先生は辛いよどこまでも ~2代目先生は苦労する~   作:その辺のホタテ

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第2話 先生はキヴォトスに行く決意を固める

それから色々と聞いた。彼女は名前不詳の18歳、連邦生徒会長の肩書きを持っていて今はキヴォトスから黙って外の世界に来たと言う事。いや、なんで黙って来てるんですかねぇ...いかんでしょ。

 

連邦生徒会長「それよりも、ご飯冷めちゃいますよ?」

 

「あぁそうですよね、いただきます」

 

彼女にそう言われ箸を持つ。ご飯の内容は至って普通の内容だ、野菜と肉の炒め物に酢の物、味噌汁に白米。とても美味しそうな匂いを放っている。

 

連邦生徒会長「いただきます」

 

そう彼女は合唱してご飯を食べ始める、私はその様子を眺めていた。

その様子に気づいたのか会長(私がそう呼ぶ事にした)がこっちに目線を合わせて口元を手で隠して話しかけてくる。

 

連邦生徒会長「お口に合いませんでしたか?」

 

「いや、そういう訳じゃ...」

 

連邦生徒会長「じゃあ、お腹がいっぱい?」

 

「そういう訳でもなくて...」

 

そう答えると会長は不思議そうな表情を浮かべる。そして考える素振りを見せて再び話しかけてくる。

 

連邦生徒会長「警戒しなくても大丈夫ですよ、なにも怪しくないですから」

 

「うっ...」

 

見事に思っていることを当てられて狼狽える。いや、まぁ勝手に入ってきた挙句勝手に料理してそれを食べさせられる訳だから警戒する訳で...

 

「い、いただきます...」

 

恐る恐る料理を口元に運ぶ、特段怪しい感じはしないが...

そして、思い切って食べてみる。疲れきって空腹の腹にその味が満たされていく、気づいたら橋が進んでいた。

 

連邦生徒会長「ふふっ、ちゃんと食べてくれて嬉しいです」

 

「美味しいです」

 

会長は私が食べる様を見守っている、まるで彼氏が自分の作った料理を食べる様を見守る彼女の様に。

 

それからお互いご飯を食べ終わり、風呂に入った。もう夜も遅いため就寝する訳だが、会長はベットに寝かせた方がいいよな... 私はソファーで寝ますか。

 

連邦生徒会長「一緒に寝ます?」

 

「何言ってるんですか、ダメに決まってるでしょ」

 

会長は平然とそんな事を言ってのける。何かあったらどうするんだ。

 

連邦生徒会長「何かあっても私は良いですよ?」

 

「年頃の女の子がそこら辺の男にそんな事を言っちゃダメです」

 

連邦生徒会長「案外堅いんですね」

 

堅いも何も当たり前だ、もし何かあってからでは遅い。私は教育者と言う立場がある、彼女はまだ学生だ。たとえ違う学校だろうが私の教え子じゃなかろうが教えないといけないこともある。

 

「さ、早く寝ますよ」

 

そう言って消灯する。会長がベットに入ったのを確認して部屋の扉を閉める。

私はリビングに戻って明日の確認をする。

 

「スカウトどうしようかな...」

 

キヴォトスか、きっと素敵な所なんだろうな。私には似つかないような...

だから断るのも違う気がするし、ほいほい着いていくのもなぁ...

 

そう悩んでいると後ろから毛布をかけられる。

 

連邦生徒会長「遥輝先生も早く寝ないとダメですよ?」

 

「起きちゃいましたか?」

 

連邦生徒会長「ちょっと寝れなくて、いつも誰かと一緒じゃないと寝れないんです」

 

会長が頬を赤らめながらそんな事を告白する。それってつまり一緒に寝ろってことですか?

 

連邦生徒会長「だから一緒に寝てくれませんか...?」

 

「仕方ないですね...」

 

そう答えると彼女はパッと明るく笑顔を向けてきた。その笑顔はとっても眩しくて年相応の可愛らしさもある。思わずときめいてしまいそうになる。

 

書類を片付けてリビングの電気を消して、寝室へと向かう。

 

連邦生徒会長「それじゃ、おやすみなさい」

 

「おやすみなさい」

 

同じベットに入って背を向ける。やばい、めっちゃ心臓の鼓動が早すぎてはち切れそう。誰かと同じベットで寝るなんて何時ぶりだろうか。

 

そんな事を考えていると後ろから抱きつかれる。

 

「か、会長さん...?」

 

連邦生徒会長「少しこうさせてください...」

 

そう言われたら断れない。

 

連邦生徒会長「やっぱり男の人なんですね、とっても背中固くて...」

 

甘い声でそう囁かれる。なんとか理性を保てているがいつ保てなくなってもおかしくない。彼女は手を腰に抱き付けて離そうとしない。

 

連邦生徒会長「安心します...誰かが傍に居てくれると...」

 

「それは良かったです...」

 

連邦生徒会長「あの...頭撫でてくれませんか...?」

 

その申し出に耳を疑う、こんな私がそんな事をしても許されるのだろうか。

でも、断る理由は無いため彼女の方に向い直す。

 

そして彼女の頭を胸元に抱き寄せて頭を撫でてあげる。

 

連邦生徒会長「えへへ...ありがとうごさいます...」

 

「今日だけですからね、バレたら逮捕なんですから...」

 

連邦生徒会長「遥輝先生、キヴォトスに来てくれませんか...?」

 

いきなりだな、でもそうだな。これ以上悩む訳にも行かないし、経験を積む意味でも新たな発見をしてみたいから行ってみようかな。

 

「行きます、キヴォトスに」

 

連邦生徒会長「ありがとうございます...!」

 

それからは彼女が満足するまで頭を撫でてあげたが、気づいたら寝落ちしていた。

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