身内向けやる夫作品二次創作 作:ショボー
災禍返上作戦、重慶ハイヴ攻撃後12時間、現場指揮所
[埃と放射能防護服に身を包んだ将校たちが、即席の指揮所で状況を確認している]
ウィリアム・チェン将軍
[信じられない表情で地図を見つめている]
成功した...本当に成功したのだ。
[画面に映し出される映像を指差す]
これが重慶ハイヴの現状報告だ。核攻撃は予想以上の効果を発揮した。「やる夫コミュニケーター」による信号妨害が決定的だった。ハイヴは核エネルギーを吸収できず、通常の建造物のように破壊された。
[別の画面に切り替える]
そして成都も同様だ。東洋連合近衛師団の特殊部隊による突入作戦も成功した。彼らの犠牲は...計り知れないが、世界初のハイヴ占領という成果を上げた。
[敬礼する]
近衛師団の勇気は歴史に刻まれるだろう。彼らは「武士」の精神で突入した。退路を断って。生還者はわずか3%...しかし、彼らは人類に希望をもたらした。
[別の担当者が近づいてくる]
情報分析官 サラ・コーエン
さらに報告があります。全世界のアルファ部隊が「混乱」状態にあります。攻撃パターンが崩れ、一部は無差別に動き回り、また一部は完全に停止しています。まるで...「頭」を失ったかのようです。
チェン将軍
ハイヴとの接続が切れたのか?
コーエン分析官
それだけではないと思われます。「やる夫コミュニケーター」がタシュケント主ハイヴとの通信にも干渉している可能性があります。彼らの「ネットワーク」全体が不安定になっているのです。
チェン将軍
[興奮した表情で]
これは転機だ。反撃のチャンスだ。すぐに最高評議会に報告を。そして「やる夫」を呼べ。彼の装置がどうしてこれほどの効果を発揮したのか知りたい。
[周囲にいる全員が緊張した表情を見せる]
参謀長 マイケル・ドーソン中佐
将軍...「やる夫」は行方不明です。攻撃開始の直前、彼は装置に何らかの変更を加え、そして姿を消しました。
重慶ハイヴ内部、侵入成功から8時間後
[放射能防護服と特殊装備に身を包んだ調査チームが、奇妙な有機的構造物の間を進んでいる]
「ファントム」特殊部隊隊長、レオン・クルーズ大尉
[通信機を通して報告している]
現在、ハイヴ中央部から約200メートルの地点にいます。周囲の状況は...説明困難です。
[カメラを周囲に向ける。壁や天井は脈動するような有機的素材で覆われている]
建物の構造はほぼ完全に変質しています。しかし、元の建築物の痕跡も見られます。まるで二つの現実が「融合」したかのようです。
[隊員の一人が何かを発見し、指さす]
注目すべきは、アルファの個体がほとんど見当たらないことです。発見されたものも、完全に不活性化しています。「死んでいる」とは言えませんが...機能停止しています。
[前方に巨大な空間が開ける]
これは...信じられない。ハイヴの中心部に到達しました。ここには巨大な...「構造物」があります。脈を打つような光を放っています。「やる夫」の理論によれば、これが「翻訳機」ではないかと思われます。
[構造物に近づく]
表面には複雑なパターンが刻まれています。これは...言語かもしれません。データを収集します。
[突然、構造物が明るく輝き始める]
何かが起きています!構造物が反応しています!退避しま—
[通信が途切れる]
東洋連合近衛師団、「櫻花隊」生存者、佐藤一郎少尉
[重度の火傷と放射線障害の治療を受けながら、病床から話している]
我々は...将軍閣下と人類のために突入しました。
[弱々しい声だが、誇りに満ちている]
特殊装甲車「轟天1号」で防壁に突入。爆発物を設置し、進入路を確保しました。予想通り、強烈な抵抗がありました。しかし...突然、アルファの動きが鈍くなったのです。
[深呼吸をする]
中谷大尉は「今だ!」と叫び、我々は突入しました。中央部に向かって。多くの仲間が倒れました。彼らは...名誉の死を遂げたのだお。
[一瞬赤面し、言葉を訂正する]
すみません...「のです」。私も「やる夫語」に感染してしまいました。多くの兵士がそうです。彼の言葉には...力があるのです。
[窓の外を見る]
ハイヴの中心部では...言葉では表現できないものを見ました。光と色が渦巻く空間。そこには「器官」とでも呼ぶべきものがありました。我々はそれに特殊爆薬を仕掛けました。爆発後、ハイヴ全体が「崩壊」し始めたのです。
[虚ろな目で遠くを見つめる]
撤退時...奇妙なことが起きました。倒れていたアルファの一体が...私に「触れた」のです。しかし攻撃ではなく...「何か」を伝えようとしているように。その瞬間、頭の中に「声」が聞こえました。「理解、続ける、やる夫」と。
[弱々しく笑う]
放射線の影響で幻覚を見たのかもしれません。しかし...あれは本物だったように感じます。
人類統一戦線最高評議会、緊急会議
[各国代表が映像を通じて集まっている。興奮と緊張が入り混じった雰囲気]
議長 アレクサンドラ・ヴォルコワ
災禍返上作戦の成功を確認した。人類初の大規模反撃作戦であり、初のハイヴ占領だ。
[歓声が上がる]
しかし、時間がない。この機会を最大限に活用しなければならない。情報部の報告を。
情報評議員 ジェームズ・ハーパー
全世界のアルファが「混乱」状態にあります。約60%が完全に活動を停止し、残りも組織的な行動を取れていません。これは千載一遇のチャンスです。
科学評議員 チェン博士
「やる夫コミュニケーター」は予想を超える効果を発揮しました。しかし、装置に加えられた変更については...まだ分析中です。「やる夫」本人は依然として行方不明です。
西欧同盟代表 デュボワ元帥
我々は即座に全面反撃を開始すべきだ!アルファが弱っている今こそ、奪われた土地を取り戻すチャンスだ。
議長
しかし、タシュケント主ハイブへの対応は?シグナルは依然として増強している。
東洋連合代表 麻呂将軍
ハイヴからの情報分析を待つべきじゃ。麻呂の近衛師団の犠牲の意味を理解してから行動すべきだと思うがの。
[突然、警報が鳴り響く]
通信担当官
緊急通信!全世界のモニタリングステーションからの報告です。タシュケント上空に...「異常」が発生しています!
[巨大スクリーンに映像が映し出される。タシュケント上空の空が「裂ける」ように歪んでいる]
チェン博士
[青ざめた顔で]
始まった...「やる夫」が警告していたものが。何かが来るぞ。
避難民キャンプ、「希望の丘」(旧北京郊外)
[数千のテントが広がる巨大な難民キャンプ。人々が空を見上げている]
避難民リーダー、ファン・メイリン
[人々に指示を出している]
落ち着いて!政府からの情報を待ちましょう!
[あなたに気づき、近づいてくる]
記者さんですか?状況は混乱しています。災禍返上作戦の成功のニュースが流れ、人々は喜んでいました。しかし数時間前から、奇妙な現象が報告されています。
[空を指差す]
見てください。色が...おかしくないですか?以前は見たことのない色です。そして雲の動きも不自然です。
[周囲の人々の様子を見る]
最も奇妙なのは、子供たちの反応です。彼らは何かを「聞いている」と言います。大人には聞こえない「歌」だそうです。
[不安そうな表情で]
そして、「やる夫」についての噂も広がっています。彼が重慶で見られたという報告があります。そして成都でも。同時に。それはもちろん不可能ですが...人々は彼が救世主だと信じています。
[遠くで歓声が上がる]
あそこで何が...?
[人々が集まっている方向を見る]
誰かが来たようです。人々が興奮しています。「やる夫だ!」と叫んでいます。見に行きましょう!
重慶ハイヴ調査チーム、通信回復後
[レオン・クルーズ大尉とその隊員たちが、奇妙な光に包まれている]
レオン・クルーズ大尉
[通信機を通して、声は驚きと畏怖に満ちている]
司令部、聞こえますか?信じられないことが起きています。
構造物は「メッセージ」を表示しています。言語ではなく...「イメージ」です。全員の頭の中に直接...
[息を飲む]
それは...地球全体の映像です。そしてその上に広がる巨大な「網」。その「網」の結び目に、ハイヴがあります。そして今、その「網」が...崩れ始めています。
[さらに驚いた声で]
そして...「やる夫」がここにいます!彼は構造物と...「対話」しているようです。
[通信が再び不安定になる]
彼は言っています...「彼らは理解しようとしていただけだお。やる夫たちも同じだお。今、理解が始まるお。」
何が起きているのか...構造物から「反応」があります!光が強くなり—
[通信が完全に途切れる]