が立って自己紹介をしているところだった。気の弱そうな女の子だ、声を頑張って絞り出そうとしているのが見てうかがえる。
『わ、わたしは、井の頭こ、こーーッ』
『がんばれー』
『慌てなくて大丈夫だよー』
青ざめて泣きそうな女の子をみんなが慰めている。クラスメイトみんな優しいな、羨ましい。うちのクラスに協調性をもう少し分けてください。
「あれ慰めてるの逆効果じゃね?」
「いや私からしたらあの言葉が出るクラスってだけで感動ものなんだけど。」
「お前のクラスどれだけひどいんだ……?」
「ひどくはない、ただ群れないだけだよ、うん。」
会話を交わしていると茶髪のショートカットの女の子が「あわてないで」と声をかけたのを皮切りに女の子は落ち着きを取り戻し、裁縫が得意ですよろしくお願いしますといった感じで自己紹介が終わった。
女の子、井の頭さんは裁縫が得意なのか、編み物はホワイトルームのカリキュラムになかったな、まあ当然か。私専用にホワイトルーム生専業主婦カリキュラムってのを用意してくれてもいいんですよ?あ、やっぱいらないです専業主婦のカリキュラムで脱落したら傍から見たらめっちゃ面白いけどなんかイヤダごめんなさい。
だが私たちは次の発言に度肝を抜かれることになる。
「俺は山内春樹、小学生の時は卓球で全国に、中学時代は野球部でエースで背番号は4番だった。けどインターハイで怪我をして今はリハビリ中だ。よろしくう。」
いかにも冴えない感じの髪の毛もノーセットな芋系男子がとんでもない発言を繰り出したのだ。
「す、すげえ……」
「う、うん……」
私たち2人の考えてることは一緒だろう。あそこまでほら吹きだと逆に尊敬の念を覚える。
「オオカミ少年の話を思い出した。あと中学はインターハイじゃねえし、全国大会って言えよ、いやJOCって言ったほうがいいのか?」
「小学生の時に卓球で全国って可能性が少し残ってるのポイント高い。私あの子好きかも。口から出てくる言葉がすべて軽い。めっちゃふわふわしてる。」
思わず興奮して話に熱が入る。ああいうのはたまにかかわる友達としては面白そうだよね。親友ポジションにはなりえないし選ばないけど。
櫛田さんという、さっき井の頭さんをフォローしていた女の子が自己紹介すると、男子はみんな鼻の下を伸ばしていた。私誰とでも仲良くなれます雰囲気がめっちゃ出ている。いいなあ、あの子とも仲良くしてみたい。
しばらく自己紹介を聞いてると、赤髪の短髪少年が舌打ちしてクラスを飛び出してきた。少年は私たちを一瞥すると、また何もなかったかのように歩き出してどこか行ってしまった。
「お、次座席的に清隆じゃない?」
「失敗してください、失敗してください。失敗してください……」
「そんなスリザリンはイヤダみたいな……」
「えーっと、次はそこの君、お願いできるかな?」
先の自己紹介で朗らかな笑みとよどみない会話で多くの女子をうっとりさせた平田くん?っていう子が清隆に会話をパスした。だけど当の清隆はぬぼーっと明後日の方向を向いている。
「あいつ何してんの?」
「窓の外でも見てるんじゃない?やることなくて。」
ガタッ、そんな感じの音が教室中に響き渡った。私は何が何でも見ようと思って窓に少し近づいてみる。志朗に至ってはさっき渡された端末のカメラを回し始めた。あ、それあとで私にも送っといて?
「えー……えっと、綾小路清隆です。その、えー……得意なことは特にありませんが、皆と仲良くなれるよう頑張りますので、えー、よろしくお願いします」
「「ぷはっwwwwwwww」」
笑った、私たちは笑い転げた、ダメだ面白すぎる。腹を抱えて右手で床を叩きつけていると席を外していた黒髪のすごい美人の先生(茶柱)に変な目をされた。志朗に至ってはあおむけになって腹を抱えて笑い転げている。
「あ、あのどんなカリキュラムでも2回目以降は澄ました顔でとんでもない記録出してた清隆が、」
「あのやることなすことすべてクールにこなしてた清隆が」
「あははははっっははあははははあはwwwww」
同情のまなざし、お情けの拍手を見て私たちがひたすら悶えているとどれぐらい時間がたったのだろう、清隆が教室から出てきた。
「志朗、動画おくっといてね」
「わかってる、あんな面白いの逃すほど馬鹿じゃない。」
「お前ら、何してるんだ?」
清隆がいぶかしげにこちらを見てくるので、志朗が澄ました顔で先ほどの動画を再生し始めた。すると清隆は目を細めて額を手で覆っていた。
「面白いのをありがとう清隆。」
「自己紹介じゃなくて事故紹介だったね清隆。」
表情筋が微塵も変わらないが瞳孔が細まっているのを見ると落ち込んでいるんだろう。あ、大きくため息ついてる。そう思う、ってかそう思っててほしい。
今日がある意味私たちが清隆に初めて勝った瞬間ってことか。今日は赤飯だね。
「最高傑作もちょっと外に出たらコミュ障の根暗陰キャってことだね」
そんなことを考えていると清隆がうずくまった、どうしたんだろ?
「おい雪、トドメ刺すな。」
「え?」
「……ああ。」
……口、出しちゃってたかあ……。
そんなこんなで落ち込んでいる清隆を宥めながら入学式へ向かう私たちなのでした。
高度育成高等学校データベース
氏名 椿雪
学籍番号 ????????
部活 無所属
誕生日 ????
評価
学力 A
知性 B
判断力 A
身体能力 B+
協調性 B
面接官のコメント
過去に類を見ないほど優秀な生徒であり、総合力では他生徒と比べて頭1つ飛びぬけており、特に学力においてその傾向が顕著にみられる。総合的な能力を踏まえAクラスの配属が妥当だと考えられるが、小学、中学共に不登校であり、学校生活は中学3年生からの半年間しか送っていない。精神的な問題も抱えており、Dクラスの配属で様子を見る考えも出たが、中学3年生での彼女の著しい努力を鑑みて今後に期待しCクラス配属とした。
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学力においては是非に及ばず。身体能力がなんでAじゃないの?ってことについては1年弱で身体能力をフルまで回復させるのはさすがに無理だろうということ、知性についても同じ理由です。雪がなんであんなに元気になったのかも後々書けたらと
清雪の絡みもっとあった方がいいですか?
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もっとほしい
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別に