○○を救う魔法。   作:黒歴史メーカー

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父の遺したもの / ファイナルミッション?

 

ロウさんはタンクに手を置き、少しだけ遠くを見るような目をした。

 

「マコトはな、俺の古いダチだ。当時俺は陸の武装隊のメカニックとして、お前の親父と何度も任務を一緒にやった。お前がまだ生まれる前の話だろうけどな。……頑丈で速く、何より信頼できる相棒が欲しいって言って、こいつをオーダーしてきた」

 

「そう、なんですか……」

 

「事件で帰らぬ人になったって知らせが入ったあと、このバイクは――ガーメルのおっさんが持ってきたんだ」

 

「叔父さんが……?」

 

「ああ。『信頼に値するやつになら売っていい』――そう言って、俺に預けていった。

ダチの遺品だ。売りに出す気はなかったが……ずっと倉庫で眠らせておくのも違うと思ってな。こうして見た目はそのままに展示だけおいてたんだ。」

 

俺はもう一度、バイクを見た。

色褪せた深いブルーの外装。剥げた塗装。その一つひとつが、知らないはずの父の足跡のように見えた。

 

「……ロウさん、お願いします乗らせてください。」

 

ロウさんはゆっくりと頷き、タンクを軽く叩く。

 

「まぁ、アイツの息子だしな…いいだろう。そういや、ディジター。リンク設定はまだ残ってるだろ?」

 

「……リンク設定?」

 

「ああ。せっかくのインテリジェントデバイスだからな。マコトはこのバイクの制御機構なんかをディジターを連動させて、任務中の加速や操作性を最適化してた。お前のデバイスがまだ親父さん時代の設定を覚えてりゃ……一発で、このマシンがお前の父のものだって証明になるだろ?」

 

無言で頷き、ディジターをバイクのインターフェースに接続する。

わずかに魔力が走り、コアが白く輝いた――。

ディジターを接続した瞬間、バイク全体に微かな振動が走った。

メーター類が淡く光り、まるで長い眠りから目覚めたように、エンジンが小さく息をつく。

 

「……これでばっちり証明されたな。坊主、正真正銘こいつはお前の親父が乗ってたバイクだ」

 

息をのむ俺を見て、彼は少しだけ照れくさそうに笑う。

 

「ま、見た目がボロボロなままなのは…許してくれよ?これには理由があってな…」

 

「理由?」

 

「もしちゃんと磨いて直しちまったら、買いたいってやつはでてくるだろ? さっきも言ったがガーメルのおっさんに言われたんだ。信頼に値するやつにしか売るなってな……だから見た目じゃない所でこのバイクに惹かれたやつに売るって決めてたんだ。」

 

その言葉に、胸の奥が熱くなる。

ディジターのコアがわずかに輝きを増し、俺の感情に呼応するように淡い振動を伝えてきた。

 

シートに跨り、ハンドルを握る。

 掌に伝わる金属の冷たさと、その奥に潜む温かみ。

 キーを回すと、長く眠っていたエンジンが低く唸り――次の瞬間、懐かしいような振動が全身を包み込んだ。

 

(……この感覚……やっぱり。小さい頃の俺、一回ぐらい乗せてもらったことあったのかな。懐かしい…。)

 

「じゃあ、裏の試走コース回ってこい。慣れたら速度も上げていいぞ」

「了解です」

 

アクセルを軽く捻ると、車体は驚くほど滑らかに動き出した。

 最初の直線、風が頬を撫でる。

 

『マスター、重心移動は少し前寄りに。チューニングされたこの機体は一般のものよりサスペンションの癖が出やすいのでご注意を』

 

「了解――」

 

 カーブへ差しかかる。

 ハンドルを切る感覚が、妙に身体に馴染む。

 まるで何度も同じ曲線を描いたことがあるかのように、自然と最適なラインを取っていた。

 

『…似ていますね』

 

「何が?」

 

『あなたのお父様の走り方と。ブレーキングのタイミングも、カーブでの身体の傾け方も、驚くほど』

 

 ディジターの声が、少しだけ柔らかくなる。

 

 直線へ戻ると、アクセルをもう一段階捻る。

 エンジン音が高まり、風が一気に強くなる。

 視界の端で、景色が後方へ流れ去っていく――その一瞬、脳裏に知らないはずの光景がよぎった。

 

 背中越しに笑う、男性の声。

 広い青空、そして遠くまで続く道。

 

『……マコトも、こうしてよく走られました』

 

 その言葉に、喉の奥がきゅっと詰まる。

 

 試走コースを一周し、ゆっくりと戻る。

 エンジンを切ると、静寂が一気に押し寄せた。

 

「どうだった…ってその顔を見れば一目瞭然だな。」

 

 俺はヘルメットを外し、少し息を整えてから答えた。

 

「……すごく、馴染みます。……多分、父さんも、こうやって風を感じてたんだなって。」

 

 ディジターが小さく肯定する。

 

『ええ。間違いありません』

 

 ロウは、何も言わずに腕を組み、その様子を見守っていた。

 

 その目が、少しだけ優しくなっていたのがわかった。

 

「……で坊主、こいつは買うか?」

ロウが腕を組んだまま、じっと俺を見据える。

 

「はい。……欲しいと思ってましたし……父さんの遺したものと巡り会えたのも、何かの縁ですから」

言い切ると、自分の声がほんの少し震えているのに気づく。

 

「先に言っとくが、そいつはオーダーメイドの特注品だ。……値は張るぞ?」

 

「そこそこ貯金してるはずなんで……ちなみにおいくらぐらいですか?」

 

ロウは無造作に作業台から紙を引き抜き、さらさらと数字を書き込んで差し出す。

 

「外装の補修と売り問として出せる最低限の整備込みで……大体このぐらいだな」

 

「あー、まじすか……」

「俺にも見せてくれよ……って、にひゃくごじゅッッ!?」

 

ヴァイスの素っ頓狂な声に、思わず苦笑いが漏れる。

正直、想像の倍はしていた。

 

「……で、買うか?」

ロウの視線は真剣そのものだ。

 

「……ちょっと口座、確認してきます」

財布代わりにしているデバイス端末を取り出しながら答える。

 

ヴァイスがニヤリと笑い、肩を小突いてくる。

「ははっ、買う気満々じゃねーか。でも、特四の給料がそこそこ高いとはいえ、任期半年じゃ足りないだろ?」

 

「うん。ギリギリ、足りなかった……。」

端末の残高を見つめながら、小さく息を吐く。

 

ヴァイスが肩越しに覗き込み、ふっと笑った。

「まぁ、ギリギリって言えるぐらいには稼げてた事に驚きだけどな……。お前、案外やるじゃん」

 

「……なんだ、足りないのか?」

ロウが眉をひとつ上げる。

 

「……はい。とりあえず、今日は出直します。そろそろ宿舎に戻らないと……明日の出港に間に合わなくなるし」

 

「ふん……なるほどな」

ロウは顎に手をやって少し考え、それからにやりと口角を上げた。

 

「おう、わかった。じゃあお前の名義で取り置きしといてやる。のんびり稼いでこい。その間に仕事の合間にこいつをちゃんと直しといてやるからよ」

 

「……本当ですか?」

思わず顔を上げる俺に、ロウさんは豪快に笑う。

 

「当たり前だ。親父さんの遺した相棒だろうが。中途半端に他人に売り払うぐらいなら、お前が乗りこなすのを見てみてぇんだよ」

 

「……ありがとうございます!」

 

ヴァイスが隣でニヤつきながら俺の背中を叩いた。

「よかったな、ユウト。借金地獄に落ちずに済んだぜ。……ま、金貯めるのも修行のうちだ」

 

ロウさんと簡単に端末をかざし合い、連絡先を交換した。

「修理が終わったら連絡してやる。その間にしっかり稼いでおけよ、坊主」

「はい、必ず迎えに来ます」

 

力強く答えると、ロウさんは満足そうに頷いてから工場の奥へと引っ込んでいった。

 

――そのまま、ヴァイスのバイクにまたがる。夜の街を抜け、エンジン音だけが耳に残る中を走り抜けると、やがて宿舎の明かりが見えてきた。

 

「うし、ついたぞ!」

「ん、ありがとなヴァイス」

 

ヘルメットを外しながら互いに軽く手を上げる。

「じゃ、朝イチで出航だし今日は解散だな。ちゃんと寝とけよ」

「おう。……おやすみ」

 

ヴァイスはひらひらと手を振り、バイクを走らせて夜の闇に消えていった。

 

残された俺は、ほんの少し余韻を抱えながら宿舎の玄関へ足を運ぶ。

――父の遺したバイク。

それを再び走らせられる日を思い描きながら、静かに眠りにつく準備を始めた。

 

目が覚めると、部屋はすでに静まり返っていた。

隣のベッドは空っぽで、ヴァイスの荷物も跡形もなく消えている。

 

「……あいつ、もう出たのか」

 

昨夜のうちに大方の準備は終えていたのだろう。出向先が僻地と聞いていたから、朝イチどころか夜明け前に出発しても不思議ではない。

枕元に置かれたメモだけが、簡単な置き土産だった。

 

先行くぜ。任務が終わったらまた合流な!

 

雑な字を見て思わず苦笑する。らしいといえばらしい。

 

……それに比べて、俺の出向先はまだ恵まれている方だろう。

配属されるのはミッドチルダ本局の直属部隊。距離的にも近く、休暇が取れればまた街に戻ってこれるくらいの場所だ。

 

「当たり、って言えば当たりか……」

 

呟きながら制服に袖を通し、ゆっくりと深呼吸をする。

これから待っているのは、第4武装隊直轄特別任務評価行動隊……長いな、特務隊として最後の任務。

休暇の余韻はとうに消え、気持ちは新しい日常へと切り替わえる。

 

部屋を出ると、廊下の先に三人の姿が見えた。

制服に身を包み、既に荷物を整えたその面々は――

 

「シグナムに、ヴィータ……それに、シャッハ師匠まで?」

 

声をかけると、三人がこちらに視線を向ける。

 

「遅かったな、ユウト。そろそろ出発だぞ」

シグナムが淡々と告げる。無駄のない身のこなしは、いつも通り。

 

「ったく、のんびりしてんじゃねーぞ。こっからは一緒に行動するんだからな!」

ヴィータは肩に担いだ荷物を軽く叩いて、少し不機嫌そうに言う。だが、その表情はどこか楽しげでもあった。

 

「ユウト、支度はもう済みましたか?」

シャッハ師匠が柔らかな微笑みを浮かべる。

 

「ええ、なんとか。……それにしても、まさか一緒になるとは思いませんでしたけど」

 

(…明らかに武力偏重な顔ぶれだよな)

俺は肩をすくめつつ、横を歩くシグナムに声をかける。

 

「……で、シグナム隊長?」

 

「なんだ、改まった口調で。どうした?」

振り返るシグナムの目は相変わらず鋭い。

 

「いや……俺って、本局で何するんだ?正直、メンバー見てると……演習とか、訓練とか、そういう生ぬるいのじゃなくて前線だと思ってたんですけど…なのに訓練用の服を持参とか、正直意味が分からないだが。」

 

「ふっ……目の付け所は悪くないな。我らの共通点を考えてみろ。」

シグナムの口元にわずかに笑みが浮かぶ。

 

共通点……?

 

(近接寄りのベルカ式の魔導師……? いや、それなら俺が呼ばれてクイントさんが呼ばれない理由が説明できない。となると、別の……)

 

頭の中でピースを組み直す。

――そして、ひとつの答えが浮かんだ。

 

「……特務隊発足前からベルカ式魔法の使い手、かつエンシェントベルカに関連した面子……?」

 

「はい、正解です」

俺の言葉に答えたのは、後ろを歩いていたシャッハ師匠だった。

柔らかな笑みを浮かべながら、静かに言葉を重ねる。

「あなたの中に眠るアインスさん。エンシェントベルカの技術そのものとして生きるヴォルケンリッター。そして私は、直接ではありませんが……聖王教会を通じて、古代ベルカの記録や儀式と関係があります。」

 

「……でも、何のために?」

 

共通点は見えた。

だが、それを集めた理由はまだ霧の中だ。

 

「まー、あたしらの実力…というより危険性の確認かな。」

 

「危険性……?」

 

「……簡単な話、我ら古代ベルカ式の術者が反乱を起こした際にどれくらいの戦力で制圧できるかの確認だな。」

 

「なんでそんなこと……」

 

「あたしら守護騎士は上層部にとっては厄ネタの塊だからな。お前らが任務期間中に手が空いたあたしとシグナムがガチでやり合って実力を見せるって話だったんだが……」

 

「なにかあったのか?」

 

ヴィータが頭をがしがしかきながら口を開いた。

 

「……これ、オフレコなんだけどさ。特務隊が解散する直前に大掛かりな仕事があるんだよ」

 

「大掛かりな仕事……? でも、任務は今回のが最後なんじゃ……」

 

「ほとんどの奴らはそうだな」

ヴィータは腕を組み、少しだけ視線を落とした。

「けど……お前とティーダ、それからヴァイスにクイント。この四人だけは最後の任務が残ってる」

 

「……最後の任務?」

思わず問い返す俺に、ヴィータは一度口ごもってから――ため息と共に続けた。

 

「言っていいのか迷うけど……まあいいや。管理局本局が選んだ四名と、さっき言った四名で――模擬戦をやるんだ。それも、ミッドチルダ全土で映像中継されるくらい大掛かりなやつをな」

 

「……模擬戦? なんでそんな……」

 

「表向きの理由はカートリッジシステムの性能発表だよ。新型を導入したデバイスの性能をアピールするために、近接と遠距離、新人二人と熟練局員二人ずつを特務隊から選んで、半年かけてどこまで使いこなせるか例を見せる――って建前だ」

 

「……じゃあ裏向きは?」

 

ヴィータはしばし黙り込み、それから苦々しそうに吐き出した。

 

「……あたしらに対する嫌がらせ。いまだにベルカの技術を受け入れられない連中、あるいは守護騎士に恨み持ってる役人どもが、あたしらにケチをつけるために組んだショーマッチってやつだ。」

 

「……つまり特務隊チームが負けたら、難癖つけてカートリッジシステムの採用を否決する算段ってことですか」

 

「ああ」

ヴィータが腕を組んで頷く。

「あたしらへの嫌がらせはどうでもいいけどよ……せっかく聖王教会や管理局の技術部が知恵と技術を絞って作り上げた“近代ベルカ式魔法体系”と“カートリッジシステム”だ。嫌がらせのためだけに、これまで積み重ねた成果ごと潰されるのはごめんだ。」

 

「……つまり、そのショーマッチで俺たちが勝て、ってことですね」

 

「おう」

ヴィータはニヤリと笑った。

「それぞれの派遣先の選定基準はな、ショーマッチで勝つためにお前ら四人を鍛え直すことだ。ティーダはスタミナ強化のための熱帯林探索任務、ヴァイスは狙撃手としての判断力と追い込まれたときの対応力を上げるために前線の単独任務。クイントは格闘能力の向上のためのハードトレーニング。そしてお前は本当だったらチーム戦に向けて魔力量を節約する戦い方を体に覚えさせるためのシュミレーションをやってもらうはずだったんだが……」

 

「だったけど……?」

 

「口止めされてるけど相手のメンツを見て考えが変わったんだ。」

ヴィータが悪戯っぽく口角を上げる。

 

「相手のメンツを見て考えが変わったんだよ。……ま、詳しくは言えねぇけど、お前の自業自得ってことでな。かなり頑張ってもらうことになった」

 

「……悪いこと考えてる顔にしか見えないんだけど?」

 

「だからよ――複数人を相手取る練習をする。つまり、あたしら三人で今からお前を袋叩きにするって訳だ!」

 

「……はぁ!?」

 

「本局についたら速攻でだ。訓練用の服を持参しろってのは……つまり、そういうこと」

 

「ちょっ……管理局本局に行ってすることがそれ!?」

 

「全力を見せないといけないんだ。手加減はできねぇ。それにお前がボコボコにされるとこ見りゃ、敵チームもそこまで強くなくていいやって思ってメンツ変えるかもしれないしな?」

 

「理屈めちゃくちゃだろ!? 俺の尊厳をアピール材料に使うなよ!!」

 

さも当然かのように公開リンチ訓練を言い放つヴィータに、思わず戦慄する。

 

「ですが、ユウト」

シャッハ師匠が穏やかに口を開く。

「4対4の団体戦において、一人で複数人の足止めができれば、それだけで人数的な有利が生まれます。……そのためにも、一対多の訓練は欠かせません」

 

「正論なのは分かるんですけど……俺、今からボコられるの確定ですよね?」

 

苦笑いする俺に、シグナムが続ける。

「お前が極限状態で無意識にアインスの力を引き出すかもしれん。そんなものが中継で流れたら……夜天の書、いや闇の書の管制融合騎の一端を宿していることを大々的に知られることになる。それだけは我らとしては防ぎたいのだ」

 

「うん……つまり、遠回しに“極限状態まで追い込む”って言ってるよな、シグナム……」

 

「いいから、女々しいこと言うなって」

ヴィータがニヤリと笑い、俺の肩を叩く。

「ヴァイスやティーダだって、それぞれキッツい任務に放り込まれてんだ。辛いのはお前ひとりだけじゃねぇ」

 

「……それ、フォローになってます?」

 

「もう一回いうけどお前の自業自得な面もあるからな!」

 

「なにが!?」

 

ヴィータは荷物を肩に担ぎ、ズカズカと歩き出した。

「ほら、いいから行くぞ! 本局行きの船に乗り遅れたらお前のせいだからな!」

 

「いや、なんで俺が……!」

 

結局、半ば強引に引っ張られるようにして、俺たちは港へと足を向けた。

無理やり俺の腕を引っ張っていくヴィータに、シャッハ師匠が聖人みたいな口調で口を開いた。

 

「……ヴィータさん。ユウトを無理やり連れて行くのは構いませんが、本人のやる気がなければ訓練の意味が薄れますよ」

 

「そーだそーだー! 師匠、もっと言ってやってください!」

すかさず俺は便乗する。

 

「おい、調子に乗んなユウト?」

ヴィータがジト目で俺を睨みつけ、ため息をついた。

「……ったく。じゃあお前のやる気出すために、ちょっとだけいいこと教えてやるか」

 

「……いいこと?」

 

「今回のショーマッチな……勝ったらボーナスが出るぞ?」

 

「ぼ、ボーナス……!?」

思わず声が裏返った。

 

「ヴァイスから聞いたぞ? 金、困ってんだってな?」

 

「……よし。勝つために訓練さっさと行こーぜ!」

拳を握りしめた俺に、ヴィータが吹き出す。

 

「はっ、現金なやつだな……。まあ後で後悔しねぇといいけどな」

 

横からシグナムが静かに言葉を重ねる。

「休暇前、主はやてに対して嘘をついて誤魔化した分……ここで叩き直して反省させる必要があるな」

 

「おっ、いいなそれ! シグナム、ボコボコにして根性叩き直そうぜ!」

 

「……あの、お二人とも」

シャッハ師匠が困ったように微笑む。

「ユウト、もうやる気になっちゃいましたから、あまり気が落ちるようなことは……」

 




ガーメルの名前覚えてた人いるのだろうか…と思いつつ更新。
ドンキコラボのジオラマ手にはいらなかった……通販だと届くの12月か…。
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