実験体は透き通る世界で何を得る?   作:FUREA-205-jp

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投稿が遅れてしまい、申し訳ございません。
最近は長時間の移動や作業が多く、自然と小説を書く時間が少なくなってしまいました。

これからも投稿期間が伸びる可能性がありますが、途中から失踪などはしないため、ご安心下さい。

では、本編の方御覧ください。

ーーー作者よりーーー


父、買い物をする。

私達二人は今、アビドスの広大な砂漠地帯を抜けて市街地の街で、買い物(特に私の)をしにきたのだが...

 

「姉貴!これ着て!」

 

「お、おう...」

 

絶賛服屋で着せ替え人形にされていた。

 

「....な..なあ、私はあと何着着れば良いんだ?」

 

 

「そうねー.....私服と下着含めてあと10着」

「あーでも姉貴の背の大きさだと切れるものが限定されるか...うーん」

 

考えてみればそうだな、私自身の背の大きさには何度も苦労させられてきた。

着たいと思ったコートやズボンは全部サイズが合わなかったり作業に必要な服はほとんどオーダーメイドで金がかかったのは苦い思い出だ。

 

「ちゃんとしたものはオーダーメイドで作ってもらわないといけないか」

 

「そうね、とりあえず背の大きさ関係なく着ることの出来る服を買おうか」

 

やっぱり今世もオーダーメイドに頼ることになるのか...

 

「確かミレニアムに身長やバスト、ヒップ、ウエストに合わせて服を作ってくれるマイスターの人がいたはず、その人に今度頼んでみましょうか。」

 

「ああ、そうするとしよう。」

 

「で...リッカ、このサイドが透けている下着も選ぶのか...」

 

リッカから渡された下着の中で最も布面積の少ない下着を持ちながら答える。

 

「ま、まあ姉貴は戦闘時、潜水服を着ることが多いって聞きましたから密着タイプの蒸れやすいものよりサイドが透けてたり紐のやつが良いかなと...」

 

「そ、そうか...なら良いんだが....」

 

 

「ヨッシャァ!!」

 

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「い、いえ、なんでもないですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、とりあえずはこんなところかな、ありがとうリッカ金ができ次第お礼するよ」

 

「礼はいらないですよ、第一連れ出したのは私が言い出しただけだし....」

 

「いや、一文無しの私に服や寝床を用意してくれたんだこの礼は必ずさせてもらう。」

 

 

リッカはでも...と軽く小言を漏らしながら少し気恥ずかしそうに前髪を指で弄る。

 

 

「そ、そうだ姉貴、確かガンショップに行きたいって行ってましたよね。」

 

 

「ん?そういえばそうだったな。」

 

 

「なら、行きましょう!」

 

 

リッカは私の腕を引っ張りながら早く早くと催促しながら私を案内する、はなからみれば学校帰りの高校生が友達と遊んでいるようにも、身長差で子と親が仲睦まじく買い物をしているように見えるな....

 

「?どうしました姉貴?」

 

「いや、なんでもない、じゃあ行こうか」

 

「はい!!」

 

 

 

 

「そういえば姉貴、ガンショップになんの用があるんですか?」

 

「要件か....今のところは銃の修理を依頼だな、砂漠にいたからだいぶ武器の細部に細かい砂粒が入ってるのか動きが悪くなったりしてきてプロに頼んで修理してもらいたいんだ。」

 

「ふーん.....あ、着きましたよ姉貴」

 

私達は街の中心近くにあるガンショップの前で歩みを止める。

外観は他の建物と同じ様な外装でショッピングモールと提携して経営をしているような場所にあるらしい...この世界が銃社会なのだとまた強く印象付けられる。

 

「ここは他のお店とは違って銃の修理も請け負ってるところなんです。」

 

姉貴の銃に合う部品があれば良いのだけど、と言いながら店内へ入っていく

 

 

「いらっしゃいませ...ああ、リッカさんでしたか、お世話になっております..今日はどういった御用で?」

 

「ああ、今日は私じゃなくて私の姉貴が用があるんだ。ですよね、姉貴?」

 

「そうだ、突然で申し訳ないのだが私の持っている武器2つの修繕を頼みたいのだが...一つ特殊なのがあって、修理できるか聞きたい」

 

「わかりました、今回は修理依頼ですね?では、こちらにどうぞ」

 

私達は店員に促され、店の奥にある修理カウンターに案内される

 

「お客様、ご依頼の武器はお持ちでしょうか?」

 

「ああ、この2つだ。」

 

私は店員に促され、マシンガンとスピアガンをカウンターに置く。

 

「これは...珍しい....」

 

「?珍しいって何が?」

 

リッカは腑抜けた顔で店主に話しかける。

 

「ええ、この武器、スピアガンは1960年製のビンテージ品でして歯車と鋼鉄製のワイヤーを使った自動装填式のスピアガンは僅か数100丁しか販売されていない限定モデルなんですよ、いやあ〜こんなところでお目にかかれるとは思いませんでしたよ、この手の物は海や河川で使われることが多くてですね発見された頃には中の歯車が錆びたり泥が固まってしまっていたりしていて稼働するものが少なく、今確認されているだけでも2個しかしっかりと稼働するものが無いんですよ。」

 

「そ、そうか....で...直せそう..か?」

 

「中を確認してみないと...わからないですかね。」

 

「そうか....」

 

「あ、でもご安心ください、中の歯車は砂の影響で動きづらくなっているだけで、ワイヤーを巻く方の機構に不具合があるだけだと思われますので修理はできると思います。あとマシンガンの方は回転部に砂が溜まっているだけなのでこちらの方はすぐにお渡しできますよ。」

 

「そうか...修理代は...いくらになりそうか?」

 

 

「そうですね〜.....」

 

店主は武器をしばらく細部まで確認するような仕草をし、こちらを向く

 

「お代は要りません。」

 

「そうか...お代はいらない....いらない!?」

 

店主の言葉に耳を疑いつい声を荒げる。

 

「店長、本当にいらないのかい?」

 

リッカが食い入るように店長に問いかける。

 

「ええ、こんな珍しい物は私がここで働いているうちに見られるかの品物ですのでお代はこの武器に出会えた体験と、図々しいですができれば、今後また当店をご利用していただければ十分です。」

 

「そ、そうか....ありがとう!」

私は今私ができる最大限の笑顔を店主に見せ、修理依頼の書類を記入し、修理後の説明を聞く。

 

その後、電話番号を受け取った後私達はお店を後にした。

 

「そういえば姉貴、傭兵家業を受けたいんでしたよね。」

 

「ああ、できれば一日で大金が稼げるようなものを受けたい。」

 

「一日で大金ですか...ちょっと待っててくださいね...え〜っと一日一日....あ、ありましたよ姉貴。」

 

「お、どんなのだ?」

 

「えーと仕事内容は美術品の入ったトラック3台の護衛ですね、早い者勝ちの依頼のようです。どうしますか?」

 

今の私には金が必要だ、そのためなら多少リスクがあっても良い、それに今の自分がどのぐらい動けるかしておきたい。

私は少し考えた後、リッカにこの依頼を受けるか否かを伝える

 

「やってみよう。」

 

「了解です、じゃあ早速受託しますね。」

 

そう言うとリッカはスマホとやらをいじりメール?を送ったようだ。

 

「とりあえず受託申請をしたので依頼主からメールが来るまで待ちましょうか。」

 

 

そうして私は初の傭兵をすることになった。

 

 

 

 

受託申請をした後リッカに「傭兵業をするにあたって話すことがある。」と言われたため近場の喫茶店に入り、向かい合うように席につく。

 

2人分の飲み物を頼み、一息置いた後私はリッカから傭兵業のルールと基礎についてを事細かく説明してもらうことになった。

 

・・・・・

 

「...とこんな感じで軽い説明は終わりです。次は姉貴の傭兵としての名義を考えましょうか。」

 

軽い説明を受けて改めてこの世界の仕事について考える。

ここでは銃社会が故か傭兵や警備員などの銃を扱う仕事は重宝される反面、そういった仕事を行うと相対した不良生徒や同職の相手の恨みを買いやすく世で言う()()()()をされる事がある。

 

なら他の建築とか飲食店をやれば良いんじゃないかと思ったが報酬の額や自由度を考えると傭兵のほうが割に良く、何しろその日払いの仕事が多いようで飲食店で働くよりずっと稼げるから不良の多くが傭兵業に手を出しているらしい....それで良いのか女学生

 

少し話がそれてしまったが、御礼参りを防止するため傭兵業をする者はヘルメットやマスクで顔を隠し名前は本名とは別の名義を使う。

 

私がいた場所でも傭兵やスパイは偽名を使ったりする、まあまさか私が偽名を使うようになるとは思いもしなかったが...今考えると実験体デルタという名前も今思えば偽名に近かったのではないか?と訝しむ。

 

それにしても名義か...名義.....駄目だ思いつかない、こういうときは先輩であるリッカに意見を求めるべきだろうか

 

「駄目だ、思いつかない、リッカ何か案は無いか?」

 

「案ですか、うーん...あ、思い浮かびましたよ!私とびきりの名義!」

 

「お、なんていう名前だ?」

 

「ずばり、”草団子姐さん”なんてどうでしょう。」

 

.....俺の聞き間違えか?もう一度聞いてみるか

「な、なんて?」

 

「草団子姐さんです!!」

 

...どうやら私の妹分はネーミングセンスの才に少し恵まれていないようだ。

ん?ということはリッカの名義は?....

「そういえばリッカの名義はなんだ?」

 

「私の名義ですか?私のは”栗饅頭”です。好物だから」

 

なるほど、そういった決め方もあるのか...だができれば相手に印象が残るような名前にしておきたい。

そう思い顎に手を添え、考える仕草をする。

名義...名義...こういうのは過去の経験から出したほうが良いか、実験体...は重苦しい、デルタは...結構良いが今の私はタキネとして生きている、この名前を使うのは少し...いや結構嫌だ。

となると....

 

「ビッグダディ...なんてどうだ?」

 

「ビッグダディ...ですか...良いですね!それにしましょう。」

 

「そうとなれば...ん?...依頼主から座標のメールが来ました、行きましょう。」

 

リッカはそう言い荷物をまとめ、退店する。

 

 

この世界で初めての仕事か...護衛...アダムを採取するリトルシスターを守ることと同じだと考えればいいか。

 

 




さて、8月も色々と忙しくなりそうなので今のうちに書くものを書いておかねば!
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