楽園なんてなかった。 作:焼きすぎて焦げた炭
この主人公みたいな奴をエデン条約編にぶち込んだときの反応が見たい。それだけの為に書いている。
正直言ってぽっと出オリ主のブルアカキャラ関係ない話なんて短ければ短い程良いですからね。どれだけ長くても10話位までには終わらせたいです。
それにコイツ元ネタの神様の影響で今の所『主体がない』んですよ。それが書いててめんどくさいなコイツってなる。というかオリキャラはアマカ以外全員めんどくさい奴。
「……なんで呼んだ。」
「そんな事言わないでよ〜。とりあえずここに座って、ゆっくりお話しようよ〜、ね?」
己の反対側の席を指差しながら足をジタバタと動かす『黒蛇』。
仕方なく席に腰掛ける。
「で、依頼はなんだ?『君にとっても有益な依頼だから何も考えずに来い。』なんてわけのわからない届をよこしてきやがって。」
「でも来てくれたんだね。嬉しいな〜。もしかして、ボクの事が好きなのかな〜。」
「茶化すな。後、ここに来たのは他の依頼が特になかったからだ。第一、依頼者の名前も書かれていないのにどうやって判別すればいいんだ。」
「……へ?」
「『へ?』ってお前、まさか普通に名前書き忘れ———」
「そそそそんなことないよ!!ボクが何年この仕事やってきたと思ってるの!?」
ヒューヒューと全く吹けていない口笛を吹く黒蛇。
やっと分かった。コイツあれだ、普通に馬鹿なだけだ。
まずは自分の身分を書けよ。いったい何処の馬鹿者なんだと思ったが、こんな奴なら納得だ。
「で、何度も聞くが用件はなんだ?次ふざけた事を抜かしたら俺は帰るからな。」
「前、君と情報を盗んだ時の戦争が、もうすぐ終わりそうなんだよ。」
「ああ、なんとか俺達が味方した側が勝ちそうで良かったよ。」
もし敗戦したら戦勝した側の近くでは商売がしにくくなるからな。
「それでさ、君多分『此処の中でも安全な場所への移住権』を求めて受けたんでしょ?」
「そうだな。」
あの情報を得た次の戦闘での大勝が大勢を決めたと言ってもいい。そんな状況を作った俺達には間違い無く移住権が与えられるだろう。
そこで、快適に暮らす。
そうすればきっと幸せn「多分このままじゃ君、移住権貰えないよ?」
「———は?」
「当たり前だよ。確かにボク達は情報を持ってきたけどさ、たかが一回作戦に参加しただけでしょ?そんな奴よりも前から戦争に参加した奴とかよりたくさんの情報を持ってきた奴の方が優先されるに決まってるよ。」
「考えてなかったの?なんというか、子供だね〜。姿は見えないけどさ。多分最近ここに流れ着いた感じかな。」
「そもそも、外部の人間の何人がその居住区に入れると思う?」
「……50000人程度。」
「予想が甘すぎ。まあ、確かにそれぐらい人数は入ると思うよ?でも、だいたいは戦争してる大元の組織に貢いでた奴とかが入るの。勝って奪った土地で増築する分も含めても、ボク達が入れるのは1000人程度。その枠を取り合っているわけさ。」
「全く、何にも分かってなかったんだね。まあそうか、ここ数年で急激に名が広まった傭兵だもんね、君。」
「にしてもこれは驚いた!!噂の傭兵『夜の霧』がこんな純粋な『
「黙れ。」
黒蛇のこめかみに銃口を押し当てる。
俺は『良い子』なんかじゃない。
俺は、生まれながらの『悪人』だ。
そうじゃないなら、
「おーこわ。話戻すけどさ、このままじゃ移住権を貰えない。君も、私も。だから君と私の共同でやりたい仕事があるの。」
そう言って黒蛇は仕事内容の書かれた紙を取り出す。
「『最後の決戦』。敵さん達は恐らくボスとか筆頭幹部とかを逃がして玉砕覚悟で1人でも多く道連れにしようとするだろうね。」
「そこで、ボク達の出番ってわけ。」
「敵のボスとかを隠密で探し出して討ち取る作戦だよ。」
「ボス連中の居場所は分かるのか?」
「前回侵入した際にアジト全体をスキャンしておきました。」
そう言って今度は大きな紙を取り出す。前侵入したアジトの全体像が丸裸にされていた。
「凄いな。そんな事も出来るのか。」
「まあね。うちには優秀なエンジニアがいるからね。」
「で、恐らくここから脱出する算段だと思う。」
トントンとある一点を指で叩く。
明らかに普段遣いを想定されていない隠し通路。確かにそこを通るだろう。だが、
「出口が複数あるな。これじゃ何処からでてくるかなんて分からないぞ?」
「そこで君の力が要るのさ。」
「ボスを尾行してくれ『夜の霧』。」
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「……この戦いでの我々の敗北は既に決まっている。……命が惜しい者は今すぐに逃げろ。」
誰一人として、動かない。嬉しい事と思いたいが、きっと粛清が恐ろしいだけだろう。
「……何も罰は無い。だから——「ボス。」……。」
幹部の一人が私の発言に割り込む。私がハッと皆の方を見ると、そこには一様に前を向き、こちらを前と変わらない眼差しで、ただ見つめていた。
「ボス。俺達はアンタに拾われたからここにられたんだ。アンタが弱気になってどうするんだよ。」
「なあ、ボス。俺達を激励してくれ。いつものように。」
ああ、私は今まで何を見てきたんだ。
悪化し続ける戦況、死んでいく仲間たち。
私の不甲斐なさのせいでこうなったという責任から、私はいつの間にか前を見れなくなっていた。そのせいで見れていなかった。
私についてきてくれたコイツらの真っ直ぐな目を。
「お前達…ここで一人でも多くの敵を討ち滅ぼせ!!お前達の屍は、必ず無駄にはしない!!必ずや!組織を再建し!!敵を取ってみせる!!」
皆の雄叫びを聞き、私は溢れる涙を拭いながら愛娘と、一部の部下と共に、逃亡を開始した。
———
この隠し通路は入り組んでいる上、出口は複数ある。もしバレても、そうそう追っては来れない筈だ。
必ず再建させる。絶対に、アイツらの思いを無駄にしてやるもの———
「———っ!?ボス!お下がりください!!」
前方に人影が見える。否、人影『しか』見えない。
「奴は、『夜の霧』!?なぜ!?」
「いざという時の脱出口。無駄に入り込ませて更に出口複数にして、追ってこれないようにする。」
「でもな、『入る所見られたら』意味ないぜ?」
「———は?」
あり得ない。そんな馬鹿な事が出来るのか?
「俺は気配が薄くてね。アンタらの後をついてきてたってわけ。って事で———」
「大人しく拘束されてろ。」
「ボス!!お逃げください!!」
襲来する夜の霧。
対するはウチの組織の中でも実力者であるタクミ。
二人の戦闘音を聞きながら、私は反対方向へ走った。
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このおっさん強い!
動きが速すぎる!
「どうした小童!!その程度でこの儂に勝てると思ったかぁ!!」
相手は刀。
少しやってみて分かったが近距離戦を挑めば恐らく30秒足らずであの刀でバラバラにされる。
久しぶりに死の気配を感じる。
その悪寒に身震いしながら敵をよく視る。
縦斬りから、そのまま流れる様に横斬り。
更にそこから袈裟斬りが来る。
なんとかして捌き切れ!!
縦は咄嗟に座標を横にずらして回避、横は銃で刀身を側面から押し上げ、姿勢を低くして回避、袈裟斬りは———
「うぐっ…。」
銃弾を直撃させて行動させない。
いける。このまま距離を取りつつ撃ち続けろ!!
横切りをバックステップで回避。
縦斬りは刀身の側面を銃で叩いて逸らす。
2回連続の横切りをスライディングで躱してガラ空きの背中に銃撃!!
勝てる!勝てる!勝て!相手の動きを視ろ、次の行動を予測しろ!!
拳銃は………
「……えっ」
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先程までの戦場にはなかった静かな銃声が響いた。
「やはりというか、お前、脆いな。」
貫通された肉体から鮮血が噴き出し、池を創り出す。
「弾丸のダメージが妙に軽かった。お前、『神秘』ほぼ無いだろ。俺の拳銃で体に穴が空いたのがその証拠だ。」
「小僧、冥土の土産に教えておいてやる。『キヴォトスで銃を持っていない人間は外を裸で出歩くやつより少ない。』来世で生かしな。」
そう言ってタクミは自身のボスが向かった方向へ走っていった。
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「ちょっと弱すぎないかな〜?」
「信頼はあるけど実戦経験が足りないね。動きがグダグダだよ。」
「ハァ……、ハァ…。」
『黒蛇』までここにいるとは。何故だ、何故!?
「その顔はなんでこっちに来たのがバレたのかって顔だね。」
「簡単だよ。『夜の霧』には会ったでしょ?あの子にGPSをつけてもらった。それだけ。」
「あり得ん!!何かをいくら夜の霧が優れた尾行能力を持っていたとしても、何かをつけるほど接近されて気付かない奴が居るか!!」
「いるでしょ?貴方が決して離そうとしない上に、知らない人が一人混じってても気にしない様な『子供が』、ね。」
まさか、娘に……?
「貴様らァァーーー!!」
「うるさい。」
「ぐほぉっ!」
無慈悲な一撃が私の顔面に直撃する。
他の者達は既に殺されてしまった。
これまでか。と諦めかけたその時、後ろから此方に走ってくる足音がした。
「タクミ……!!生きて……い。」
振り返った先にいたのはタクミではなく、黒い靄だった。
「随分ボロボロだね。」
「うるせぇな。1番強そうなやつを相手してたんだ、しょうがないだろ。」
夜の……霧。
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「おっさん、確か…タクミだったか?冥土の土産に教えてやるよ。」
「『勝ち誇って相手にトドメを刺さないのは敗北フラグ』なんだとさ。」
何故だ、何故生きている!?体は見えなかったが、確かに奴の『気』はなくなっていたはずなのに!?
「多分さ、強い奴特有の『何か』を探知して判断したんだと思うけどさ。」
「俺、気配隠すの得意なんだよね。」
「そして背後から後頭部を不意討ちか……貴様は戦士の風上にも置けない!!」
「それを途中まで刀使って拳銃隠してた奴が言うのか馬鹿野郎。」
そして、更に言えば何故俺はコイツの一撃で動けなくなっている!?
「俺が使っている弾丸は二種類。一つ目は普通の市販品。もう一つは貴重な鉱石、『青輝石』で『作った』もの。非常に神秘をよく通す物質だがそれ故、込めるといとも容易く崩壊する。」
「俺だからこそ使いこなせる『特殊弾丸』だ。」
「身柄を大元に引き渡す。大人しく拘束されてろ。」
「———っ!!やめ——」
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タクミも、負けたのか。
ならばやることはもはや1つ。
目の前の少女に向き直り、勢いよく頭を振り落とす。
「どうか!……どうか娘だけでも……見逃してはくれないか…。」
「あの子はまだ子供だ…。だから……。」
「え、だめに決まってるでしょ?」
やはり、駄目か。
私に更に弾丸が撃ち込まれ、遂に私の肉体は死を迎える。
消えゆく意識の中、「———えっ?」と言う先程の冷酷な仕事人間達から出たとは思えない、『純粋な声』が、私の鼓膜を震わせた。
「お前……子供も、殺すのか?」
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どこにいけばいいんだろう。
おとうさんはどこにいったんだろう。
『こっちをまっすぐいきなさい』っていってたけど
どこまでいけばいいのかなんてわかんないよ。
「やあお嬢さん。迷子かい?」
「……おねえちゃん、誰?」
「そうだね〜ボクは『案内人』って所かな?」
「あんないしてくれるの?」
「うん!」
「じゃあ、おとうさんのところにつれていって!!」
「いいよ。じゃあ、おやすみ。」
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「いやぁー大成功大成功!!これもボクらのチームワークだね!流石だよ『夜の霧』。」
「他は有象無象だったけれど君が倒したやつはボクでも骨が折れそうだったし、助かったよ。」
「おかげで無事君は移住権をゲット!ボクに至っては『家族の分』まで貰えちゃった!これはいいプレゼントになるぞ〜。」
「だからさ、いい加減に止めなよ。ソレ。」
洗面所から、出られない。もう半日は吐きっぱなしだ。
「お前は!あれで良かったのかよ!!あんな、子供を殺し———うっ!」
もう吐く物も、胃液すらでない。なのに、止まらない。
「ないかな〜だってそういうものだし。それに、君だってやっただろう?」
「………は?」
コイツは何を言っている…?俺はこの二年で子供は誰も殺してなんか———。
「君さ、自分の行動が周りにどんな影響を及ぼすか考えたことないの?君の情報のせいで、不幸になった人物は何十どころじゃないでしょ?そしてその中には『子供』だっていたのかもしれないよ?」
「———あ。」
「考えてなかったの!?それとも、考えないようにしてただけ?本当に、純粋というか馬鹿いうか……。」
「新参な君にアドバイスさ。あの子は確かに可哀想だ。だが同時に『ブラックマーケットの住民』でもある。」
「いつ死んでもおかしくなかったんだ。君が気に病む必要なんて無いんだよ。」
「ボク含めて皆、生きるのに必死で、他人のことなんて気にしてやれない。そういう場所なんだ。それが嫌なら、何処かの学園の自治区に、どんなに不当な扱いを受けてでも行ったほうがいい。」
「それでもまだここに居たい理由があるのなら、この住所においで。」
「まっ……て。」
一枚の紙を床において立ち去ろうとする黒蛇を呼び止める。
「な…んでそんな…、に。」
聞きたかった。どうしてこんな半端者を気にかけてくれたのかを。
「そんなにボクが君を気にかける理由かい?」
「同類のよしみってやつかな?」
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わからない。わからない。
ただわかるのは、俺が今、幸せじゃないこと。
でも違った。俺はこれじゃ幸せになれなかった。
幸せになるにはどうしたらいい?
遂に吐き気が止まった三日後、俺は黒蛇の残した紙をもってふらふらと、まるで幽霊のように歩きはじめた。
甘やかすといったな。あれもウソだ。
それはそうとコイツめんどくさいな。
よかったねオボロ。多分お前学園がつかない方の都市に居たら今頃ねじれてたよ。
評価と感想、お気に入り登録で救われる私がいます。
追記 活動報告を書きました。
この小説の次の話からに関わるので(失踪ではない)見返してくれたor掘り当ててここまで見てくれた方は見てください。
見たい話はありますか?【50くらい集まったら書きます】
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うるせえ本編書け
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好きにしろ