公園最凶の生物...おじさんはそんな大したもんじゃ無いから別に良いよ〜 作:ある日そこに居たであろうクマさん
その『公園』には怪物が住んでいた。
「ヒック、あ〜酔っ払ってるって?違うよ〜これはお酒じゃなくてカルピスの原液だよ〜」
「うぃ〜美味しい〜」
甘い物が、特にアイスが大好物の怪物が...
公園最凶の生物。始動ッッッ!!!
侍の国 この国がそう呼ばれて居たのは今は昔の話。
今より二十年程前、突如宇宙から舞い降りた天人の台頭と廃刀令により侍は衰退の一途を辿っていた。
そして...
江戸 ある街のある『公園』にて...
「うぃ〜自由最高〜昔の事がゴミのようだ〜」
そして『公園』のベンチに寝転がりながら気の抜けた声を上げる者が一人。
その姿はある意味異様で、特徴的な白髪と凡そ身長が190センチ以上の巨漢であり。更に黒いチャイナ服を着用しており右手にアイスキャンディーを持ち左手にカルピスの原液を持っており、なんと彼は次の瞬間にはアイスキャンディーを舐めながらカルピスの原液を飲み干したのだ。
「ああ〜美味い〜ヒック!あへへ〜夢気分だ〜もうここに来て十年くらいかな〜あの時の変なウサ耳の
「あの兄ちゃんが居なかったら永遠とおじいちゃんから弟子を取れとか海皇になる為の修行だとか言われてずっと海王として面倒な事をしないといけなかったんだろうし」
昔を思い出し、そんな事を口にしながらも彼はベンチに寝っ転がりながら人目も気にせず残りのアイスキャンディーを舐めていくのだが...
「おう、ちょっと良いか?」
「あ〜何か?おじさん今忙しいんだけど...」
「じゃあ大事な事だけ聞かしてもらおうか」
その時突然何者かが彼に対して声をかけたのだ。そして彼は少し不愉快そうに目を細めるのだが...
「てめえ、この公園が俺達赤酒組の縄張りだと知ってのんびりとしてんじゃねえだろうな」
そう。ここはとあるヤクザの仕切る土地の一つであり、彼等はその組員であった。だが当の本人はというと。
「え〜のんびりしてても良いじゃん別に〜ヒック」
「ああ。確かに普通ならのんびりしててもそこまで文句はねえ。だがな、てめえが幕府の犬なら話は別だ」
「幕府の犬?」
「ああ、そうだ。内の組の若いもんがてめえと幕府のお偉いさんが話してた所を見たんだとよ。そうだろ!」
「はっはい!間違いなくこいつです!」
つまりはこう言う事だった。彼がこの『公園』の近くで幕府のとある人物と話していたのを組員の一人が目撃しそしてそれを他の者達に報告した結果、彼が幕府から差し向けられた工作員か殺し屋のようなそう言った存在だと思われたのである。だが...
「と、言うわけだ。だから正直に答えな!てめえは一体何者だ!幕府の誰に頼まれてここに「幕府って何?」は?...」
「おじさん、確かに前に仲良くなった知り合いの人とは話してたけど...その幕府のなんたらって言うのは知らないよ。レロッ」
そう。実は彼は自身がこの街に来た時にとある人物に恩が出来ており、その人物から今日ここに居てくれと頼まれただけであった。
そしてその話を聞いた彼等は...
「じゃあ...つまり、お前の話を纏めるとだ。お前はその男に頼まれていつもいる場所から今日だけはここに居てくれと頼まれただけだと...」
「うぃ〜その通り〜だからおじさんはな「ふざけんなっ」え〜まだ何かあるの」
だが彼等からすればそれは苦し紛れの嘘としか思えなかった様だ。
「このやろう、ふざんけんのも大概にしやがれ!!」
グチャッ
「あっ.....」
そして我慢出来なくなった彼等の一人が彼に向かって拳を放ちそれは彼の持っていたアイスキャンディーに直撃しそれを見事に粉々にした。
そして...
「おい、もしこのまま何も喋らねえならどうな「返せ」あっなんだと」
「おじさん...まだ、五回くらいしか舐めてないのに...」
ゴゴゴゴゴッ
「おい...なんか、こいつ...様子が変じゃないか?」
「ああ。何かこう、その...」
そして拳を放った者以外全員が気づいた。相手の異様なその気配に。
だが...
「大丈夫っすよ。こんな奴ちゃちゃ『ブンッ!!!』と」
ズシャッ
「なっなん...だと」
それは...あまりにも遅すぎた。
突如、拳を放った彼目掛けて黒い物体が飛んできた。そして彼の頭を首から引き離し後方の木に向かい吹き飛ばしたのだ。
それは...
「あっ足で、首を...」
彼の黒き足から放たれた渾身の蹴りであった。
「あのさぁ.....」
「にっ逃げろーーーーー!!!」
「「「ヒィィィィィッッッ」」」
彼が何かを言おうとしたのも束の間、彼等はあまりの恐怖に即座に撤退しようとするが...
「逃すわけ無いじゃん。フンッ!!」
「えっ何を...」
「おいっ一体何が...」
逃げようと背中を向けた者達が次々とその声を消していく。
その感覚に先に逃げていた彼等はより一層恐怖を隠しきれずにいた。
そして公園から少し離れた彼等の事務所の近くでは...
「おいっ後ろの奴らの声がしねえぞ!何があった!?」
「わっ分かりませんっですが今はただ『グサッ』...」
「は?おい何をっ「投擲って言葉知ってる?」...嘘...だろ」
仲間がどんどん消えていきパニックになっていた組長は最後に残った一人に声をかけたがその一人も言葉を返す途中に即刻声を止め、そして聞こえたのは
「まあ、知らなくても良いけど」
「まっ待ってくれ!今ならお前の好き『グサッ』なも...」
「じゃあね。来世であったらアイス弁償してね。意地悪なおじさん...」
そしてしばらくして...とある『公園』とその付近にて赤酒組と呼ばれる一つの組が突如としてその姿を江戸の街から消すこととなった。
勿論警察などは全力を上げて捜査に乗り出したがいくら捜索しても何故か犯人だけは特定出来ず、そのままその事件は人知れず闇の中に葬られる事となった
そして、数分後。
江戸 歌舞伎町のとある『公園』
「お仕事お疲れ様...」
「ヒック。あれ〜のぶちゃん〜どうしたの〜」
そこに居たのは先程の彼ともう一人。白い制服に身を包み一本の刀を持った美しい長髪を腰の近くまで伸ばした女性であった。
「...相変わらずね、貴方は。松平に恩があるとはいえ、あんなならず者を全員血祭りにあげるなんて...」
「ええ〜おじさんは何も頼まれてないよ〜なんか知らないけどまっちゃんが『オジサンはこれからちょっくら娘のバイト先に行ってゴミ屑を数匹始末してくるから〜お前さんこの書類にある公園に行って変な奴がいたらオジサンの代わりにぶっ飛ばしといて〜んじゃま、よろしく頼むわ〜』って言いながら書類だけ渡してバズーカ片手に何処かに行っちゃってさ〜」
それを聞いて彼女は少し頭を抑えため息を吐きながらそう言う事かと納得した。
「...あの男、本当に警察のトップなのかしら?」
「さあね〜でもアイスエネルギーが切れたおじさんに大好物のハーゲンダッツ奢ってくれたし、その後偶にお仕事くれるからおじさん大助かりだよ〜」
「貴方はまず公園より自分の家があるのだからそっちに住めば?」
そして彼女は彼に公園ではなく家に住めば良いのでは無いかと言うが...
「あ〜あれはアイス保管用だからね〜保管してるアイス食べる時以外は戻らないから〜ヒック」
「ハァ〜...まあ、良いわ。とにかく今度また、異三郎や松平からいつもの口座に報酬が振り込まれるから、大事に使いなさい」
「はーい。おじさんは良い男だからね〜物分かりもいいんだよ〜」
彼のその言葉と相変わらずの態度に彼女は再びため息を吐きながらもなんだかんだで彼と話を終えてその場を後にしようとした。
だが、最後に...
「ねえ」
「え〜なあに?」
「また今度、休日にポンデリング...食べに行きましょ」
そして彼女のその誘いに彼は...
「ok〜それじゃあその時に連絡頂戴ね〜」
「...そう。じゃあまた、連絡するわ」
そうして彼女はそのままその場を後にした。
だが...その後ろ姿は何処か不思議と嬉しそうであったという。
その後、一方の彼は...
「さて〜じゃあ、おじさんも期間限定の南国バナナアイスパフェ食べに行こっと」
ウッキウキで江戸の街にあるスイーツ専門店にその足を運んだのだった。
これは、とある理由で異世界に飛ばされてしまったある男の物語。
十年前からこの江戸の街に住み、更に警察庁長官や将軍とも縁を持つとも言われる。謎の男。
『公園』に住み込みその上でその以上な強さやとんでもないアイス好きを披露し度々出会う者達を驚かせているその男の名は...
「アイス、美味しい〜〜〜♪♪♪」
元中国拳法 白林寺所属
別世界の死刑囚にして元海王。
怒李庵海王の息子である
いつもそうだ。君達はいつも...
美味しいアイスを与えてくれる。
どうも〜こんばんは♪
おそらくこの話を投稿している時間には寝ているであろうクマヤロウでございます。
今回は私の大好きなVの方の新曲をいくらか遅れてようやく耳にする事ができてその喜びのあまり元々考えていたアイデアの内の一つを一話だけではありますが書き上げちゃいました。
ちなみに投稿時間はその方のお誕生日の日付の数字に合わせた形になっております。これから他の作品同様、その時の状況で続きを書いていく事になるのですが、もしよろしければ皆様もご覧になってくださると嬉しいです。