騎士様のヒーローアカデミア   作:只の暇人

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入学試験とスマッシュパンチ

雄英高校

 

大文字のUAが重なったシンボルの門の前に1人の少女がいた。

 

「ここが雄英高校かぁ。結構お金かけてるだろうなぁ〜」

 

大きな門と後方の学校の規模にそんな感想を漏らすキシノ・ガーディアン。

 

「えっと試験会場はと………ここか」

 

試験会場に着くと受けにきたであろう少年少女達が集まっている。

 

「みんななかなか個性的だね………ん?」

 

ふと目の前に緑のモジャモジャ頭の少年が挙動不審に見渡しているのが気になった。

 

「そこのモジャモジャ君」

「…え?僕?」

「そう君だよ。ここは初めて?」

「あ………うん」

「緊張するのは結構だけどいざという時に動けなかったら危ないよ。ヒーローを目指すなら太々しさも必要だから」

「ふ、太々しさ………ですか」

 

モジャモジャ頭の少年・緑谷出久はこう思った。

 

(ま、また女子と会話しちゃった!)

 

かなり興奮しているようだ。

そうとは知らないキシノは、まだ会話を続ける。

 

「まぁ君は言っちゃなんだけどあまりコンディションよろしくないみたいだし。諦める?」

 

キシノにとっては優しく返してあげるつもりであるが、少年・緑谷出久は何かが琴線に触れたらしく、反論する。

 

「………すみません。それはできません」

「?」

「オールマ………ある人と約束を守らないといけないし、ここで諦めたら二度と立ち上がれなくなる。そんな気がするんです」

 

オドオドした様子から打って変わって強気にかつ何かのために戦おうとしている緑谷にキシノはにっこりと言う。

 

「なら全力で頑張りましょう。みんなに私はこうできるんだって見せてあげましょう!」

「は、はい!」

 

キシノに励まされ返事をする緑谷。

 

が、

 

『はい、スタート』

 

ダッ!

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

スタート合図の瞬間条件反射的に会場へ走るキシノ。

逆に彼女以外の受験生たちは何が起こったのか分かってない様子。

 

『どうしたァ!?走れ走れ!サイはとうに投げられてんぞォ!さっき飛び出した奴に遅れをとっていいのかァ!?』

 

試験官の言葉に慌てて会場へ走る受験生達。

その間にキシノはすでに仮想敵というロボットと対峙していた。

 

「てい」

 

すれ違いざまに愛剣リブラで切り倒し続け、

 

「た、助けてくれぇ〜!」

「大丈夫!今行くよ〜」

 

仮想敵に追われているもしくは苦戦している受験生達を援護・撃退していった。

 

ゴゴゴゴゴゴッ!

 

すると巨大なキャタピラ音と共に試験前の説明で聞いた0P仮想敵が現れた。

 

「うわっ、アイアンティタンよりデカそう」

 

巨大仮想敵に対して素っ頓狂な感想を漏らすキシノ。

ほとんどの受験生達は我先に逃走をしている。

 

それ以外はキシノとさっき会ったモジャモジャ頭の少年・緑谷。

 

「いったぁ………」

 

そして瓦礫に足を挟まれて動けない少女。

 

「ま、助けないなんてヒーローもとい騎士とは言えないよね!」

 

キシノの行動は早かった。

まず巨大仮想敵に接近し、愛剣リブラを足部のキャタピラに突き立てる。

 

「スパーク!」

 

突如剣から雷鳴迸る稲妻が発生。

予想外の攻撃に巨大仮想敵は固まってしまう。

 

「今だよ!」

 

キシノは後ろを振り向いて緑谷に合図する。

実は巨大仮想敵に接近する際緑谷とアイコンタクトを交わし、キシノが足止めと救出。そして、

 

「(ケツに力を込めてこう叫べ!)スマアアアアアアアァァァァァァァッシュッ!!!」

 

巨大仮想敵の顔部まで飛び上がった緑谷は、思いっきり拳を振りかぶって顔面を強打。

巨大仮想敵は大きく凹み、爆発して機能停止した。

 

「さっすが」

 

少女をおぶったキシノはすかさず緑谷をキャッチ。

強力な一撃だったのか、体が未熟だったのか右腕が青く変色して痛々しい。

 

「うわぁ、こりゃひどい。君大丈夫?」

「だ………大………丈夫………です………/////」

「?」

 

なぜか緑谷が片手で顔を隠そうと必死になっている。

それもそのはず、

 

(逆お姫様抱っこや………)

 

おぶされた少女が真顔で感想を述べた。

男が女を両手で抱えるものだが、今回は男女逆である。

緑谷は恥ずかしさで顔が真っ赤っか。

 

周りの受験生達はそんなキシノ達を生暖かい目(約一名殺意のこもった目)で見つめる。

 

『プァァーーー!』

 

ここで試験終了のアラームが鳴る。

 

「終わったみたいだね。君はどんぐらいいけ………………無かったんだね」

 

顔真っ青になった緑谷を見てなんとも言えない表情をするキシノ。

 

「………………」

 

後味の悪い感じになったが、今のキシノは慰める手段を持ち合わせていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「キシノ・ガーディアン。なかなか面白い子だね」

 

1人の男がキシノのプロフィールを見ている。

 

「ええ、仮想敵に対する戦闘力だけでなく苦戦していた所を援護救助してたから敵ポイントと救助ポイントはダントツ間違い無いわ」

「とくにあの緑の坊主と連携してゼロポイントをぶっ飛ばした時は思わず『YEARッ!!』って叫んじまったよ」

 

1人の女性と試験官だった男が会話する。

 

「出身はカンタベリー………あれか」

 

1人の男はカンタベリーの名前を見て、どこか複雑そうに見つめる。

 

「…まぁいい。コイツは見込みがあるかどうか、確かめるとしよう」

 

そう言う男の手には『合格のハンコが押されたキシノの名前が書かれた紙』を持っていた。




多分みんなはこう思っているだろう。

緑谷✖️女騎士のカップリング



ネーヨ(白目)

ウゾダトンドコドーン‼︎‼︎(外野の叫び)
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