○○を救う魔法。   作:黒歴史メーカー

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始まりの魔法

平凡な小学生3年生だった私、高町なのはです。

 

実はいま、ちょっと大ピンチなの!?

訪れた突然の事態、渡されたのは赤い宝石、レイジングハート。手にしたのは魔法の力。

 

そして、襲いかかってくる夢で見た黒い影!

 

「ちょっとユーノくん!これほんとに私で倒せるの!?」

 

ユーノと名乗る、喋るフェレット(?)を抱き抱えながらとにかく走る

黒い影は腕のような器官を伸ばしこちらに襲いかかる

 

「あれをなんとかするにはその杖を使って元の姿に戻す必要があるんだ!」

 

「そんなの、どうやって…」

 

「簡単な魔法ならさっきみたいに念じれば発動するけど、あれを倒すためには強い魔法が必要なんだ!

落ち着いて心を澄ませて…心の中に君の呪文が浮かぶはずだ!」

 

「わかった!やってみる!」

 

ムチのようにしなった攻撃を避けながら、心に念じる…

必要なのは、まずは何事にも動じない強い守り!

 

『protection』

 

襲いかかる影を光の壁で防ぎ、怯ませる。

これなら…!

 

「お願い、レイジングハート!」

『sealing mode standby,ready』

「封印すべきは忌まわしき器!ジュエルシード、シリアルXXI封印!」

『sealing』

 

黒い影を光の輪が包み、そして貫いてゆく。やがて光は収まり、そこには宝石が、転がっていた。

 

「これが、ジュエルシードだ。レイジングハートで、触れて。」

 

言われたままにデバイスでジュエルシードに触れる。

そうするとジュエルシードはデバイスに吸い込まれるように格納される。

『Receipt No.21』

「これで…終わったの?」

「ありがとう、なのは」

 

事態が解決したあと、パトカーの音が鳴り渡る。

はっとした様子で辺りを見る。

ジュエルシードの魔物が暴れた跡が残り、辺りは崩れている。

もしかしたら…私、ここにいると大変アレなのでは…!?

 

「とりあえず…ごめんなさーい!」

逃げるようにその場を後にし、家に帰る。

 

それにしても…もうすっかり真夜中になっちゃったな…家族心配してるかな…

なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになり、こっそり門をあけて玄関に入ろうとする。

 

「おかえり、なのは」

 

「Σ (° !?…た、ただいまー、お兄ちゃん…」

 

「こんな時間に…どこにお出かけだ?」

 

「あの…その…、えっと」

 

急に後ろから声をかけられびっくりして変な声が出てしまう…

それにしても恭弥お兄ちゃんだいぶ怒ってる顔してるな…

なにか、良い言い訳がないかな…

 

「ん?それより、ユウトはどうした。一緒じゃないのか?」

 

「え?まだ帰ってきてないの?」

 

おかしい…ユウトくんは今日は学校で別れてそのまま家に直行したはずなのに…まさか、今日倒した魔物に襲われてたりして!?

 

「私、ちょっとユウトくん探してくるね!」

 

「まて、なのは!!…たく、美由希や父さん達も探しに出かけてるってのに…」

 

「ユーノくん、ユーノくん!聞こえる!?ちょっと緊急事態!!」

カバンの中に隠しておいたユーノ君に声を掛ける

 

「なのは、どうしたんだい?」

「実は…」

 

簡単に走りながら事情を説明する

「うーん、今日倒した魔物はずっと僕を狙っていたから他の人が犠牲になったとは思えないが…」

「そっかぁ、じゃあどうしよぉ…」

 

「そうだ!魔力反応を探してみよう!なのは、心の中で強く念じてみて。そしたらレイジングハートが答えてくれる。」

「わかった!レイジングハート、お願い!!」

 

『Area Search 』

 

よし、あとは魔力反応を見つけるだけ……

あった!近くに大きな魔力と…小さな魔力反応!

まってて、今助けるから!!

 

しばらくして、魔力反応があった場所に近づくと、なにか動物のような影が私たちと反対方向に飛び出していくのが見えた。

 

「ユーノくん…あれは!?」

「分からない…けど、そんなことよりあそこに人が!」

 

壁にもたれ掛かるように倒れている人影を見て、思わず息を飲む

 

「ユウトくん!!」

 

夜の街角、暗がりの中。

そこに倒れていたのは、傷だらけのユウトくんだった。

彼の服は泥にまみれ、腕や脇腹には目立つ打撲や裂傷がある。息は荒く、額には汗が滲んでいた。

 

「どうして……? 何があったの!?」

 

慌ててユウトくんの身体を揺さぶる。だけとど、返事もないし呼吸も不安定だ。

「ユーノくん! ユウトくんが、すごく傷ついてる……!」

 

ユウトくんをとにかく安全な場所運ぼうと抱えようとする時、何かが視界の端に映る

 

それがすべての答えだった。

 

——ジュエルシード

 

もしかして、私のせいで…巻き込まれちゃったのかな……

 

「……とにかく、まずは家に連れて帰らなきゃ!」

 

なのははユウトの腕をそっと肩に回し、力を込める。

 

「……よいしょっ……」

 

必死に支えながら、彼を家へと運んでいった。

 

 

 

 

 

 

ベッドの上で、ユウトは静かに眠っていた。

 

包帯を巻かれ、温かい布団に包まれている。顔色はまだ悪いが、呼吸は少し落ち着いてきたようだった。

 

なのはは、ユウトの顔を見つめながら、小さく息をつく。

 

「こんなに傷だらけになって……ユウトくん、一体何があったの……?」

 

隣では、小さなフェレットの姿をしたユーノ・スクライアが神妙な面持ちで座っていた。

 

「ジュエルシードを巡って、誰かに襲われたようだね…」

「襲われた…?どういうこと?」

「じゃあ、今からさっき君が使った魔法やジュエルシードのことを詳しく説明するからよく聞いて。

あれは…」

 

ーーユーノ説明中

 

「えーと、つまりジュエルシードはすっごい力を持ってる代わり、ちょっとのきっかけで暴れだしちゃう危ない物ってことでいいのかな?」

 

「うん。そして、そうしたロストロギアの力に目が眩む者を僕たちの世界には少なくない。だから、偶然拾ったのかどうかは、分からないけどその時持っていたユウトが襲われたんじゃないかな」

 

「でもでも、ジュエルシードが暴走した様子はなかったよ…?ジュエルシードは封印状態じゃなかったら、刺激とか与えると暴走しちゃうんでしょ?近くでそんな襲いかかられたら、暴走しちゃうんじゃないの?」

 

「それは、恐らくジュエルシードの願望機としての性質によるものだと思う…」

 

「どういうこと?」

 

「つまりそのジュエルシードは持ち主であるユウトの願いに反応して正しい方法で力を使ったんだ…だからこそ、魔力暴走せずにいられたんだろう。恐らく、直ぐに魔力が回復して暴走する状態になってしまうから封印処理はあとでしてもらうけど…だけど…」

 

「だけど?」

 

「……それにしても、不思議だな」

 

ユーノが小さくつぶやく。

 

「なのはの言うことが本当ならば、ジュエルシードの力で、彼の腕輪がデバイスとして再構成された……でも、普通、ジュエルシードはそんな風に動かない。それに、このデバイス…」

 

ユーノ君はしばらく考え込みそして、話を続ける

 

「ジュエルシードは、本来は正しい儀式で使わなければ魔力暴走したり、怪物に変異させたりするだけのものなんだ。でも、ユウトは特に魔法関係の知識は無いはずなんだろ?」

 

「うん。ユウトくんは、実は…記憶喪失なんだ。昔、倒れてたユウトくんを見つけて今みたいに看病して、一緒に暮らすことになったんだ。だから魔法のこととか知る時間はなかったはずだよ…?」

 

「やっぱり…この子はもしかして…」

 

「どうかしたの…?ユーノくん…」

 

「なのは…ユウトは本当は…」

 

「本当は…?」

 

「この世界の、人間じゃないかもしれない」

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