「ハーベスターがやられた?」
ハーベスターが負傷による逃亡を目撃したことでインヴェーダー達が動揺を走らせる。
「セイヤ!!」
「ウボァ!?」
その時1人のヒーローが隙をついて妨害装置を持っていたインヴェーダー兵を殴り飛ばす。
「情けねぇな。ヒーローともあろうものがこんなタマコロ一つだけでびびっちまうなんてよ」
「『番長バッド』!?」
「ま、個性の格差社会に不貞腐れた俺が言っても説得力ねぇか」
「この野郎!」
ご立派なリーゼントと学ラン風ヒーロースーツを着た『番長バッド』は妨害装置をクルクル回しながら1人愚痴る。
その時離れにいたインヴェーダー兵が剣を振り上げる。
「そうでも無いぞ」
「あべしっ!?」
カラスをモチーフにした格好をしているヒーローがインヴェーダー兵を倒す。
「『レイブンファイター』か?」
「我らヒーローは皆個性を武器に戦ってきた。だがそれは不完全なのだ。必要なのは、
親指で心臓部を指差すレイブンファイターと呼ばれたヒーロー。
番長バッドと呼ばれたヒーローはニヤリと笑う。
「そうだ!ヒーローに必要なのは熱いハートだ!今からそれをあの敵共に見せつけてやるぜ!」
2人のヒーローは共に駆け出してインヴェーダー兵を倒しまくる。
「汚染種族め」
インヴェーダー兵が銃で2人を狙う。
「デブプレース!」
「おぶぁっ!?」
肥満体質のヒーローが体を駆使して押し潰す。
「おではデブだけどデブなりの戦い方があるだ!」
「あいつらに遅れをとるな!」
「ヒーローの意地をみせてやれ!」
触発されたヒーロー達は次々と個性じゃなく経験や技術を駆使してインヴェーダーを倒して行く。
「そこまでだ!」
ヴォン!
「くっ!しまった!」
しかし妨害装置を発動され動きを鈍らせる。
「やってくれたな汚染種族共!」
士気を取り戻したインヴェーダー達は反撃に移る。
「ジェットバーン!!」
どこからか炎がインヴェーダー兵達を襲うが妨害装置の結界に阻まれる。
「無駄だ。この妨害装置があれば………アヅッ!?」
手が異常に熱くなって思わず妨害装置を手放す。
そして
「妨害装置。厄介な代物だが、抑え込める許容範囲を超えたことでオーバーヒートを起こしたようだな」
「「「エンデヴァー!!」」」
「うっ!」
エンデヴァーの登場と妨害装置が壊れたことでインヴェーダーの士気が下がり始める。
「う、狼狽えるな!たかが汚染種族1人!奴を討ち取って名を挙げろ!」
「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」
「…ふん。俺の首は安くは無いぞ!!」
インヴェーダー兵達は突撃するも、エンデヴァーの攻撃で呆気なくぶっ飛んでいった。
『こ、こちらチームデルタ!汚染種族が!うわーー!!?』
『覚悟しなさいインヴェーダー共!』
『どうなってるんだ?次々と仲間が!?』
『ポイントDのエリアへ迎え!残りはゲート付近を援護しろ!』
『あ、悪魔だ!悪魔がいるぞ!!』
『誰が悪魔だ!ぶっ殺すぞ!!』
『落ち着け爆豪くん』
『ぎゃァァァァァ重いぃぃぃぃ!!』
『私は重く無い!!』
『巨大化して説得力ないぞ』
『奴だ!危険種Aがきたぞ!!』
『敵共!お前達はここまでだ!何故って?私が来た!!!』
次々とやられる同胞と対抗する
「どうやら外でもみんな頑張ってるみたい」
「みたいだな」
「汚染種族共め…」
怒り混じりに2人を睨みつけるインヴェーダー司令官。
「いくら抵抗しようとも、貴様らの首を獲り、抵抗する者どもも切り落として晒してやる。そうすれば外にいる連中も我々に逆らったことを思い知らされることになるだろう」
「やれるものならやってみなさい。最もヒーローは諦めが悪いからね」
「…さてそれはどうかな?」
インヴェーダー司令官は盾を掲げる。
しばらく訝しげにしていたキシノだが、上からの殺気を感じた。
「気をつけて!上から来るよ!」
会場上空にいる敵船から紫の砲撃が迫る。
「砲撃だ!!」
「守備を固めろ!」
「生徒達を守れ!」
防御能力を持つ個性のヒーローが前に出て砲撃から守っている。
しかし観客席側はまばらでリング側、特にキシノに集中していた。
「あーもー、悪い意味で人気者だね!」
キシノはアクロバティックな動きで砲撃をかわしていく。
ドーン!
上から爆発音が聞こえた。
「鎧の嬢ちゃんを援護しろ!あの大砲をぶっ壊せ!」
番長バッドを筆頭に数人のヒーローが飛行船の大砲を攻撃し爆発させたようだ。
「おのれ汚染種族め!」
「チャンス到来!」
「なに!?」
一瞬の隙をついてインヴェーダー司令官の懐に飛び込んだキシノ。
「ライズスマッシュ!」
「グオッ!?」
インヴェーダー司令官を蹴り上げるキシノ。
「ショート君!」
キシノが轟に叫ぶ。
「私に炎を!」
見方によってはとち狂ったかのような指示。
「ああ!」
だが信じた轟は迷いなくキシノに向かって炎を出した。
客席で見ていた人達は一瞬唖然とするが、
「炎が?」
炎が渦を巻いてキシノに集まって行く。
炎でできた鎧がキシノを纏う。
「この状況下で新しいスキル。きっと最適解を導き出したんでしょうね!」
『新スキル《
キシノはレベルアップし、新たな力を授かったのだ。
「さしずめ『バーニング・アーツ』ってところですね。だったら、私とショート君の2人の力をぶつけるのみ!」
足に力をこめ、飛んでいるインヴェーダー司令官に向かってロケットの如くジャンプする。
「っ!?」
「覚悟しなさいインヴェーダー!これが、ヒーローの強さです!!」
インヴェーダー司令官の懐まで来たキシノは右腕に炎を纏わせ、ぶつける。
「紅蓮昇龍拳!!」
赤い格闘家のような突き上げる拳がインヴェーダー司令官の胴体を捉え、赤い衝撃と共にインヴェーダー司令官は、空に滞在していた飛行船を貫くように舞い上がる。
その時巨大な赤い龍が咆哮をあげたように聞こえたとか。
重力によって落ちてきたインヴェーダー司令官はぴくりとも動かず、飛行船は大爆発を起こし、インヴェーダーの侵略を撃破することに成功した。
「ガーディア〜ン!!」
コヒメが手を振って叫ぶと、キシノは応えるように親指を立てたのだ。
「し、司令官がやられた…!」
「ばかな!そんなバカな!?」
「ひ、引け!引けぇ!全員撤退しろ!引け!!」
完全に戦意喪失したインヴェーダー達は我先にと逃走する。
「逃すな!1人残らず捕えろ!」
エンデヴァーの指揮の元ほとんどのインヴェーダーが捕らえられた。
こうして雄英の危機は終結したのだった。
新スキルが発動しました。
これからどんどん増えてきますよ。