ガノタ、ティターンズに就職するってよ   作:SW好きのガノタ

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ジオン星人は国に帰って、どうぞ

 

 

「こんな時に…索敵班!相手は!?」

 

 

ブルクハルトがアドバンスド・アレックスのコクピットで索敵班からの報告を受けている。

俺もこんなに早く敵が出てくるとは予想外だった。

 

 

「所属不明艦を本艦と交差する軌道上に確認。最接近まで10分」

 

 

恐らくエゥーゴの戦艦だろう。

気合を入れなければ…

 

 

「所属不明艦からMSは?」

「現時点では確認されていない。…所属不明艦は7分後に最接近する」

 

 

つまりそれまでには出撃しなくてはならない。

だが、急ぎ過ぎて事故るのも何だかなぁという話だ。

 

 

「先に軽くチェックだけ済ますか…」

 

 

チェックリストをシートの脇に付けられたポケットから取り出す。

まあ改造されまくっているから何処まで信頼できるか… 心の中でため息をつく。

 

 

「外観はチェック済み、次は…」

 

 

俺はシートの横に備え付けられているボタン類をポチポチ押していく。

 

 

「メインパワースイッチをバッテリーに選択、テストスイッチをテストに…」

 

 

ランプが緑になったのを確認して、スイッチをメインパワーに戻す。

 

 

「非常電源装置は…よし」

 

 

警告灯が消えたのを確認してからジェネレーターを起動させる。

 

 

「RPMが20%を超えたら、スロットルレバーをアイドルに」

 

 

ゆっくりと手順を踏んでチェックを行う。

無論、MSは幾つかのボタンを押せば起動する仕様ではある。

一年戦争時にアムロが初めてガンダムに乗った時を思い出せば分かるだろう。

 

 

「予備発電機をチェック…ライトグリーン。経路も大丈夫だ」

 

 

ただ、本来MSというのは精密機械だ。

戦闘中に何が起こっても不思議ではない。だからこそ、故障の可能性を俺は減らしたかった。

 

 

「推進器の計器類チェック…オールグリーン」

 

 

多くのパイロットがこの手順を飛ばしているが、俺は故障で雑魚死なんてしたくない。

 

 

「データプロープ…検知システム正常」

 

 

それからも数分かけて機体のチェックと設定を行う。

 

 

「無線の周波数の一覧を入れて…よし」

 

 

最期の工程を終えて、ようやくハイザックの出撃準備が完了する。

既にアドバンスド・アレックスや僚機のハイザックはとっくに終わっているようだ。

 

 

「ヨハン中尉、出撃命令が出たら君は俺の小隊に入って共に前衛を担当する」

 

 

ブルクハルトからの通信を聴きながら、俺は頭の中で立ち回りを考えていた。

その時、艦橋に居る艦長からの通信が届く。

 

 

「ブルクハルト大尉、最接近まで5分。出撃して誰何せよ」

「了解」

 

 

すぐさまアドバンスド・アレックスがカタパルトから射出される。

俺もすうーと息を吸って、カタパルトにハイザックを乗せる。

 

 

「ヨハン・アーレ、ハイザックHWS出ます!」

 

 

一気にカタパルトがハイザックを押し出す。

気を持っていかれそうになるのを耐えながら宙へ機体を飛ばす。

 

 

「ヨハン、相手が敵意を見せるまでは絶対に撃つなよ」

 

 

ブルクハルトが念を押してくる。

俺もわざわざ戦犯リスト入りするようなヘマはしたくない。

 

 

「了解です。…撃ってきたら?」

「母艦から連絡があるまで待機だ」

 

 

もし所属不明艦が撃ってきても、直ぐには撃ち返せないという事だ。

つまりは母艦からの許可が無い限り、俺たちは逃げ回ることしかできない。

 

 

「…本当にヤバければ俺が許可する」

 

 

ブルクハルトありがとう!!

じゃあ戦犯になっても君になすりつけるね!(ゲス顔)

 

 

「さてと、所属不明艦と俺達との相対距離3500ってところだ」

 

 

俺やブルクハルトと共に小隊を構成するアレクサンダー・ゾーイ中尉からの通信で一気に空気が変わる。

アレクサンダーのMSはハイザック・カスタムだ。当然、射程も長い。

 

 

「アレクサンダー、MSが出てきたら一応ロックしておけ」

 

 

すぐにハイザック・カスタムのモノアイ・センサーが狙撃モードへ変化する。

実はハイザック・カスタムのモノアイはモード変更時に色が一瞬変わる仕様になっている。

 

 

「ヨハンと俺は左右に展開する」

 

 

ブルクハルトの言葉に頷き、一気に加速して正面左に機体を置く。

 

 

「…MSが出てきたぞ!」

 

 

アレクサンダーのセンサーが敵を捉えたようだ。

俺のセンサーは何の反応もないが… いや、一瞬光点が映った。

形から推測するに…ゲルググとザクか?

 

 

「誰何する。アレクサンダーは待機。ヨハン、ついてこい」

 

 

ブルクハルトが俺に指示を出す。

加速性能が化け物な2機にとって、これ程の距離など無いも同然だ。

 

 

「そこのMS。どこの所属だ?」

 

 

ブルクハルトが所属不明機に向かって通信を開始する。

これがただのパフォーマンスな事など俺でも分かる。

 

 

「ティターンズの部隊とお見受けする。…我々は商船だ。攻撃すれば…」

 

 

見え透いた嘘だ。俺はブルクハルトと話しているゲルググ以外のMSを注視する。

ここ、サンダーボルト宙域を通る船など海賊船かジオン・エゥーゴの船、そして連邦軍のどれかだ。

 

 

「一応不審船ではないか確認しているだけだ。船を見せてもらっても?」

「…残念だがその要望には応えられない」

 

 

拒否。

既に空気は最悪に近い。いつ撃ち合いが始まってもおかしくはない状況だ。

 

 

「強制検査を行ってもいいんだぞ!」

 

 

ブルクハルトが脅そうとするが、ゲルググのパイロットも強情そうだ。

その時、俺は所属不明艦が回頭し、離脱しようとするのが見えた。

 

 

「ブルクハルト大尉?」

「ああ、分かっている。"グロワール"!許可を!」

 

 

直ぐに返答が来る。

 

 

「武装の使用を許可する。ただし、出来る限り殺すなよ」

「了解!」

 

 

俺もハイザックを加速させ、敵の真上の位置を取る。

 

 

「最後の警告だ!所属不明艦並びに所属不明機は直ちに投降せよ!」

「断る!」

 

 

その瞬間、その場に居る全てのMSが動き出した。

 

 

「まずは…堕ちろ!」

 

 

ハイザックのビーム・バズーカがザクⅡFZを貫く。

まともに食らったザクのパイロットは助からないだろう。

 

 

「だが今は…!」

 

 

俺は頭を振って、ザクのパイロットへの感情を消す。

ここは戦場、生き残った者が正義なのだから。

 

 

「更にMSが出てくるぞ!…ジムⅡだと!?」

 

 

ジムⅡ!? アレクサンダーと同じように俺も驚く。

ジオン残党だと思っていたが、エゥーゴの支援を受けていたのか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵の増援もあって戦いは激しさを増す。

この混沌としたパーティーは始まったばかりだー

 





どうも、SW好きのガノタと申します。


ハイザックHWSのHWSはヘビー・ウェポン・システムの略です。
実はνガンダムのバリエーションから着想を得たんですよね。


あとハイザック・カスタムのモノアイの仕様もオリジナル設定です。
ハイザック・カスタムの情報が少なすぎる…


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