騎士様のヒーローアカデミア   作:只の暇人

31 / 31
選ぶ選ばないは個人の勝手

「オイラはMt.レディ!」

「いやらしいこと考えてるわね峰田ちゃん」

「ちげーし!」

「マウンテンさんは最近掃除が行き届いていないみたいで都合のいい掃除係として雇うかもしれませんよ」

「え?まじ?」

「マジですよ。あの人ああ見えてズボラな一面があるから」

「ズボラって………いやでも…」

 

プロヒーローからの指名にわいのわいのと話し合うクラスメイト。

 

「って言うかキシノMt.レディと知り合いなのか?」

「クエスターでお手伝いを受けましたから。その縁で仲良くなりました。ついでにシンリンさんとも一緒です」

「シンリンさん?…シンリンカムイかな?」

「あとブリッツバードさん、番長バットさん、マグネイトさん、レイブンファイターさん、ビッグファットさん、ガンヘッドさん、ウワバミさん………その他エトセトラです」

「………改めてキシノのフットワークに脱帽するわ」

 

様々なプロヒーローの名前に軽く驚愕したクラスメイトだった。

 

「………ところで緑くん。もしかして空気椅子に挑戦中?」

「う、うん。よくわかったね」

「クーキィス!?」

「まさか授業中ずっと!?」

「空気椅子って古くねーか?」

「何言ってるんだ!空気椅子は筋肉の等尺性収縮を応用した動かなくてもできるトレーニングだよ!」

「懐かしいな。私も足腰トレーニングでほぼ毎日やったもんだから………今じゃこんな感じに」

「片足で足組んで空気椅子!?プロだ!」

 

そんな楽しそうな会話の後、放課後であることが起こった。

 

「わわ、私が独特の姿勢で来た!!」

 

教室から出ようとした緑谷に横にスライドしながら前のめりという独特の姿勢で現れた。

………何故か背中にコヒメが引っ付いているが。

 

「どうしましたか?スライディングオジギマイトさん」

「(スライディングオジギマイト!?)………ど、どうしましたか?」

「キシノ少女も一緒ならちょうどいい!君たち2人に指名が来ている!」

「え!?」

「マジですか。これは特殊な人からみたいですね。………姫様、そろそろ降りましょう」

「うん分かった」

「Waoh!いつの間に背中に!?」

(多分だいぶ前からかもしれない)

 

オールマイトがちょっと来てと人気のなさそうな溜まり場へ移動しながら話す。

 

「その方は『グラントリノ』。かつて一年間だけ雄英の教師として来た。私の担任だった方だ。OFA(ワンフォーオール)の件も知っている」

「すっすごい!そんな方が!」

「確かに担任をやっていたなら個性を把握するのも必須だもんね」

「おじさんの先生なんだ…」

「グラントリノは先代の盟友………とうの昔に隠居なさっていたのでカウントし忘れていたよ………」

 

オールマイトがプルプル震え出した。

 

「あえてかつての名を出して使命をしてきたということは………………怖ぇ怖ぇよ」

(オールマイトがガチ震いしている!!)

(プルプルマイト)

(揺れてる………可愛い)←頭の触覚を見ながら

「とにかく………緑谷少年を育てるのは本来私の責務なのだが………せっかくのご指名だ………存分にしごかれてくるくく………るといィいィィ………ッ!」

 

完璧トラウマになっているらしくガタガタ震えるオールマイト。

 

(どんだけ恐ろしい人なんだ―――――!?)

(バイブルマイト)

(…筋肉おじさんお腹痛いのかな?)

 

緑谷が戦慄しているのをよそに相変わらずキシノは皮肉った渾名を思い浮かべ、コヒメは的外れな事を考えた。

 

「どどど、どんな人なんだろうねキシノさん………何だか僕緊張して来ちゃったよ」

「多分貴方の受け継いだ個性から指名して来たんだと思うよ。側から見ればある意味オールマイトの弟子だからね。………本人が師匠らしいことしたかは知らないけど」

「失礼だよキシノ少女。私とてそれぐらい…」

「おじさんは昔がくりょくは“どべ”だってねずみさんがいってたよ」

「ぐはっ!?」

「ところでガーディアン。“どべ”ってなーに?」

「分かりやすく一番下、最下位ってことです」

「ゴハァッ!?」

「ふ、2人とも一旦そこまでに!」

 

オールマイトは見た目通り学力は苦手だと知りました。

 

「…となると私の場合思いつくのはクエスターかな?」

「確かにそれもあるが恐らく君の“レベルアップ”個性ではないかと思う。個性は千差万別といえ君の方が珍しいタイプではないかと」

「なるほど。それで私ですね」

「では「ですがキャンセルでお願いします」」

「きゃ、キャンセル!?」

 

まさかのオールマイトの師匠であるグラントリノからの指名をキャンセルという選択をしたキシノ。

 

「一つ、仕事関連で幾つかヒーローと縁がありますがグラントリノがどんな人物かわかりません。二つ、これは一つ目にもいえますが『自分にとって一番ためになるかも』と選択出来ること。職場体験はある種のガチャみたいですからしっかり考えて選択しないと。そして三つ、実は職場体験発表前から約束がありましてそれを反故するのは人としてアウトかと思うんですが」

「え?約束?」

「うん。出門町(でもんちょう)の『オーディル探偵事務所』に」

「そうか!ではキシノ少女の件は聞かなかったことにしよう!そうしよう!」

「おじさん、たのまれたお仕事は最後までやりとげるのがヒーローだよ」

「………………はい」

(どんだけビビってたんですか。このウナダレマイト)

(頑張ってください!オールマイト!)

 

コヒメに説得されたオールマイトは頭の触覚がヘタリと垂れ下がるほどテンションが下がった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ヒロアカウォッチ(作者:なんか妖怪)(原作:僕のヒーローアカデミア)

この複雑な個性も多く生まれ始めてきたこの時代に妖怪なんていう別の超常現象になれる個性を持った奴が現れた。▼「た、確かに俺の個性が一般的なイメージの妖怪とは違うのは認めるけど本物なんだってばぁ!」▼果たして自分の目標通り立派なヒーローになれるのか?▼思いつきで書いているので投稿頻度は不安定です


総合評価:161/評価:9/連載:5話/更新日時:2026年06月19日(金) 20:02 小説情報

戦隊ロボとヒーローアカデミア(作者:ちゃがまくら)(原作:僕のヒーローアカデミア)

摩訶不思議なロボたちを生み出す少年とロボたちの物語▼*息抜きに投稿する第三子▼基本ゴーオンジャーからジュウオウジャーのロボを予定▼オリ主は変身不可


総合評価:180/評価:-.--/完結:43話/更新日時:2026年04月13日(月) 21:47 小説情報

魂を満たす物語(作者:よヨ余)(原作:僕のヒーローアカデミア)

中国の軽慶市での「発光する赤子」の報道以来世界各地で超常現象が報告され、世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つに至った超人社会。“個性”を悪用する敵(ヴィラン)を“個性”を発揮して取り締まるヒーローは人々に讃えられる存在であり、憧れであり、目標だった。▼ある少女、「夜月 静江」もヒーローを志す人間の一人である。▼幼少期の数多の経験を活かし、ヒーローを目指…


総合評価:304/評価:6.62/連載:61話/更新日時:2026年07月05日(日) 11:27 小説情報

いや俺ら複数個性使えるだけでAFOとか知らないです(作者:限界大学生ニム)(原作:僕のヒーローアカデミア)

複数個性使えるから俺らがAFOの差し金?後継者?▼誰やねんそれ。そんなこと全然無いです。▼ヒーロー目指してるだけの一般優等生です。▼これはもしかしたらあったかも知れない物語。▼物間寧人のいとこである夢現用斗( むげんようと)▼彼は個性【ドリーム・カム・トゥルー】によって▼夢を現実にする。これによりご都合展開を目指す物語。▼シリアスに寄せるつもりはないですが想…


総合評価:357/評価:7.14/連載:17話/更新日時:2026年03月23日(月) 18:00 小説情報

ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンクが『ヒーロー』になるまでの物語(作者:猫禰捏涅)(原作:僕のヒーローアカデミア)

ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンクがヒロアカ世界に転生しました。破面としての能力は無くなっていますが、一部分が“個性”『カモシカ』となって彼女の力になっています。とある目的のためヒーローを目指し、雄英高校1年A組に入学します。▼BLEACH世界で最巨乳と噂されている好きなキャラを好きな作品にぶち込みました。▼1年A組の女子たちとの何気ない日常や会話、絡みが…


総合評価:1126/評価:8/連載:40話/更新日時:2026年06月29日(月) 17:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>