ハーメルン・アウトサイダーズ   作:夢野飛羽真

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第10話

俺達は屋敷へと足を踏み入れる。

 

その屋敷の雰囲気はまさに悪魔の住処と思わせる。

 

まず、屋敷の外観は朽ち果てた城のように不気味だった。暗闇に包まれた夜空の下、古びた石壁は崩れ落ち、窓は割れて風雨にさらされている。蔦が絡みついた門は歪み、まるで異形の顔を持つ怪物の口のようだ。

 

敷地内に入ると、荒れ果てた庭園が広がっていた。枯れた木々が歪んだ影を落とし、地面は雑草に覆われている。風が吹くたびに、枯れ枝がカサカサと不気味な音を立て、まるで屋敷の悲鳴のようだ。庭園の中央には大きな噴水があったが、今は水が枯れており、底には腐った葉やゴミが溜まっている。噴水の周りには、不気味な彫像が並び、その目はどこか遠くを見つめている。

 

俺達は、そのまま屋敷の中へと入る。

 

屋敷の内部はさらに不気味だった。重厚な扉は黒ずみ、取っ手には錆が浮いている。部屋の中は埃まみれで、壁には蜘蛛の巣が張り巡らされている。床は剥がれ落ち、穴が開いているところもあり、そこからは虫やネズミが這い出してくる。

 

照明はほとんどなく、薄暗い室内は不気味な影に包まれている。廊下の奥からは、何かが動く気配や、奇妙な音が聞こえてくる。部屋の中には古びた家具や絵画が置かれていたが、それらはどれも朽ち果てており、見る者を不安にさせる。

 

この屋敷には何かが潜んでいる。屋敷の暗闇からは、何かの気配が感じられる。足音が聞こえてきたと思えば、誰もいない。奇妙な声が聞こえてきたと思えば、どこからも聞こえない。時折、影が揺らめき、まるで何かがこちらを見つめているようだ。

 

屋敷の主人が俺達を出迎える。その姿はまさに悪魔を思わせるものだった。主人は高身長で、瘦せ細った体には黒いローブを身にまとっていた。ローブの裾は床に擦れ、まるで暗闇から這い出してきたように見える。主人の顔は青白く、目は鋭く冷たい光を放っていた。鼻は高く、唇は薄く、まるで彫刻のように整った顔立ちだった。

 

屋敷の主人は俺達を見下ろすように立っており、その瞳には冷酷な光が宿っていた。

 

「ようこそ、我が屋敷へ」

 

主人は低い声でそう言い放ち、ニヤリと笑う。その笑みは邪悪で、まるで獲物を見つけた猛獣のように見えた。

 

屋敷の主人の言葉に、ニコは一瞬たじろいだ。彼女は主人の下劣な笑みと話し方に恐怖を感じ、その顔色は蒼白になった。彼女は主人の言葉に震えながらも、必死に平静を保とうとしていた。

 

「あ、あの、私たちはただの護衛です。この子を連れてきました」

 

ニコは震える声でそう答える。彼女の手は震えており、その瞳には恐怖が宿っていた。彼女は主人の威圧感に圧倒され、言葉を発するのも難しい状態だった。

 

サヨはニコの言葉を聞いて、屋敷の主人に向かって深々とお辞儀をする。

 

「これはこれは、可愛いお嬢さんだね。ようこそ」

 

屋敷の主人はそう言いながら、下劣な笑みを浮かべる。

 

その言葉には、俺達への侮蔑が込められていた。

 

「俺は、その娘を連れて来ただけだ。用は終わった」

 

俺は淡々とそう答える。

 

しかし。

 

「ふむ、なかなか気丈な態度だね、では、これが依頼料ですよ」

 

そう良い、屋敷の主人は俺の方に金を投げ渡す。

 

その金を、俺は受け止める。

 

「・・・確かに、依頼は完了した」

 

「では、「待ちなさいよ」何かな?」

 

主人が、そのままサヨへと連れて行こうとした時、ニコが前に出て遮る。

 

ニコは屋敷の主人に対して強い拒絶反応を示し、その言葉には怒りが込められていた。

 

ニコは屋敷の主人に対して激しい怒りを抱いていた。彼女の瞳には憎悪が宿り、その声には強い批判が込められていた。彼女は屋敷の主人の下劣な言動に対して強い嫌悪感を抱いていた。

 

「この子に何をするつもりよ!」

 

「何を、それを答える権利が私にあるとでも」

 

「あんたの噂を聞いて、信用出来ないと言っているのよ」

 

「信用出来ないとは酷いですね、私はただのビジネスマンですよ」

 

「この子をっどうビジネスにするつもりよ」

 

「それを言う義務は私にはありませんよ、さぁ」

 

主人は、そっと護衛の騎士にサヨを連れて行かせようとした。

 

けれど、ニコは。

 

「まだ、話が終わっていないでしょう!」

 

ニコが怒鳴りながら、騎士を叩く。

 

すると、騎士は後ろに下がる。

 

それと共に、その騎士の兜が脱げる。

 

だが、そこには。

 

「えっ」「っ」

 

そこにあったのは、顔が崩れたゾンビの姿。

 

「なっ、なんなの、その」

 

ニコは驚きを隠せなかった。彼女はその場に立ち尽くし、恐怖に震えていた。

 

彼女はその異様な光景に目を疑い、その瞳には恐怖と困惑が浮かんでいた。彼女の心臓は激しく鼓動し、全身に鳥肌が立っていた。

 

屋敷の主人はニコの様子を見て、下品な笑みを浮かべる。その笑みには邪悪さが宿り、まるで獲物を捕らえた捕食者のようだった。

 

ニコは恐怖に震えながら、その異様な光景に目を奪われていた。彼女の瞳には絶望と恐怖が宿り、その顔色は蒼白になっていた。

 

サヨはゾンビを見た瞬間、その異様な光景に言葉を失った。彼女の瞳には恐怖が宿り、その足元は震えていた。

 

屋敷の主人はニコの言葉に冷笑を浮かべた。その冷笑には嘲笑が込められており、まるでニコを侮蔑するかのようだった。

 

「ほう、お嬢さん、知りたいというのかい?」

 

屋敷の主人はニコの問いかけに対して、嘲笑を浮かべながら答えた。その嘲笑は冷たく、ニコを挑発するような雰囲気を醸し出していた。

 

「あんた、まさかっ」

 

ニコは言葉に詰まりながらも、屋敷の主人を睨みつける。

 

彼女の瞳には怒りと恐怖が宿り、その手は震えていた。

 

「そうさ、これが私の手で作り上げたリビング・アーマーさ」

 

屋敷の主人はニヤリと笑いながら答えた。その笑みは邪悪で、まるで獲物を見つけた獣のように見えた。

 

屋敷の主人の言葉は恐ろしく、ニコは恐怖に震えていた。彼女の心臓は激しく鼓動し、全身に鳥肌が立っていた。彼女は屋敷の主人の邪悪な笑みを見つめながら、その言葉の意味を理解しようとしていた。

 

サヨはゾンビを見て、その恐怖に身を震わせた。彼女の瞳には涙が浮かび、その声は震えていた。

 

ニコはその言葉を聞いて、屋敷の主人を睨みつける。彼女の瞳には怒りと恐怖が宿り、その手は震えていた。

 

屋敷の主人はニコの怒りを嘲笑うかのように、その笑みを深める。彼はニコの感情を逆なでするように、その言葉を続けた。

 

「リビング・アーマーは装着すれば悪魔と同じ力を得られるが、材料となる悪魔はなかなかに手には入りにくい。だから儀式には生け贄が必要だからね。そこにいるお嬢さんはその為の生け贄さ」

 

屋敷の主人はそう言いながら、サヨを指差す。

 

ニコは屋敷の主人の言葉に恐怖を感じながらも、その瞳には怒りと反抗の意志が宿っていた。彼女は屋敷の主人の邪悪な笑みを睨みつけ、その言葉に反発した。

 

「この子をっ」

 

「さて、君ももう必要ない。リビング・アーマーの材料になってもらおうかな」

 

屋敷の主人はニヤリと笑いながら、護衛の騎士たちに命令を下す。

 

その命令を聞いた騎士たちは一斉に動いた。

 

「ひっ」

 

その異様な光景に、ニコは怯える。

 

しかし、サヨを守るようにニコは前に出る。

 

けれど、護衛の騎士は吹き飛ばされる。

 

「えっ」

 

それは、俺がブレイクガンナーでのエネルギー弾が撃ち放たれたためであった。

 

「あんた」

 

「俺は、依頼は完遂するだけだ」

 

俺はそう言うと、そのまま屋敷の主人を見据える。

 

「ふむ、何をするつもりですか?」

 

屋敷の主人は俺の行動に疑問を抱きながらも、その表情には余裕が漂っていた。

 

俺はブレイクガンナーを構えながら、歩く。

 

「依頼?君への依頼は既に終わったはず。それともそこにいるお嬢さんをかい?」

 

「違うな」

 

「えっ?」

 

ニコの疑問の声を余所に、俺はブレイクガンナーを構えている。

 

「言ったはずだ。俺は依頼を完遂する。確かにお前からの護衛の任務は達成した。だから、次の依頼を行うだけだ」

 

「次の依頼?」

 

そう、俺は続ける。

 

「子供達からの依頼だ。この屋敷からサヨを運ぶ事。そして、お前は遮ろうとした。故に」

 

俺は既にマッハドライバー炎を装着していた。

 

それと共に、シグナルチェイサーを取り出す。

 

そして。

 

「お前は、俺の敵だ」『シグナルバイク!』

 

鳴り響く音声と共に、俺は構える。

 

「変身」『ライダー!チェイサー!』

 

俺は、仮面ライダーチェイサーへと変身する。

 

「それが死神の本性という訳か!ならば、それもまた商品にするまで!」

 

その言葉を合図に、護衛の騎士達はこちらに突っ込んで来る。

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