実験体は透き通る世界で何を得る?   作:FUREA-205-jp

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皆様ごきげんよう、作者です。

デルタの履歴書は半分まで完成しましたが未だに完成している部分が少なく、キヴォトスに私の使者を送るのは、この話中にできればになりそうです。
 
さて、前回はデルタはやっと自分の体の変化に気づいたようで少しほっと?しています。


対策委員会編
練習と経験


私は今、冷静さを保とうとしている、私の体に起きているこの変化に順応しようとしている。あ〜やっぱやめだ!なぜ!俺に胸があるんだ?俺の尻を誰かが胸の方にくっつけたってわけじゃないだろうな?

 

冗談のつもりで頭が逃げるために出した案に体は否定をするかのように手を尻に移動する...

 

ある...と..ということは...俺は...女になっている!?

 

 

落ち着いて自分の体を詳しく診てみたいが、まずは、人のいる場所に行こう、話はそれからだ。

一つため息をつき、一歩ずつ重い足取りを踏み出した。

 

そういや、ここの人はどんな言語を話すのだろうか、ラプチャーにいたときは英語が主な言語だったが、ここではどうなんだろうか、というか、今の私は満足に声が出せるのだろうか?

そう思い自分の声帯を手で触り、異物感がないか確認する。

 

触った感じは特に違和感なく変声機のようなものは見当たらなかった、次は口の中はどうだ、と口を開け、舌と指を使って確認する。

 

触った感触で伝えるのなら、私の口内は、歯がギザギザの鋭い歯をしていることと、口内にも手術痕や変声機のようなものは無く、健康的な一般人と何ら変らないことがわかった。

 

 

ん?なんでこんなに詳しく確認するかって?そりゃあ俺がいた海底都市ではビッグダディ生産の過程としてシスターを呼び出せるようにするためだけに声帯の機能の殆どを使い物にならなくさせる手術を強制的に受けさせられるからだ。

 

だから今となってはなんの傷や異物感の無い喉は俺にとって二度と戻すことが出来ないと思っていた物の一つだったから...少し感慨深くなる。

 

 

しっかりと確認をした後、意を決して声を出そうとする、なんせ何年ぶりの発音だろう?前は声じゃない獣みたいな声をしてたからなぁ〜ほんとに声は出せるんだろうか?声が出なかったらこの先どうしようか?と不安だけが積もっていく、いや、考えるよりまずは行動だ、やってみよう。

 

私は落ち着いて母音のAから出してみる「.....A...ア..ア..あ..あー」私の喉からはか細くも低音の女性の声が発せられる。

よし、この調子で移動しながら発声練習をしてみよう!!

 

 

 

しばらく歩いて私は民家の多い街についた...着いたのはいいんだが...「ここ...ゴースト...タウン..だ..ろ」目の前にある街は道路を砂が飲み込み、人の気配が一切しない寂れた場所だった。

とりあえず水を確保しておきたい、発声練習をしたせいか喉が乾いてしまった、人がいるか確認するためにまずは砂の影響をあまり受けてない民家を探すか。

 

 

「この家は..良さそう...だな」一つの一軒家の方を見て、人がいるか確認するために窓から民家の内部をみた後、玄関に付いているインターホンを鳴らす。

 

ピーンポーン

 

人は...いなさそうだな...扉は..空いている..まずは中にはいってみよう

民家の中は比較的おしゃれな内装をしていた、家の中にはまだ生活必需品が多数残っており、逃げるように去っていったのか、はたまたこの民家の主は恐ろしいほどの警戒心が皆無な人なのかは、この家しか知らないだろう。

 

そう考えながらライフラインは生きているか確認する、ガスは生きており問題なく使えるようだ、電気はつく、水道は使える、どうやらここのライフラインは止まっていないようだ、確認をしたあと喉を潤すためにキッチンにある蛇口を捻り、棚に放置されていたコップに水を注ぎ、水を飲む、ここではじめての食事が水だとはな...まぁ砂漠だらけの土地で水が飲めるだけ幸運か。

 

 

水を飲み干し、ダイニングに立てかけられてあった時計に目をやる、現時刻は午後12時30分、確か、砂漠の日照時間で一番直射日光が多い時間帯だったか、とりあえず移動は日が暮れてからにしよう。

 

まだ時間がある、さっきバスルームがあるのを見たからバスルームに行って自分の姿を見てみるとしようか.....はぁ.....

 

バスルームに設置されている流し台に近づき、洗面器の端に手を起き体を預け、俯く

私の顔はどうなってるんだ、少なくとも男の顔では無いだろう...あぁーグダグダ言ってたら埒が明かないな、見ないことには何も始まらないし、顔を見みるか....

 

意を決して鏡越しの自分を見る。

 

「..........」

 

そこには、髪は暗いマリンブルーの長髪、目は吊り目の青緑色の瞳、そして頭上には塔と私がいた海底都市を思わせる形の丸い輪っかが、私の頭の動きに合わせて動いていた。

 

これまでの緊張感が一気に失せ、私は鏡に映る自分の姿に魅入る、私の雰囲気を簡単に説明するとクールビューティーという言葉が似合う雰囲気を纏う姿をしている。

 

 

とりあえず、長い髪は邪魔だから後ろで一つにまとめておこう。

 

あとは、下の確認だが...「やっぱり...無い....」

 

男だったときに付いていた物は無く、ため息をつき肩を落とす。

 

ダイニングに戻り、テーブルの上に乱雑に散らばったチラシを手に取る、チラシの文字からしてここの常用語はどうやら日本語らしい、日本語はなぜか読み取れ、流暢に話すことが出来ていたから良いとして

問題はここは私が元いた世界なのかということを知りたい、そのためにチラシや雑誌を読み進める

 

どうやらここは”学園都市キヴォトス”という所で、現在私がいる場所は”アビドス自治区”という所らしい、雑誌やチラシには都市内の今年書かれておらず、政治系の雑誌を見てもアメリカや他国の情報は一切書かれていない

ことを考えると、馬鹿げてる事かもしれないが私は異世界に来ていることが考えられる。

 

この世界の情報をテレビや雑誌、新聞で調べた結果、この都市はどうやら子ども達が政治などをしており、都市内部は主に学園を中心とした地区に別れている。

 

数多ある学園の中で特に目立つのは三大校の、ゲヘナ、トリニティ、ミレアムの3つ、その他に百鬼夜行、レッドウィンター、アビドスなどの学校で構成された都市で、それぞれの地区を学園の生徒会長が管理している。

また、この都市では銃を持ち歩くことが常識らしく、銃を持ち歩いていないのは裸で歩くのと同様らしい、随分と物騒な世界に来たもんだ。

 

あと、一番気になっていた今が何年かを調べたのだが...間違いなく私がいた時代より遥か先の未来であることが分かった。

私の時代では考えられない二足歩行型のロボットが自我を持って住民として生活しているようだ。

 

 

とりあえず、情報収集はこんなところで良いだろう、とりあえず、次の目標だが...この地区の管理は

アビドス高等学校が管理していると考られる、となればこの地区で一番人がいる可能性があるのはそこしか無いだろうな。

 

「次の目的地はアビドス高等学校で決まりだな」と独り言を言い、民家にあった水筒と缶詰を少し拝借し、身支度を済ませ、玄関の扉を開ける。

現在午後6時夕暮れ時の涼しい時間帯だ、私は潜水服を着て、民家から出る。

 

{おや、次の目標は決まったのですか?}後ろから私に問いかけるように話しかけられ後ろを振り向く、そこには紳士服を着た、一つ目の何かがいた。

「誰?」とそれに問いかける

 

{失礼、ワタクシはkyouと呼ばれている者です、以後お見知りおきを}

服を着た異形はそう言ってお辞儀をする。

 

私は警戒心のまま相手に掘削用ドリルを向ける、あれはヤバい、正面から戦って勝てる相手ではないと本能が伝える。

 

「要件は?」

 

{今回はあなたがこの世界で生きるうえで重要な資料をお渡しに参りました、それと、私はあなたと戦うつもりはございませんので警戒を解いて頂けると嬉しいのですが...まぁ難しいですよね。}

 

kyouは両手を上に上げ降伏のジェスチャーを取る、だが、私が警戒を解く気が無いことに気付いたのか、kyouは少し肩を落とす。

 

「資料?それだけ?」

 

{ええ、それだけです、あなたに関する情報と、あなたの新しい体での名前、この世界で言えば履歴書をお渡しします。}

 

といい、kyouは私に複数の紙を渡す、そこには自分のからだの情報、名前、新しい銀行口座などの重要な書類がまとめてあった。

 

「とりあえず、ありがたくもらっておく」

{いえいえ、滅相もございませんでは、私はこれで「いや、待て」...どうしました?書類の不備でもありましたか?}

 

「あんたの目的は何だ?」

 

kyouは顎に手を置き、少し考えるようにして、口を開く

{私は、いえ、我々はあなたに幸せな日々をすごして、寿命を全うしていただきたいのです。}

「それだけか?」

 

{ええ、あなたは前世、理不尽な出来事に見舞われ、道半ばで命を落とした、その贖罪のためだと考えて下さい。}

とkyouは言う

 

{あなたはここで、好きに生き、好きに学べる、この世界を知り、己を知るのもいいでしょう、全てはあなたの選択肢次第ですよ、前世の能力はそのままにしているため、自由に使うことは出来ますが...くれぐれもこの世界で生徒を殺すことはしないで下さいね?この世界で死は、禁忌ですから。}

 

「なるほど、肝に銘じておく」

 

{ありがとうございます、では、私はここいらで失礼させていただきます。}

 

 

{どうか二度目の人生はあなたにとって良いものになりますように、健闘を祈ります。}

 

そう言うとkyouは私の前で指を弾くと、kyouの存在が消える、それはもう、跡形もなく。

 

私は少しモヤモヤする感情を抱えながら一人砂漠を歩き、高校を目指した。

 




ふう、やっと使者を送ることが出来ました。
彼女が書類の方を受け取って頂けて良かったです。

いやぁ..文を書き続けるとなると結構脳への疲労って凄いんですね〜、気づいたら9時間寝てましたよ、あはは...



生徒情報

名前:深海 タキネ
性別:女
身長:210cm
能力:左手から多種類の超常的な能力を使う。外見からは想像できないが、身体の筋力が
   異常に発達しており、推定、70t程の重量に持ち上げられると考えられる。
口調:一人称は「私」と言うが、焦った際や動揺した際は「俺」と呼称する。   
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