身内向けやる夫作品二次創作   作:ショボー

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最終決戦の幕開け


第十話 タシュケント・ゼロ地点

人類統一戦線最高評議会、緊急作戦会議(最高機密)

[スクリーンにはタシュケント上空に出現した巨大な物体が映し出されている。評議員たちの表情は緊張と恐怖に満ちている]

議長 アレクサンドラ・ヴォルコワ

これが我々の情報部が「オメガ」と名付けた対象だ。タシュケント・ゼロ地点から出現した超大型母艦型アルファ。推定直径50キロメートル。

[映像が拡大される。母艦は完全な機械とも有機体とも言えない奇妙な構造をしている]

科学評議員 チェン博士

分析によれば、これはこれまで見てきたあらゆるアルファやハイブとは全く異なります。これは...「ゲート」であり「管制塔」でもあると推測されます。さらなる侵攻のための前哨基地としての機能を持つ可能性が...

西半球連邦代表 ジョンソン提督

[テーブルを叩く]

議論している時間はない!あの「もの」は何かを「待っている」。行動は今だ!

議長

その通りだ。あの物体は現在、明確な攻撃行動を示していない。これは準備段階かもしれない。先制攻撃の機会は今しかない。

[部屋の緊張が高まる]

東洋連合代表 麻呂将軍

攻撃能力の評価はどうじゃ?

軍事評議員 ラミレス元帥

我々は世界中から全ての核兵器を集結させています。合計で約2,500発。総爆発力は推定200ギガトン。理論上は、既知のあらゆる物質を粉砕するに十分です。

[深刻な表情で]

しかし、過去の経験から、アルファは核エネルギーを吸収し、利用できることを知っています。今回は規模が違いますが...確実性はありません。

議長

「やる夫コミュニケーター」の状況は?

チェン博士

複数の「やる夫」の目撃情報があります。世界の各地で、彼は攻撃を思いとどまるよう訴えているようです。しかし、彼の装置の主要部分は行方不明のままです。

アフリカ連合代表 ンゴマ将軍

彼を信じるべきだという意見もありますが...我々に選択の余地はありますか?

議長

[重い口調で]

ありません。投票に移ります。「オメガ」に対する全面核攻撃の実行について。

[すべての手が、ためらいながらも上がる]

決定しました。オペレーション・ファイナルダウンを発動します。神よ、我々に力を。

 

オペレーション・ファイナルダウン指揮所、カザフスタン隔離基地

[巨大な地下バンカー。世界中の軍指導者たちが集結している]

作戦総指揮官、フィオナ・マッケンジー上級将軍

[巨大なホログラフィック作戦図の前に立っている]

この作戦は人類史上最大の軍事行動となります。全世界から兵器、人員、資源を集結させています。

[作戦図を操作する]

攻撃は三段階で行います。第一段階、偵察と電子戦。ドローンと高高度偵察機による情報収集と、可能であれば電子妨害。第二段階、核攻撃。複数の波に分けて実施し、防御システムを飽和させます。第三段階、地上侵攻。特殊部隊による残存構造物の確保と破壊。

[表情が暗くなる]

これは...自殺作戦に近いものです。特に第三段階は。しかし、我々は確実に「オメガ」を破壊しなければなりません。

北方大国代表、イワノフ元帥

志願兵の状況は?

マッケンジー上級将軍

驚くべきことに、志願者は目標の3倍以上です。彼らは...人類の最後の希望のために戦うことを望んでいます。

[画面が切り替わり、集結する大量の軍事車両や航空機が映し出される]

これは文字通り、地球上のすべての稼働可能な軍事装備です。予備や保管状態のものまで動員しています。古いソビエト時代の戦車から最新鋭のステルス機まで。

[深いため息をつく]

歴史上、このような規模の力が一点に集中されたことはありません。それでも...十分かどうかはわかりません。

[警報が鳴り響く]

報告が入りました。「やる夫」が基地の外に現れたようです。彼は...入れるべきでしょうか?

 

基地外周、検問所

[重武装の警備員たちが、制服を着た男性を取り囲んでいる]

警備隊長、アレックス・モリソン少佐

[緊張した表情で通信機に向かって話している]

本当に彼です。「やる夫」です。顔の特徴、声、すべてが一致します。彼は非武装で、単独です。

[「やる夫」を警戒しながら見つめる]

彼は攻撃を中止するよう求めています。彼の言葉によれば「破壊は理解を妨げるだけだお」とのこと。

[通信機からの指示を聞く]

了解しました。彼を中央指揮所へ案内します。

[「やる夫」に向き直る]

こちらへどうぞ。最高指導部があなたに会いたがっています。

「やる夫」こと、本名不詳

[常に変わらない表情で]

時間がないお。攻撃を止めなければならないお。「あれ」は武器ではないお。「橋」だお。

[警備員たちに囲まれながら歩き始める]

彼らは理解しようとしているだけだお。私たちも同じだお。破壊は理解を生まないお。対話が必要だお。

モリソン少佐

しかし、あの「もの」は明らかに侵略の前兆です。これまでのアルファの行動から...

「やる夫」

[静かに遮る]

誤解だお。彼らは「話している」だけだお。私たちには「聞こえない」。彼らの言語は現実そのものだお。

[空を見上げる]

彼らは宇宙の「免疫システム」だお。脅威に反応しただけだお。そして今、彼らは「理解」し始めているお。私たちも同じだお。

モリソン少佐

[困惑した表情で]

それはどういう意味ですか?

「やる夫」

[基地内部に入りながら]

改良したコミュニケーターで見せるお。

 

タシュケント周辺、前線偵察隊

[高度な迷彩技術を施した小隊が、遠方から「オメガ」を観察している]

偵察小隊長、ナタリー・ハーク少佐

[望遠鏡を通して観察しながら、小声で通信している]

ターゲットの活動に変化はありません。依然として「静止」状態です。しかし...周囲の空間に異常が見られます。光が「曲がって」います。

[データを記録するデバイスを操作する]

さらに、地表にも変化が見られます。半径約100キロメートルの範囲で、土壌が「変質」しています。有機物のような構造が形成されつつあります。まるで...地球そのものが変化しているかのようです。

[突然、隊員の一人が指差す]

何だ?あれは...人間?

[望遠鏡を向け直す]

信じられない...「やる夫」です。彼はターゲットに向かって歩いています。一人で。

[通信機に向かって急いで話す]

司令部、緊急報告!「やる夫」とされる人物がターゲットに接近中です。繰り返します。「やる夫」がターゲットに単独接近中!指示を求めます!

[返答を聞きながら、表情が変わる]

了解...観察を続けます。しかし、彼は...消えました。「オメガ」の近くで、彼は単に...消えたのです。

 

世界各地、「やる夫」の出現報告

ニューヨーク、国連臨時本部前

[数千人の抗議者が集まっている中、一人の男が演壇に立っている]

目撃者、エミリー・チェン

彼は突然現れたんです。誰も彼がどこから来たのか分かりませんでした。そして、その顔...包帯に覆われた瞳。まるで...生き別れの兄弟をみつけたようでした。

彼は言いました。「戦争は答えではないお。理解が必要だお」と。そして奇妙なことに、彼の言葉は...心に直接響いてきました。まるで、彼が私の頭の中で話しているかのように。

そして最も奇妙なことは、彼が去る時...彼は単に「消えた」のです。一瞬そこにいて、次の瞬間には...いなくなりました。

パリ、世界安全保障サミット会場

[高官たちが緊急会議を行っている最中に起きた出来事]

フランス安全保障省高官、ジャン・デュポン

会議の真っ最中に、彼は現れました。警備はすり抜けられたはずがない。しかし彼はそこにいました。

彼の言葉は明確でした。「オメガは破壊の対象ではないお。対話の機会だお」と。

我々は彼を拘束しようとしましたが...彼は「フェード」したのです。まるで...ホログラムのように。

モスクワ、軍事指令センター

通信士官、イヴァン・ペトロフ

彼は11の場所で同時に目撃されました。物理的に不可能です。しかし、映像証拠があります。

彼のメッセージはどこでも同じでした。「攻撃を止めるお。理解が始まっているお」と。

最も驚くべきは、彼が我々の最高機密施設にも現れたことです。誰も彼がどうやって入ったのか説明できません。

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