覗き窓   作:わど〜

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招待状はごく自然な形で送られるはずよ。
こちらの用意した初投稿が必要なゲストに。

やあみんな!俺だ!

寿司ネタは足が早い!俺はネタ切れが早い!それじゃ!


郵便の窓

最近はホンットいい毎日だ。

そうだな…詳しく言うなら、図書館が放逐されてからの日々だ。

南部で活動してるってだけで、あのころは神経を研ぎ澄ませるのをやめたら死ぬってくらいだったのに……聞いてくれよ、俺はヂェーヴィチの通常郵便物配達科で働いてたんだ。

要は…こう、包装した物品とかじゃなく、手紙とか書面を届けてたってわけ。

 

まあ、実はそんなにいい仕事じゃない。

いろいろなものが飛び交う都市じゃ小包装科のほうが重宝されるし、書類は薄っぺらくて一度にたくさん運べるからって名目で人員は少ないからケッコー忙しいし………

そのくせして過酷なんだよ。電子機器が発達してるくせに、郵便配達の中でも金のかかるヂェーヴィチなんてところをわざわざ選んで頼むのは、それが僅かな漏洩の可能性すら潰すために物理的に管理しなきゃならない、重要な書類だってことだ。

そういうのは……たいていはウーフィすら1枚噛んでるような契約書であって。

まあ、ウーフィが噛んでるってことは、それが届けられると絶対に執行されることになる。

じゃあ、その契約をよく思わない奴は、届けられる前に奪っちまうか粉々にしちまうかしようと思うんだ。

だから俺の仕事じゃ、そこそこの規模の組織に襲われることも少なくない。

なーのに薄給なんだよ!いいとこはみーんな小包装科のやつが持っていきやがる。(まあ、協会内の話であってそれなりにいい金はもらってるけどな)

 

……話が脱線した。

そうそう、そんな人のためになる仕事を毎日、毎日志士奮迅の気持ちでがーんばってこなしてた俺なんだけど。

ある日俺の届けた郵便物に、図書館の招待状が混じってたって報告が届いたんだ!

それを受け取ったやつは図書館に言って見事に蔵書になったらしい。

そのせいでほーーーんっと大変だったんだ!

上司に詰められるわ、ツヴァイのそこそこ上の人間に事情聴取されるわ、責任問題だなんだと騒がれるわ、真偽はともかく確実に仕事が減った!!

その損失は俺の給料から引かれました…………1週間くらいだったっけ、さみしいにも程がある食い物しか食えなかったこともあったし……

 

でも言わせてくれ!俺はちゃんと確認してから仕事をするタイプなんだよ!

ぜーーーーーーーーったい、その招待状だかなんだか言うものは混じってなかったんだって!

俺もそれなりの立場の人間だから、ハナからの報告を何回か読んだことがあるし、招待状ってのの外見もそこに載ってる写真だか絵だがで確認した。

だから断言できるが、あんな黒くて生意気にも小洒落てる悪魔の書類は!俺の愛しい相棒ポルーちゃんには入ってなかったんだって!

話に聞くとその招待状はどこからともなく現れるらしいから、どうせ俺が届けてから受け取るまでの間に現れたんじゃないのか?

そんなことみんなわかってるだろうに……一時期頭がイッちまってるやつから「あいつが図書館事件の犯人なんじゃないか?」とか言われたこともあった。

あれホンットに引きずってるからな。冗談だとしても許してやらない、あの頃は図書館のせいでてんてこまいだったし、冗談じゃなく図書館って言葉を聞くだけで怒りか恐怖か疲れかわからないものが腹の底からこみ上げてきてたんだよ!!!

 

…まあそんなことはいいけど。

それだけ酷い気分だった分、反動か知らないが最近はいいことが多い気がする。

たとえば…あ、最近の一番のハッピーエピソードを教えてやる。

一昨日のことなんだが、その日は早朝からの仕事であきあきしてたんだが、最初の仕事がハムハムパンパン宛の書類だったんだ。

んでフツーに届けたら、店員さんがまだ開店前だってのにモーニングをご馳走してくれたんだ!

時間にはそこそこ余裕があったから優雅に夜明けの光を浴びながらコーヒーをキメてやったんだが、なんと店員さんの連絡先をゲットしたんだぜ!

しかもお会計をマケてくれたんだ!将来の嫁さんが決まったかもしれない。

苦労しながらもがんばって生きてきたオレに神様がごほーびをくれたのかな?

 

まあ、しかし減った仕事はなかなか戻らないな。

これだけはいいこととは言えないし、だからといって怒ることもできない。

図書館事は(記録を見たカンジ)ここ数十年くらいで一番の大事件とも言っていいだろうし、仕方ないんだろうが……

………絶えず移り変わる都市にこれだけの蹄跡を残した図書館は今外郭の風に晒されているのだろうか。

俺の人生の一番の宿敵を恋しがるなんて、良いこと続きでおかしくなっちまったかな?




すまんかった(自爆)

だからあれほど「ネタは思いついてもポンポン投稿せず書き溜めして定期的に投稿できるようにしろ」と…

あ、今更ですが改めて言っておこう。
この小説には多分に妄想が含まれます。
それっぽく言っていますが俺の妄想から出た単語…今回で言えば「通常郵便物配達科」とか小包装科……つまり「小包装郵便物配達科」とか、そういうのがたくさんあります。
あてにしないでね。
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