コングの挑戦   作:マウスブン

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イタリア戦3

千切のゴールでイングランドが追いつき、スコアは【イングランド 1 - 1 イタリア】。試合は完全に振り出しに戻り、スタジアムのボルテージは最高潮に達していた。イングランドは勢いに乗り、イタリアは立て直しを図る。ここから試合がどう動くか、誰もが固唾を飲んで見守っていた、その時だった。

 

両チームのベンチが、同時に、そして予想外の動きを見せた。

 

イタリア『ユーヴァース』のマスター、スナッフィー。

イングランド『マンシャイン・シティ』のマスター、クリス。

 

二人の世界最高峰のプレーヤーが、ウォーミングアップエリアから現れ、交代の準備を始めたのだ。そして、両チームの交代ボードには、それぞれの名前が表示された。

 

「えっ!?」「うそだろ…!?」

「もう出るのかよ!?」「まだ時間あるだろ…早くないか?」

 

ピッチ上の選手たちは、その光景に一様に驚きの声を上げた。マスタープレイヤーの投入は、通常、試合終盤の勝敗を決定づける局面で行われることが多い。まだ1-1のこのタイミングでの両マスター同時投入は、あまりにも異例だった。

 

交代する選手と入れ替わり、冷静な表情でピッチへ向かうスナッフィー。近くにいた愛空が、汗だくだが驚きを隠せない様子で声をかける。

 

「マスター、もう出られるのですか? 少し早いのでは…?」

 

スナッフィーは、歩みを止めることなく、淡々と、しかし確信に満ちた声で答えた。

 

「ああ。…この試合、このまま互いに潰し合えば、終盤がどうなるかは目に見えている。まだ理性が働き、戦術が意味を持つうちに終わらせるべきだ。勝負は、今、ここで決める」

彼の目は、ピッチ全体、そして消耗し始めている選手たちを見据えていた。

 

その言葉には、この試合展開を正確に読み切り、そして自らの手で決着をつけるという、絶対的な自信が滲み出ていた。

 

時を同じくして、イングランド側のクリスも颯爽とピッチへと足を踏み入れていた。彼はスナッフィーの姿を認めると、面白そうに口角を上げる。

 

(やれやれ、スナッフィーもせっかちだな。だが、僕も同感だよ。最高のショーには、最高の役者が最高のタイミングで登場しなくてはね)

 

クリスもまた、この膠着状態を打破し、試合を自らの手でコントロールするために、このタイミングでの投入を決断したのだろう。

 

世界最高峰のプレーヤーであり、同時に稀代の戦術家でもある二人のマスターが、満を持してピッチに立つ。彼らの登場は、間違いなくこの試合の流れを、そして次元を大きく変えるだろう。ピッチ上の選手たちの間に、期待と、これまで以上の緊張感が走り始める。新たな戦いの幕が、今、上がろうとしていた。

 

 

 

両チームのマスター、スナッフィーとクリスがピッチに投入され、スタジアムのボルテージは最高潮に達した。彼らがボールに触れるたびに、大きな歓声と期待のどよめきが起こる。フィールド上の緊張感も一段と増していた。

 

イタリアボールで試合が再開される。イングランドの右サイドでは、依然としてロレンツォがコングに影のように付きまとい、その自由を奪い続けている。他の選手たちも、互いの動きを探り合うように、慎重な立ち上がりを見せていた。

 

その中で、最初にゲームを動かし始めたのは、やはりイタリアのマスター、スナッフィーだった。中盤でボールを受けた彼は、顔を上げ、冷静に周囲の状況を把握する。その瞬間、イングランドのマスター、クリスが鋭い動きでスナッフィーへとプレッシャーをかけに行った!マスター同士の直接対決が、早くも実現する。

 

しかし、スナッフィーは迫りくるクリスのプレッシャーにも全く動じる様子を見せない。彼の思考は常に数手先を読んでおり、まるでフィールド全体を俯瞰しているかのようだ。彼はボールを保持しながら、短いパス交換で近くの二子や愛空を使い、イングランドのプレス網を巧みに回避する。かと思えば、逆サイドへ展開する正確無比なロングパスで局面を変え、再びボールを受けに動き出す。

 

パスを散らし、味方を動かし、ボールと共に自身もゆっくりと、しかし確実に前進していく。イタリアの攻撃が、スナッフィーという絶対的な司令塔を得て、明らかにスムーズさと危険度を増し始めていた。

 

クリスは、スナッフィーの自由なゲームメイクをこれ以上許すわけにはいかないと判断した。彼はスナッフィーがドリブルで持ち上がろうとした瞬間を狙い、鋭い読みでその進路に入り込むと、持ち前のフィジカルを活かした強烈なショルダーチャージを敢行した!

 

「そこまでだ、スナッフィー!」

 

ゴッ!と鈍い衝撃音が響く。クリスのパワーは本物であり、並の選手なら確実に吹き飛ばされているだろう。

 

しかし、スナッフィーは倒れなかった。

 

彼はクリスの体をまともに受けながらも、驚くべき体幹の強さと絶妙なボディバランスで衝撃を吸収し、その場に踏みとどまったのだ!ボールも巧みなボールコントロールで足元から離さない。

 

「…どこまで行けるかな」

 

クリスは一瞬、目を見開いた。スナッフィーが優れた戦術家であり、自身のフィジカルコンタクトにも耐えうる強靭な体幹持っていると知っていた。

 

クリスの激しいチャージを耐え抜いたスナッフィーは、何事もなかったかのように、さらに前進を続ける。その冷静沈着な姿は、冷静な戦術家としてだけでなく、屈強なフィジカルをも併せ持つ、真の世界トップクラスのプレーヤーであることを改めて証明していた。スナッフィーが加わったイタリアの攻撃は、確実に新たなレベルへと引き上げられ、イングランドゴールへと迫り始めていた。

 

 

 

マスター同士の激しいマッチアップ。クリスの執拗なマークを受けながらも、イタリアの司令塔スナッフィーは冷静さを失わず、むしろその状況を楽しんでいるかのようだった。彼はクリスを引き連れるようにしながら、近くの味方との短いパス交換を織り交ぜ、巧みにボールを運び、フィールドを斜めに横切りながらイングランドの左サイドをゆっくりと、しかし確実に上がっていく。

 

そして、ペナルティエリアの角付近に到達した瞬間だった。スナッフィーはドリブルのスピードを緩めると見せかけて、クリスの重心が前にかかったのを見極め、まるで独楽のように鋭く、そして急激なターンを見せた!クリスは一瞬、反応が遅れる。

 

そのターンによって生まれた、ほんのわずかな時間とスペース。スナッフィーは一瞬だけ顔を上げた。彼の広い視野は、ピッチの逆サイド、イングランドの右サイドの高い位置まで、いつの間にかオーバーラップしてきているロレンツォの姿を正確に捉えていた。ロレンツォはマークについていたコングを一瞬の駆け引きで出し抜き、フリーの状態でパスを要求していたのだ。守備の達人でありながら、攻撃参加のタイミングも絶妙だった。

 

スナッフィーは迷うことなく、利き足から、ロレンツォへ向けて低い弾道の、レーザービームのような正確無比なサイドチェンジのロングパスを放った!ボールはイングランドの中盤の選手たちの頭上を越え、逆サイドでフリーとなっているロレンツォの足元へと、吸い込まれるように飛んでいく。

 

フィールドを大きく横断する、美しいパス。イングランド守備陣の意識が一気にロレンツォへと集中する。

 

しかし、ロレンツォの選択は、イングランドの選手たちの予想を、そして常識をも超えていた。彼は走り込みながら、その完璧なパスに対して、トラップという選択肢を選ばなかったのだ!ボールが自身の足元に来るまさにその瞬間、彼はインサイドで、ボールをダイレクトで捉えた!

 

そして、そのボールは、再びピッチを横断し、先ほどスナッフィーがターンしたペナルティエリア角付近のスペースへと、高速のグラウンダーで正確に折り返されたのだ!信じられない、ダイレクトでのサイドチェンジの応酬!

 

イングランドの選手たちは、あまりにも速いボールの動きに完全に翻弄され、対応が追いつかない。

 

そして、その完璧なロレンツォからの折り返しに、走り込んできたのは、やはりこの男、スナッフィーだった!彼はロレンツォがダイレクトで返すことを完全に予測しており、最適なタイミングでそのスペースへと侵入していた。

 

スナッフィーもまた、ダイレクトで反応した!走り込みながら、迷いなく右足(あるいは利き足)を振り抜く!ボールは低い弾道を描き、イングランドGKの手が届かないゴールファーサイドの隅へと、鋭く突き刺さった!

 

ゴォォォォォォォォル!!!!

 

イタリア、勝ち越し!! スコアは【イングランド 1 - 2 イタリア】!!

 

あまりにも美しく、あまりにもスピーディーな連携ゴールだった。スナッフィーのゲームメイクと視野の広さ、ロレンツォの攻撃参加と驚異的なダイレクトパスの精度、そして再びスナッフィーが決める決定力。ピッチを大きく使った、まさにマスタークラスのコンビネーションプレーが、イングランドゴールをこじ開けた。

 

イングランドの選手たちは、そのあまりの連携の速さと精度に、ただ呆然と立ち尽くすしかなかった。マークについていたクリスも、コングも、そしてGKも、誰一人としてこの芸術的なゴールを防ぐことはできなかった。

 

スナッフィーは静かに拳を握り、ロレンツォとアイコンタクトを交わす。イタリアが、マスターの力で再びリードを奪い、試合の主導権を握り返した。

 

 

 

スナッフィーとロレンツォの芸術的な連携から生まれたイタリアの勝ち越しゴール。スコアは【イングランド 1 - 2 イタリア】。時間は残りわずか。ピッチ上のイングランドの選手たちには、焦りの色と、重苦しい疲労感が漂っていた。まさに絶体絶命の状況。誰もが敗北を意識しかけた、その時だった。

 

フィールドに響いたのは、絶望ではなく、自信に満ち溢れた声だった。

 

「やれやれ、絶体絶命だね。だが、心配はいらないさ」

 

声の主は、キャプテンマークを巻いているかのような存在感を放つ、クリス・プリンスだった。彼はチームメイトに向かって、まるでこれから始まる最高のショーを予告するかのように、余裕の笑みを浮かべて言った。

 

「この私、クリス・プリンスがいるのだから。任せたまえ」

 

その言葉には、微塵の不安もなく、ただ絶対的な自信だけが満ち溢れていた。彼のその態度に、俯きかけていたイングランドの選手たちの目に、再びわずかな希望の光が灯る。

 

イングランドボールで、運命のキックオフ。センターサークルでボールを受けた凪は、すぐさま後方にいる玲王へとボールを戻した。

 

次の瞬間、誰もが予想しない動きをクリスは見せた。彼はボールを受けることなく、いきなりイタリアゴールへ向かって、猛然とダッシュを開始!セオリーを完全に無視した、あまりにも大胆な動き!

 

マークについていたスナッフィーも、その動きに一瞬驚きながらも、すぐさま反応し、クリスを追いかける。

 

クリスはトップスピードで走りながら、ボールを持つ玲王に向かって、前方を指さし、高く手を挙げてパスを要求した。その姿は、勝利への道を切り開く先導者のようだった。

 

玲王は、クリスの意図を完璧に理解していた。彼は迷わず、クリスが走り込む前方のスペースへ、寸分の狂いもない、美しい軌道を描くロングボールを供給する!

 

そして、スタジアム全体が息をのむプレーが繰り広げられた。

 

クリスは、後方から猛スピードで飛んでくるロングボールを一瞬だけ振り返り、ただ前だけを見据えて走り続けていた。そして、ボールが自身の落下予測地点に到達するまさにその瞬間、まるで背中に目がついているかのように、完璧なタイミングで右足を差し出した!

 

ピタッ!

 

高速で飛んできたボールは、まるで彼の足に吸い寄せられたかのように、驚くほど柔らかく、そして完璧にコントロールされ、足元に収まった。しかも、彼はトラップのために一切スピードを緩めていない。そのまま、流れるような動きでドリブルへと移行した!

 

ほぼノールックでの完璧なトラップ&ドリブル!

 

「なっ……!?」

「嘘だろ!?」

「殆ど見てなかったぞ今!?」

 

追走していたスナッフィーを除く、ピッチ上のほぼ全ての選手が、その人間離れした超絶技巧に言葉を失った。イタリアの誇るDFライン、愛空も、ロレンツォも、その異常なボールコントロールに一瞬、完全に動きが止まってしまう。スタジアム全体が、信じられないものを見たというどよめきと静寂に包まれた。

 

世界最高峰のプレーヤー、クリス・プリンス。彼が、この土壇場で、その真価を発揮した。絶望的な状況を、自らの異次元のプレーでこじ開け、イングランドに反撃の狼煙を上げた!彼がボールを持ち、イタリアゴールへと迫る!

 

 

 

背面からのボールをトラップしてドリブルを開始したクリス・プリンスは、そのスピードを一切緩めることなく、イタリアゴールへと突き進んでいく。アギは必死に並走し、凪は遅れてしまい、追うを諦め足を止めている。背後からはマスターであるスナッフィーが必死に追走しているが、そのマークすらも利用するように、クリスはトップスピードに乗ったままイタリアのDFラインへと鋭く切り込んでいった!

 

イタリアのDFライン、愛空やロレンツォといった世界レベルの選手たちも、クリスの予測不能な動きと、スナッフィーを引き連れてくることによる守備のズレに、一瞬対応が遅れた。このままではペナルティエリア内への侵入、あるいは決定的なシュートを許してしまう――!

 

その危機的状況を打開しようと、あるいは身を挺してチームを救おうとしたのか、DFの蟻生がクリスの進路上に飛び込んだ。そして、トップスピードで駆け抜けるクリスに対し、体を張って、あるいは意図的に足をかける形で、強引に転倒させた!

 

ピィィィーーッ!!

 

主審の鋭い笛が鳴り響き、プレーが止まる。審判は迷わず蟻生に駆け寄り、イエローカードを高々と提示した。決定的なチャンスを阻止したファウルと見なされたのだろう。

 

イングランドに、土壇場で絶好のチャンスが訪れた。位置はゴール正面、ペナルティエリアまで約30メートル。直接狙うにはやや距離があるかもしれないが、キッカーがクリス・プリンスであれば話は別だ。これが、同点ゴールを生む最後の大きなチャンスになるかもしれない。スタジアムの空気が一気に張り詰める。

 

イタリアは、このフリーキックの重要性を痛いほど理解していた。クリスの直接FKの威力、そしてペナルティエリア内に侵入してくるであろうコングやアギ、凪といったイングランドの長身選手たちを警戒し、ゴール前に巨大な壁を築き始めた。愛空、ロレンツォ、そして先ほどファウルでイエローカードを受けた蟻生自身、さらには攻撃的な選手であるはずの馬狼までもが壁に加わり、身長190cmを超える選手たちが何人も横一列に並ぶ。まさに鉄壁と呼ぶにふさわしい、分厚い壁だ。イタリアGKも、鋭い視線でキッカーを見据え、集中力を高めている。

 

ボールはフリーキックスポットに静かに置かれた。キッカーはもちろん、このチャンスを作り出したクリス・プリンスその人だ。彼はゆっくりとボールに近づき、セットする。

 

そして、目の前にそびえ立つ巨大な壁と、必死の形相で構えるイタリアGKを前にしても、クリスは全く動じる様子を見せなかった。それどころか、彼の口元には、まるでこれから始まる最高のパフォーマンスに胸を躍らせるアーティストのような、楽しげで、そして絶対的な自信に満ちた不敵な笑みが浮かんでいた。

 

絶体絶命の状況、最後のチャンス、そびえ立つ壁。それら全てが、彼にとっては最高の舞台装置でしかないのだろうか。

 

 

 

ゴール正面、約30メートルの位置で得たイングランドのフリーキック。イタリアが築いた190cm超えの選手たちが並ぶ巨大な壁を前に、ボールの後ろにはクリス・プリンスが静かに立っていた。スタジアム全体が息をのみ、彼の右足に全ての視線が注がれる。時間は残りわずか。これが同点への最後のチャンスかもしれない。

 

ピィッ! 主審がフリーキック再開を告げる笛を吹いた。

 

クリスが、計算され尽くした優雅さでボールへ向かって助走を開始する。イタリアの壁の選手たちも、GKも、その動きに全神経を集中させた。

 

しかし、次の瞬間、誰もが予想しないプレーが起こった。

 

ボールのすぐ横に立っていたアギが、クリスの助走開始とほぼ同時に、右足のインサイドでボールをチョンと横へ、わずか数十センチだけ蹴り出した!トリックプレー!シュートポイントがずれる!

 

「なっ!?」

 

イタリアの壁を形成していた選手たちが、その予期せぬ動きに一瞬、完全に虚を突かれた。慌てて壁全体の位置を修正しようと、横へ動き出す!ゴールキーパーも、変化したボールの位置と壁の動きに、一瞬体勢を崩しかける!守備陣に明らかな混乱が生じた。

 

だが、クリス・プリンスはその混乱など全く意に介さなかった。彼は助走のステップと角度を、まるでミリ単位で調整するかのように瞬時に修正すると、アギがずらしたボールに対して、完璧なタイミングで右足を振り抜いた!

 

インパクトの瞬間、ボールが潰れるかのような轟音が響く。弾丸のように放たれたシュート!

 

ボールは、動きかけた壁のわずかな隙間を抜けるように高速で飛んでいく。しかし、その軌道は直線ではなかった。ゴール手前で、ボールは一度、不規則に、しかし鋭くグッと変化した!それは強烈なカーブなのか、予測不能なブレ球なのか、GKにとっては悪夢のような軌道だった。

 

壁の動きとボールの軌道変化に完全に翻弄されたイタリアGKは、反応することすらできない!

 

ボールは、GKの手が全く届かないゴール右上隅へと、ネットを突き破らんばかりの勢いで突き刺さった!

 

ゴォォォォォォォォル!!!!

 

イングランド、同点ゴール!!! スコアは【イングランド 2 - 2 イタリア】!!!

 

スタジアムが揺れるほどの大歓声!イングランドの選手たちがクリスのもとへ駆け寄ろうとするが、彼はそれを手で制するように、ゆっくりと歩き出す。そして、フィールドサイドに設置された中継カメラの前まで来ると、最高の笑顔、あるいは全てを見透かしたようなクールな表情でユニフォームを脱いで、完璧なまでの「ドヤ顔」を見せつけた!まるで「見たまえ!これがクリス・プリンスだ!」と世界に宣言するかのように。

 

試合は振り出しに戻った。膠着状態が続き、互いに隙を窺う我慢比べの消耗戦だったはずが、イタリアのマスター・スナッフィーが芸術的な連携でゴールをこじ開ければ、イングランドのマスター・クリスもまた、意表を突くトリックプレーと個人の超絶技巧で同点ゴールを叩き込んだ。結局のところ、この試合の流れを大きく動かしたのは、両チームのマスターたちの、規格外の力だったと言えるだろう。

 

しかし、スコアは 2-2 となっても、試合終了の笛はまだ鳴らない。このネオ・エゴイストリーグ特別ルール。どちらかが3点目を奪うまで、この死闘は終わらない。本当の意味でのサドンデスが、今、始まろうとしていた。

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