騎士様のヒーローアカデミア   作:只の暇人

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常に上へ目指すもの

緑谷と轟の試合の後をダイジェストでお届けしよう。

 

常闇VS飯田

 

「くっ、攻めきれない!」

「むぅ、捉えられん」

 

飯田のスピードと常闇の闇影(ダークシャドウ)の攻防に両者拮抗していた。

 

「…仕方ない。エンスト覚悟で一撃を入れる!」

「む?来るか!」

 

痺れを切らし攻勢に出る飯田を常闇が迎撃体制に入る。

 

「レジストバースト!!!」

「闇影(ダークシャドウ)!!!」

 

互いの個性を最大限ぶつけ合う。

そして勝者は決まった。

 

「くっ!突破できなかったか!」

「今のはギリギリ耐えられた。追撃されたら俺達が確実に負けていた」

『ケッコウイタカッタゾ!』

『常闇踏陰、準決勝進出!』

 

 

 

 

 

芦田vs爆豪

 

「待ちやがれ虫女!!」

「誰が虫だ!!追いかけてくんな!」

 

爆豪から全力で逃げている芦田。

持ち前の身体能力で攻撃を回避し続けているが、そろそろ限界が近づく。

 

「あ、やばっ!」

「ぶっ飛べぇええええええ!!」

 

ドガーーーン!!

 

「チクショーー!!」

『芦田三奈場外!爆豪勝己の勝利!』

「けっ!手こずらせやがって!」

 

 

 

 

 

そしてキシノvs切島は………

 

「しっ!」

「ぐほっ!?」

『ここでカウンターだ!切島攻め続けるが攻撃が当たらない!!』

『動きを最小限に見切ってるな。どこかで武術をかじったのか?』

 

切島の攻撃を紙一重でかわしてカウンターをぶち当てるキシノ。

硬化の個性で耐えられるものの、何度も殴られるのはたまったものでは無い。

 

「(このままじゃまずい。いちかばちか…)こうだ!」

 

切島は防御体制をとった。

 

『ここで防御体制だ!さぁキシノはどう動くか!』

 

キシノは臆することなく切島へ近づく。

 

(こい!攻撃してきた瞬間に反撃だ!)

 

カウンター狙いの切島。

そしてキシノが攻撃範囲内に入った瞬間、

 

「クイックターン!」

 

弧を描くように切島の後ろへ回り込んだ。

 

「んなっ!?」

『後ろを取ったぁ!』

「か〜ら〜の〜」

 

キシノは切島を後ろから『抱き上げる』。

 

「どっせ〜〜〜い!!」

 

そして全体重を後ろへそらす。

 

「やべっ!」

 

切島は慌てて頭を守るように両手を後ろへ移す。

 

ドゴォッ!!

 

「グオッ!?」

『ジャーマンスープレックスだぁ!!キシノの奴いつからこんな技使えるんだよ!』

 

切島を叩きつけたキシノはすぐに起き上がる。

 

「まだまだやれる?エイジ君」

「…ま、まだまだやれるぜ」

 

切島も起き上がるが、視点が合っておらずフラフラだ。

 

『あれ?なんかフラフラじゃね?』

『決まる前に頭を守るために無意識に個性で固めたらしいが、両手を後ろに回したもんだから後頭部に固い石同士をぶつけた衝撃が直接脳を揺らしたんだ。今あいつは軽く脳震盪だ』

『マジ?ドクターストップか?』

『待機はしておけ』

 

実況席のやりとりを聞きつつ、切島と対峙するキシノ。

 

「お、男切島。ここで倒れるわけにはいかねぇ」

「男だねぇ。でもいいよ。ゆっくり休んで」

 

ガッ!

 

「ぐっ…」

 

首にチョップを叩き込み、切島を気絶させた。

 

『切島戦闘不能!キシノ・ガーディアン準決勝進出!』

「イェーイ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「〜♪」

 

現在キシノは控え室にて待機していた。

 

「待っててくださいね姫様。私が優勝してご覧に入れます」

 

バタン!

 

その時乱暴に扉が開かれた。

 

「あん?クソ騎士?」

「…何しにきたの爆豪。控え室は向こうよ」

「何言って………ここ2かよ!?」

 

チラッと看板を見て間違いに気づいた爆豪。

 

「相変わらず唯我独尊全開だね。よくそんなんで雄英にこれたもんだ」

「喧嘩売ってんのかテメェ!」

「とにかく、私は“姫様のために”勝つインスピレーションをかき立てているところなのですから爆豪は向こうで待っててくださいね」

 

話す気はないと言いたげに話題を終わらせるキシノ。

 

「待てやオイ」

 

だが爆豪は問屋が下ろさないと介入する。

 

「テメーがあのチビスケうんぬんがどうとかどうでもいいがよ…。俺は完膚なきまでに勝つんだよ。完膚なきまでの一位を取んだよ。舐めプのカスに勝っても意味ねーんだよ。デクより上じゃなきゃ意味ねーんだよ!」

「………」

「だからよ。テメーに勝ち、そんで決勝のやつに勝って完膚なきまでの一位を取んだよ俺は」

「………………」

 

完全勝利を目指している爆豪にキシノは何も言わず、まっすぐ見つめている。

 

『轟焦凍勝利!決勝進出だぁ!!』

「半分野郎か。まぁいい。テメーは絶対ぶっ潰す!」

 

爆豪は言いながら控え室を後にする。

 

「………やれやれ。爆豪君ったら勘違いをしてるよ。完膚なき勝利を取りたいなら………完膚なき敗北を知らないとね」

 

 

 

 

 

 

 

 

『待たせたなぁ!準決勝第二試合を始めるぜ!!』

 

『顔は悪いが戦いの天才・爆豪勝己!』

(バーサス)、実は隠れ最強説あり?キシノ・ガーディアン!』

 

会場全体から歓声が上がる中、じっと睨み合う2人。

 

「…一言言いたいこと言っていい?」

「あん?」

 

『FIGHT!』

 

「オメーじゃなれねーよバーカ」

「死ね」

 

BOOOOOOOM!!

 

開始の瞬間ゼロ距離で爆発を喰らうキシノ。

 

『いきなりクレバーな一撃を叩き込んだ爆豪!相変わらず容赦ねーな!』

 

実況のプレゼント・マイクもびっくりし、

 

「ガーディアン…」

 

コヒメは心配そうな顔で見守っている。

 

が、爆豪は驚愕に満ちた顔になる。

 

「どうしたの?私がここで仁王立ちしているのがそんなに驚くことかな?」

 

そこには爆豪の爆発で若干焦げたものの余裕な表情で立っているキシノの姿。

 

『えええええ!?平然と立ってるぅ!?直撃喰らったのに微動だにしな〜い!!』

(んなわけあるか!あのカチカチ野郎じゃねーんだよ!どっかにカラクリが…)

 

ふと爆豪が足元を見ると“キシノの片足が地面に突き刺していた。”

 

「『騎士たるもの、敵を前にして無様に倒れてはならない』ガーディアンズの教訓です」

 

地面から抜いた後、スッと爆豪に近づく。

爆豪は離れようと…

 

「避けるなよ?」

 

ズドォッ!!

 

「ごほっ!?」

 

鳩尾に強烈なボディブローを叩き込まれた爆豪。

 

「「「おわあああああ!?」」」

 

爆豪の後ろの観客席に突風が吹き荒れた。

 

『強烈な一撃ィ!こいつは実力の違いを見せつけられるパターンになるかぁ!?』

「…な…わけ………ねーだろうが!!」

 

BOOOOOOOM!

 

痛みを堪えつつキシノの顔面を爆発させる爆豪。

 

『ちょ!顔面はダメ…』

「ふん!」

「ぐはっ!」

『…じゃない!全く怯まず頭突きで反撃してきたぁ!』

「んなろぅ!」

 

その後も爆豪は何度も何度もキシノを爆発させるも、それでも怯まずカウンターを繰り出すキシノ。

 

「なんで………なんで倒れねぇんだクソが!!!」

 

ボロボロになりながらも渾身の一撃を与える爆豪。

 

「それは君が大きな勘違いをしているからだよ」

 

爆豪よりもボロボロなのに全く倒れる気配はなく、むしろ闘志溢れる様子をしている。

 

「完膚なきまでに勝利?あなたもしかして自分以外を格下として見ているってことだよね?これはゲームじゃ無いよ。本当の格上がいたとしたらあなたは実力の差を見せつけられることになる。でも格下だって油断しちゃいけないよ。たまには下も見ないと引き摺り込まれるからね。ヒーロー舐めてんじゃねーぞ」

 

キシノに威圧されて思わず『後退り』する爆豪。

 

(…俺がビビっただと!?)

 

後ろへ下がってしまったことに深くプライドを傷つけてしまい、さらなる怒りが湧き上がる。

 

「………っざっけんじゃねぇ!!!」

 

そして自分を殴って爆発させる爆豪。

 

『ば、爆豪が自爆したぁ!?』

「か、かっちゃん!?」

 

突拍子の無い行動に幼馴染の緑谷ですら驚く。

 

「…俺は、頂点(てっぺん)に立つんだよ!誰にも負けるわけにはいかねーんだよ!!」

 

一旦距離を取った爆豪はキシノに向かって突貫する。

 

「テメーは俺に、ぶっ殺されるべきなんだァァァァァ!!!」

 

体を回転させ、彼最大の技をキシノに放つ。

 

榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)!!!」

 

下手すれば何もかもを破壊しそうな爆豪の技を前にキシノは…

 

「………」

 

何もしなかった。

 

ズドォォォォォォン!!!

 

『爆発個性に回転を加えてまさに人間榴弾!果たしてどうなったんだ!?』

 

土煙が舞い上がり状況がよくわからない。

皆ハラハラと見守っていると、少しずつ晴れてきた。

 

「………は?」

 

これは誰の声だろうか。

観客?緑谷?実況のプレゼント・マイク?

否、攻撃を当てた爆豪だ。

 

そして爆豪の目の前には全身ほとんど黒焦げにも関わらず絶対に動かないと表現するほどに仁王立ちしていたキシノがいた。

 

「………大したものですね。勝利への執念。それがあなたを形作っているということですか」

 

キシノと仲間達以外みんな絶句している。

それでも構わずキシノは言う。

 

「ですが今回は私が勝ちます。あなたはがむしゃらに駆け上がってください。頂点であなたを待ってますから」

 

キシノは右腕を振り上げる。

 

「これは貴方に敬意を評し、送りましょう」

 

そして繰り出すは最高のヒーローの十八番とも言うべきあの技。

 

「デトロイト、パーンチ!!!」

「!!」

 

ズッドォッ!!!!!!!

 

「「「「「「「「「「うわぁぁァァァァァァァァァァ!!!!?」」」」」」」」」」

『会場全体を揺るがす強烈パンチ!!ってかまんまオールマイトじゃん!!』

 

キシノのパンチに爆豪は顔面に深くめり込まれた拳跡を残したまま気絶していた。

 

『爆豪勝己戦闘不能!キシノ・ガーディアン決勝進出!!』

「これでも頂点へ目指すなら駆け上がりなさい。私はその先へ待っていますから」

 

キシノはステージを後にした。




Q.爆豪との関係はどうですか?

A.ナイヨ

チクショウメェェェェェ!!
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