この話はプロローグです。魔王討伐後の日常から始めてみました。
3バカは全員好きなのですが最近は特にアクアが好きなのでアクアだけちょっと贔屓してるかもしれません。
先に言いますがこのシリーズではエリス/クリスがメインでゆんゆんを適度に添える感じにしようかなと思っています。
社会人なので合間合間での執筆になりますゆえ更新速度はあまり期待しないでください。反応が良ければやる気出ます。
また、拙い文章だったり設定がおかしな部分も出てくるかもしれませんが許してください。指摘してくだされば修正できる部分はしていきます。
pixivにも上げてます。
「エクスプロージョン!!」
聞き慣れた爆音と慣れ親しんだ爆風を肌に感じながら今日が始まったなと伸びをする。
「どうですかカズマ、今日の爆裂は何点でしょうか。」
「う〜ん...辛口評価にはなるが全てにおいてあまりしっくりこなかったな。可もなく不可もなく、60点といったところだな。」
「ぐぬぬ...やはりカズマもそう思いますか。ここ最近クエストもいかず毎日屋敷でダラダラと過ごしていますからね。こうして毎日爆裂魔法を打っていると言っても怠け具合が爆裂魔法にも影響が出ていると見えます。なのでカズマ!明日にでもクエス
「却下だ。下らないこと言ってないでさっさと帰るぞ。」
俺はギャイギャイ騒いでいるめぐみんを気にもせず爆裂魔法を打って魔力切れで倒れている小柄な体を背中におぶった。
アクセルにある自分の屋敷に向かって歩きながらふと考える。
数ヶ月前俺は魔王を倒しアクセルへと帰ってきた。しばらくの間は街中のみんなからちやほやされていたカズマさんだがここ最近は飽きられたのか誰も触れることは無くなった。
別にいいんだよ?でも、もうちょっと勇者感を味わいたかったなぁって。
魔王を倒してからというもの、魔王討伐の賞金もあってか生活するには困らなくなってしまったためクエストに行くこともなくなり屋敷でダラダラする日を続けている。それこそ爆裂魔法を打ちに散歩に行くぐらいだ。
あとは...たまにお頭と一緒に義賊をしているな。
ん?彼女はできたのかって?それに関しては今も背中でずっとブツブツ文句を垂れている頭のおかしい爆裂娘と今もどこかで性癖を撒き散らかしているドMクルセイダー、魔王を倒してからというもの定期的にお忍びで屋敷に凸ってくる可愛い妹などアプローチは受けているのだがヘタレな俺は何もできていない。
そういえば最近あの駄女神もチラチラと俺のことを見ているような...今や人生最大のモテ期、1人に絞るなんて今のところできないしいっそのこと全員とイチャイチャハーレムしてぇな...と、そんな人生設計を立てているうちに屋敷に着いたようだ。
「おい、めぐみん。いつまでもぐちぐち言ってないで屋敷に着いたし一緒に風呂でも入ってサッパリしようぜ。」
ここまで来るまでに考えていたイチャイチャハーレム計画の第一歩としてさりげなくめぐみんを風呂に誘ってみる。
我ながら自然すぎて俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
「おや?もう着いたんですか。時間が経つのは早いですね。そうですねカズマの言う通り一緒に風呂にでも入ってサッパリしますか。いつも爆裂魔法に付き合ってもらってここまでおぶってもらってますし背中ぐらい流しますよ。」
...ん?てっきり怒られるかと思ったが一緒にお風呂に入ってくれる流れだな。なんならお背中お流しします付きときた。だが、全く心の準備ができていないヘタレな俺はテンパってしまう。
「あ、いや、その...や、やっぱり俺は後で入ろうかな!そういえばやらなきゃいけないことがあるんだった!うん!」
「肯定されてテンパるんだったら最初から言わないでください!全く、カズマは本当に...ヘタレなんですから。」
「うるさい!俺はヘタレじゃなくて慎重なんだよ!!」
「臆病の間違いではないですか?」
「うっ...あぁもう!ほら!俺の魔力分けるからさっさと風呂に入ってこい!」
俺はめぐみんの責めに耐えきれずドレインタッチで自身の魔力を急いでめぐみんに注ぎ込む。
これ以上無駄に知能の高いこいつと会話していたら俺の身が持たない。戦略的撤退だ。
「はいはい、わかりましたよ。次は一緒にお風呂...入りましょうね。」
と、魔力を注ぎ込み終わり下ろしてあげためぐみんから耳元でそう囁かれ微笑みながら風呂場へと向かっていった。
ほんと、めぐみんは魔性の女だ。俺は無駄にドキドキしている胸を抑えながらソファーに倒れ込んだ。
__________
「ねぇカズマ〜!カズマさ〜ん!ねぇカズマったら!!いい加減起きなさいよ!!」
「ぐえっ!?」
突然の腹部への衝撃で意識が覚醒していく。どうやらいつの間にか眠っていたらしい。
腹部に重みを感じ目を開けその原因を確認すると、ソファーで横になっていた俺の腹に水の駄女神アクアが膨れっつらでのっかていた。何やってんだこいつ...
「あ!ようやく起きたわねカズマ!ようやく天界での仕事が片付いたの!褒めて構って甘やかしてちょうだい!!」
何言ってんだこいつ...
「ちょっとカズマ聞いてるの?ねぇってば〜」
反応せず黙ってアクアを見つめているとアクアは俺の肩をつかみ揺らしてきた。
う〜ん、傍から見たらアクアが四つん這いになって俺の上に跨っている状況だ。こいつ前々から距離感近くはあったがここ最近は一段と距離が近いんだよな。たとえ残念な駄女神でも見てくれは美少女だしいい匂いするし気を抜くと俺のエクスカリバーが覚醒してしま
「っておい!いつまで揺らしてんだこの駄女神!!気持ち悪くなるだろうが!!」
「痛っ!?ぶった!ぶったわね!!私頑張ったのに!!甘やかしてって言ったのに!!カズマがぶったあああああああ!!!」
いつまで経っても揺らすのを辞めないアクアに痺れを切らせ反射的に体を起こし頭を叩いたのだがアクアにとって思いがけないアクションだったのかアクアは泣き出してしまった。
いきなり叩くのは流石に可哀想だったか...
「ちょっ、泣くなよアクア!そもそもお前がいつまでも揺らすのが悪いんだぞ!でもいきなり叩いたのは謝るよ。悪かった。」
「...えぐっ、ぐすっ、悪いと思ってるならもっと私を甘やかして。」
落ち着いたかと思ったら甘やかせと俺に訴えてくるアクア。いつもなら断るところだが今断ったらこいつはまた泣き暴れるだろう。仕方ない、ここはアクアの要求を飲んでやろう。
「甘やかせっつったって何すればいいんだ?シュワシュワでも飲むか?」
「...シュワシュワなんていらないわ。頭撫でて。」
は?
「は?」
今こいつなんて言った?頭撫でて?本当にどうしたんだ最近のアクアは。
唇を尖らせ上目遣いで俺を睨み早くしろと訴えかけてくるアクア。未だ涙目のアクアのその態度に俺は一瞬ドキッとし顔が赤くなる。不覚にも可愛いと思ってしまった。
こうなってしまったアクアはテコでも自分の意見を曲げないので仕方なくアクアの頭を撫でるため腕を伸ばしてアクアの頭に手を置き撫で始める。
「...んっ、それでいいのよ。」
サラサラだしいい匂いする...それになんだか撫で心地がいいなこいつ。そんなことを思いながら撫でているアクアを見るとアクアは恥ずかしそうにしながらも満足そうな顔で微笑んでいた。その顔はアクアが女神であることを再認識させるほどの美しさで俺は思わず見惚れてしまった。
「...?どうしたのカズマ?手が止まってるわよ?私はまだ満足してないんだからもっと撫でなさいな。」
「っと、すまんすまん。そういえばアクアは女神だったなぁと考え事してた。」
「ちょっとそれどういうことよ!」
「いや何、今のアクアの顔が女神のように美しく可愛かったか...ら...あっ」
やべ!自然と思っていたことを喋ってしまった。こんなこと直接伝えるのなんてめちゃくちゃ恥ずかしいし、何よりこいつが調子に乗って面倒なことに...と思いながらアクアの方を見ると
「ふぇ!?///」
なんとも情けない声を出しながら目を見開き顔を真っ赤に染めているアクアがそこにいた。
いつも自分で美しいだの可愛いだの女神だの言ってるくせに言われたら言われたで照れるの辞めてくんない?
恥ずかしいし気まずいし可愛いし俺もどうしたらいいか分からなくなってしまった。
「よ、ようやく私の可愛さに気づいたのね!しょうがないわねカズマさんったら!!///」
くっ、なんで俺はあんな恥ずかしいことを口走ってしまったんだ!!
先ほどの発言を後悔しつつ恐らく真っ赤になっているだろう顔を少しでも見せないようそっぽを向く。
この状況をどう打破しようかと考えているとアクアが続けて話しだした。
「そ、そうだわ!特別に私を膝枕させてあげるわ!感謝しなさいカズマ!女神である私を膝枕しながら撫でることができるのよ!うちの信者たちが知ったら嫉妬で狂うでしょうね!決してカズマの顔を見るのが恥ずかしいからとかではないわ!ええ!!」
アクアは早口で言いたいことを言い、俺の反応も待たずに颯爽と俺の膝の上に寝転んだ。
なんだか余計なことも口走っていたような気もするが今言い合っても無駄な気がするので大人しくアクアの言うとおりにしておこう。
そう思い俺は再びアクアの頭に手を乗せて撫で始めた。
そういえばこいつは朝から天界で仕事をしてきたんだなと思い返す。魔王討伐後しばらくは今まで溜まっていた仕事もあってか天界に戻ることが多かった。ここ最近は落ち着いてきたのか頻度は少なくなりこうして一緒に過ごす時間が増えている。とはいえ、ほとんど屋敷から出ずにゴロゴロしているだけだが...
まぁなんだ、この際たまにはアクアのことを労ってやるのも悪くないだろう。頑張っているのは事実だしな。
「おいアクア、まぁなんだ?最近のお前は頑張っていると思うぞ?偉い偉い。」
う~む...我ながら雑な労いだ。そんなことを思いながらアクアの反応を待つが帰ってくる気配がない。聞こえてないのか?
「アクア?聞いてる...
「ぐがー」
こいつっ!寝てやがる!早すぎだろ...
「全く...ほんと自分勝手なやつだな。」
でもまぁ、そんなアクアに振り回されるのもなんだかんだ悪くないと、心地よいと感じてしまっている俺がいる。絶対本人には言わないけどな。
「...おつかれ、アクア。」
俺は最後にそう呟きアクアの寝顔を眺めながら撫で続けた。
__________
しばらくアクアを撫で続けそろそろ手も疲れてきたし飽きてきたなと欠伸をしたタイミングで突然扉が開き俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「おいカズマ!そろそろ屋敷に引きこもるのはやめて私とクエストにでも行こうじゃ...ななな、なにをやっているんだ貴様は!」
声の主はここ最近領主代理としてあっちやこっちに忙しなく活動しているダクネスことポンコツドMクルセイダーだった。
「おいダクネス、あんまりでかい声を出すなよ。アクアが起きるだろ?」
突然入ってきたかと思えばでかい声を出して慌てふためくダクネスに文句を言った。アクアは寝てた方が大人しく問題も起こさないんだから余計なことはしないでほしいところだ。
「え、そ、それはすまなかったな…だ、だが何故カズマはアクアを膝枕して頭を撫でているんだ!?……う、羨ましいじゃないか…」
ダクネスにとって当然の疑問を投げかけてくる。
後の方は声が小さくて分からなかった…なーんて難聴系主人公ではない俺はそんなこともなくはっきり聞こえている。あぁパーティーメンバー全員からモテてしまうカズマさん…もうそろそろ一線越えちゃってもいいのでは?…そんな勇気はないんですが。一線を越える勇気はないが、ここは少しダクネスのやつをからかってやるとするか。
「あぁこれか?これはアクアが私を甘やかして!頭を撫でて!って言うから仕方なくやってるんだ。言っとくがアクアからだからな?もしかしてダクネスもやってほしいのか?俺にどうしてもとお願いするならダクネスお前にもやってやらんこともないぞ?」
「ば、ばかなことを言うにゃ!誰がそんなことお願いするか!…いや、待てよ?お願いしたらカズマは何でもやってくれるのか!?」
「何でもとは言ってねぇよ!?」
このポンコツクルセイダーはどうやら本格的に頭がポンコツになってしまったらしく俺の発言を改変させ訳の分からないことをほざいている。俺はため息をつきダクネスを見るとクネクネと身体を動かし荒い息遣いをしていた。
「はぁ…私を好きにしてくれとお願いすればきっとカズマは容赦なくバインドで私のことを縛り付け、下卑た視線で私の身体を舐め回しながら抵抗できない私にスティールで少しずつあられもない姿にし、そしてカズマは…んぅっ///」
「ちょちょちょ!何1人で妄想してんだこのド変態クルセイダーが!!いい加減にしろよ!?お前がそんなことをいつも口走るから魔王を倒した英雄カズマさんだってのに未だクズマだのカスマだの噂されるんだからな!?」
「な、なにおう!?カズマのクズっぷりは元々じゃないか!私のせいにされても困る!!」
「俺は根はいい子なんです!日頃問題しか起こさない駄女神に目を離せば誰ふり構わず噛み付く頭のおかしい爆裂娘、そして領収代理だか貴族だか知らないがいつでもどこでも万年発情してる変態ララティーナのせいでゆがんでしまったんです!!返して!誠実で純粋なカズマさんを返して!!」
「わ、私の名前を悪口みたいに言うな!!」
ララティーナを悪口の代名詞のように使われて怒ったダクネスは俺の頬を掴み抓ったり伸ばしたりしてきた。普通に痛いのでダクネスの手を掴み抵抗する。
「や、やめろ!ただでさえお前は女とは思えないぐらい馬鹿力なんだかいだだだだだだだ!!」
こ、こいつ!思いっきり抓ってきやがった!!
ほ、頬が千切れる…!こうなったらドレインタッチで…
「おい!これ以上余計なことを言うのであれば何も喋れなくなるように口を塞いでやるからにゃあああああああ!?」
「ははははっ!どーしたダクネス!?威勢がなくなってきているぞ!喋れなくなるように口を塞ぐ?できるものならやってみろ!俺は絶対にこの手を離さないぞ!ほらどうやって塞ぐんだ?そうだ、お前の空いている唇で塞いだらどうだ?」
不意のドレインタッチで体制を崩したダクネスに畳み掛けて口撃する。しかしダクネスは俺の挑発に目を見開き顔を赤くしていたが、俺のドレインタッチに抵抗しつつ顔を近づけてきた。
「お、お前と言う奴は!お前と言う奴は本当に!…あぁやってやるともやってやろうじゃないか!覚悟しろ!!」
「…えっ!?ちょ、まっ、心の準備が…」
気づけばダクネスの顔はもう目の前にあり、迫ってくる唇に視線が釘付けになる。キスの経験はあるとはいえこんな急にされると思うと心臓は壊れそうなほど音を上げ何も考えられなくなる。
そしてダクネスの唇と俺の唇が重な…
「騒がしいと思ったら一体何をやってるんですか?」
る直前に横から聞こえた声でピタッと進行が止まる。声がした方をチラッと見てみるとそこには真顔で立っているめぐみんがいた。
「……助けてめぐみん!痴女ネスに襲われる!!!」
「なっ!?お、おま!ち、違うぞめぐみん!これはカズマがだな…」
「何が違うんですか?全く、少し目を離せばすぐ私の男に手を出すんですから…少しは我慢できないんですか?万年発情期なんですか?」
おっと、めぐみんから私の男発言いただきました。まだカズマさんは誰のものでもないけどね?いや嬉しいんだけどね?
「うぅぅ…くっ…こ、こりょせぇ…」
めぐみんに犯行を見られたあげくに万年発情期扱いされてトドメを喰らったのかダクネスは涙目になりプルプル震えている。
それはさておき、成り行きとはいえもう少しでダクネスとキスできていた事を考えてしまい、また良いところで邪魔が入ってしまったことに項垂れる。どうして俺はいつもこうなるんだ。運のパラメーターが高いはずなのに肝心なところで全く役に立たない。
と、自分の不幸さに落ち込んでいると今度は下から声がした。
「う、う〜ん…何よさっきからうるっさいわねぇ…騒ぐならあっち行ってやってちょうだい。ってかカズマさん?私撫でるの止めていいなんて言ってないんですけど?ほら、早くしなさいな!」
声の主はアクアだ。ダクネスと取っ組み合いをしていたからかすっかりアクアを膝枕していた事を忘れていた。
流石に騒がしかったのか目を覚ましたアクアは周りの状況など露知らず、俺の手を掴み自身の頭にひっぱった。
「ところでカズマ。何故カズマはアクアを膝枕しているのですか?それにどうやら頭を撫でているようですが…」
アクアの言動を最後まで見守っていためぐみんは俺に微笑みながらそう聞いてきた。
なんだろう…すごく笑っているのに目が笑っていないような…
「こ、これはアクアが甘やかしてって言うから仕方なく…」
「何よカズマ!満更でもないくせに!さっきは私のことを女神のように可愛いって言ったくせに!女神なのは事実なのだから私が可愛いのは当然のことだけど!」
ばか!またこいつは余計なことを喋りやがって…!
「ふ〜ん、そうですか。カズマは私とのお風呂を俺は慎重なんだとヘタレて断っておいてアクアのことは撫でて甘やかし、そのアクアを膝枕しながらあろうことかダクネスとイチャつきキスまでしようとしていたのですか。そうですかそうですか。随分と楽しそうじゃないですか。なんですか?ハーレムでも作ろうとしてるんですか?馬鹿なんですか?」
めぐみんは目を真っ赤にし俺を責めてくる。いや、正直めぐみんとお風呂も入りたかったよ?でもめぐみんとお風呂に入るとアクアかダクネスに見つかった時にまたロリマさんの称号が広がりそうだったし?
なんて的外れなことを考えながら返答に困っていると痺れを切らしためぐみんが俺に近づいてきて襟を掴んできた。
「なんですか!沈黙は肯定とみなしますよ!本当にこの男は!!目を離せばすぐ他の女とイチャコラするんですから!私といい感じになっておきながら何が不満なんですか!?おいコラ!一先ずアクアを撫でるのは止めてもらおうか!ずるいです私のことも撫でてください!!」
おっとどうやらこの最中にも無意識に撫でる手は動いていたようだ。それにしてもめぐみんも撫でてほしかったのか。仕方ない…俺はめぐみんを落ち着かせるためにも仕方なく空いてる方の手をめぐみんの頭に伸ばそうと…
「ちょっとカズマさん!今は私を甘やかすターンなのよ!私だけに集中して!」
する前に膨れっ面のアクアに静止させられ何故かもう一つの手もアクアの頭に乗せられた。何だこいつちょっとめんどくさい女みたいになってやがる。でもちょっと可愛いと思ってしまっている俺もいる。
「あ!何してるんですかアクア!独り占めなんてずるいですよ!なんですか!前までなんともなかったのに急に割り込んできておいて!!」
急に割り込んできて?めぐみんが訳の分からないことを言いその意味を考えているとアクアはバッと体を起こしめぐみんを睨んだ。
「なによ!先も後も関係ないのよ!そもそもカズマさんは私を特典で選んでこの世界に連れてきたのよ!カズマさんには私の面倒を見る必要があるの!文句あるならあっち行って!」
「ちょ、面倒を見るって…もう魔王を倒して天界にもいつでも戻れるんだから面倒を見る必要なんて…」
「何言ってるのカズマ!私は異世界特典なんだからカズマが寿命で死ぬまで私は離れないから!」
え、ええー…俺一生問題を起こすこの駄女神に付き纏われるの?正直もう魔王も倒したし厄介ごとは何も起きずに平和に過ごしたい俺にとってデメリットでしかない。
やはりあの時アクアではなくエリス様を選んだままにしておけば…あぁエリス様に会いたくなってきた。
「アクア。」
「何よ。」
「…女神チェンジで。」
「わあああああああ!!かじゅまさんが!かじゅまさんが言っちゃいけないこと言った!!何よ!あの底上げPADエリスなんかより私の方がいいんだから!!ばか!ばか!うわあああああ!」
「お、おいカズマ!いくらなんでも言いすぎだろう!アクアに謝れ!」
「うるさい!お前もお前だぞ!いっつもいっつもヤル気だけ醸し出して直前で終わらせやがって!中途半端なんだよお前は!帰って!結局何もしてくれないなら帰って!!」
「にゃにゃにゃ、にゃにおう!!…あぁ!いいとも!そこまで言われるなら私だって黙っていないぞ!ほらカズマさっきの続きだ!お前の減らず口を塞いでやる!!」
「させるわけないでしょう!?何をしようとしてるんですかこのすばエロネスは!!私の前で堂々と襲おうとするなんて良い度胸ですね!今日こそは決着をつけてやりましょう!!」
「やめて!俺の為に争わないで!」
「カズマは黙ってろ!」「カズマは黙ってて下さい!」
「あ、はい。」
…俺の目の前にはわんわんと大泣きしているアクアに取っ組み合っているめぐみんとダクネス。
これはいつもの騒がしい平和な日常。このバカな3人と面白おかしくこれからも暮らしていくんだと思いながら屋敷の窓から空を眺める。
あぁエリス様!この素晴らしい平和な日常にしゅ
「サトウカズマ!サトウカズマはいるかー!!魔王を倒したサトウカズマ一行に緊急の依頼が入っている!!」
幸運の女神エリス様からの祝福を祈る最中、突然開かれた扉に目を向けそこに立っていた人物の発声した内容からこの素晴らしい平和な日常に終止符が打たれるのだと俺はエリス様を恨んだ。
__________
「で、どう責任を取ってくれるんですかエリス様?」
「わ、私のせいじゃないです!!」
突然の来訪者の発言にエリス様は全力で否定し頬を膨らませていた。