騎士様のヒーローアカデミア   作:只の暇人

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これにて第一章は終わりです


ピンチでパワーアップはお約束

『レベルアップしました』

 

(あぁ、久しぶりに聴いたな〜)

 

脳無と攻防戦の最中、聞こえた謎の声に懐かしさを感じたキシノ。

 

(さて、一体どんなのが増えたんだろう?)

 

ガードしながらそんなことを考えるキシノ。

そして、

 

『ユニーク技能(スキル)超人化(オーバードライブ)を獲得しました』

 

再び声が聞こえた瞬間頭の中に知識が入り込んできた。

 

それは、剣と盾を携えた1人の人物が力をためるような動作をし、強いオーラを放っている光景が見えた。

 

(………………)

 

キシノは無言でイメージする。

 

ボゥ

 

初めは小さな炎から始まり、

 

ボボゥ

 

やがてそれは徐々に大きくなり、

 

ゴゴゴ………

 

そして炎はキシノと一体化した。

 

ドドォッ!!

 

オーバードライブモード発動の瞬間であった。

 

「さぁ、ここからが反撃開始だよ」

「!脳無!」

 

脳無の攻撃!

 

パシッ!

 

しかしキシノに受け流された。

 

「成程。オーバードライブは一定時間全ての身体能力を底上げするって感じだね」

 

ズダン!

 

反撃にキシノのパンチが脳無の顔面に直撃。

脳無は大きくのけぞった。

 

「たとえ打撃に耐性があったとしても、物事には上限が存在するんだよ」

 

さっきのお返しと言わんばかりに脳無の攻撃に当たることもなく、オールマイト並かそれ以上の威力で脳無の頭を集中的に狙う。

 

「勿論こっちも例外じゃない。でもね」

 

ゴォっと脳無を浮かせる。

 

「生粋のヒーローってのは、そんな限界を越えるために努力するんだよ!」

 

キシノが右腕に力を込めると、光の筋が右腕に現れる。

 

「見様見真似の最強の一撃。………必殺・スマァァァァァッシュパァァァァァンチッッッ!!!」

 

ズッッドォオ!!!!

 

まるでオールマイトを連想させる一撃に顔面をモロに受けた脳無。

そして砲弾の如く真っ直ぐ飛んでいく。

 

ゴッッ!!!

 

「モ゛ォッッ!!??」

 

斜線上にいたミノタウロスが壁に弾き飛ばされ、脳無は天井まで飛び、ドームの外まで飛んで行った。

 

「………まじか」

「…あいつ………」

「………クソ騎士」

「き、キシノさん…」

 

皆が唖然とする中、赤いオーラは収まり、元に戻るキシノ。

 

「………………ぅ」

 

キシノが小さく悲鳴を上げる。

 

「………痛い。………筋肉痛が………」

「あれで筋肉痛で済むの!!?」

 

下手すれば腕がバラバラになりそうな一撃だったのに筋肉痛で済ますあたり、キシノと自分の違いに泣きたくなった緑谷。

 

「………ミノタウロスがやられるとは………」

 

すでに再起不能となったミノタウロスを見て小さくもらす隊長インヴェーダー。

目撃していた兵士たちはすでに士気が下がっていたのが見て取れる。

 

「どうしますか?」

「………………撤退の合図を出せ」

「了解」

 

副官インヴェーダーが空に向かって銃を撃つと、『赤い光を放つ物』がゆっくり落ちてくる。

 

「赤い光………撤退だ!」

「みんな引け!撤退だぁ!!」

 

赤い光を見たインヴェーダー兵達は我先にと事前に用意されていたインヴェーダー専用のワームホールへ殺到する。

 

「この借りは必ず返してやる」

 

隊長インヴェーダーはそう言い残して去っていった。

 

「………死柄木弔。引きましょう」

「…あーあ、こんな負けイベントクソゲーかよ」

 

もはや対抗する力を失った今の現状では撤退以外何もないと悟った敵リーダー・死柄木弔。

 

「どうですか敵のリーダーさん。雄英舐めた結果こうなったわけだけど。また襲ってきても私達が食い止めて見せますよ」

 

ちょいとボロボロな姿だが、その姿は守護者(ガーディアン)に相応しい立ち振る舞いのキシノだった。

 

「………あんた名前は?」

「キシノ・ガーディアン。まだ新米だけど最高の騎士になる予定だよ」

「………騎士………ねぇ」

 

手の仮面の指の隙間からジーッと見つめる死柄木。

そしてくるりと踵を返す。

 

「いずれお前とまた会えるだろう。その時まで守れるといいなぁ」

 

意味深な言葉を送りながら黒い霧へ消えていった。

キシノは構えをおろし、みんなに振り返る。

 

「………………さてみんな無事「死ねぇぇぇえええええ!!!」うわぁっとぉ!」

 

振り返った瞬間不意打ちの爆豪の攻撃に慌てて避けるキシノ。

 

「ば、爆豪!?」

「かっちゃん!?」

「ちょっと!一体どう言うつもり!?」

「うっせぇ!くそ騎士!!テメェ今まで手加減してやがったのかぁ!!?」

「な訳ないでしょ!!こっちはいつでも全力で応えてるし超人化(オーバードライブ)はさっき顕現したばかりなんだよ!

 

爆豪がどう映ってたかは知らないが、負けじと反論するキシノ。

 

「って言うか爆発個性使い過ぎて頭まで爆発したんじゃないでしょうねこの爆弾魔!!」

「あんだっとぉぉ!!!?」

 

だだし最悪な方向に。

爆豪は憤怒の化身の如くもうヒーローの顔をしていなかった。

 

「上等だゴルァァァァァァ!!!テメェ本気でブッ殺す!!」

「かかってこい!クールタイム中だろうとボコボコにしてやる!」

「待て待て爆豪!落ち着け!」

「キシノさん!煽るのはダメだってば!!」

 

一触即発になりそうだったので爆豪は切島が、キシノは緑谷が羽交締めで抑える。

 

「あの2人、相性はよろしくないようね」

「こう言うのなんて言うんだったか?…喧嘩するほどなんとか?」

「いや違うと思う」

 

ぶっちゃける蛙吹と思考に入る轟、そして力無くツッコむ峰田。

 

すると、

 

プツン

 

「あ、外れた」

 

糸が切れたような音と共にキシノから言葉が漏れる。

するとさっきまで殺気全開だった爆豪と抑えてた切島が固まってしまう。

 

何故なら脳無の攻撃とオーバードライブの反動で限界だったキシノの服が崩壊したからだ。その結果…

 

ポヨォン

 

そんな音と共にキシノの素肌がこんにちわ。

 

「…っ!!」

「ぶっ!?」

「あらら」

「………」

「ヒャッハァァアアアアア!!!」

 

爆豪は慌てて目を逸らし、切島は思わず鼻を押さえ、蛙吹は口を隠し、轟は黙って後ろを振り返り、峰田はテンションを上げて奇声を上げた。

 

「え?え?みんなどうしたの!?」

 

後ろでキシノを羽交締めしてたので状況が理解できない緑谷。

 

「服が破れちゃって丸出しになっちゃったからみんなあんな顔をしてるんだよ」

「なんだそっか………………ってキシノさんまさか」

「うん。私上裸状態」

「冷静に報告しないで!?とと、とりあえずこれで巻いて!」

 

顔真っ赤の緑谷は近くにちょっと大きめの布をキシノに渡す。

 

「うん、ありがとう」

 

キシノは受け取ってそれを隠した。

 

ドーーーーーン!!

 

「もう大丈夫、私が来………………あれ?」

 

騒ぎを聞いて駆けつけたオールマイト。

が、既に状況は終わった後だった。

 

「おめでとう。オールマイトは『出オチマイト』の称号を手に入れた」

「キシノ少女!!洒落にならないからやめて!!」




〜次回予告〜



キシノ「雄英生徒達の活躍により敵を撃退することができた一方、しかし新たな魔の手が再び雄英に襲いかかる!」

緑谷「あれ!?なんか始まってる!?」

キシノ「戦いの経験を知った爆豪がさらなる戦いを求めていくつものヒーローと敵に勝負を仕掛ける!彼の目的はただ一つ、世界最強のヒーローだ!」

爆豪?「ふははははははは!!もっと強いやつはいねーのかぁ!!?」

爆豪「って誰だこいつは!?」

キシノ「目的のため、最早手段を選ばなくなった爆豪。そんな彼を止められるのは、私達ヒーローしかいない!」

切島「爆豪!俺がお前を止めてやる!」

蛙吹「ノリノリね切島ちゃん」

キシノ「果たして、爆豪の野望は止められるのか。そして雄英の運命やいかに!」

飯田「爆豪君!君が敵になるだなんて!」

麗日「いや、多分違うんじゃないかな?」

キシノ「次回!『ヒーロー戦記アースウォーズ』第二章『爆誕!爆殺魔王の野望』ヒーローキングに私はなる!」

峰田「いやクイーンだろ」

青山「くっ、僕より目立ってる。なんとかしないと!」

耳朗「こっちはこっちで対抗しようとしてるし」

八百屋「ここは一体なんですの?」

瀬呂「わっかんね」

爆豪「爆殺魔王………」

轟「気に入ったのか?」

葉隠「じゃあ次は私がやる!」

上鳴「じゃあ俺も」

キシノ「だ〜め⭐︎」

緑谷「………こんなオチでいいんだろうか」
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