身内向けやる夫作品二次創作 作:ショボー
欧州統合軍作戦本部、ミハエル・シュトルム司令官
[大きな作戦地図の前に立ち、疲れた顔に決意の色が浮かぶ]
ベルリンでの犠牲は大きかった。非常に大きかった。新型アルファの存在は...予測できなかった。
[地図上のベルリンを指差す。その周りに赤い印がある]
あれは「泡」ではなかった。科学班の予測は間違っていた。アルファは撤退したのではなく、「進化」していたのだ。より小さく、より速く、より...知的に。彼らは私たちの戦術を学んでいた。
[深いため息をつく]
第4機甲師団は壊滅した。特殊科学部隊も同様だ。しかし、それでも私たちは勝った。ベルリンは解放された。大きな代償を払ってな。
欧州全域の奪還計画?それは継続する。後退するわけにはいかない。新型アルファについても、今や対策がある。「やる夫」が発見した弱点のおかげでな。
[声を潜める]
彼の本名?それはわからん。しかし、彼の行動は伝説となった。一般市民が、あのような洞察力を持っていたとは...彼のおかげで多くの命が救われた。
欧州奪還作戦は三段階で進む。まず北部戦線、次に中央、最後に南部だ。リスクは大きいが、待つことはできない。新型アルファはさらに進化する可能性がある。今が私たちのチャンスだ。
[あなたをじっと見る]
記者殿、希望の物語を書いてくれ。人々には、それが必要だ。
ベルリン第一野戦病院、マリア・ロドリゲス看護師
[血染めの制服で、一瞬の休憩を取っている]
やる夫?もちろん知っています。彼は...伝説です。傷ついた兵士たちは皆、彼の名前を口にします。
彼は私たちの病院にも来ました。重傷者を背負って。彼自身も怪我をしていましたが、治療を拒否しました。「他の人たちを先に」と。
[窓の外を見る。ベルリンの廃墟が見える]
彼の素顔を見たのは私だけかもしれません。包帯を交換した時...若い顔でした。とても若い。でも目は...古い目でした。多くを見すぎた人の目。
新型アルファによる被害は...言葉では表現できません。従来のものとは全く異なります。彼らは今、より「的確」に攻撃します。人間の弱点を知っているかのように。
[小さな笑みを浮かべる]
でも、希望はあります。毎日、救出された市民がここに来ます。彼らはみな同じ話をします。灰色の制服を着た男が現れ、安全な道を示してくれたと。
彼がどこから来たのか、誰なのか...誰も知りません。でも、彼の合言葉を皆が覚えています。「生きるんだお、生きるんだお」と。勇気を与えてくれる言葉です。
「ベルリンの子供たち」小隊生存者、トーマス・ラウ
[腕に包帯を巻き、松葉杖をついている]
俺たちの小隊は40人で出発した。戻ってきたのは7人だ。でも、それでも成功だと思う。だって、予想されていたのは全滅だったからな。
[震える手でタバコに火をつける]
新型アルファは...違うんだ。以前のような巨大な形ではない。小さく、素早く、まるで...煙のようだった。俺たちの間を通り抜け、触れた者は...変わった。内側から溶けるように。
そんな中で俺たちが生き残れたのは、あの男のおかげだ。「やる夫」だ。
[微笑む]
最初に彼を見た時、正直、笑ってしまった。灰色の制服に、小太りの体。でも、彼は街を知っていた。どの道が安全で、どの建物がアルファに「汚染」されていないか。
彼がどこから情報を得ていたのか、誰も知らない。でも彼のおかげで、俺たちは目標地点まで到達できた。そして彼は発見した。新型アルファの弱点を。
[周囲を見回し、声を潜める]
それは...「音」だった。特定の周波数の音波が彼らを混乱させる。彼はそれを見つけ出し、急ごしらえの装置を作った。音楽プレーヤーと増幅器だけで。
誰も彼が何者か知らない。彼自身も多くを語らなかった。ただ、「生きるんだお、生きるんだお」と繰り返すだけだった。
特殊科学部隊、サラ・モーガン博士
[実験室で新型アルファのサンプルを分析している]
私たちはベルリンで大きな代償を払いました。しかし、得たものも大きいです。新型アルファの本質についての貴重なデータです。
彼らは「進化」しました。よりコンパクトに、よりエネルギー効率の良い形態に。しかも、彼らは「学習」しています。私たちの戦術に適応しているのです。
[顕微鏡から顔を上げる]
「やる夫」が発見した弱点...彼は科学者ではありませんでした。しかし、彼の直感は正しかった。新型アルファは特定の音響パターンに脆弱です。これは彼らの量子通信システムと干渉するためです。
彼の即席の装置を分析した結果、私たちはより効率的な「音響バリア」を開発しました。これが欧州奪還作戦の鍵となるでしょう。
[写真を見せる]
これが彼です。顔は...独特ですね。私たちは彼と直接話す機会がありましたが、彼の出自については何も明らかにしませんでした。
興味深いのは、彼のDNA分析結果です。彼は...完全な人間です。しかし、いくつかの特異な特徴があります。通常の人間よりも感覚が鋭く、特に聴覚が発達しています。それが彼にアルファの弱点を発見させたのかもしれません。
彼は今、どこにいるのでしょう?誰も知りません。作戦完了後、彼は姿を消しました。
「やる夫」こと、本名不詳- 秘密のインタビュー
[暗い部屋の隅、顔は陰に隠れている]
やる夫はやる夫だお。インタビューは受けるお。
[声は単調だが、どこか温かみがある]
やる夫の名前?そんなことどうでもいいお。
ベルリンでやったこと?ただの偶然だお。音に反応するのを見た。試してみた。効いた。これだけだお。
[窓の外を見つめる]
人類は理解しようとしすぎるお。アルファは理解するものじゃない。共存するものでもない。ただ、対処するものだお。
欧州奪還作戦?難しいがやるべきだお。人間には故郷が必要。希望が必要。戦うべきものが必要だお。
[あなたに小さな装置を渡す]
これを持って行くお。次の前線で必要になる。新型アルファはさらに進化しているお。この周波数が効くお。
[立ち上がり、出口に向かう]
やる夫の正体?重要じゃないお。やる夫は一人じゃない。やる夫はみんなの中にいるお。
[ドアの前で振り返る]
最後に一つ。人類はアルファに勝てるお。でも、「勝利」は想像と違うかもしれないお。
人類統一戦線情報部、アナリスト、ジュリアン・フィッシャー
[膨大な映像と報告書を整理している]
「やる夫」現象は興味深いケースです。私たちの情報網でさえ、彼の正体は特定できていません。
ベルリン市街戦の映像を見てください。彼は常に灰色の制服を着て、独特の顔をしています。なぜそのようなしゃべり方を選んだのか...心理的な理由があるのでしょう。
[映像を再生する。灰色の人影が瓦礫の中を移動している]
彼の動きを分析すると、軍事訓練を受けたような痕跡はありません。しかし、彼はアルファの行動パターンを予測できました。まるで...彼らを「理解」しているかのように。
最も不思議なのは、彼がどこから現れたのかです。作戦開始前、彼のような人物は登録されていませんでした。そして作戦後、彼は完全に姿を消しました。
[ファイルを閉じる]
一部では、彼は「超常的存在」だという噂もあります。しかし、私はそれを信じません。彼は単なる人間です。非凡な人間ですが。
重要なのは、彼の発見した弱点が本物だということです。それが今、欧州奪還作戦の基盤となっています。
西欧同盟広報部、アントワネット・デュボワ報道官
[明るく清潔なプレスルームで、カメラの前でポーズを取る]
欧州奪還作戦は順調に進んでいます!ベルリン解放の成功を受け、私たちは次のフェーズに移行しています。
新型アルファについて?はい、彼らは以前のものとは異なります。しかし、私たちの科学者たちはすでに対策を講じています。「音響バリア」技術が非常に効果的です。
[準備された声明を読み上げる]
「人類統一戦線は、ベルリン市街戦の英雄『やる夫』に感謝の意を表します。彼の勇気と洞察力のおかげで、多くの命が救われました。彼の発見した技術は今、すべての前線部隊に配備されています」
[個人的に付け加える]
彼が誰であれ、どこにいるのであれ、私たちは彼に感謝しています。時に、最も予期せぬ場所から英雄は現れるものです。一般市民が、あのような重要な発見をするとは...それが人類の強さなのでしょう。
欧州奪還作戦の見通しは?楽観的です。もちろん、困難は予想されます。しかし、私たちには新しい希望があります。ベルリンで証明されたように、アルファは無敵ではありません。彼らには弱点があり、私たちはそれを見つけました。
「ベルリンの声」ラジオ放送、匿名市民の証言
[ノイズの多い放送、背景に爆発音が聞こえる]
私は彼を見ました。「やる夫」です。私の家族を救ってくれました。
あの日、アルファは新しい形で来ました。煙のようで、触れるものすべてを溶かしていきました。私たちは地下室に閉じ込められていました。
そして彼が現れました。灰色の服を着て、奇妙な表情の顔をした男が。彼は小さな装置を持っていて、それを起動すると...アルファは退きました。まるで何かに苦しんでいるようでした。
彼は私たちを安全な場所まで導き、そして言いました。「生きるんだお、生きるんだお」と。おそらく日本語で意味は分かりませんでしたが、それは希望の言葉のように聞こえました。
私は彼に名前を尋ねましたが、彼はただ微笑むだけでした。
彼は英雄です。伝説です。そして彼のおかげで、私たちはまだここにいます。
ついにやる夫登場しました