実験体は透き通る世界で何を得る?   作:FUREA-205-jp

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こんにちは、作者です。

最近仕事が忙しくて、投稿頻度が遅くなっていますが生きてます。




大きな父、姉になる。

「うわっ!!なにっ!!そのおんぶしてる人誰!?」

 

「わぁ、シロコちゃんが大人を誘拐してきました!!」

 

「ん、誘拐じゃない、うちに用があるみたいだったから連れてきた」

 

「誘拐や拉致じゃなくて、お客さん?」

 

そう言いながらシロコと呼ばれる少女は私が寝ていたソファに降ろした。

 

 

しばらくして体調が落ち着いたのか、ソファに眠っている大人が立ち上がり、元気に挨拶をし始めた。

 

”こんにちは、【シャーレ】の顧問先生です。よろしくね!いやあ、一時はどうなるかと思ったけど助かったよ、本当にありがとう。”

 

先生と名乗る大人が話し終わると同時に、空気が変わった。

 

「シャーレってことは、あの連邦生徒会の!?」

 

シャーレ...ということはニュースで流れていた連邦生徒会直属組織の連邦捜査部のことか...でも、なぜこんな辺境に?

 

私が先生と呼ばれる人物に質問をしようとしたとき

 

ダダダダダダダッ

 

突然の銃声に、私は言おうとした言葉を飲み込む。

 

「大変です!武装集団が接近中!!カタカタヘルメット団です!!」

 

「あいつら....性懲りもなく...」

 

外には複数のヘルメットを被った制服姿の集団が、やい襲撃だの、占領だのと下賤な笑い方で話していた。

少しして奴らの中でまともなやつが一際大きい声で我らに話しかけてきた。

 

「中にいる奴ら〜早く外に出てきてこの場所をアタシらに渡しな、アンタラいま物資ねぇんだろ?投降するなら今のうちだぞ!!」

 

「ん、投降するつもりはない、奪うというのなら守り抜くだけ」

 

そう言い残し、シロコは窓から飛び降りた。

 

「ちょ、シロコ先輩...ってもう行っちゃった」

 

「シロコ先輩だけだと不安です!皆さん、シロコ先輩の援護をお願いします!!」

 

「はーい☆みんなで出撃です!」

 

と言いアビドスの皆は外に行った、私には協力する義理は無いのだが...まあこの世界での居場所のためだ、協力してやろう。

 

私が潜水服を着ている最中ふと思い立ち戦場の方を見る、襲撃者の動きはぎこちなく、うまく動けていない、それに対し対策委員会もあまり統率が取れてなく良いものではなかった。

 

 

...私が出て、鼓舞してやるとするか....。

 

 

私は窓の縁に片足をかけ、飛び降りようとする、横にいた先生からは私の姿に関して戸惑いの感じられる声がしたが...まぁ無視していいだろう。

 

 

 

 


 

 

ゴオオオオン

 

突然銃声でもない音が校舎付近で起こり、地面が揺れる。

 

「先生!?」

 

突然の爆音と振動、そして巻き上がる砂塵でアビドスの奴らは校舎の方を向く、そしてアタシらも釣られてそっちに目を向ける。

 

砂埃が晴れ、校舎の全貌が見える、そこには校舎が傷一つなくそびえ立ってた、が、グラウンドの真ん中に背丈のデカいゴツゴツとした装備をしたヤツが居た。

 

 

そいつは右手にドリルを持ち、左手はブラーがかかっているようにぼやけて見えていた。

 


 

 

 

着地してみて分かったんだが...この体相当頑丈のようで、足にしびれもなく飛び降りることが出来た。

 

「なんだぁ?あいつ?」

「関係ねぇ!!やっちまえ!!野郎ども!!畳み掛けるぞ!!」

 

 

目立ちすぎたか、まあいい、ちょっとお灸を据えてやるか。

 

 

私は持っていた右手のドリルをソードオフ・ショットガンに変え、プラスミドをテレキネシスに切り替え、動かしやすい物を探す  「あれが良いかな」

左手に力を込め、上半身を隠せるほどの大きさの鉄の板を動かし私の前に盾のように浮かし襲撃者に向かって歩き始める。

 

「何だアイツ!?銃が効かねえぞ!!」

 

「板が..板が浮いてやがる...」

 

「構うな!!撃ち続けろ!!」

 

襲撃者は私に向けて発砲するが、前にある鉄板によって銃弾は私に届くことなく弾かれ距離を詰められていく。

 

「ッッ!!クソッ!!」

 

近くに居た少女が足元に落ちてあった鉄パイプを拾い上げ力を頼りに振り落とすが、右手のソードオフに阻まれる「射程圏内だ」

少女の脇腹にバックショット弾を撃ち込む、普通の人間なら腹部に大きな穴が空きものの数分で死に至るのだがさすがはキヴォトス人、気絶するだけで済んだようだ。

 

「よくも仲間を!!これでも喰らえ!!」

 

少女のお仲間が私に向かってグレネードを投げてくる「高く投げ過ぎだ、跳ね返されるぞ?」

テレキネシスで飛んできたグレネードを掴み、投げ返す。

 

「ウワアアァ!!」

 

ドゴオオオオン

 

 

「な、何あれ?空中で止まったよ!?」

 

「タキネちゃん、凄いです☆これは帰ったらいい子いい子してあげないとですねー☆」

 

「うへぇ、とんだ人材を見つけ出しちゃったみたい、おじさんびっくりだよ〜」

 

「ん、私達も負けてられない」

 

私の傍に居たアビドスの皆が私の戦闘を見て士気が上がったようだ、いい調子だ。

先生とやらもアビドスの生徒を指揮して次々とヘルメット団の奴らを倒しているようだな、あれなら私が介入しなくてもなんとかなるな。

 

ドドドド

 

突如私の背中に重い衝撃が走る、油断していた、私の後ろに四人、銃を構え撃ち続けている。

私は振り向くと同時にプラスミドをエレクトロボルトに変え、放つ、左手から青白い閃光が放たれると同時に、少女たちは身動きが取れないまま地面に倒れる。

 

”す..凄いね...”

 

私はすぐに標的を変え、周囲を見渡している少女にターゲットを定め、ドリルを持ち変える。

 

「ひっ..くっ来るな!!」

 

彼女が後退し、壁に体が合わさったのを確認しドリルを高速回転させ、高速で突っ込む。

 

「ひゃあっ!!」

 

私が彼女にドリルを当てる前に左手を壁に置き、ドリルを壁に突き刺す、「ふ..ふえぇ」と少女は腰が抜けたのかその場で座り込んだ。

これで頭脳は抑えた、後は...と立っている襲撃者の方を見る。

 

「ひぃ!!お、お前ら、倒れてる奴担いで撤退すんぞ!!」

 

とリーダーらしき人物の一言で襲撃者は皆一斉に撤退し始める。

 

「お前ら、覚えてろよ!!」

と小物臭い言葉を口にして、襲撃者は撤収していった。

これでもう安心だ、そう思い、安堵していると先生が近づいてきて少し呆れた表情をしていた。

 

”タキネさん...いくらなんでもこれはやりすぎなんじゃないかな?”

 

と言い、先生は私の足元を見る、少し疑問を抱きながら足元を見ると私が威嚇した少女が尿道が緩んでしまったのか、粗相をしながらすすり泣いていた。

 

 

...やってしまった、この子達がまだ年端のいかない少女達だってことを忘れていた、と、とりあえず落ち着かせるために潜水服を脱ごう。

 

私はこれまで以上に速いスピードで潜水服を脱ぎ、泣いている少女の顔の位置に顔を合わせる、「すまない!!怖かったな!!もうしないからな」と彼女に言い聞かせなだめるために少女を抱きしめ、怪我が無いか確認するため、彼女の顔をこちらに向かせる。

 

「怪我は...していないようだな、良かった。」

 

「タキネさんって....結構大胆なんですね...」

 

「うへえ、見ているだけでなんだかおじさん恥ずかしくなってきちゃったよ〜」

 

”とりあえず一旦、みんな中に戻ろうか?”

 

「そうだな、中に入るとしよう。」

 

と言い、私は潜水服を着て、腰に力が入らない少女をお姫様抱っこしながら校舎の中に入っていった。

 

 


 

 

 

校舎内で、彼女の汚れたスカートと下着を脱がし、タオルで拭き、シロコから渡されたスパッツを履かせ、私は彼女をなだめていたときより彼女の顔を見るのだが、彼女は常時顔を真赤にしていた、理由としては私の行動にあるんだろう。

私も少しは抵抗があったが、人間やるときはやれるんだなと実感した。

 

 

なんだかんだあって私は泣かせた少女と二人だけで校舎内にいる。

ん?先生たちはどこに行ったのかって?彼らはカタカタヘルメット団の前哨基地を破壊するために行軍してるよ。

 

まあ、アヤネから説教されまして、この子といっしょにお留守番をしているんだが....気まずい...とにかく気まずい。

取り敢えず話題だけでも振ってみるか。

 

「そういえば、君の名前はなんだい?」

 

「....亜柱(あばしら)リッカ...です...あんたは?」

 

「紹介が遅れたな、私は深海、深海 タキネ、よろしくな」

と会話のノリで右手を差し出す、すると彼女は少し戸惑いながら手を握り、握手してくれた

 

「そういや君、どこの学校に所属してたんだ?」

 

「...前は..トリニティに...雰囲気がアタシに合わなくて...学校には行ってない」

 

「じゃあ今は野良ってことか...ふむ....」

私はその場で少し考える、確か...この学校は在校生が少なかったんだっけか?そうじゃなきゃ勝手に私をこの学校の新入生にはしないだろう、なら二人増えても問題ないか。

 

「なあ君、この学校に所属してみないか?」

 

「は?」

 

「まあ君次第になるが、君が嫌なら私は何も言わないさ、最終的な決定権は君にある」

 

「まあ...いいよ」

 

彼女は間髪入れずに私の提案を受け入れた。

「....案外あっさりと返答したな....」

 

「まあアタシはアンタラに迷惑かけたしな、それに...」

 

あんたに惚れちまったしな....

 

「な..なあ....」

 

「ん...どうした?...」

 

「あんたの事、姉貴って呼んでもいいか?」

 

姉貴...姉....シスターってことか。

 

「自由に呼んでいいぞ」

 

「あ、ああ、ありがとう//姉貴//」

 

そうして私、亜柱リッカは、私の姉貴であるタキネさんに泣かされ、なぜか介抱され、アビドスに入学するのだった。

 

「そういえば姉貴が着てる装備って重いのか?」

 

「ああ、確か.....500Kgはあるらしいな」

 

「な、なるほど...」

 

こうして、亜柱リッカの不思議な学園生活が突然として始まったのだ。




投稿が遅れましたがなんとか書き終わり少し満足しております。

最近は雨が多いのでしばらく頭痛に悩まされそうです...嫌だな〜
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