どもわた〜、わど〜です。
私が気になってる細かい設定の妄想を書き連ねる半分メモみたいなこの小説、読んでいる方はどんな気持ちで読んでいるのでしょうか。
只管只管私がゲームで気になったことに妄想を重ねただけのものですから…面白かったらいいんですがね。
都市に闇の帷が下りることはない。
日が落ち月の光が絶えようと巣は自分たちの権威を堂々と輝かせつづけ、裏路地では妬みと渇望を表すように仄かな灯りが静かにも明るく燃えつづけている。
しかし都市がどんなに眩しかろうが往々にして夜はやって来る。
午前3時13分から午前4時34分。このたった80分間、都市が沈黙する。
その80分間を記録することはおろか言及することすら頭によって禁止された都市の唯一の夜。
この時間の裏路地には2種類の紅い光が点々と輝く。
一つは、毛細血管のように張り巡らされた狭い路地の至るところから湧き出てくる掃除屋たちのマスクの光。
そしてもう一つは、暗闇を切り裂く刀と剣筋の光。
私みたいな汚い裏路地の人間ならば一度くらい見たことあるだろう。首を掻っ切って出た血を吸ったかのように真っ赤に輝く…シ協会の刀。
彼らの刀は夜にこそいっそう輝きを増す。しかしその輝きを誰にも悟られることなく目標を達成するのが彼らの仕事だ。
しかしどんなに隠そうとも輝いている限り光は漏れて誰かの目に留まる物だろう。
そんな隙を突いて暗殺者たちを殺すのが私の仕事だ。暗殺者を殺す暗殺者ってことだ。
…もちろんさっき言ったことは比喩だ。シの協会員たちは6課の使い捨てでも上手いこと刀の光を鎮める方法を知っているし、1課や2課の化け物共は剣を抜いてから光が漏れる一瞬の間も無く標的を仕留めるせいで刀の光で彼らを見つけるのは相当の手練でないとまず不可能だ。
そうじゃなくても、紅い光は夜の暗闇では見づらいし、それに彼らは暗闇に身を同化させる方法を熟知してるから、見つけるだけでも結構な技術が要る。
それでも、私や同業者たちはそういう仕事ができる技術と実力を持ってる。
昔の私はこんなとんでもない仕事を受けることになるなんて露ほども知らなかった。
そもそも、私が暗殺依頼に向いていると気がついたのが、5級に上がったくらいだ。
人より多少気配を消すのが上手くて、他人の気配を感じる力が強かったから、暗殺依頼が成功することが多くて、必然的にそういう依頼も多くなっていった。
そうしている内、ある日「依頼中のシのフィクサーを殺してくれ」という依頼を受けた。
仕事柄そういう依頼を受けるフィクサーがいることは知っていたが、まさか自分にその仕事が回ってくるなんて毛ほども思わなかった私は怖気づいて最初は断ろうとした。
でも、依頼金がかなり良くて、金が必要だった私は結局目がくらんでその依頼を受けた。
今思うと本当浅はかだったけど…結果を言うと依頼は成功した。
相手は5課のしたっぱだったから本当弱くて、戦闘はほとんどせずに殺せたけど、それよりも只管見つけるのが大変だったのを覚えてる。
その1回を成功させてから、同じような依頼がかなり多くなった。
初めは2ヶ月に1回あるかないか、そこから1ヶ月に1回、2回、さらに週に1回とどんどんと増えていって、今では最低でも週に3回はこんな仕事が来る。
私の事務所はワンオペだから、1週間の間にそんな仕事だけってことも、少なくない。
これ以上増えたら、受ける仕事を選ぶということもしなければならなくなってくるだろう。
正直、現時点でもそこそこキツいスケジュールをしている。
暗殺者の暗殺なんて、1回だって遠慮したい仕事だ。暗殺の専門家である彼らに気取られることなく見つけ出し、暗殺する。そんなことが普通の仕事よりどれだけキツい仕事か。もう普通といえる仕事を当分やっていないので私にはわからないが。
少なくとも、週に3回もやるような仕事じゃないってことだ。今でさえそうなのにもっと増えたら、大変なことになるだろう。
…時々私は、シ協会のことを考える。
近頃は上層部の腐敗によって大変なニュースになっていたことも覚えている。
新聞に仰々しく書かれた「シ協会南部支部長、失踪」の見出し。あそこの支部長はかなり腐った野郎だってことは有名だったが、腐っても支部長ともあろう物がそれらしい痕跡を残すことも無く消えるというのは明らかにおかしいことだった。
…おそらく、夜に起こった出来事だったんだろう。痕跡が残っていないのも、カメラなどの映像が無いのも、全て納得できる。
それからという物、シ協会は大変だったらしい。支部長がろくに仕事もせずに消えたせいで、1課は残った仕事や支部の統率に大忙し。
2課は消えた支部長にかなりひどい扱いを受けており、最後にはあの図書館で消えた。残っていた人員も、もうほとんどボロボロで半数ほどは少しした後そのまま死んだらしい。
3課はものの見事に全滅しており、4課以下は2課や3課の仕事をこなせる実力をしていない。
支部長によって腐っていたが、その支部長がいなくなっても尚仕事から逃れられないとは哀れな物だ。
私みたいな者からも、狙われているわけだし。
そんな私が言うのもなんだが、彼らのことを嫌いになることはできない。むしろ仲良くなれるんじゃないかと思うくらいだ。
同じ暗殺の仕事を受け持ち、同じように過酷な仕事のせいで悩む。
同じ酒場で酒を飲むくらいのことは、できそうな物じゃないか。私だって、何か違えばシ協会に入っていたかもしれない身だし。
ただ違うのは、私は彼らを殺し、彼らは私を警戒する。
でも、実のところこれもあまり違いと言える気がしないんだ。
だって、もしかしたら、私も誰かに狙われる日が来るのかもしれないじゃないか。
暗殺者を殺す暗殺者を殺す暗殺者…そんなものが存在するなんて聞いたこともないが、あってもおかしくはないだろう。
この都市は、そんな鼬ごっこが永遠に繰り返される場所であるから。
この小説は作者が書いている中で思いついたことを書いてを繰り返すせいで話が二転三転することで有名。